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貸付ファンドのマーケットプレイス「Funds(ファンズ)」(全1記事)

目指すは“国民的な資産運用サービス” IVS LaunchPadで優勝した、貸付ファンドのマーケットプレイス「Funds」

2019年7月10日〜12日、神戸ポートピアホテルにて「Infinity Ventures Summit2019 Summer Kobe」が開催されました。スタートアップの登竜門とも呼ばれる、新サービス発表の場「IVS LaunchPad」(7月12日)には、14社もの新進気鋭のベンチャー企業が登壇。本記事では、見事優勝を果たした株式会社クラウドポートの藤田雄一郎氏によるLT「貸付ファンドのマーケットプレイス『Funds(ファンズ)』」の模様をお送りします。

個人向け社債を代替するサービスを目指して

藤田雄一郎氏:日本初、貸付ファンドのマーケットプレイス「Funds」の藤田です。本日はよろしくお願いします。

突然ですが、みなさんは「社債」という単語を聞いたことありますか? 聞いたことあるけれどもよく分からない、そんな方が多いんじゃないかと思います。

社債というのは銀行を介さず直接的に個人や企業からお金を借りる資金調達方法のことです。

企業側のメリットとして、株式調達よりもコストが割安。資金使途が柔軟。返済条件を自ら決められる、こういった点が挙げられます。

実はアメリカでは非常にメジャーな調達手段です。残高ベースで見ると融資2兆ドルに対して社債はなんと4倍、8兆ドルもあります。アメリカの企業は社債を効果的に活用して、資金調達をしています。

一方、社債を買う投資家側にもメリットがあります。まず株式相場に大きく左右されない。元本割れリスクが相対的に株やFXに比べて低い。定期預金などに比べて金利が良い、こういった点です。コツコツ安定的に資産形成をしたい、個人に適した金融商品といえます。

ところがこの個人向け社債ですが、日本ではあまり普及していません。アメリカでは社債のうち21パーセントを家計が保留していますが、日本はわずか0.5パーセントに留まっています。

なぜでしょうか?

我々がいろいろ調べたところ、国内証券会社の商習慣にいき当たりました。社債を個人向けに販売するのは証券会社ですが、多くの証券会社が社内ルールで投資適格という格付けを持っていない企業の個人向け社債の取り扱いを限定的としています。

この投資適格という格付けですが、上場企業の中でもほんの一部の会社しか持てない、そんな格付けです。

より具体的にいうと、日本に3,784社の上場企業があります。その中で投資適格を持っている会社はわずか345社です。つまり、上場企業とはいえ約9割の上場企業が個人から直接デット性の資金を調達する手段を持っていないということがわかりました。

ところが、個人側のニーズはめちゃくちゃあるんです。例えば、SBIが出してるSBI債。これはすごい人気です。200億円分の社債が、出せば即日完売の売行きです。

つまり、社債のような安定的な資産運用の機会を求めている人はめちゃくちゃ多いんです。ただ、個人向けの銘柄は非常に少ない。買いたくても買えないという人がたくさんいるんです。

そこで我々は、個人向け社債を代替するようなサービスを作ろうというふうに考えました。それが「Funds」です。

では、デモをご覧ください。

(デモが流れる)

Fundsは資産形成をしたい個人と、資金調達したい企業をWeb上でマッチングする貸付ファンドのマーケットプレイスです。

貸付ファンドという仕組みを活用することによって、社債ではありませんが社債に近い感覚で投資判断ができる、そんな商品です。上場企業中心なので、安心素材も高いです。

ユーザーメリットです。3パーセント前後の固定利回りを得ることができます。1円から投資が可能で相場がないので、ほったらかしでOKです。

じゃあ実際に使ってみましょう。

複数あるファンドの中からお好みのファンドを選んでください。

まず最初に条件をチェックしましょう。利回りや運用期間、そして保全の有無。こういったところを確認します。

次にファンドの仕組みです。どんな会社がお金を集めているのか。そして、どんな会社にお金を貸すのか。財務状況はどうなっているのか。こういったところを簡単にチェックすることができます。

次に資金使途を見てみましょう。集めたお金をどのように使うのか。そして、どんなところにリスクがあるのか。また、どんな想いがあってこのFundsに参画したのか。これをイラストや写真を使ってわかりやすく解説していきます。

問題なければ実際にファンド買ってみましょう。申し込み金額欄に、希望の金額を入力、申し込むをクリック。

重要事項をチェックの上、再度お申込みボタンをクリックしてください。わずか数クリックで簡単に貸し付けファンドを購入することができます。

購入したファンドはマイページで管理することができます。ご自身の資産がどのように分配されているか。こういったところをビジュアルで分かりやすく解説しています。

Fundsを国民的な資産運用サービスに

我々は、日本における株式投資と債権、この間の空白地帯を埋めていきます。ここが足りていないと考えています。

トラクションです。我々のコンセプトが非常に受けていて、サービス開始から半年で約1万名の個人投資家にご登録いただいています。

さらにファンドの販売実績です。これまで上場企業6社と提携を進めてファンドの販売をしてきましたが、売り上げは非常に好調です。ほとんどのファンドが1分以内に完売しています。

5,000万円から1億円のファンドが飛ぶように売れていきます。直近でいうと1億円のファンドがわずか39秒で満額になっています。

我々は投資家側に関していうと完全にプロダクトマーケットフィットを得たという手応えを掴んでいます。現在水面下で10社以上の上場企業と提携に向けての協議が進んでいます。

運用残高の推移です。すでに6.7億円に達しています。

直近で言えば毎月3億円の資金が積み重なっています。今、余力でいうと15億円から20億円の資金を単月、集めることができるようになっています。

企業がFundsを利用する理由です。まずスピードが圧倒的です。申し込みから着金まで最短3週間に収めることができます。柔軟性も非常に高いです。

銀行があまりやりたがらない新規事業の仕組みやM&A資金、海外進出の資金。こういったところも調達できます。

手間もあまりかかりません。さらに個人と繋がれるので、ファンや潜在顧客の獲得もできます。

さらに、我々が想像もしていなかったような効果がありました。Fundsで調達した上場企業のいくつかの株価が上昇したということです。これは我々も非常に驚きました。

手数料についてです。個人は完全に無料で利用することができます。そして企業は応募額の一部を、成果報酬で払うだけです。非常に検討しやすくなっています。

社債のマーケットは非常に膨大です。機関投資家向けも含めると、日本だけでも65兆円あります。そしてアジアでは160兆円です。我々はここを代替していきます。

我々は、2026年までに運用残高1兆円を目指しています。Fundsを誰もが当たり前に利用する国民的な資産運用サービスにしていきたいと考えています。

老後資金への不安が叫ばれる昨今、資産運用というのは国民一人ひとりが自分ごととして捉えなければいけないものになっています。我々はそんな国民総資産運用時代のスタンダードになります。Fundsを通じて貯蓄から投資へを力強く推進していきます。

貸付ファンドのマーケットプレイス、Fundsでした。ご清聴ありがとうございます。

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