コンシューマ向けのLINEと法人向けのLINE WORKS

佐久間佳史氏:本日はご多忙の中、また遅くの時間に本公演にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。私、ワークスモバイルジャパン株式会社にてセールスを担当しております、佐久間と申します。本日は40分ほどのお時間で、日本最大級のビジネス版LINE「LINE WORKS」の事例を、Botの活用事例とともにご紹介をさせていただきます。

本日は、LINE WORKSの基本機能の紹介自体は少なくなっておりますので、サービスのイメージについてはまず、こちらの動画をご覧下さいませ。

(映像再生)

遅くなりましたが、まずはワークスモバイルジャパンのご紹介からさせていただきたいと思います。WorksMobileJapanはNAVERグループに所属しておりまして、LINEとは兄弟会社の位置付けになっております。LINEのほうがコンシューマ向けにサービスを企画・運営しているのに対して、ワークスモバイルは法人向けにサービスの企画・運営を行っております。

まずはLINEのご紹介からとなりますが、LINE自体は今、日本国内でマンスリーアクティブユーザー数が7,900万人になっております。人口の約6割の方が使っているというところでございます。

また、毎日サービスを利用している方が85パーセントいるというところで、LINE自体は日本国内の生活インフラになっている、と言えるのではないかなと思います。

ビジネス版向けのLINEの主な利用シーン

そんなLINEですが、実はこれをビジネスに使う方が増えてきております。ビジネスパーソンの約6割の方が、なにかしらのかたちでLINEを仕事に使ったことがあるというデータがございます。今日ご来場いただいたお客様の会社内でも、実はLINEを仕事で使っているという方がいらっしゃるかもしれません。

では実際、仕事でLINEをどんな使い方をしているのか、というところですがこれは、業種・業態もしくは職種によってだいぶ異なってきます。大きく分けますと「社内利用」もしくは「社外の人とのやり取り」。この2つに分けることができます。

左側の緑色の部分が社内利用のイメージになっています。主に、メールや電話ではクイックなコミュニケーションができず、チャットだとスムーズにコミュニケーションが取れる、といった場面に使われるケースが多いです。

例えば緊急対応の連絡、店舗をお持ちの方だと、納期・在庫の確認。あとはスケジュール調整や日報報告など。アルバイトの方を抱えていらっしゃる企業様ですと、アルバイトの方とのシフト管理、休暇連絡といったものに使われます。

あとは最近のニーズとして増えているのが、安否確認ですね。有事の際にLINEが使えていたという事実をご存じの方も多いことから、LINE WORKSを社内の安否確認ツールで使いたいというニーズも高まっております。

一方で社外利用というところでは、主に営業の方が営業ツールとして顧客とのコミュニケーションに使っていただくケースが多くて。LINE WORKSとLINE間で契約内容の確認や、訪問日程の調整。もしくは例えば人事部門の方が、学生の内定者との連絡の取り合いに使っていただくケースもございます。

こういったビジネス版LINEに関しましては、以前から非常にニーズが高かったわけですが、その中で、LINE WORKSは2016年1月にサービスをリリースいたしました。

企業内のコミュニケーションを1つのアプリで完結できる

特徴としては、1つのアプリの中で、企業内で使うコミュニケーションを完結できるようになっておりまして。LINEと似たようなチャット機能以外にも、掲示板、カレンダー、アンケート、アドレス帳。あとは上位プランでは、メールやドライブといった機能も保有しています。また企業内で安心して使っていただくために、管理機能、あとはセキュリティ機能といったものを備えたクラウドサービスになっております。

あとよく聞かれる点として、「LINEとの違いは何なの?」というところがございます。もちろん先ほどご説明させていただいたとおり、機能の部分も違いますが、そもそもLINEとは完全に分けたインフラで構築をしておりますので、1つのスマートフォンの中にLINEとLINE WORKSの2つのアプリが共存することができます。

かつインフラは分かれているので、セキュリティは完全に分かれたかたちで使っていただくことができます。そして、LINEのほうは個人の電話番号で認証を行っているのに対して、LINE WORKSは、管理者の方が発行したID・パスワードで運用を行います。そのためLINE WORKSの中でのやりとりに関しましては、すべて企業の管理者の方が把握できるという特徴を持っております。

こういったLINE WORKSでございますが、おかげさまで現在、導入社数が加速的に増えておりまして、サービス開始から3年で有償契約社数が27,000社を突破いたしました。

こちらは導入いただいている企業様の、ごくごく一部の開示可能な部分のご紹介をさせていただきますが、ご覧のとおり、非常に多方面な業種・業態でご利用いただいているような状況でございます。

