なりたい自分をイメージして、ゴールを設定する

徳田葵氏(以下、徳田):みなさん、こんばんは。受講生代表の徳田です。今回お越しいただきましたのは、株式会社AND CREATE代表取締役社長の清水久三子先生です。先生、今日はよろしくお願いいたします。

清水久三子氏(以下、清水):よろしくお願いいたします。

徳田:さあ、みなさん、始まりました。本日の授業は「一流の学び方」ということで、なりたい自分をイメージし、ゴール設定をするという授業になっております。さっそくですが、先生、自己紹介をみなさんにいただけますか。

清水:はい。あらためまして、みなさん、清水久三子です。よろしくお願いいたします。

私は1998年に外資系のコンサルティング会社に入りまして、コンサルタントとしてのキャリアをスタートいたしました。専門領域は企業変革戦略ということで、お客さまの変革の実現を支援する戦略部門のリーダーを務めてまいりました。

いろいろやっていくうちに、やはり中の方が力をつけて、自ら変革を実現できるようになっていただきたいなと思い至るようになり、専門領域を人材育成のほうに移してまいりました。

そうしていろいろとプロジェクトをやっているうちに、IBMという会社にグローバルで吸収統合されることになり、当時のIBMのエグゼクティブから「外部の人材じゃなくて、社内の人材を育成してほしい」との命を受けました。2005年からコンサルタント、それからエンジニアの方、数千人の事業部で人材育成のリーダーを務めてまいりました。

2013年に独立いたしまして、現在ではビジネス書の執筆、講演、研修講師などの活動を行っております。

徳田:先生は、ご著書がたくさんあるんですよね?

清水:はい。ありがとうございます。宣伝のような感じなんですけれども。

徳田:いえいえ。

清水:現在15冊ほど出版させていただいておりまして。今日お話しさせていただく内容は、なんと1冊目の『プロの学び力』なのですが、こちらはちょうど10年前に初めて書いた本なんですね。

当時コンサルタントは、いろんな業界や業務で仕事をする中で早くキャッチアップして価値を出していくことが求められていました。そこでコンサルタントの学び方についての本を出しました。おかげさまでロングセラーということで、いまだに売れていたりします。

この10年間のいろんな変化を受けて、学び方が変わってきたものもあります。それを反映したかたちで、昨年『一流の学び方』として改訂版を出させていただきました。今日はこの内容を中心に、みなさんと「どんなふうに学んでいったらいいのか?」を考えていきたいと思っております。

徳田:ありがとうございます。ご著書がたくさんあるので、もしかしたら受講生のみなさんもどれかを持っている方がいらっしゃるんじゃないかなと思うんですけれども。

清水:だとうれしいですね。よろしくお願いします。

徳田:さっそく番組タイムラインの着席ボタンが止まらないんですけれども。(タイムラインを見て)みなさん「楽しみにしていました」とか。「変革したい!」とおっしゃっていますね。

清水:本当ですか。すごいコメントですね。

なぜ、私たちは学ぶ必要があるのか?

徳田:はい。一緒に学んでまいりましょう。では先生、今回の授業の流れをお願いいたします。

清水:今回の授業は全2回なんですけれども、初回となる今回のテーマは「何故、私たちは学ばなければいけないのか?」、そして「何を学べば良いのか?」という、答えが出るのかわからないような深遠なテーマではあるんですけれども。

徳田:大きなテーマですね。

清水:はい。それについて見ていきたいと思います。講義の流れとしては、学びの必然性が増しているというマクロな背景から入っていきまして、「じゃあ現代では、どんな能力を求められているの?」というところに入っていきます。

今は格差社会についていろいろと言われていますが、学びにもやっぱり格差が生まれてきつつありますので、学びの格差も踏まえてお話をします。

みなさんは学生時代にいろんな勉強をされたと思いますが、その同じ学び方ではビジネスパーソンとしてはちょっと難しいかなというお話をして、じゃあキャリアプランからどうやって学びを決めていくのかという流れで進めていきます。

