2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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本田圭佑氏(以下、本田):残り8分あるらしいです。僕になにか聞きたいことあります? 質疑応答とかやっていいとか聞いてないですけど(笑)。
質問者1:僕高校3年生で〇〇っていうんですけど。こういう課外活動というか、学校では今良しとされてなくて。この前学校休んでこういうところに行ったら、「宿題出してねぇだろ、お前」って怒られて。授業中も寝ちゃったり、あんまりみんなと同じことやるのが好きじゃないんです。
こういうところへ行って、いろんな人のお話を聞いたりするのがすごく好きです。お2人が話していたクラシルの堀江(裕介)さんのご講演にも行かせてもらって、宣言したんですよ。同じ話をここでさせていただきます。
僕、5~6年後に大きい会社を建てて、すっごく有名になりたいです。20年後にはGAFAを超える夢があるんです。堀江さんにも同じ話をしたんですけど、忘れられちゃってるかもしれないです。ここに今、立てていることがチャンスを掴めてると僕は思ってるので。このチャンスを活かして、こんな大勢の前で宣言したら、もう俺やるしかないです。やります!
(会場拍手)
本田:まず、すごい宣言に僕も賞賛を捧げたいと思います。たぶん僕がアドバイスできることがあるとすれば、GAFAを超える企業を作るっていうのは目的ですよね。要は僕はあんまり貢献してないけど、ワールドカップで優勝したかった理由は両親を喜ばせたかったからなんですね。僕の目的はそこだった。
質問者1:僕もGAFAを超えたいのは目標であって、その後があって。僕も本田さんのように世界を幸せにしたいというのがまず目的なんですね。
本田:それは最高の目的なので、ぜひどこかでコラボレーションできるのを楽しみにしてます。
質問者1:あともう1つお願いがあるんですけど、こんなチャンス2度とないので。あの……写真撮ってください。
(会場笑)
本田:またのちほど時間があれば。
質問者1:お願いします。〇〇でした! ありがとうございます。
本田:がんばってください。
大日方祐介氏(以下、大日方):ありがとうございます。
(会場拍手)
本田:質問したら自分の思いを伝えられたので……もう1個いきます?(笑)。
質問者2:思いではなくてお聞きしたいことがあって。
本田:それだったらいいですね(笑)。
質問者2:30秒で聞かせてください。本田さんは今回、オビさんを仲間として一緒にやっていきたいと思った理由はどこにあったんですか?
本田:僕の世界に対する視点。僕が果たしていこうとしているソリューションに対しての考え方に、すごく共感してくれたんですね。これまで、同じような年齢の人と話しても、なかなかそういう視点を持ってない。数少ない1人が大日方くんだったんですね。
「いつかやろう」「なにかやろう」という話を何度かしてここまで来ています。やっぱり、最初から意気投合したところはありますね。
質問者2:ありがとうございました。
質問者3:質問していいですか?
本田:どうぞ、どうぞ。
質問者3:貴重なお話ありがとうございました。本田さんの先日のRED Chairの動画でも本日お話しされたように、海外を視野を広く持って、自分を成長させるというお話があったと思います。
日本の人は海外になかなか飛び出せないというお話があったんですけど、本田さんの中で、どういう原因でどういう状況に陥っているのかということと、それを改善していくためにどういうアプローチが必要なのかをぜひ教えていただきたいです。よろしくお願いします。
本田:これはね、僕は発言することしかできないんですけど。簡単なことじゃないですね。というのも日本の根本的な文化の問題なので。要は失敗に対してあまりにも寛容じゃないんですよ。日本では失敗を怒るでしょ? 失敗を叱るんですよね。僕も叱られたことがあります。
たぶんみなさんも会社で叱ってもいるでしょうし、叱られてもいるでしょう。これがね、ものすごく問題で。感情的になっているだけなんですよ。結果、本当にみんなすぐ成長するために、効率の良いやり方を真剣に考えたいんですよ。本当は、もっといろんなやり方があって。
僕はカンボジアの監督を今やっているんですけど、カンボジアも似たような部分があるんですよ。ミスを怖がって、サッカーで全然トライしなかった。それを僕はどうやって変えようかなと思って。一気に10段ぐらいジャンプするやり方なんてできないと思ったから、「ミスしたやつは絶対ガッツポーズしろ」って。
(会場笑)
頭おかしいのかもしれないですよ。ミスしてガッツポーズさせるというのはね。でも、それぐらい飛ばさないと、脳の動きがいつまでも変わらないだろうなと思ったので。ミスして俺の方を見て「どう思われているかとか見るな、ガッツポーズしろ」。なんでか?
