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kintone hack 東京コンピュータサービス株式会社(全1記事)

2019.07.22

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飲まないお酒を買い取るサービス「洋酒OFF」 kintoneで作る、お酒査定システムの裏側

提供:サイボウズ株式会社

2019年6月5日、kintone公式ユーザーズイベント「kintone hive matsuyama vol.1」が開催されました。kintone hiveは、日々の業務でkintoneを活用しているユーザーが一堂に会し、業務改善プロジェクトの成功の秘訣を共有するリアルイベントです。本記事では、「ここまでできるkintone」をコンセプトに、kintoneの可能性を広げるショートセッション「kintone hack」の模様をお届けします。今回は、東京コンピュータサービス株式会社の岡崎氏が登壇し、kintoneを使った買取査定システムについて語りました。

kintoneを使ったお酒の買取査定システム

岡崎拓也氏(以下、岡崎):みなさん、こんにちは! 東京コンピュータサービス高松支店の岡崎と申します。今回私からは、全画面表示カスタマイズのご紹介をさせていただこうかなと思います。はじめに、簡単な自己紹介になります。東京コンピュータサービス高松支店の岡崎拓也と申します。会社名は、よく略称でTCSと呼ばれております。

大変ふざけた写真になっておりますが、もともと私はIT技術者でして、現在はTCS高松支店、社員50名を越える組織の支店長をさせていただいております。TCS自体は、高松支店、松山支店、他含めて、全国43拠点ございます。それぞれが「転勤なし、地元密着型」で、地元のITを支えております。

今回ご紹介する導入事例なんですが、香川県を中心にBOOKOFFのフランチャイズ事業をされております、ブックオフウィズ様の事例になります。こちらの交通費精算や休暇申請といったものをkintoneで効率化しています。

加えてもう一つ、みなさんはご存知でしょうか? お酒の買取サービスというのも始められております。バイトの方や社員の方が、窓口で査定の作業を行うシステムを、kintoneを使って行う。これを我々が対応させていただきました。

kintoneで査定を行うにあたって、問題点がございました。それがこちらの画面です。単なるkintoneの画面なんですが、よく見ていくと、ボタンがたくさんあるんですね。ボタンが多すぎて、極端に例えますと、飛行機のコックピットのような無数のボタンといったところでしょうか。

この画面、アルバイトの方が操作して、無事にお酒査定のアプリに辿り着けるでしょうか。また、辿り着いたとしても、その後、こちらが考えている適切な作業で、査定作業を進めてくださるでしょうか。

ユーザーを迷わせない「全画面表示カスタマイズ」

こういった問題を解決するために、今回ご紹介するのが、全画面表示カスタマイズの内容です。具体的には、実際に画面を一緒にご覧いただきながら、進めてまいりたいと思います。こちら、iPadの画面ですね。お酒査定のアプリは、この白めのアイコンになっております。アイコン自体のカスタマイズも、もちろん可能です。

押してみます。すると、よくあるログインの画面が出てきます。

ログインをした後に出てきますのが、こういった画面(下図)なんです。こちら、kintoneの画面をカスタマイズして、このようにしています。もともとはこういった画面(ログイン後の画面)ですよ。これをJavaScriptを使って、1回まっさらにして、お客様が「こんなふうにしたい」というかたちに作り変えました。「完全に邪道だな」と思いながら。

(会場笑)

岡崎:サイボウズさん、まことに申し訳ございません。こうすることで、バイトの方も押すところがないのね。ブラウザの「戻るボタン」さえないんですよ。もう、これしかないので押します。そして、査定先に進むことができるという算段です。

この後バイトの方は、たくさんあるお酒の品種の中から、窓口に持ってこられたものを探し出して、選んでいくという作業になります。非常にたくさんありまして、それぞれに対して、標準買取価格というものが設定されています。

マスターの登録はもちろんkintoneでされています。「あ、このお酒がそうだな」というお酒を見つけて選んでもらった後、画面は遷移いたします。査定作業が始まるわけです。

査定項目がいくつかあって、減点方式で査定がされます。ラベルのシール剥がれ、液漏れ、目減り、栓周りのフィルムキャップ、沈殿物があるか、箱があるか、といったかたちですね。これをクリックしていって、最後買取価格が自動で計算されるという流れになります。

適切なカスタマイズで、kintoneをさらに有効活用していく

こちらはkintoneの画面になります。今の保存ボタンで、kintoneのレコードに1件、査定の内容と金額が追加されているというわけです。この次の業務に繋がっていきます。動画ではもう1点、続けて査定をやっております。

せっかくですので、こういったかたち(サジェスト機能)で入力を簡素化し、入力補助や検索がしやすいような画面を用意させていただきました。そして、2品目の査定作業に進むというわけです。

全画面表示の動画は以上になるんですけれども。この考え方は、窓口でのバイトの方の操作や、ITリテラシーがないような不慣れな方向けの画面、他にも受付にタッチパネルディスプレイを設置して、一般的なゲストの方がそこを押してなにか操作をする、ということにも活用できると思います。

そして、これは少し難しい話なんですけれども、我々がRPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務自動化)を導入した例がございます。全画面表示を使うことで、RPAの安定化を図るということです。

これはまた、気になる方は後で説明しますので、私のところに来ていただければと思います。明らかに邪道なんですけれども、せっかく有料で24時間動き続けているクラウド基盤を使われているのですから、それぞれの利用に応じて、適切なカスタマイズをして、もっと有効活用できればなと思います。

我々は、その支えもさせていただこうと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。発表は以上になります。ありがとうございました。

(会場拍手)

2019/7/14 のkintone アップデートでポータルのカスタマイズが、APIを利用してできるようになりました。

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