徳田:受講生のみなさんも、気になることや気づいたことなどがありましたら、どんどんタイムラインからコメントでご参加いただければと思います。

(タイムラインを見て)「ご著書、複数持っています。いずれも愛読書です」、それから「『一流の学び方』読みましたよ」なども。

清水:すでに読んでいただいるということですね。

徳田:授業と照らし合わせていっていただければと思います。それでは講義内容に入っていきましょう。まず1つ目ですね。学びの必然性が増している背景を教えてください。

清水:まず大きなマクロの話からなんですけれども、(スライドを指して)こちらは『LIFE SHIFT』です。みなさんも読んだことがある……まあ、聞いたことがあるという方はたくさんいらっしゃるかと思います。

ちなみに、徳田さんはいかがですか?

徳田:ええと、これはスクー社の必読書になっているんですけれども、実はまだ読めていなくて……。

清水:でも、持ってはいらっしゃるという感じですかね?

徳田:そうですね。はい(笑)。

清水:じゃあ次回までに。

徳田:次回までの課題とさせていただきます。読んだことがある方、どうでしょうか?

清水:どうでしょうね。みなさん読んだことはありますか?

徳田:はい。ありましたら教えてください。でも、本当に本屋さんに行くと必ず見るというか、かなりのベストセラーで。

清水:ベストセラーですね。14万部ということで、本を書く身としてはうらやましいなという感じなんですけれども。

徳田:(笑)。

「re-creation」の時代が到来

清水:ちなみに、まだ読んでいらっしゃらない方のためにどんなお話なのかを簡単にお話ししますと、「人生100年時代」はものすごくキャッチーなキーワードですけれども、それが到来しますよということで、大きく学びに変化を与えていく必要があるということです。

人生100年時代になりますと、「20代までに学生として学んで、20代から60歳の定年まで1つの会社で勤め上げて、その退職金や年金で余生を過ごす」という今までのライフプランが通じなくなってくることが前提としてあります。そうやって働く期間が長期化して、なかなか現役を引退できなくなることがまず1つ。

そうしたときに、テクノロジーの発展からも大きな後押しがあります。今までは働く場と生活の場、つまりワークとライフが分かれていたんですけれども、その統合がどんどん進んでいくこともあります。これもやはり働き方に大きな影響を与える1つの要因なんですね。

働く期間は長期化するけれど、テクノロジーの進展によって働く時間そのものは長時間でなくなるだろうと。そういった予測がありまして、「じゃあ、その短くなった時間で何をしていくのか?」が、よりライフを充実させるために求められてきます。

今までお休みというと「recreation」、余暇の時間だったのが、「re-creation」に。自分自身を新たにつくり出す時間になるということをおっしゃっているんですね。自分をつくり出すというのは学びそのものですから、学びの必要性が非常に増していますと。そんなことを述べられている本です。

徳田:なるほど。まさしく今を生きるみなさんに必要だということですね。

清水:そういうことですね。

徳田:けっこう「読みましたー!」とか「まだ読んでません」とか、「必要なところから読み始めています」みたいなコメントをいただいていました。

清水:必要なところからでも十分かと思いますので、ぜひ目を通してみてください。

徳田:そうですね。じゃあ、読んでいないという方も今回しっかりと学んでいけるように、授業を進めてまいりましょう。

ライフプランを時代で捉える

清水:日本でもライフシフトを追随するかたちで、いろいろと概念をつくられている方がいます。(スライドを指して)こちらは、千葉商科大学の伊藤先生という方が「ライフプランも変わってきますよ」ということで3つにまとめているものを、私のほうで概念化したものです。

まず1つ目のライフプラン。「ライフプラン1.0」と書いてありますけれども、これはいわゆる高度経済成長期の団塊世代です。お父さまぐらいでしょうか? もうちょっと上ですかね。

徳田:そうですね。

清水:という方々の世代で、終身雇用や結婚が前提としてあり、家族形態も会社員の方と専業主婦で、60歳で定年を迎えて、豊富とは言えるかどうかわかりませんが退職金と年金をあてにできる世代ということですね。その方たちのライフプランが1.0。

