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1分であたりまえを疑え!ナイト in 原宿(伊藤羊一×澤円 presents)世の中のあたり前を斬ってポジティブに見直す新感覚1分プレゼンショー(全10記事)

プレゼンは「生きざま」をぶつけるもの 世の中のあたりまえを疑う1分プレゼンバトル

2019年4月19日、SHIBUYA Startup Scrambleが主催する『1分であたりまえを疑え! ナイト in 原宿(伊藤羊一×澤円 presents)世の中のあたり前を斬ってポジティブに見直す新感覚1分プレゼンショー』が開催されました。このイベントでは、選ばれしプレゼンター20名が「疑いたい世の中のあたりまえ」をテーマに1分でプレゼン。伊藤羊一氏・澤円氏・藤本あゆみ氏がそのプレゼンを講評し、未来へのヒントを提示していきます。本パートでは、2名のプレゼンターが登壇しました。

『1分であたりまえを疑え! ナイト』の発端

河原あず氏(以下、河原):みなさま、ご来場いただきまして誠にありがとうございます。本日司会進行を務めますコミュニティ・アクセラレーター、河原あずといいます。どうぞよろしくお願いします。

(会場拍手)

まずはこの方々をご紹介しないことには始まりませんよね。それでは改めて拍手をお願いします。 伊藤羊一さんです。

(会場拍手)

伊藤羊一氏(以下、伊藤):伊藤でございます。よろしくお願いします。

河原:みなさんご存じだと思うんですけど。今回、『1分であたりまえを疑え! ナイト』というタイトルでやるわけなんですけども。

伊藤:このイベント名がすごくいい加減だということで。

(会場笑)

河原さん、疲れてましたよね。

河原:いや、違うんです。つい、思いついちゃって、伊藤さんと澤さんのお二人にお送りしたら、お二人とも異口同音に「やろう」と即答で来て。

(会場笑)

伊藤:即答っすよ。1分かかんなかったですよね。

(会場笑)

河原:いろんなイベントのプロデュースをしている人間からしたら、思いついたものは言ったもん勝ちだと思いまして。思いつく人はきっといるんですけど、本当にこの二人に提案する人はなかなかいないと思うんですよね。

伊藤:みんな思いついていないと思いますよ。

河原:そうですか? どんなイベントかという説明を。羊一さんも『Talk Your Will』とか、こういう1分で語るイベントをそれこそ全国でやられていて。

伊藤:そうですね、10回くらいかな。

河原:見方によってはスピンアウトといえば、スピンアウトですし。だけど、若干違うものになってるという。そんな感じでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。

“プレゼンの神”こと澤円氏が登場

河原:澤さん、よろしくお願いします。

澤円氏(以下、澤):はい、よろしくお願いします。

(会場拍手)

河原:前回11月に一緒にイベント(『フリースタイルプレゼンバトルGINZA!~最強プレゼン神決定戦~(澤円×河原あず presents)』)をやらせていただいたご縁もあってなんですが、前回は10分間でプレゼン(の発表内容)を作ってもらって、3分間でプレゼンしてもらって、優勝者が澤さんと対決するという趣向でやったんですけど。

:そのとき僕、自分が対決することを当日まですっかり忘れていて、「え、僕、やるんだっけ?」みたいな。あずさん、超焦るみたいな(笑)。

河原:そうなんですよ。でも、ちゃんとやっていただいて見事に優勝しちゃって・・・。

:ねぇ。大人気なくね。本気出しちゃって。

(会場笑)

河原:今日も最後にプレゼンやります?

