「石の上にも三年」の呪縛から脱却せよ
“大好きで得意なこと”が叶える、自己実現へのロードマップ

みつキャリ・WEBセミナー「『大好きで得意なこと』をキャリアにすると自分の価値が上がり続ける理由」 #2/2

悩みを抱える社会人を救うために、「マイナビ転職」が本気で取り組む若手応援プロジェクト「みつキャリ」のチャットで参加できるLIVE配信型WEBセミナー。2019年5月29日、株式会社Lighthouse CEOのクリスチャン・モンセン氏が特別講師として参加しました。悩めるユーザーからの相談に、クリスは熱心にアドバイス。大好きで得意なことを見つける勘どころをレクチャーしました。

提供:マイナビ転職

「ノー」と言えないビジネスパーソンには何が起こるか

クリスチャン・モンセン氏(以下、クリス):次は、どうやったらお金が入ってくるのかを簡単に説明しますね。

どういうことかというと、「お金」と「市場」には流れがあるんですよ。なぜ説明したいかというと、僕は働いていた時、社長とかからめっちゃ認められたかったんですよ。認められるためにめっちゃ努力したりしてたんだけど、そうじゃなかったんだよね。

村山千代氏(以下、村山):見るべきところが?

クリス:そう。日本って、断れない仕事とかめっちゃあるでしょ? 「これ、お客さんだから断っちゃダメ」とか。断れなくなるのは本当に超注意なのよ。

村山:「ノー」と言えない。

クリス:そうそう。1回やっちゃったら、それがまた続いてしまって。フリーランスの人も要注意なんだよね。「断る」のはすごく大切。上司からの依頼を断るのも大切です。

村山:でも、認められるという意味では、断らない人に仕事が集中していきがちですよね。でも、それが認められることではないということですかね。

クリス:そう。断っていかないと、できる人からは認められないのよ。できる人は「あっ、こいつ断れないやつだ」ってわかるから、そういうイエスマンには仕事がいかないわけよ。

でも、仕事を選ぶプロは評価が上がっていくから。なぜかというと、上がる仕事をやっているから、上がらないことを断っているのよ。社会はそういうものなんですよ。

村山:チャットが盛り上がっています。

クリス:うん、いいね。

村山:「(怖くて)断れる勇気がない」。

クリス:だから、これを今すぐ変えなくてもいいから。3ヶ月かけて、3年かけてもいいから、ちょっとずつ断る力をつけていくのがすごく大切だと思います。

村山:「断ったら、ものすごくいじめを受けた」。これは悲しいですね。かたぴっぴさん。

クリス:真実と向き合うっていうのは、そういうところなんですよ。かたぴっぴさんのコメント、すごい。みんなちょっと見てくれないかな。この「断ったら、ものすごくいじめを受けた」。

すごい難しいことを言っているんだけど、いじめを受けたら、いじめをやっている人が間違っているという自信を持っていいの。いじめちゃダメなのよ。

いじめられたら「この人、間違っているな」って、そこの空気から離れることが大切なの。みんなそれ、「あっ、すいません」と言って、そこに残るのよ。人間的にそうなりやすいんだよね。だから、そういう人とは距離を置いておく。

『ほどよく距離を置きなさい』という良い本があって、そういうネガティブな人とは、ほどよい距離を置いておくのよ(と書いてあるんです)。だから、そういう人たちが「僕の周りにいるんだな」ってわかったら、自分のコミュニティの場所をシフトするのも考えていきましょう。

仕事を断る勇気を持つべし

村山:「断ったら次のチャンスがなくなる」。それも恐怖なのかもしれないですね。

クリス:でも、断ったら次のチャンスが入ってくるのよ。

村山:違う仕事が入ってくるんですよね。

クリス:断っていないから、ダメな仕事がいつも来ているわけでしょ? 「ノー」って言ったら、次の良い仕事が来るわけよ。良い仕事が来ようとしても、嫌なのを「ハイハイ」って引き受けているから(受けられなくなる)。

これは怖い、すごく深いのね。すごく簡単に言っていて、上から目線で超失礼な言い方していて、ごめんね。でも、これはすごく良い、深いことだから。俺もまだすごく勉強中だから、一緒にがんばっていこう。上から目線でごめんね。本当に僕も下手くそだから。