うまくいかなかったことがわかったことは、もう価値でしかないんですよね。挑戦しなければ、失敗なんてしないんですよ。失敗するのは、新しいことに挑戦してる証なので必須。成長する上では必須。成功するためには必須なんですよ。
だから、僕1人ではこの問題は変えられないんですけど、この失敗に関する対する考え方に賛同してくれる人が増えて、いろんな人にその考えがどんどん伝わっていけば、この常識は良い意味でいつか変わっていくんじゃないかなと。
そうしたら、リスクを恐れずチャレンジする人が増えたら、日本のパワーはもっと爆発していくわけですよ。一時期はそれだったと思うんですよ。僕らの先祖が築いてくれた時期は。
でも、いつの間にか今度築いたものを守る側になってしまったのか、守り始めたんですよ。守ってたら進めないでしょう。攻撃は最大の防御。そんな感じですかね(笑)。
(会場笑)
質問者3:ありがとうございます。
本田:でもあれですね。すいません、(セッションが)14秒で終わっちゃうんですよ。
質問者4:じゃあ14秒で聞きます。ありがとうございます。幻冬舎で「新しい経済」というブロックチェーンのメディアをやっています。せっかくなのでお聞きしたいんですが、今回VCでいろいろブロックチェーンプロジェクトでこれから投資することなんですが、去年パリのサンジェルマンがトークンを出したブロックチェーンに参入したニュースもあったんですが。
本田さんが「サッカー×ブロックチェーン」というテーマでなにかこういうことができるんじゃないかとか、もしイメージするものがある場合は教えていただきたいなと思いました。
本田:でも、僕がこうやってイメージしたからといって公約するんじゃないので。
質問者4:もちろんです。
本田:サッカークラブを分散型で経営したいなと。なんかファンって、クラブのオーナーになれないのがすごくおかしいなと以前から思っていて。
大日方:確かに。
本田:年間パスとかグッズを買って、考え方によっては、むしろ「オーナーよりもオーナー」になりたいんじゃないかなと思っていて。
大日方:オーナーよりパッションある。
本田:パッションがある人が多いんですよ。でも、みんなオーナーじゃなくてただの消費者なんですよね。
それをトークンを共有することで、いわゆるオーナーシップなどが変わって、そのオーナーシップによって、サッカークラブの意思決定に、ボーティング・投票によってコミットできる。
もしかしたら、ブロックチェーンの技術がスポーツクラブ経営とかサッカーだけじゃなくて。最近は、バスケットボールやラグビーが盛り上がってますけど、いろんなクラブがそういう経営スタイルに変えられる未来がくるんじゃないかなと思いますね。
質問者4:ありがとうございます。
本田:やるかわかんないですけど(笑)。
(会場笑)
本田:時間きましたね。ありがとうございます。なんかすみません、いろいろまとまりがない話をしてしまったかと思うんですけど楽しかったです。
大日方:楽しかったです。
司会者:本田さん、どうもありがとうございました。大日方さんどうもありがとうございました。みなさん二人に大きい拍手を。
(会場拍手)
司会者:なかなか聞けない本田さんの素顔、そしてビジネスに投影する話。非常に貴重な話が聞けたと思います。また若い才能、大日方さん、これからAdvertising Weekにも協力していただけると思います。本日のセッションをもちまして、三日間にわたる120のすべてのセッションを終了させていただきます。
そしてまた来年はさらにテーマを、今そしてこの先を見据えた広いものにしまして、みなさんのもとに帰ってまいります。どうもみなさん、三日間ありがとうございました。
(会場拍手)
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