斉藤氏が「AWE Nite Tokyo」を立ち上げるまで

小林佑樹氏(以下、小林):ここからはファシリテーターの小林が進行を務めさせていただきます。本日ご紹介にありましたとおり、3人の登壇者と、僕がファシリテーターというかたちで進行させていただければと思います。

さっそく各自自己紹介をしていただければと思います。まずは斉藤翔太くんお願いします。

斉藤翔太氏(以下、斉藤):Graffityの斉藤翔太といいます。

今はゲームディレクターという肩書きでいろいろやってるんですが。ここ1年間くらいで5、6回くらい役割が変わっています。Graffityの人間だと覚えていただければなと思います。

もともと日本アイ・ビー・エムで戦略コンサルタントをしていたんですが、ARの世界に飛び込びました。今弊社では『ペチャバト』というマルチプレーヤーで戦うシューティングゲームを作っているんですが、絶賛リニューアル中です。ぜひご期待いただければと思います。

今回は6D.AIのCEOであるMattのつながりで、AWE Nite Tokyoの立ち上げに至りました。弊社の代表の森本俊亨と僕とでMattと話す機会があって、そこからの経緯で今回立ち上げることができました。

小林:今回のイベント施策とかも、翔太とかが中心になって企画などをしていただきました。よろしくお願いします。

斉藤:お願いします。

ARクリエイティブスタジオ・MESON

小林:続きましてMESON CEOのカジ、よろしくお願いします。

梶谷健人氏(以下、梶谷):梶谷です。よろしくお願いします。自分はMESONというARクリエイティブスタジオの会社をやっています。

今回のAWEでAwardというものがあったんですけど、そこに2つファイナリストとして残っているようなサービスを作っていたりだとか。いろいろなパートナーのクライアントさん、企業と組んでARサービスを考えて作って伸ばすみたいなことをやってます。

もともと自分のキャリアとしてはグロースハックと呼ばれるデザインとマーケティングを組み合わせたようなことをずっとやっていて、グロースハックをテーマにした本を出版していたりもします。日本、インド、アメリカでサービスデザインとグロースハックの領域でスタートアップに関わっています。2年前くらいに帰国してMESONを小林と一緒に創業してというようなキャリアを経て、今に至ります。今日はよろしくお願いします。

小林:よろしくお願いします。

(会場拍手)

そのままちょっと僕の紹介に移りますけれども。僕は今紹介がございましたMESONという会社でCOOをやってます。小林改め「ARおじさん」と言います。僕は先ほど梶谷から紹介がありましたとおり、うちのほうでARクリエイティブスタジオでいろいろなプロジェクトをやっています。

そこのプロダクトの事業開拓もそうですし、開発の部分まで手掛ける何でも屋さんみたいなことをやってます。Twitterで「ARおじさん」で検索していただくと、いろいろなARの情報を発信していたりとか。また、こことは別でMESONの主催のARミートアップみたいなものも主催・企画してたりとかします。

あとMESONが運営していた3Dモデルの検索エンジンのほうで過去にバックエンドのアーキテクチャを開発したこともありまして、それをAWSさんに評価されまして受賞歴もあったりします。今日は司会兼ときどき話すという感じでお話ししたいと思います。よろしくお願いします。

(会場拍手)

場をゲームに書き換えるエンドロールのチャレンジ

小林:そうしましたら最後、エンドロールの大島くんよろしくお願いします。

大島佑斗氏(以下、大島):エンドロールの大島と申します。ちょっとコバさんの情報のあとにやりづらいところがあるんですけれども……やっていきたいと思います。(笑)。

私は学生時代から新卒、あと中途で入ったfreeeという会社までずっとマーケティングをやっている人間でして。マーケティングという便利なものからもっとおもしろいものを展開できるんじゃないかと思って、エンドロールというARとエンターテインメントのスタートアップを立ち上げております。

エンドロールではCOOとして今やってます。採用とかも見てるので、もし今回の話とかで興味を持った方がいましたら懇親会などでお声がけください。

エンドロール自体は施設や街などをゲームに書き換えていくところにフォーカスしていまして。第1弾で今渋谷パラレルパラドックスという謎解きゲームをやってるんですけど、ご存知の方はいらっしゃいますかね?