村山:でも、1回勇気を出すのが大事なのかもしれないですね。

クリス:小・中・大って分けて、いきなり大で怖いのをやって、いきなりやって急にクビになるみたいな、そういうリスクは避けよう。

論理的にやっていいからね。最初は嘘ついてもいいからね。断れないフリをする。本当は断りたいんだけど、「ああ、すいません」「はい、やりますね」って言う。

小から断る練習をして、自信がついたら今度は中をやる。今度は大を断る前に、プランBとかプランCを立てておくと、それで大失敗しても大丈夫。わかるかな?

村山:断り方も、最初は断るふりをして受けておいて、次は……。

クリス:そうそう、ゴマすりしてもいいんだよ。

村山:会社や人によっても、きっと違いますからね。

クリス:そうですよね。自分がやりたい仕事が今すぐ叶うわけじゃなくて、これが少しずつ変わっていくから。この問題を理解することがすごく大切なステップだと思います。本当にちょっとずつやっていく。

急に変化したら……やりたい人はやればいいと思うんだけど、それは自分のペースでやっていくのもすごく大切なことだと思います。

「お金は市場から入る」の真意

クリス:じゃあ、ちょっと進んでいきますね。どういうことかというと、お金がどこから入ってくるかということなんですよね。努力してお金が入ってくるかという。

たぶん、これ見ている人はそこまでいないと思うんだけど、僕は昭和生まれで。僕が20代で働いていた時は「努力するとお金が入ってくるんだよ」みたいな雰囲気だったのね。

でも本当は、お金は市場、マーケットプレイスから入ってきているの。そこからお金が会社に入ってきて、会社が社員にお金を流しているという感じで、A社・B社・C社が市場でコンペしているんだよね。

ものを買う人、ものを買う会社は、実際にそこまでこだわっていないのよ。人は良いものを買うの。99パーセントの場合は、あなたがどのぐらい努力したかって、そんなに考えてないと思うんですよ。

村山:「がんばったから買います」ということではないですもんね。

クリス:そうそう。学校じゃないんだよね。がんばったから、「100満点じゃなかったんだけど、努力しました」はちょっとビジネスじゃないんだよね。

次にいくと、「じゃあ、お金を欲しいときはどうすればいいんだろう?」ということで。会社の中からお金が入ってきているんですよね。社員が価値あるサービスを提供するわけですよ。

サービスかモノが大事ですよね。会社の価値が高いと収入が増えていくのが、普通の市場なんですよね。

これは、日本の経済が右肩上がりの時に「遅くまで残った社員のほうがサラリーが上がる」という不思議な時代があったんですけど、それは今は本当にないと思うんですよ。

お金の値段を上げるには、自分が会社に提供する価値を上げることなんですよ。じゃあどうやって価値を上げるか?

ということは、自分の価値が高くないといけないよね。会社に価値をあげるということですよね。どうやればいいんだ? 自分のサービスのクオリティを上げないといけない。スピードを上げないといけない。やっぱりビジネスには期限があるんですよ。

「僕、タクシードライバーの素人です。今日からタクシー運転します。クリスです」。乗る人は「青山から六本木ヒルズまでお願いします」。僕は「わかりました!」「ちょっとナビ入れていますね」って言って。

ナビの入れ方わからなくて「ああ、ごめんなさい」で5分かかって、「ちょっと待った。間違えちゃった。一方通行でした。ごめんなさい。ちょっとナビが古いんで。ああー!」とか言って、道が開けたときにポールに当たって、警察がピーピーとか後ろから来て、普通10分かかるのが、30分かかったらヤバいよね。

村山:「一生懸命だからお金払います」って、絶対ならないですね(笑)。

クリス:ならないですね。プロだったらサッと行ってくれると。もっとベテランだったら、個人タクシーでナビもいらないとか。サービスも良いし、良い車とかで来ると思うんですよね。

