30才以下限定「ポスト2020のスタートアップ」が開幕

亀山敬司氏(以下、亀山):はじまりはじまりー!

冨田阿里氏(以下、冨田):お待たせいたしました。本日はお越しいただきましてありがとうございます。モデレーターを務めます、冨田と申します。家入さんがまだ来ていない……。

亀山:家入はいつ来るかわからないので、とりあえず俺たちではじめましょう。

高宮慎一氏(以下、高宮):安定のブランディングですね。

冨田:みなさん、今日のイベントページを見ました? 家入さんが会場に一番乗りで到着したかのように、ハイボールを召し上がっていた写真がアップされてたんです。本人の姿は見えていませんが、はじめたいと思います。

「#THEUNDER30」という専用のハッシュタグを用意しているので、ぜひ今日のイベントに関する言葉を、Twitterなどで発信いただければと思います。

あと、Sli.do(スライドゥ)でも「ユーアンダーサーティ」というハッシュタグで質問を受け付けておりますが、手を挙げてご質問いただければ、そちらを優先できたらと思っています。

じゃあ私から、簡単にお二人の紹介をさせていただきます。まず、左手側にいらっしゃる高宮さん。みなさん、説明されるまでもないかと思いますが、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーの高宮さんです。

戦略コンサルティング会社アーサー・D・リトルにて、プロジェクトリーダーとしてITサービス企業に対する事業戦略、新規事業戦略、イノベーション戦略立案などを主導したあと、2008年9月にグロービス・キャピタル・パートナーズに入社、現在に至る。IT領域の投資を担当。投資先は本当に有名どころばっかりです。

冨田:それでは、高宮さんからも自己紹介をお願いします。

亀山:拍手!

(会場拍手)

高宮:よろしくお願いします。家入さんをいじるツイートをしようと思ってたんですが、間に合わなかった。ベンチャー投資をやっています。今日の3人だと、真面目枠ですかね。

冨田:圧倒的真面目枠ですね。東京大学卒、ハーバード大学MBA修了という、絵に描いたようなエリート。

亀山:そんなに学歴高いんだ。知らなかった。

(一同笑)

高宮:よろしくお願いします。

冨田:亀山さんの紹介も簡単に。19歳のときに露天商で手作りアクセサリー販売を手掛ける。そのあと石川に帰郷し、雀荘やカフェバーなどの経営を行う。1980年代後半にレンタルビデオ店を開業。DVDの卸売業を経て、インターネット黎明期の1998年、他社に先駆けてネット配信事業を開始。1999年に株式会社デジタルメディアマートを設立、これが現在のDMM.comです。

現在DMMでは、動画配信、オンラインゲーム、英会話、3Dプリンター、FX、株、仮想通貨、ソーラーパネル、水族館、フットボール、音楽レーベル、アカデミー、そしてアフリカ進出と、多岐にわたる事業を展開されています。

亀山:どうも、不真面目枠の亀山です。よろしく。

(会場拍手)

亀山:もっと不真面目な家入がまだ来ませんのでね。とりあえず俺が盛り上げながら待とうと思います。

顔出ししたって、いいことなんてない

冨田:ではさっそく、パネルをはじめていいですか?

亀山:いいんじゃない? 待ってても来るかわかんないし。

(一同笑)

冨田:もう質問が来てる。「亀山さん、なんで顔出しNGなんですか?」。

亀山:(顔を)出してもいいことないよ、みんなも気を付けたほうがいいよ。今のうちから顔を売っとくのもありだけど、あとで「有名になりたくないな」と思ったときには手遅れだからね。なるべく隠しといたほうがいいと思います。

高宮:悪いことをしたら炎上するとか、そういうのはないんですか?(笑)。

亀山:俺が悪いことしたら、いっぱい顔出るよね。出さない約束で撮ってるけど、マスコミも知り合いも写真は持ってる。もしも何かで捕まったらすぐ出るね(笑)。良いことでも悪いことでも、街を歩いててジロジロみられるのはつらいなぁと思うんだよね。

冨田:ありがとうございます。以前、私がモデレーターをさせていただいた大阪のイベントで、亀山さんと「DMMベンチャーズの投資はどれぐらいの依頼が集まってるんですか?」というお話になったんですね。25歳以下に投資したいって発表したはずなのに、25歳以下がなかなか来ないとうかがって、じゃあなにかイベントを一緒にやりましょうということで、今日の機会になりました。

亀山:そうなんだ。

冨田:はい。そのあとに家入さんと高宮さんと忘年会で一緒になって、2人も若手の起業家を応援したいんだと、熱いお話をしてくださって。そういう経緯で、今日はこの3人になりました。

