地球にとってリスクのある惑星は約860個
それでも映画のような隕石衝突はほぼ起こらない理由

Don't Worry About That Asteroid That Might Hit This Year | SciShow News

2019年の9月に、地球に小惑星「2006QV89」が衝突する可能性がある——。まるで映画のような話ですが、欧州宇宙機関(ESA)は、この小惑星を「危険リスト」に載せました。地球にぶつかる可能性は7,299分の1という非常に低い確率ではあるものの、もしも衝突した場合にはどんなことが起こるのか。今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」では、小惑星衝突と地震に関する謎の2つのニュースを解説します。

スピーカー

2019年に地球に衝突する可能性がある小惑星「2006QV89」

ハンク・グリーン氏:みなさんに警告をするわけではありませんが、ニュースのヘッドラインにもなったように、今年フットボール場の大きさの小惑星が地球に衝突するかもしれないのです。

しかし実際のところ、それが起こる確率は非常に低く、万が一衝突したとしても、ダメージは大きくならないと思われます。この小惑星の名前は「2006QV89」といいます。大きさは約直径40メートル、つまりアメリカンフットボール場の幅より少し小さいくらいです。フットボール場の長さではなく、幅です。フットボール場の幅がどれくらいかをはっきり知っている人はいないかもしれません。

なぜこのことがこれほどまでに大騒ぎになっているかというと、「ESA」とも呼ばれる欧州宇宙機関が、この小惑星を「危険リスト」に載せたからなのです。このリストに載るということは、この惑星が地球にぶつかる可能性がゼロではないということです。

でも、この確率は7,299分の1という確率です。大まかですが、ある物体が地球に衝突する100分の1の確率があって初めて対応した避難行動をとるので、この1件は心配するに足りません。

それに文脈を見ると、この小惑星は「危険リスト」に載る869個の惑星のうちの1 つで、このリストに載る惑星が衝突するかもしれない確率は16分の1から184万分の1と、幅が大きく異なります。しかも16分の1とされる惑星も、幅9メートルしかなく、2095年かそれ以降に衝突するかもしれないと予測されているに過ぎません。このことを知ると安心できますよね。

「2006QV89」が地球に衝突する可能性はなさそうに思えますが、ESAによれば非常に低いとはいえ、確率はあるということです。では、例えばその7,299分の1の確率が当たって、この小惑星が地球に衝突したとしましょう。それがどのような意味になるのかを理解するために地球にぶつかったことのある、似たような大きさの物体と比べて見ましょう。このようなことが起こる確率は非常に稀ですが、過去に実際起きたことがあるのです。

人口の密集した地域に小惑星が落ちてくる可能性は低い

例えば、2013年にロシアのチェリャビンスクという町の空に現れた隕石は、直径約15メートルでした。この隕石は浅い角度で大気に突入し、地表に接触する前にバラバラになって空中爆発しました。

そのときの空中爆発は衝撃波を起こし、その衝撃波で窓が割れ、さまざまなものが破壊され、1,000人以上の負傷者が出ました。それと対照的だったのが1908年に起きたツングースカ大爆発で、直径約60から100メートルの物体が地球の大気に突入し、シベリア上空で爆発しました。

その時の爆発で、2,000平行キロメートルもの森がなぎ倒されましたが、この隕石によってクレーターができることはありませんでした。それに、幸いなことに、その地域には人がまばらにしかいなかったため、亡くなった方はいませんでした。

今回の40メートルの石がもし地球に直撃した場合も、同じような状況になることでしょう。隕石は地球の大気に突入し、深刻なダメージを生じうる、強力な空中爆発が起こるでしょう。

しかし、これによりどれくらいのダメージがあるかどうかは、隕石がどこにぶつかるかによるでしょう。地球の表面の70パーセントは水に覆われています。モデルによれば、もし水の部分にぶつかれば、その衝撃でできる波の高さは何キロにもなりますが、ぶつかった場所が大きな海岸沿いの町の近くの海でない限り、到達して陸に影響を与えるほどの波になることはないでしょう。

それに、世界人口の95パーセントは陸のたった10パーセントにしか住んでいないので、人口の密集した地域に隕石がぶつかる可能性は低いでしょう。それでも万が一ぶつかった場合、その可能性は非常に低いですが、私たちがその状況に対応できる準備はできていないかもしれません。

いずれにせよ、2006QV89はまだ600万キロ先にあり、地球に届く距離に到達するのは9月頃になるようですので、夏の間は安心して楽しんでください!