収入と経験の大きな結びつき

クリス:じゃあ普通の場合は、クオリティとスピードをどうやって上げるかなんですよ。経験を増やすということですよね。

じゃあ、経験をどうやって増やすのかは、さっきお話ししたと思うんですよ。収入を決めるのは、「市場が認める価値」なんですよね。気をつけないといけないんだよ。上司が認める価値もちょっと入っているんだけど、リアルに考えると、お金はどこから来るのかというのも考えないといけないんだよね。

「市場が認める価値というのはなんだ?」というと、自分の「クオリティ」と「スピード」なんですよ。ということは、自分の「経験」なんですよね。

得意で好きなことを選ぶと何が起こるかをお話ししたんですけど、経験がめっちゃ増えるんですよ。好きで得意だから、ずっと考えていて、ずっとやっていて。

だから、このグラフで言うとこの数年間でプロレベルにいくことができるんですよ。

村山:うんうん。

クリス:これが5年で終わらないんですよ。つらい、「石の上にも三年」というのが終わらない。これが10年、20年、30年ということになっていくと、相当のスキルを身につけることができるんですよね。

お金の増やし方はまた別なんですよ。それはちょっと違うことに入ってくるんですが、そのある程度のマーケットの市場は……市場以上のお金が欲しいときは、もうちょっと工夫しないといけないんだけど。

好きで得意な仕事だったら、この業界トップ10パーセントのレベルに入ると、良い収入をもらえる事実があると思うんですよね。

これは弁護士でもそうだし、個人タクシーもそうだし、Webデザイナーもそうだし。公務員とか軍隊はちょっと違うんですけれども。

なので、ポイントは「得意で好きなことをキャリアにして大丈夫」ということなんですよね。こうやったほうが、僕は個人的にはいいんじゃないかなって思うんですよね。別にやらなくてもいいんだけど、僕みたいな人はやっぱりやったほうが幸せになれるんじゃないかなって思います。

このコツなんですが、いま僕けっこういろんなことをお話しさせていただいたんですが、ポイントは時間をかけることなんですよ。さっきのグラフで見られるんだけど、10年、20年の話言っているんですよ。

村山:時間かかっていますもんね。

クリス:そうそう。時間がかかるものなんですよ。だから、これを1ヶ月で変えるとか、そういう感じにしないで。30歳でも35歳でも40歳でも、10年、20年はかかるんだから。だから、「いますぐ叶える」という「◯✕感覚」を外していかないといけないの。この道は深いんですよ。すごく深いんですよ。

だから、この時間をかけないというのが意外と危険で、Where are you headed? 「現実的に自分が進んでいる人生を続けると、どこにたどり着くのか?」を考えるのも必要なんですよね。

ごめんね、みんな好きで得意なことを仕事にしたいと思っているので、なかには初めて「好きなことを仕事をする」という話を聞いてた人もいたと思ったので、そこがメインメッセージになっちゃったんだけど。これはけっこう転職するときにできるだけ考えていただきたいポイントだと思うんですよね。

本当に自分が求めているゴールに到着するのか? 本当に自分のゴールを考えたことある? とりあえず、いっぱい紙に書いて、今度「これは1年以内に欲しいな」「3年以内」「5年以内」「10年以内」みたいな感じでやっていくと、自分のマイルストーンみたいのが作れるんですよね。

今度、「そのマイルストーンをやるためには何が必要なんだろう?」と、自分の言葉で論理的に紙に書いたり、日記にしてみましょう。だから、まず「本当に何をしたいか」を考えることがすごく大切になって。

転職しないといけないのかというわけではないんですよね。だから、社内でできる可能性もあるんですよ。社内でリーダーシップをとっていくというのもできるし、自分が変わっていくとほかの人も変わっていく可能性があるから。

だから、僕みたいな場合は本当に転職しないといけなかったんですが、中には「そこまで無理して転職しなくても大丈夫なんじゃない?」という場合もけっこうあると思うんですよ。