:1分で? ちょっとやります。ちょっとやりましょう。

河原:そんな澤さんです。よろしくお願いします。

(会場拍手)

日ごろからスタートアップのピッチをジャッジしている藤本氏

そして、やはりちょっと女性も入れなきゃということで、Plug and Play Japanの藤本あゆみさん、よろしくお願いします。

藤本あゆみ氏(以下、藤本):はい。よろしくお願いします。

(会場拍手)

河原:藤本さんは今まさに、スタートアップのインキュベーションをやられているんですが。

藤本:はい、まさにですね。6月からやるプログラムの選考を、今週月曜からずっとやっていて、もうすでに100社以上見ているので。

河原:死ぬほどピッチを見ている。

藤本:疲れた人にどう見せるか、みたいな。

(会場笑)

:ピッチ疲れ。

藤本:今日は癒しがほしいなと思ってきました。

河原:マイナスイオンを浴びに来たということですね。

(会場笑)

藤本:大変楽しみにしています。よろしくお願いします。

河原:よろしくお願いします。

(会場拍手)

倍率3倍を勝ち抜いた20名の精鋭によるプレゼンバトル

河原:今回、そんな3人に審査員というかたちで関わっていただきます。改めまして、『1分であたりまえを疑え! ナイト』を説明するのも野暮なので、あえてクドクドは言わないんですけど、要するに、1分であたりまえを疑うイベントです。

(会場笑)

20人のプレゼンター、今回の応募は倍率3倍くらいあったんですけど。その熾烈な争いを勝ち抜いた20人の精鋭たちが……、ハードル上げます(笑)。

(会場笑)

伊藤:楽しみだ、これは!

河原:お二人もまだテーマを知らないですからね。ということで、私が独断と偏見で決めさせていただいた20人の方が1分間のプレゼンをします。さっき手作り感満載のカンペを作りました。残り30秒、10秒、終了、といった感じで、これが目の前に出てきます。1秒たりともロスタイムはございませんので、みなさんご留意ください。羊一さん、1分で話すとはそういうことですよね。

伊藤:いやあ、うん、まあ……がんばってほしい。

(会場笑)

:(伊藤さんは)1分で話すの、超苦手。

(会場笑)

河原:そういうの無責任にもほどがあります。

(会場笑)

:目、合わせなくなっちゃった。

(会場笑)

プレゼンは「生きざま」

河原:見つめ合って素直におしゃべりしてください。そんな感じなんですけれども。そのあとに、お三方から講評をいただいて20人グルグル回していきます。最後、お三方の個人賞というのを、気に入ったプレゼンターを1人、できれば重複なしで選んでください。説明はこれくらいということで、プレゼンターのみなさん手を挙げてください。総勢20名。

(会場拍手)

『1分で話せ』が大ヒット中の伊藤羊一さん、ベストセラー作家。

1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

伊藤:イエーイ!

(会場笑)

河原:そして、澤さんという「プレゼンの神」。この二人セットで、目の前でプレゼンをやることってなかなかないですよね。

あたりまえを疑え。 自己実現できる働き方のヒント

伊藤:緊張されている方っていらっしゃいます?

(会場挙手)

あのね、みんな緊張はするんです。ぜひ生きざまをぶつけてください。

河原:おお、なるほど。

伊藤:「プレゼンって、生きざまっすから」と、澤さんが言っていました。

(会場笑)

:受け売り?

河原:多少飲み過ぎて酔っ払ったのも生きざまです。

(会場笑)

そして、イベントってライブですので、ライブならではの心の動かし方ってありますからね。ぜひみなさまのその人らしさを存分に発揮してくださいという感じでございます。ということで、みなさんをドリンク持ってご起立ください。羊一さんから改めて乾杯のご発声など。

ファーストプレゼンターが登場

伊藤:はい。じゃあ、今日の会をみんなで楽しむことを祈念いたしまして、いきますよ。「1分であたりまえを疑え! ウェーイ!」

(会場拍手)

河原:この施設、ぎゅっと詰まっているから臨場感ありますね。ちなみに、脅しついでで言うのもアレなんですけど、けっこう客席との距離近いんですよ。ぜひ、ステージ上でニコニコ笑っている人の顔を見ながらプレゼンしてください。これ大事。そんな感じで順繰りにいきたいと思います。

それでは順番にコールしていきたいと思いますので、1分間きっかり測ってプレゼンという流れでいきたいと思います。それでは最初のプレゼンターです。みなさん、拍手でお迎えください。簡単に自己紹介をよろしくお願いします。

(会場拍手)

ナガイ氏(以下、ナガイ):コピーライターをフリーランスでやらせていただいています、ナガイと申します。

河原:なんでみなさん、コピーライターの人ってだけで、プレッシャー上げるんですか(笑)。今回どちらからいらっしゃったんですか?

