日本のブロックチェーン事情を読み解く
本田圭佑氏(以下、本田):そのへん(ブロックチェーン)の状況を、僕もまだまだ理解してないんで、説明してもらえるといいかなと思うんですけど。
大日方祐介氏(以下、大日方):はい、そうですね。なのでちょっと簡単に、今じゃあ日本のブロックチェーン業界ってどういう感じかをざっと説明したいと思うんですけど。
これは、今の日本の大手企業とかを集めた図です。「Exchanges」と書いてるところがビットコインを買える取引所をやっている国内の大手企業が全体で今、17社ぐらいです。
本田:ここに載っている会社は、この分野にちゃんと真剣に取り組み始めてるということですね。
大日方:そうですね。ヤフージャパンも今週ですかね、今日かな? 取引所の運用をスタートしました。楽天も最近、仮想通貨の交換業のライセンスを取得して始めていますね。
本田:なるほど。
大日方:次、スライド右上の「POC/Product Development」と書いてあるところが実証実験などをやっているところです。
ブロックチェーンの技術を使って、既存の彼らのビジネスでどう使えるのかを実験しています。ここは本当にネット・テック企業に限らず、トヨタやテプコ、MUFG、みずほ銀行などがやっています。
本田:トヨタがね、この分野にね。
大日方:はい。トヨタとかは最近、東大と一緒に実証実験を始めるみたいな発表をしていました。ブロックチェーン業界、仮想通貨業界に特化したメディアで言うと、ヤフージャパンが「CoinDesk」という、グローバルでもたぶん規模が一番ぐらいに大きいブロックチェーン・仮想通貨メディアのライセンスを取得して、日本版を3月ぐらいから始めています。
本田:日経や電通もやっているんですか?
大日方:そうですね、日経は特別、「日経ブロックチェーン」みたいなものがあるわけではないですけど、けっこう頻繫に取り上げています。「日経フィンテック」とかでは、ブロックチェーン講座みたいなものをやったりしてますね。
本田:……すいません、これね、一応ちゃんと話しておきたいのが、僕はなんの打ち合わせもせず、ここに来てて。
(会場笑)
それは言っときます、僕は基本アドリブなんで。何話すか、まったく決めずにここ来てます。なので僕もちょっと「へー」みたいなとこあるんで!
大日方:(笑)。
本田:「お前らのやり取りちょっと怪しくね?」って思ったときは、「僕は何も知らない」っていう体で。
(会場笑)
それはわかっておいてほしいです(笑)。これはもう、事実なんで!
大日方:ぶっつけ本番です(笑)。
本田:この資料、僕初めて見てるんで。
(会場笑)
大日方:一応送りました(笑)。
本田:あぁ、僕が忙しくて見てないだけ? 俺のせいやな!
(会場笑)
すいません、ちょっと(笑)。どうぞ、続けてください。