(会場挙手)

あ、けっこういた! 嬉しい! 嬉しいです。ありがとうございます。ちょっと心配しました(笑)。6月15日、今週の土曜日までやっているのでもしよろしければお越しください! 今日はよろしくお願いします。

小林:お願いします。

(会場拍手)

独占や競争の先に、どうやって差別化していくのか?

小林:それではさっそくこの4名でコンテンツに入っていきたいと思います。

まずはAR Cloudというテーマで、各社がどういう構築のアプローチをしているのか。AR Cloudのアプローチをしているのか、あとは業界全体のトレンドみたいなものを斉藤翔太くん中心でお話していただければと思います。よろしくお願いします。

斉藤:さっそくAR Cloudの内容なんですが、まずこのトピックでお伝えしたいことは大きく3つかなと。

まず今回、大きく3種類の異なるAR Cloudの構築アプローチをしているスタートアップがいました。ですので、それぞれの違いや、それらの会社がどういうふうに自社のアプローチにメリットがあると考えているのかなどをお伝えしたいなと思います。

次がOpenARCloud.orgという団体が最近できて……最近というか去年ですね。それらに代表されるような、「協力してみんなで普及させていこう、作っていこうぜ」というトレンドがあったので、その内容についてお話できればなと思います。

最後、そうやってARクラウドが普及した先にある、「独占なのか競争なのか、差別化ってどうするんだっけ?」みたいなところに対する各社の見解を共有して、この3つについてお話ししようかなと思います。

事前スキャン・Edge SLAM・衛星情報、3つのアプローチ

斉藤:ちょっと内容の前に、さらっとAR Cloudの定義のおさらいをしたいなと思います。こちらはPatched Realityという、6D.AIのSDKを使ったウサギのdemoを作っている会社の定義なんですけども。

構成要素は大きく4つあります。

まず1つ目が自己位置推定、自分の構えているデバイスが一体どこにあるのかを正確に推測する技術。こちらはスライドのうちの1要素ですね。

もう1つがデジタルツインの作成・更新。この下のところなんですけど、物理法則までしっかり再現されたオクルージョンやフィジックスですね。6D.AIのデモである椅子にボールが跳ね返って落ちるみたいな。そういったところまでちゃんと再現したデジタル上のもう1つのデジタルツインを作っていくのが2つ目の構成要素です。

残りの2つが、永続的なコンテンツ保管。最近Minecraft Earthで出てきたような、作ったものを場所に残せるという要素ですね。最後がSemantic Understanding。要はカメラが今人を見てるんだっけ、これ車なんだっけ? ということをちゃんと理解させるという。4つの技術によって成り立っているものです。

最後のSemanticのところだけ、パッと見はAR Cloudっぽくないかなと思うんですけど。これはけっこう6D.AIの戦略、考え方の重要な部分になっています。

ということで詳細に入ります。ARクラウドの構築には事前スキャンとEdge SLAMと衛星情報という、大きく3つのアプローチがあります。まず一番わかりやすい事前スキャンからいきます。Resonaiという会社であったり、あとはSCAPEというスタートアップが取り組んでいるアプローチです。

言ってしまえば、事前にその場所の3Dモデルを作っておくようなアプローチになります。あとはそれを画像認識して、今どこにいるのかという自己位置推定をやるアプローチです。

これは本当に精度は高くできるものの、事前にそれこそLiDAR(ライダー)という技術を使ったりして、精緻な3Dモデルを作っておかなければいけないところが今の課題ですね。

なので、Resonaiという会社とかはまず建物に絞ってやっています。屋外だとやっぱり更新のところに大きく手間とリソースが割かれてしまうので。エンタープライズ向けのオフィスとかをまずはターゲットにやっています。