2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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永井裕美子氏(以下、永井):それではもう一つ質問です。仕事とプライベートを充実させるための工夫とか、仕事とプライベートについてどのように考えていらっしゃるか。順番にお願いします。
稲垣みずほ氏(以下、稲垣):私は仕事とプライベートはきっちり分けています。会社にいるときは仕事、外に出たらプライベート。頭の切り替えをしっかりやるようにしています。
結婚していまして、仕事では旧姓ですが、プライベートのときは新性です。そのほうが仕事の集中力が増すのと、プライベートの開放感があるので、私はこのスイッチはすごく重要だと思っています。
谷村江美氏(以下、谷村):私は稲垣さんとは真逆かもしれません。先ほども少しお話をしたんですけど、公私混同ではなくて公私融合をすごく大切にしています。とくに、会社のなかでも一番多忙な社長室に配属されてからは、プライベートと仕事の線引きはありません。
常に会社を考えている経営者の側にいますので、社長がなにかを伝えたい、シェアしたいと思ったときにメッセージを受け取るんですよ。それが朝だろうが昼だろうが、夜中だろうと休日だろうが関係ないと私自身は思っていて。
子どもがいますので、休日も常に仕事をしているわけではありませんが、今は仕事のメールを見たくないとか、対応したくないという気持ちにならないように、自分なりに工夫した結果として、公私融合というマインドになりました。
うちの会社には、社外のコンシェルジュさんが自分の秘書として雑務を請け負ってくれる「ユア・コンシェルジュ at サニーサイドアップ」という制度があります。例えばデートの場所を決めてくれたり、連休の予定を立ててくれたり、福利厚生の一環のサービスなんです。
これは、「仕事だけでなく、プライベートどんどん充実してほしい」「公私混同していいよ」という会社からのメッセージだなと思っていて。私も、地域に習いごとがどのぐらいあるか調べたりとか、介護をしているメンバーであれば、介護が必要な家族が使える美容室を探したりして使っています。
箕田咲氏(以下、箕田):私もどちらかというと、公私融合しているタイプかなと思っています。ただ数年前ぐらいまでは、来た仕事に対して全部やらなきゃと思っていたので、プライベートより仕事の比率が高くて疲れてしまった時期もありました。
自分のなかでいろいろと考えた結果、自分が楽しいと思えることを、一日や一週間のなかに増やしていくことが大事だと思いました。会社の文化としては、社員同士が仲が良く、メンバーとも夜ごはんを一緒に食べたりすることも多くて。公私混同とまではいかないんですが、業務時間外のそういう時間のなかで楽しいと思える場が多くあります。
なので、仕事であっても自分がリラックスできたり、楽しいと思える時間の比率がきちんとあるかどうかを大事にすることで、だいぶ気持ちは楽になりました。
あとは、私も海外旅行すごく好きで、年に1、2回は必ず長期休暇を取ってなるべく遠いところに行ってリフレッシュするようにしています。これ、けっこう大事なんだなと気付きました。
永井:私も仕事とプライベートをはっきり分けてはいませんね。ライフワークハーモニーと言うんですかね、仕事も趣味もライフの中に取り込まれているんですよね。
ずっと続けていたボランティア活動でご一緒した方とか、地域の方でお歌をやっている方などから、いろんなことを学ばせていただいて、それが仕事に役立っています。
ただストレスマネジメントには気をつけています。私の場合は、仕事であまりストレスがないんですけど、趣味で目標を高く設定しすぎて、趣味でストレスが感じることがあるんですね。
歌のイベントの目標値が高すぎたり、覚える曲が多すぎたり。うまくコントロールして自分らしく楽しんでいます。
永井:それではせっかくの機会ですから、会場のみなさんからのご質問を受けさせていただきたいと思います。
質問者1:今日はお話しいただきありがとうございました。いろんな制度やチームを運営して活躍されていらっしゃると思うんですが、仲間を集めるとき、共感を呼ぶために何か工夫をしている点があったら教えてください。
永井:いかがでしょうか、どなたか。
箕田:先ほどの「CAramel」のチームメンバーを集めるときが、少し近いかなと思ったのでお話しさせていただきます。
最初に集めるメンバーと、中心になるメンバーがすごく大事だと思います。まず先に、会社へのロイヤリティがあって、協力してくれそうなメンバーを集めて、そこから波及させていくかたちですね。その人たちがまた周りを巻き込んで、仲間を作ってくれそうなメンバーを選ぶということに注力していました。
谷村:私は社長室のなかで企業広報を見ているのですが、どうしても「広報だけ」を見ていると現場が白けてしまう。自分事化してもらうスイッチって何だろうか、とすごく思っています。