得意なことと好きなことがイコールではない場合

村山:「得意なことと好きなことって、必ずしもイコールじゃないですよね」「得意なことと好きなこと、どちらを優先すべきですか?」なんていう方もいらっしゃいます。

クリス:OK。じゃあ、ちょっとQ&Aタイムにいきましょう。

村山:まずみなさんね、本当にしたいことをぜひ考えてほしいというメッセージは伝わったと思いますので、ここから少しQ&Aのコーナーにさせてもらいます。

クリス:ちょっと簡単に答えられるやつが1つあって、あーこさんの「得意なことと好きなことって必ずしもイコールじゃないですよね」というのは、そうなんですよ。

必ずしもイコールじゃないんですよね。例えば、僕の場合はエクセルが得意なんですよ。でも、すごく得意なんだけど、大嫌いなんですよ。

村山:うんうん(笑)。

クリス:だから今、それを「好き」にするために、毎日1分はそういう怖いものに向き合っているんだけど。だから、好きと得意は必ずイコールということではないです。

村山:でも、例えば新入社員として入って、最初仕事を覚えられなくて、「苦しいな、得意じゃないな」と思う。でも、仕事を覚えていくと、それが自分の知識になって、好きに変わってきたりもしません?

クリス:変わってくる人も絶対いると思います。それは絶対いると思います。

村山:好きなものがわからない方がけっこういらっしゃって、なかなか仕事の中で好きなことを見つけるのって難しいかもしれないですよね。

クリス:僕のおすすめは、まず「自分が好きなことは何だろう?」って、かなり好きなことだけを2〜3週間とか1ヶ月、焦らないで日記に書きまくってもらいたい。

村山:それって、今仕事をしている中で自分が好きなことを書けばいいんですか? それとも趣味も全部含めて?

クリス:まず、好きなことを仕事にしたんだったら、仕事を考えないこと。すごく大切なの。最初は「好きなこと」をいっぱい考えるのね。今度、自分がちょっと「得意なこと」をいっぱい考えるの。

子どもの時、ちょっとお金をもらったことでもいいし、周りの人から「あっ、これ得意じゃない?」って褒められたことかもしれない。「ちょっとでも得意」でいいのね。

それでいきなり仕事って、たぶんすごくハードルが高いんですよ。今度、「ライフスタイル」を考えてみましょう。どういう生き方をしたいんだろう? どういう場所に住みたいんだろう? どういう通勤が自分の理想なんだろう? ここも遠慮なく紙に書いちゃっていい。紙に書いているだけだから。

仕事は考えないで、今度、理想のvacationとかを書いたあとに、自分の理想の働く環境、どういう場所で働きたいのかを考えるといいと思うんですよ。

「やりたいこと」を紙に書き連ねよう

クリス:例えば僕は、海外にも新しいビジネス立てようかなと思っていて……僕の仕事って自由にどこでもできるようなスタイルなんですよね。YouTubeもできるし、こうやってZoomとかでウェビナー(ウェブセミナー)を使っているし、だから自由に動くことができるんですよ。

なぜ僕はそれが見つかったのというと、紙に書いたんですよ。どういう生き方がいいのかって。いや、いつでも旅行みたいな感じで動けるのがいいなって、いつも事務所にいない仕事がいいなって書いたんですよ。

そんなことを紙に書くと、一番最初、何が頭に来ます? 「バカだな、俺。そんなことできないのに」。でも、一応書いたんですよ。今、実際にやっているんですよね。それ書いたあとに、「これなりたいな」「こういうのやりたいな」って頭にインプットして。

そのときにYouTubeとかを見ていると、パッとなんか気づくんですよ。「あっ、これなんか近くない?」「これ考えたことじゃん」とか。本屋に行くとパッて本が目に入ったりしてくるんですよ。これ「RAS:ラス」って呼ばれてるみたいなんだけど。

自分が意識したところにフォーカスすると、いろんな出来事がそこからくるんですよね。そういう感じで、好きなこと、得意なこと、住みたい場所、環境、ライフスタイル、「どういうライフスタイルがいいのか? ワークスタイルがいいのか?」というのをやったあとに、いくつか出てくると思うんですよ。「これもいいじゃん」「これもいいじゃん」って。

最後はその「これは今じゃないとダメ」というのを見つけること。最初言ったように、5個とか8個とか出てきたときに、「もし1つしか選べなかったら、本当にやりたいことは何だろう?」と考えるのが大事。たぶん、みんな一番怖いのは選ばないんですよ。一番できそうなのから選ぶと思うんだよね、最初は。その後、あとでもいいやつとか、趣味でもいいやつとか、見極めていくんですよ。