ナガイ:原宿から来ました。

河原:原宿、すぐじゃん。せっかくなんで、北海道とかそういうの飛び出すかなと。

(会場笑)

栄誉あるファーストプレゼンターなんですが、緊張していますよね。

ナガイ:緊張していますね。でも、最初の方がよかったです。最初に終わらせたいです。

(会場笑)

河原:大事、大事。

伊藤:あとは楽しめばいい。

河原:1番バッターが塁に出るか出ないかというのは、この後の打線のつながり。2番は送りバントしておけばいいですよ。1番は塁に出る仕事ですからね。

(会場笑)

そんな感じで、「用意、スタート!」の合図とともに1分間タイマーで測ります。カウントダウンで僕がカンペを目の前に出して、最後に、私が「終了」と言いますので、この後、3人の講評という流れでいきたいと思います。準備はよろしいでしょうか? それでは1分間のプレゼンテーションです。1分であたりまえを疑え! 用意スタート!

アメリカで普及している「UXライター」を日本でも増やしたい

ナガイ:Web業界に言葉の専門家が少ない現状を疑いたいと思っております。通常、Webサービスやスマホアプリを作るときに、エンジニアやデザイナーの存在が欠かせないんですけれども、そこに、言葉を専門にする人が介在しないケースがほとんどです。理由としては、言葉を作るだけというのは誰でもできてしまうことが挙げられるのかなと思います。

しかし、人を動かす効果のある言葉を作るには技術が必要です。例えば、あたりまえですけれども、気になる商品やサービスを作るときは言葉で検索します。スマホアプリをいじるときも指で言葉をタップします。

一つひとつのサービスに対して、もっと使いたいと思わせるためには、より最適な言葉を選ぶ技術が必要でして、そのように言葉でユーザーの体験をサポートするUXライターという職種が、シリコンバレーのIT企業では増えています。UXライターを日本でも増やしていきたいと考えております。以上です。

(会場拍手)

河原:ちゃんとヒットを打ちましたね。そんなファーストプレゼンターのナガイさん。ひと言でいうとどういうアレでしたっけ?

ナガイ:UX、ユーザーエクスペリエンスのライティングを専門にする職業が、日本ではまだ少ないんです。シリコンバレーのマーケティングとか考え方って、何年かすると日本に来るので、そういう流れをより加速して、普及させていきたいということです。

枕の長いプレゼンは、最後に「Will」があるかどうかが重要

河原:なるほど。お三方のコメントをちょっといただきたいのですが。そしたら、羊一さん。

伊藤:おっしゃるとおりだと思いますね。やはり、そういう人がヤフーにいるんですよ。でも、まだ人数が少ないんですよ。おっしゃるとおりだと思うし、ただ、Webサービス全体で考えてみると、マーケティングという発想がそもそも少なくて。マーケティングと言葉を選ぶという感覚が、他の業界と比べると少ないような気がするので、今ちょっとハッとさせられましたね。ありがとうございます。

河原:おお、はい、ありがとうございます。

(会場拍手)

:ちょっと大変だったんじゃないかなと思いますけれども、1番バッターなので、あとの人にプレッシャーをかけるよりは、あえてアドバイスという感じにしたいと思うんですけれども、1分の中で、いつ盛り上がりが来るのかなという、待っている時間が若干長めだったんですね。

河原:ああ、なるほど。枕がちょっと長かったんですね。

:そうそう。ファクトの説明がけっこう長めだったんですよね。これがいいか悪いかというのは、最後の結論に「あ、これが言いたかったんだな」というものがあるかないかというところで決まる。

最後に自分の意志はちゃんと説明されていた。これは伊藤羊一さんがよく「Will」と言っているんですけど、それがあったので、安心という感じになったんですけど。あれで1分以内に終わらなかったらどうだったんだろうかと、ちょっとリスクもあったというところですね。最後の最後で、そこまで到達してたんでよかったんじゃないかなと。ありがとうございました。