徳田:1.0。

清水:はい。平均寿命でいうと、だいたい70〜80歳ぐらいまで生きる方々ですね。

2つ目。ライフプラン2.0がどんなものかというと、こちらはバブル世代から団塊ジュニア世代で、私もまさにこちらに当たってくるのかなと。

徳田:おっ、先生は2.0。

清水:ちょうどバブル期の最後の年に入社した組なので、こちらに当たるかなと思います。

転職する方もだいぶ増えてきているんですが、1つの会社に勤め続ける方も依然多いということで、4人に1人が未婚のまま退職するという、ちょっとショッキングなデータも出つつあります。

共働きの方も増加しているんですけれども、年金に関しては、私も年金のお便りをいただくと「あれ?」となる感じにじりじり低下しています。退職金はあるんですけれども、景気の悪い時期をモデルにしているので、ちょっとあてにするのは難しいかなと。

それまでの社会変化に対応することがなかなかできなくて、いろんな制度面のほころびが出てきていて、ライフプランを立てるのがやや難しくなってきているということが言えるかなと思います。生きる長さとしてはだいたい80〜90歳ぐらいということですね。非常に問題が噴出している世代です。

徳田:だんだんと出てきたというところですね。

三毛作で考えるキャリアステージ

清水:そうですね。最後の3つ目、ライフプラン3.0なんですけれども、先ほど言った100歳まで生きる世代ということで、世代的に言うと「ミレニアル世代」。聞いたことはあるでしょうか。

徳田:はい。

清水:2000年以降に成人を迎えたり、社会人として働き始める世代ということで、そうなってきますとやはり仕事自体の変化も激しいので、転職も当然になってきます。夫婦で働くだけではなく、一緒に子育てもしていくのも当たり前になってくるということですね。

先ほどのライフプラン2.0のいろいろな反省も踏まえ、自覚的に老後を考えていくことが求められます。つまり、二毛作・三毛作というライフステージやキャリアステージを考えていく必要があるのがライフプラン3.0になります。

徳田:(スライドを指して)こう並べるとけっこう違いますよね。変わってきているなと感じます。

清水:そうですね。はい。

徳田:受講生のみなさんからも「私も2.0世代」というコメントをいただいていますが、みなさんがどの世代に当たるのか。

清水:そうですね。ぜひうかがってみたいですね。

徳田:そうですね。ということで、今先生からライフプランのご説明をいただいたのですが、受講生のみなさんはこの中のどれに当てはまるのか、ぜひ1.0、2.0、3.0で教えていただければと思います。

どうですか、気になるコメントはありますか? (タイムラインを見て)「もう年金は信用しないことに決めました」とか(笑)。

清水:そのほうが、あてにしていて何かがあった時よりはいいかもしれませんね。

徳田:そうですね。「自分で」ということで。それから「僕はもしかすると、これまでの日本人が経験したことのないような生き方のモデルケースを作っているのかもしれない」と。

清水:なるほど。まさにこれからを作り上げるというコメントですね。

徳田:(タイムラインを見て)富田さんからは「ライフプラン2.0世代ですが、3.0にシフト中です」とコメントをいただいています。

清水:まさにそうですね。私も世代的には2.0なんですけれども、やはりこれだけいろんな問題が出てきているところなので、自分も積極的に。年齢的には違うんですけれども、3.0のほうにシフトしていこうかなということで、キャリアも二毛作・三毛作を目指していきたいなと思っています。

徳田:さあ、続々とまいりましたが、3.0と2.0の方がいますね。

清水:そうですね。3.0がやや多いかと思いつつ、2.0も多いという感じですかね。

徳田:そうですね。ありがとうございます。

清水:ありがとうございます。

徳田:1.0の方はいないみたいですね。

清水:そうですね。

徳田:ありがとうございます。では、みなさんのライフプランがわかったところで、進めていきましょうか。