今度、「これじゃないか?」って見つかったら、それをやっている人を見つけるといいと思います。実際に会いに行って話すのも大切だと思う。それをやっている人、そういうコミュニティに入る。それが「現実になっている」ところに自分を入れると、「できるんだ。やってもいいんだ」って気付くと思う。

やり方も教えてくれるし、ひょっとしたら独立というやり方もあるし、転職というやり方もあるし、インターンというやり方もあるし、今の仕事をキープして副業としてスタートする。最初はボランティアでお金をもらわないでやる。副業をゆっくりメインの仕事に変えていくというやり方もあるので、これは現実的に論理的にやっていくこと。

変なリスク取らないほうがいい。怖いからね。仕事を急に辞めるってなると、お金の収入が止まっちゃうから。お金の収入が入ってこないと、いや、もう好きなこと仕事にする暇なんてないから。今度は逆に「できないんだ」とかなっちゃうから。

「自分より得意な人」への恐れ

村山:シンディーさんから「好きなことを見つけても、自分より得意な人がたくさんいることを考えてしまう」。

好きなことを見つけて、それを仕事にしたい、転職したいと思っても、私は好きだけど、得意な人はもっと周りにいるから、ライバルがたくさんいて、なかなか転職活動もうまくいかないんじゃないかという不安があるという質問です。

クリス:シンディーさん、ありがとうございます。OK。それは仕事の問題じゃなくて恐怖の問題なんですよ。仕事と関係ないの。仕事する前に「いや、面接で負けちゃうかも」って思っているわけでしょ。それは恐怖の問題だから、恐怖のワークをやっていくと、外れるのよ。それは仕事じゃないの。

わかるかな? 仕事みたいなかたちで入ってきているんだけど、もっと人生は大丈夫だよ。やさしいよ。良いこと起きるよ。そんな怖くない。怖くなくて、大丈夫だよ。それを、ちょっとずつでいいから、やっていく。本当に大丈夫だよ。できるよ。

それをできないと言ってたのは、それは過去の経験、過去の人が言っていて。それが今の事実だって思っているかもしれないから、それはひょっとしたら、過去に戻ってそれを言われた時を思い出したりしてみて。大人の自分として、「今」それを本当に認めるかって話だと思う。認めることができたら、過去が変わるかもしれないよね。

過去が変わると今が変わるから、今の自信が自然に出てくる。自信ってつけるものじゃなくて、自信を取るものを「剥がしていく」。自信がなくなっていく考えを本当だと思っているから。嘘を。「お前できないんだよ」って。そんなわけないのよ。それを「それ事実じゃないな」って言って剥がしていく感じが大切なんですよね。

面接への恐怖はどう克服する?

村山:ハートの問題が大事なんですか? 「恐怖ものすごくわかる!」という方けっこういらっしゃって。「明日面接があるので参考になります」という方もいらっしゃるんですけど、面接で「ちょっと恐怖だな。何聞かれるんだろう?」「自分をアピールできるか不安だ」という方に何かアドバイスするとしたら、クリスさんだったら、どうアドバイスしますか?

クリス:そっか、明日転職かぁ。

村山:「自分の力を認めてもらえるのかな?」って。

クリス:ええとね、俺は仲間だぜ。応援しているよ。あなたを応援している人たちがめっちゃいるから。1人じゃないよ。1人だって感じるかもしれないけど、本当に一緒だからね。みんなで一緒に幸せになるの。あなたが幸せになって、あなたが笑顔になることによって、何百人、何千人の人生が変わっていくのかを考えて。

会社に合わなかったら、合わなかったでいいのよ。今の自分でいいの。十分。あなたはもう自分として成功しているんです。100点満点。だから、あなたが今いる場所で、本当にすばらしくて美しくていいの。無理しなくていい。あなたはすごいの。楽しくちょっと「がんばろうぜ!」みたいな感じでいいんじゃないかな。

村山:自信を持って、自然に楽しく会話をする感じで、面接に臨んでもらえれば。

クリス:そうそう。合わなかったら合わなかったでいいんだよ。そうしたら別のところがあなたのためにあるんだから。あなたの人生、あなたのために良いことがないというわけではないの。絶対あるの。