(会場拍手)

ナガイ:ありがとうございます。

藤本:私もドキドキしながら見ていました。たどり着かなかったらどうしようっていう、内容よりもそっちのほうが気になっちゃって(笑)。ただ、そもそもUXをもっと大事にしなきゃいけないということ自体も、本当は言葉の力で伝えていけたらいいんじゃないかなと思っています。お疲れ様でした。

河原:はい。ありがとうございました。

(会場拍手)

はい。ということで、1番バッターでした。先ほどアドバイスもあったので、2番バッター以降の方、まあ今さら原稿変えられないかもしれませんが(笑)。時間があったらということで。では、ニシハラさん、お願いします。

(会場拍手)

大人になるとヒーローにはなれないのか?

ニシハラ氏(以下、ニシハラ):パナソニックで新規事業を担当しています、ニシハラと申します。仕事とはまったく関係ない話をさせていただきたいと思います。

河原:それでは、1分であたりまえを疑え! ニシハラさんのプレゼンです。用意スタート!

ニシハラ:私は、大人がヒーローになるのを諦めるのを疑いたいと思います。子どもの頃、みんなヒーローになりたいと思って、いろいろ遊んでたと思うんです。でも、いつの間にか分別のある大人になって落ち着いちゃうと。そうすると、家族の子どもはテレビの中にヒーローを求めたりする。

自分の親が、もしヒーローだったらすっごくうれしいと思うんですよね。僕ら、ダディパークトレーニングというパパ、ママをヒーローにするコミュニティをやっています。毎週末早朝、家族が起きる前に30人ほどの大人が集まって、東京ベイのところで心技体ともに鍛えています。

この姿を子どもたちに見せるために、半年後、東京ベイで都市型の障害物レース、7キロくらいのレースを開催して、一人ひとりの子どもに、パパがママがヒーローになるところを見せたいと思います。ぜひみなさんも参加よろしくお願いします。

(会場拍手)

河原:僕ね、間近で見てたんですけど、すごくリアルだったのが、手が震えていましたね。でも、手が震えながら堂々たるプレゼンということで、心を打たれました。ありがとうございます。

(会場拍手)

パパもママもヒーローになれるコミュニティ

伊藤:緊張されながらね、やりきったのは素晴らしいなと思います。おっしゃっていることはそのとおりで、やはりヒーローになることを、いつしか諦めてたらもったいないですよね。この間、『ボヘミアン・ラプソディ』を観て思い出した。俺、フレディになるんだったわ!

(会場笑)

河原:『We Are the Champions』だと。『We Will Rock You』だと。

伊藤:そうそう。俺、フレディとかミック・ジャガーになりたかったんだわ、って最近思い出して、もう今目指しているのはミックかフレディです。絶対それだ。絶対それだと思います。応援します。

(会場拍手)

河原:熱いコメントありがとうございます。

:僕もずっと、ああ、手震えているなぁと。ただ、声がまったく震えてない。しっかり体幹を作って声を出しているなというのと、やはりパワーワードが効いているというところですよね。伝えたい言葉がきちんと決まっていて、本当に伝えたい人にお話ししているんだろうなとすごく感じることができたので、いいプレゼンだったなと思います。ありがとうございます。

藤本:はい、お疲れさまでした。心技体を鍛えているって、まさにさっき体幹が鍛えられているのが、言葉だけじゃなくてご自身でそれを表現されているなという感じがしたのと、お母さんが一緒というのがけっこうおもしろいなと。

ニシハラ:そうですね。

藤本:ヒーローってお父さんだけみたいなイメージなのが、そうじゃないのもおもしろいなと思って、ますますその話を聞いてみたいと思える終わり方だったなと思います。

ニシハラ:最初はダディ、大人の男だけだったんだけど、マミーも入ってきています。

藤本:じゃあ、名前変わるんですか?

ニシハラ:いや、変えずにダディ。(コミュニティ名がダディパークトレーニングなので)お父さん、公園でトレーニング。

(会場笑)

藤本:なるほど。

河原:なるほど。日本語訳ありがとうございました。

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