ただ逆に、それを恐れすぎるとなにもできない。全部が全部を受け入れられるわけではないでしょうし、10個伝えたなかの2つとか3つしか伝わらないこともあるかもしれない。それでも失敗を恐れずに現場に伝えていくということは、すごく大事にしています。
質問者2:今日はお話をありがとうございました。みなさまのお話を聞いていて、イキイキと働かれているなという印象を持ちましたが、どうしても「会社に行きたくないな」と思ったことがあれば教えてほしいです。
あとは、しんどいなと思ったときにどう乗り越えたかもお聞きしたいです。
稲垣:仕事がイヤだと思うことはほとんどありませんが、週の後半になると、体力の問題で出勤するのがつらいことはよくあります。
(会場笑)
幸いにも当社は、フレックス制度を採用しているので、会議がない場合は、録画したドラマを観てから出社していますね
谷村:みなさんがいらっしゃる環境とかコミュニケーションの問題とかはあると思います。私も何度か経験あるんですけど、「自分を許す」ことはたまにやっています。
少し早めに娘を保育園に預けて、ママ友とおいしい朝ごはんを食べて出社したり。歴史小説がすごく好きなので幕末の志士の話とか、戦国時代の司馬遼太郎の本を読むと、「こんなことで躓いてちゃいけない」と勇気をもらったりして、モチベートをしています。
(会場笑)
箕田:無理矢理がんばりすぎてしまって、心身とも疲れてしまった時がありました。そこで、上司に相談して一日お休みをいただきました。自分で悩みすぎずに、信頼できる誰かに相談をすることが大切だと思います。
私の場合は、仕事で上手くいかなかったときに上司に相談し、最適なアドバイスをもらえたことで、やり方が変わり前向きな気持ちになれました。
永井:やらなきゃいけない仕事がうまくできてない時には、仕事で勝ちます。不安な理由はいくつかあると思うのですが、自分の仕事の準備不足で不安な時は、寝る時間を割いても仕事をします。
人間関係が理由の時は、人間観察をするつもりで、なぜこの人はこういう考えをするのだろうと客観視するよう心がけています。人事という職種から相手の態度を違う角度で考えて乗り越えるようにしていますね。
永井:もう少しお時間延ばせると思うので、あと一問。どなたかございますか?
質問者3:本日はありがとうございました。私の会社は人材系なんですけど、幅広い業務に関わっているので、どのように自分の専門性を付けていこうか、次のキャリアをどうしようかなと悩んでいます。
みんな、若いうちから選択肢があったり、広がりすぎているからこそ、自分がどれを選んだらいいのか自信を持てず、そのまま時間が経っていくことが一番怖いなと思ってしまっています。そういったときがみなさんにも何回かあったのではないかなと。
目の前にいろいろな可能性が広がっているなかで、次の仕事をどこまで決めていったのか、なにか道しるべがあれば教えていただきたいなと思います。
稲垣:参考になるかわからないんですけど、私のターニングポイントはマネージャー(管理職)になったことでした。それまでは、マーケティングの専門性を付けていきたいと、スキルにフォーカスしていたんです。自身が企画した商品が売れたりして達成感も感じてました。
マネージャーになって初めて部下ができたとき、その子たちにマーケティングやプランニングを教えたり、そういうサポートがうまくいって商品が売れるようになりました。
自分個人の業務の達成だけではなく、チームメンバーが育つことに喜びを感じましたし、結果的に商品が売れていく経験を通して、新たなやりがいを感じました。
谷村:私も同じ悩みがあったので共感します。特別にやりたいことへのこだわりがない中で、「人の役に立ちたい」ということだけは常に考えていました。
PR会社にいるんですけれども、PRをやっているメンバーはすごくストイックでスペシャリストみたいな感じがしています。ほかの職種もそうなんですけども、職業がなんだというのをズバッて言えることには憧れていました。そういうコンプレックスや悩みをずっと抱えてきたんですよね。
でも、一日中仕事の調整をして「やっと終わった……」とぼやいたことがあって、そのときにそれがどれだけ重要な仕事なのかを教えてくださった方がいらっしゃったんですよね。
それから、究極のジェネラリストを目指すのでもいいのかもしれないなと思うようになったんです。私は「これになりたい」「あれをやりたい」がなくて、人の役に立ちたいという思いだけで仕事をしてきたの。
突然なにかを目指すこともできないですし、自分の特性を認めたうえで、自分らしい動き方ができるようにするにはどうしたらなれるかなと思ってます。そういう自分を認めた上で、今は「究極のジェネラリスト」を目指したいと思っています。
永井:それぞれの方々が自分らしい選択をしておられるのが印象的でした。みなさま、ありがとうございました。
(会場拍手)
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