こういう問題とかつらい経験を通して、恐怖を通して、学べるんだよね。「あっ、こういうの、俺、自信ないんだ」とか、自分が悪いという感じじゃなくて、「この不安な考えが僕の中にあるんだ」って。それと向き合っていく。

だから、紙に恐怖をめっちゃ書くというのはすごくいいよ。恐怖を書くと「じゃあどうしよう?」って言えるわけよ。「何をいま僕は学べるかな」って。「この経験を通して、何を学ばなきゃいけないんだろう?」「じゃあどうやって学ぶ?」って。

村山:面接で不安なことがあったら、「じゃあ今は何が不安なんだろう?」というのを具体的に書いてみると、気持ちも落ち着きますしね。

クリス:そうそう。面接から帰ってくると、いろんな不安が出てくるわけよ。「いや、この面接を受からないと大変なことになる。永遠に好きなことが仕事にできない。これができないと僕はダメなんだ」みたいな。わけがわからない!

よく冷静に考えて。だから、面接はそういう恐怖と向き合うチャンスだと思います。永遠に続かないと思うし。

だから、「とくに年齢の問題があるから」といって、「その年齢の問題があって何が悪いんですか?」って思う。逆に、そういうことを思っている人のところで働かなくていいし、「年上の人は仕事できません」とか嘘だし。

カーネル・サンダースとか、65歳で独立したKFCのおじさんじゃん。年齢がどうのこうのって、それは嘘なのよ。逆に年齢が高いほうが、経験があるし、好きもあるし、センシティビティもあるんだよ。

年齢が上だと「私、年齢とりすぎです」といって、若いと「私は若すぎるんです」って言うんだよ。

村山:自分から不安にしていますもんね。

クリス:うん。だから、大丈夫だよ。

村山:漠然とした不安よりも、きっと具体的に書き出したほうが納得できるからいいのかもしれないですね。

苦手なことを好きになる意味

村山:あと、事前にいただいた質問もあって。「好きなことを仕事にすると、その好きなことが嫌いになってしまいそうです」というような方もいらっしゃいました。

クリス:OK。これ、すげえ。「好きなことをだけを仕事にするのは、気をつけたほうがいいよ。」好きなことをだけを仕事にすると、あとで嫌いになるか? たぶんなると思うよ! 4年は保たないんじゃない? 2年だけじゃない? 「嫌いなこと」がチャンスなんだよ。苦手なこと、ビビることがチャンスなんだよ。

好きなことだけやっていると、天井に当たるの。「私はこれしかやらないの〜」「これ怖いから」「これ苦手だから」とか言ってやらないのよ。すると、自分が成長しないの。

飽きるのよ。苦手でちょっと「怖っ!」というところをクリアすると、自分のレベルが上がるの。自分のスキルが上がるの。だから、「苦手で怖いこと」っておいしいのよ。 苦例えば、お金かもしれないし、コミュニケーションかもしれないし、恋愛かもしれないし、なんでもいいわけだけど「怖っ!」「苦手」ってなって「私は好きなことしかやらないの」って逃げてるとする。

でも、そこで「いや、そんなわけないでしょ。苦手だなんて絶対嘘だ」って思ったり、「俺って良い人だし」とかって思いながら向き合ってみるじゃん? ちょっとでもいいから実際にやっていくじゃん。すると、それが得意になったりするんだよ。そしたら超強いじゃん!

村山:うん。

クリス:自分のレベルアップよ。ほかの人は逃げているんだけど。そうすると、自信がつくじゃん。そうすると、ほかの人にも「大丈夫だよ」って伝えることができるようになってきたりするから。

だから、好きなこと「だけ」やっているとたぶん嫌いになるわけよ。好きなことをやっていても、嫌いなことをやっていても、人生、両方つらいぜ。

好きなことを仕事にしたら人生良くなるんですか? そりゃ良くなるよな。でも、それで人生の問題が終わるんですか? いや、終わるわけないよ。恋愛問題は続きますか? 夫婦喧嘩ありますか? ……いや、僕はないけどね。冗談ね(笑)。