上場しないまま、アクセルを踏み込んで成長するのが当たり前の世界になる

冨田:さっそく、今日のテーマ、スタートアップ業界の変遷と未来予測について、お二人のお考えをお聞かせください。

亀山:とりあえずいきましょう。真面目から不真面目までの話を。

高宮:じゃあ面白くないほうの話から。流行らせようとして流行ってないんですけど、アフターメルカリ、ビフォーメルカリがあると思ってるんです。

冨田:NewsPicksでも記事になっていましたね。

高宮:メルカリは非上場の間に累計で150億を調達して、それから上場してるわけです。それも4000億規模で上場したという話になると、日本の中でも100億以上を徐々に集めることができると証明しちゃったし、その資金を使って何千億で上場できることも証明しちゃった。

だから、日本のベンチャーも、今後そういうユニコーンを目指せって感じで、上場までにいっぱい調達して大勝負をかけて、上場までの時間も長引かせるようになっていくと思うんですよね。

上場できるからという理由で上場するんじゃなくて、あえて上場しないで柔軟性を保ったまま、どんどんアクセルを踏み込んで成長することが当たり前の世界になるのかなと。最近はすごく思います。

亀山:スタートアップは、今が一番いいと思います。景気もいいし、金も集まりやすい。金利も安いし、みんな金の扱いに困ってる。かといって何をやればいいのかわからない、という状態なので、そういった面では一番おいしい時期。

雰囲気的に、もうちょっとしたらたぶん不景気になると思うんだよね。だから今は、一番集めやすい時期ではある。投資先を探してるのは大手さんとかが、どんどん投資が増えてる。グロービスもいっぱい投資してるでしょ。

高宮:そういう意味でいうと、うちは年間30億ぐらい投資していますが、業界全体でめちゃくちゃお金の供給が増えています。ベンチャーキャピタルのファンドレイズ額はここ3年で倍、倍、1.5倍という感じで、すごく増えています。

しかもファンドができたということは、少なくともファンドが満期を迎える10年間、もしくは、新規投資期間の5年間はお金の供給の蛇口が締まらない(ということ)。これまでのスタートアップブームって、急に景気が悪くなってベンチャーキャピタルからお金が出なくなって、ブームが尻すぼみで終わっちゃう感じでしたけど、そういうことはなくなると(思います)。

不景気になったからといって、スタートアップへのお金は止まらない

冨田:いつ頃から不景気になりますかとか、いつまでに始めたほうがいいですかという質問がけっこう来ています。

亀山:不景気は、ちょっとわかんないね。

冨田:ただ、ファンドのお金があるから、不景気になったからといって、スタートアップへのお金が止まるわけじゃない。

高宮:そう。ただ、リーマンショック以降のここ10年、ずっと回復期で景気が良かったので、明日か1年後か2年後かはわからないけど、次の10年はどう考えてもどこかで不景気に入ると思います。

亀山:この会場で、スタートアップで起業してる人ってどれぐらいいるの? 手を挙げてみて。

(会場挙手)

じゃあ、どこかから投資を受けてる人はどれくらいいるの? 

(会場挙手)

けっこういるね。グロービスから(投資を)受けてる人はいる? いない。

高宮:不人気!(笑)。

亀山:不人気!

冨田:ハードルが高いんじゃないですか?

(一同笑)

亀山:グロービスはもっとベテラン系に行くってさっき聞いたから、もうちょっと歳取ったらグロービスが入れてくれるかもしれない。

高宮:そうですね、年齢的にベテランというよりは、事業のステージとしてシリーズAぐらいからがスイートスポットです。

亀山:じゃあ、もっと出世してからグロービスに入ってくる感じ。

出資を受けるならどこがいいか?

冨田:DMMさんから出資受けてる会社……。

亀山:うちから出資を受けてる会社あるの?

(会場挙手)

すごいね。グロービスに勝った。

高宮:1対0!

冨田:ちなみに、グロービスさんから(出資を)受けたいと思っている方は?

高宮:そんなこと聞いて、手が挙がらなかったらどうするんですか。

亀山:DMMは? 一応あるじゃない。うちはあんまりないかと思ったけど。

高宮:いないけど、家入さんは……。

冨田:確かに。家入さんから出資受けたい人は?

(会場挙手)

亀山:意外と少ないね。

高宮:もっと多いかと思いました。

亀山:最近は、家入を通して入れてるとこも多いよね。ただ、うちはどっちかというと、入れたあとに売りに来てくれたほうがうれしい気がします。アウトになったときにね。そこらへんはまたあとで、ゆっくりお話ししましょう。起業家たちの競争が……。あ、(家入さんが)来た。

冨田:お待ちしてました。

亀山:拍手!

(会場拍手)