とくに特徴的なのが、クラウドの導入に慎重な、かつセキュリティ意識の高い金融機関様で多くご利用いただいているということがございます。またこのような大手企業様だと一部導入と思われがちですが、実際には全社で導入いただいているケースが多いのも特徴です。

また中小企業のお客様にもとくに相性が良く、検討から導入まで、だいたい数ヶ月ぐらいで決断いただくケースが多いです。導入いただいたあとも数ヶ月ぐらいで社員に浸透するということで、管理者様にも非常に喜ばれているサービスでございます。

とくに昨今では、働き方改革についても意識が高まる中で、「コミュニケーションの改善」がまず最初に取り組むべき課題と考えていらっしゃる企業さんも多いのかもしれません。

ビジネスチャットでシェアNo.1を獲得

また、有料版ビジネスチャット市場での弊社の立ち位置というところでは、ビジネスチャットがバズワードになってきている中で、LINE WORKSは2017年のデータで、有償ビジネスチャットシェアで国内ナンバー1を獲得させていただきました。

弊社はほかのチャットツールと比べると後発でスタートさせていただいておりますが、その中で伸びているところもございまして、2017年からはナンバー1をずっと取らせていただいております。おそらく来年以降、さらにこの市場シェアは拡大することを見込んでおります。

続きましてLINE WORKSの製品プランになりますが、大きく3つのプランがございます。ライト、ベーシック、プレミアムというものです。多くのお客様は、まずライトプランからご利用いただくことが多いです。こちらに関しましては基本機能として、先ほどご紹介させていただいたトーク、掲示板、カレンダー、アンケート、アドレス帳。このようなものが付いております。

プラス、企業で安心してご利用いただくための管理・セキュリティ機能ですとか、ログ管理機能も付いております。ほとんどのお客様ですと、こちらで事足りるようになっております。とくに、すでに社内でなにかしらのグループウェアを使っていらっしゃる方は、グループウェアにプラスアルファでこのライトプランをご契約いただくケースが多くなっております。

一方で、メールやドライブといったグループウェア自体もLINE WORKSに切り替えていきたいというお客様に関しては、ベーシック、プレミアムプランをご提案させていただいております。

ベーシックに関しましては、メールが30ギガ、ドライブも30ギガバイト付いておりまして、プレミアムに関してはメールは無制限、ドライブが1テラバイト付いているというものになっております。

外部連携と拡張性を強化し、アプリ1つで仕事が完結する世界へ

そしてここからは、今後のLINE WORKSが目指すべき姿のご紹介になります。

2018年以降、LINE WORKSは外部連携、あとは拡張性を強化してまいりました。その中の1つめとして「外部連携」のところですけれども、こちらに関してはLINE WORKSは外部接続機能を持っております。こちらが、他社が提供しているLINE WORKSやコンシューマのLINEと接続できるようになっておりまして、チャットなどを行えるような機能になっております。

最近ですと、こちらでLINE WORKSを営業ツールとして使っていただいているというような機能になっております。

もう1つの機能が「拡張性」です。こちらはLINE WORKSの多くの機能でAPIを公開しておりますので、そのほかのクラウドサービス、もしくは社内システムと連携することができるようになっております。

活用イメージとしては、このようなかたちになっております。LINE WORKS自体、今後すべてのビジネスパーソンのフロントエンドアプリになりたい、という想いがございまして。最終的には、この1つのアプリの中で仕事が完結できる世界を目指しております。

例えばなんですけれども、安否確認ツール、営業・顧客支援、勤怠管理といったものを可能性として秘めているのではないかなと思っております。

こういう使われ方として、やはり業務処理を簡素化させるというところに響いてくるんじゃないかなと思っております。とくに複雑な処理が必要なシステムが最近増えてきておりますが、そちらはBotなどを活用することで、シンプルな入出力で完了することができると。かつチャットボットはAIとの相性も良いというところがございまして、それを自動化していくところにも寄与していくことができます。

入力を極限まで減らすというところであれば、今後、こういった使い方が主流になっていくのではないかなというふうに思っております。

このLINE WORKS、実はもうすでにBotなどでつながるような連携ソリューションというものがたくさん出ておりまして、弊社のホームページにも公開をさせていただいております。

サードパーティソリューションに関しましては、すでに数10社からリリースをさせていただいており、こちらとしては今後も増えていくように動いております。本日は、この中でとくに人気のLINE WORKSのBotソリューションを2つ、ご紹介をさせていただきます。

こちらの2つに関しましては、LINE WORKS専用に作成いただいているソリューションでございまして、過去のシステムとのUI/UXの違いが非常に際立っております。今回は、こちらのベンダー様であるジェネストリーム株式会社様の秋貞様にご紹介をいただきたいと思います。

ここからはスピーカーを代わりまして、秋貞様にチェンジさせていただきたいと思います。では秋貞様、よろしくお願いいたします。