村山:(笑)。

クリス:たまにかわいい夫婦喧嘩はあるので(笑)。

村山:いきなり挟んできた(笑)。

クリス:だから、健康問題やお金の問題、人間関係の悩みがなくなる? いやいや、人生は学ぶことがいっぱいあるから、問題がいっぱい出てくるわけでしょ。

センシブルなみたいな人たちは、問題になる前に「これやばいから学んでおこう」ってなるわけよ。僕みたいにちょっとセンシブルじゃない人は、地獄みたいな働く環境に行ってやっと気づくわけよね。

令和時代に考える「石の上にも三年」とは

クリス:もっとひどいのがいるよ。人生が「Hey! Hey!」って言ってんだけど気づかない人がいるんだよ。僕はコーチングをやっているんだけど、「ブラック企業入っています。体調崩したんです」「だから3ヶ月の休みをもらったんです。今好きなことを見つけようとして、クリスさんのセミナーに来ています」「やっと見つかりました」って。

「いいじゃん。それでキャリアチェンジするんだ?」って言ったら、「いや、クリスさん、僕は1回ブラック企業に戻って、成績を出して、みんなから認められたあとに転職します」と言うわけよ。

村山:それ、でも、「みつキャリ世代」に多いですよね。

クリス:うん。

村山:「3年は続けなきゃいけない」という、日本のプレッシャーみたいなものがあって。例えば「苦手なことでも続けなきゃいけないんじゃないか」とか。

クリス:それ、どこから来ているの?。

村山:「石の上にも三年」。

クリス:うん、「石の上にも三年」というのは。それ昭和時代でしょ。令和にはその言葉、消えちゃうかもよ。

だって、あれは経済が右肩上がりで、残業して残ってたら給料が入ってくるわけよ。好きでも嫌いでもやってたら、給料もらえて、クビにならないわけよ。

毎年給料が上がっていて「お前がんばれよ」って。「好きなこと・得意なことを仕事にしたいんです」といったって、インターネットもないし、工場買う予算もないし、土地も買えないし、銀行さんからお金も借りられないし、「どうするの?」って、あんまりチョイスがない時代のこと。

今の時代で考えるならば、「好きで得意なこと」が見つかったら、その後は嫌いでも、3年間はその石に立つということなんじゃないかな。嫌いというのは「苦手でも」ということかな。

そうすると、いろんなメンターから教えてくれたりとかするかもね。スキルアップすると、今度転職するときに、お金の価値になる仕事やスキルを持っているから転職しやすくなるということです。

スキルはどの場所で得るべきか?

村山:たくさん質問もいただいています。(コメントで)「嫌いでも、なんらか報われることがあれば耐えられるよね」と。嫌いでも、自分が仕事をがんばっていくうちにそれが得意になれば、きっと報われて、またそれが好きになることもあるかもしれないですよね。

クリス:でもねー、「これは違うな」って思うんだったら、断り方も上手になったほうがいいと思うんだけどね。「違うな」と思うところにいるのは「違う」のよ。自分が違うなという場所にいたら、それを変えることも大事。

「じゃあ、どう変えるのか?」ということなんだよね。自分で好きで得意なことがわからないなら、「時間をかけてそれを見つけていく」というのもありかもしれない。YouTubeの、僕の動画にもいっぱいヒントがあると思いますし、いろんな本も世の中いっぱいある。もう間違いなく、好きなことは何なのかを見つける方法はあるのよ。

村山:あと、就職活動なので面接も受けなければいけないし、認めてもらわなきゃいけないですよね。コメントで「転職活動をしていますが、即戦力でないため、そういう理由のためよく面接で落ちてしまいます」。

クリス:即戦力って何ですか?