科学者たちを悩ませる、地震に関する不朽の謎

自然災害といえば、今週もう1つのニュースがありました。科学者たちが地震に関する不朽の謎を解決したかもしれないというのです。科学者たちは1世紀以上にわたりずっと、陸から遠く離れたところで潮汐が地震を引き起こしていて、ときにそれは破壊的な津波を引き起こすことがあると考えてきました。

しかし、この考え方はつじつまが合っていませんでした。地震断層は構造プレートと呼ばれる地球の地殻のブロックが2つ向き合う場所です。

このプレートが広がると、互いに対してスライドしたり、重なり合って滑ったりするので地震が起こります。

もちろん潮汐はこれらの断層に影響を与えることはありません。しかし、それでも大洋中央海嶺では大きな影響を与えることがあるようです。地球マントルからマグマが上がってくる場所では、2つのプレートの間に海底火山が形成されます。

もしその場所で潮汐が地震を引き起こすのであるなら、高潮の時に起こると考えられます。なぜなら、大量の水が断層の上に載るので、上部のプレートが上から押さえつけられ、スリップが起こりやすいからです。しかし、実際はそうではありません。科学者たちは干潮の時の方が、地震が起こるということを発見しました。そうなると、この考え方はつじつまが合いません。

この難問を解決するため、コロンビア大学の科学者たちが、アキシャルシーマウントというオレゴンの海岸から500キロほど離れたところにある海底火山を研究しました。この海底火山は中央海嶺の、マントルから溶岩が上がってくるホットスポットにあります。その溶けた溶岩が火山口から吹き出るのです。

アキシャルはその近辺では最も活発な海底火山で、過去25年の間に3回も噴火しています。それほど活発なので、科学者たちはさまざまな機器を使ってその活動の様子をモニタリングしています。

潮汐が地震に与える影響

このチームはその機器から集めたデータを用い、2015年の最近の噴火に至るまでの地震で何が起きたのか研究しました。すると、海の重さによる下向きの力が原因となっているようではありませんでした。

地表深くにある、火山へ流れるマグマポケットの上向きの力が原因となっていたのです。干潮の時、地殻を押さえつける水の量が減る、という点において科学者たちは正確でした。しかし、重さが軽くなると、柔らかく、押さえつけられていたマグマポケットが拡張するという点を見逃していたのです。

マグマポケットが拡張すると、断層の下部のプレートが上部のプレートに対して上向きに押されます。すると、ドカンと地震が起きるというわけです。アキシャルのある場所では非常に大きな大潮が起こります。そして、大潮は周辺の岩からの圧に非常に敏感に反応します。それゆえ、それら科学者にとってこの場所はとても良い実験室だったのです。

彼らの発見は、その同じ断層に沿って存在する他の火山活動に関しても説明できます。しかし、彼らが研究対象にした他のいくつかの火山では、他にもさまざまなことが生じていたので、この一つの説明だけでは不十分です。

それでも、この発見は、潮汐がどのように地震に影響を与えるのかに関しての多くの疑問の答えとなりました。それに、水圧排水処理が地上に排水する時など、他の圧力も大きな振動を起こすことがあるのはなぜか、といった質問にも答えることができるかもしれません。

そして、私たちが、地震がなぜ起こるのかに関してさらに理解を深めることができれば、次に私たちに影響を起こすかもしれない地震を予期することができるようになるでしょう。

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