村山:即戦力とは、すぐその会社で働ける力があること。自分の力がすぐその会社で発揮できるというのを認めてもらえず、よく面接で落ちてしまいます。即戦力って大事なんでしょうか? という質問です。

クリス:すごく大事だと思います。めちゃくちゃ大事だと思う。だって、例えば、僕の会社にも毎週のように「働かせてください」というメールが来るんですよね。「がんばります」って言っているんだけど、「編集できる?」って聞いたら、「いや、学びます」って言っているわけよ。そうすると僕に負担がかかるわけよ。僕はその時間がない。コミュニティサービスじゃないからさ。

でも、ここで「いや、働いたことはないんですけど、ふだん編集をめちゃくちゃやっています」という。僕は「じゃあインターンで2週間やっていいよ」って言うわけよ。そこで「本気でやるんだったらいいよ」ってなる。今のメインの編集ウーマンはインターンから採用した子です。片道2時間でやってきた子なのよ。だから、あの子は根性も入ってたんだけど。

ポイントは、スキルがないと雇う側も悩む。だからスキルは身につけたほうがいいんだよね。「資格は必要か?」といって、例えばお医者さんになりたいんだったら、資格は必要だよね。病院に行って「いや、本気で学ぶので教えてください」と言っても、ちょっとそれは無理や。「Webデザイナーは資格が必要か?」って聞かれても、資格はいらないよね。

その業界によるわけだけど、業界の中のスペシャリスト、例えば上場している会社の中でスペシャリストのコーディングをやるとなったら、資格をとらないと無理かもしれないから、自分の時間で勉強する。そんな訳だから、即戦力って大事だと思う。そして即戦力を身に付けるには「好きなこと」だったら勉強しやすいと思うんですよね。

同じビジョンを持つ人材の価値

村山:例えば「未経験歓迎」でクリスさんが雇いたいという場合は、応募をしてきたみなさんに対して、どういうところを見ますか?

クリス:僕は、同じビジョンを持っている人を大切にしていて。個人的に明るい人が好きなのね。事務所が明るくなるような人が大好きだな。あと掃除とかが怖くない人。自ら掃除してくれる人、すてき! きれい好きなんでね(笑)。

村山:でも、ビジョンが合ったり、その会社の雰囲気だったり、足を運んで見てみるのは大事かもしれないですね。

クリス:本当に、すごく大事だと思います。(コメントにて)「掃除は好きだぜ」って。

村山:ありがとうございます。まだまだたくさん質問もいただいているんですが、お時間が来てしまいましたのでね。

クリス:ごめんなさい。うん。

村山:すべての質問に答えることできませんでしたけれども。

クリス:いや、本当に楽しかった。

村山:本当ですか? 積極的にみなさん参加をしていただいて、ありがとうございました。「クリスさんの話を聞いたらやる気出る!」ですって、うれしいですね。

クリス:ごめんね。なんか僕もちょっと上から目線みたいな部分があったら、本当に申し訳ございません。ちょっとね、本当にごめんね。これみんな同じ場所にいると思うのでね、人間として、心として。だから、みんな応援して、みんなで良くしていきましょう。この世の中。

I love you guys so much. Thank you so much. 本当にありがとうございます。

村山:明日面接という方とかいらっしゃいましたからね、本当がんばっていただきたいなと思います。

あなたがいる場所は完璧

クリス:Thank you guys.  「女性の司会者も最高でした」という。

村山:おっ、ありがとうございます。また一緒にセミナーやりたいですね。お送りしたいです。

クリス:ありがとう。Thank you guys. Thank you everybody.

村山:最後に、クリスさん、がんばっているみなさんに熱いメッセージをお願いできますか?

クリス:はい。あのね、時間はかけていいから、あなたがいる場所はもう完璧なんです、あなたはすごく良い人で、もう超がんばっていて。

You are wonderful. So please, you know, give that to yourself. 今いる場所ですごいいいんですよ。That’s my message.

村山:ありがとうございます。ぜひみなさんね、本当に面接も近いという方いらっしゃったので、リラックスをしてくださいね。録画版もありますので、ぜひ繰り返しまた見ていただいて。コメントで「泣いちゃった!」ですって。うれしいですね。

クリス:ありがとうー。Misatoさん、Thank you. ありがとうございます。

村山:クリスさん、本当にどうもありがとうございました。

クリス:ありがとう。Thank you guys! Alright. Love you guys!

村山:では、手を振ってお別れです。さよなら!

クリス:じゃあね。Thank you!

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1 右肩上がりの昭和の時代は終わった “ちょっとだけ得意なこと”を見つける、令和時代のキャリア戦略
2 「石の上にも三年」の呪縛から脱却せよ “大好きで得意なこと”が叶える、自己実現へのロードマップ

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