テーマは「ウェブでつながる人と仕事」

サタケシュンスケ氏:みなさん、今日はお越しいただきありがとうございます。イラストレーターのサタケシュンスケです。ご縁があって、こういう場を設けさせていただきました。

まずは「ウェブでつながる」というお題に対して、自分で考えてきた話を最初に30分くらい聞いていただきます。そこからトークセッションのようなかたちで、今日来られた方の「これは聞きたいな」と思ったことは、この時間内にお答えしたいと思いますので、お楽しみいただければと思います。自己紹介は省いて、さっそく本題というか最初のトークに入らせていただきたいと思います。

テーマが「ウェブでつながる人と仕事」ということで、人編と仕事編に分けてお話をしていきたいと思います。これは僕の実体験というか、ふだんウェブを使ってみて、起こったこと・感じたことをまとめてみたものになります。では、始めていきます。

まず、はじめにこういうテーマをいただいていてなんなんですけど、僕は別に決してウェブに強いわけではないと思っています。ぜんぜん使いこなせていないと自分では思っています。イラストを載せている自分のホームページは、作って10年以上になって、ずっとアップデートを続けながら、気を遣いながら更新しています。ですが、そこにつながるSNSについては、全然なんです。

ちゃんと使おうと思ったのが、ここ1年くらいのことです。だから、そんな僕がここに呼んでもらっていいのかなと、ちょっと思うくらい。本格的に使い始めて日が浅いです。

Twitterを例に挙げたいんですけど、わかりやすく数字で説明するために、フォロワーさんの数をさかのぼって確認してみました。Twitterを始めたのが2009年で、だいたい10年くらい前でした。その時、0から始めて18年までフォロワー数はずっと下のほうで、2,000人いなかったくらいでした。

約9年かけて、毎年200人ずつくらいじわじわ増えました。去年の4月ごろ、1,800人くらいいたフォロワーさんが、やる気を出そうと思ってがんばったところ、グンと増えたんですね。決して、「フォロワーさんを増やしたい!」と思って増やしたわけじゃなくて。

狙ってもそんなことできなかったと思うんですけど、あるときに自分の使い方・視点をちょっと変えたところ、今までとぜんぜん反応が変わってきたので、その話をしたいと思います。

かつては生存確認のようなかたちでTwitterを利用

「急にどうしたん?」とスライドに書いてありますけど、グラフに現れているとおり、自分でも驚くほど、「ちょっと変えるだけで、こんなに変わるんだ」と思うことがありました。逆に、何もしていなかった時期は何をしていたのかというと、もちろん絵を描いて、イラストレーターとしてTwitterを使っていたので、絵は発信していたんです。

「こんなお仕事をしていました」「この展覧会があります」とか、たまに日常のことを呟きながらだったんですけど、ずっと一方的なツイートだけだったんです。ログが自分の横を通っていく感じというか、自分の記録をただただ並べているだけ。そんな状態を9年間くらいずっと続けていました。

なので、見てくれてる人はいつも一緒の方で、新たにそこに人が増えて、広がりをみせることが全然なかったんです。生存確認みたいな感じの使い方をしていました。知り合いに向けて、「がんばってるよ」「ちゃんとしてるよ」「生きてるよ」というのを見てもらうためだけになっていたんです。

このグラフにあるように、最近になってウェブプロモーションに力を入れ始めた。いわば初心者なので、SNSマスターみたいな方と比べたら、「なに言ってんねん」みたいな話ですが。特別に専門的な知見とかテクニックがあったわけでもないはないんです。一応逃げの言葉にはなりますけど……そこだけわかっていただいた上で、聞いていただければと思います。

なので、本日はあくまでもSNSに強くなるというよりは、僕がイラストレーターとしてウェブをどう活用しているかについて、ありのままの話をしたいなと思っています。

Twitterで展覧会を作り上げるまでをコンテンツ化

まずはウェブでつながる人の話ということで、人編です。今年の2月、東京の浅草にある雑貨屋さんの一角を借りて個展を開催しました。

「Birthday」というタイトルで、およそ2週間くらい展示をしたんですね。この浅草での展示なんですけど、ご縁があって、ずっと同じ場所で定期的にやらせてもらっていたんです。だから、今年が初めてというわけじゃなくて、さかのぼれば10年くらい前から「東京で展示するときは、この場所」という感じで、毎年のようにずっと開催してきました。

その個展なんですけど、今年は目に見えて反響が違ったんですね。10年近く経ったので(わかったのですが)これまで9年間と今年で、明らかに違いがありました。この展示だったんですけど、その過去9年間こういう写真は撮れなかったというか、人がたくさんいるなんていうことがなかったので、びっくりしました。

きっちりカウントしたわけではないですが、来場者数、作品・物販の売上など、例年の5倍以上はあったんです。以前がショボいことも考えられるんですけど、自分比で見ると1年でこんなに大きく変わったのが、なんでだろうと思いました。

個展の宣伝は、自分のウェブサイトやSNSでしかしていません。DMを作って一応郵送もしましたけど、ほとんど友人や既存のお客さんのところに送っただけなので、あまりそういう意味ではしてなかったんです。ウェブサイトといっても、毎日見てくれる方はいないと思うので、ほぼSNSだけで宣伝して、それだけ集客が変わった。

来てくださった方が「Twitterで知りました」「noteで見ました」と言ってくださって、今回初めて僕のことを知って、足運んでくださった方がたくさんいらっしゃったと知ったんですね。

これまで毎回来てくださる方もいれば、新しい方もすごく増えた。ただ、SNSを使った発信は、それ以前にもやっていなかったわけじゃないです。過去9回展示して、その時もTwitterをやっていましたから、一応「展示会やりますよ」というのはずっと同じように発信していたんですけど。

じゃあ、今回はいったい何が違ったのかというと、おそらくこれだと思うんです。「展覧会をやりますよ」という発信も、もちろん大事なんですけど、「展覧会を作り上げるまで」もコンテンツにして発信したことじゃないかなと思います。

「出し惜しみ」をしない発信

これは、それまでにはぜんぜんやっていなかったことで、今年から始めたことなので、明らかにそれで反応が変わったと思うんですね。「出し惜しみをせず、制作過程から見せた」と書いていますけど、こういう感じですね。

例えば、TwitterでDMが刷りあがったことを告知するときのことです。手触りのいい紙にこだわったことを知ってもらうために、きれいに並べて、本気のカメラで、ちゃんと写真を撮って丁寧に紹介しました。今までだったら、DMの画像はもちろんデータでとっていますから、JPEGで書きだして、それをTwitterにペタッと貼って「なんかやります」で良かったんですけど。

もうひと手間、僕がこの展覧会にそのどれだけの想いを持ってやってるかにもつながってくるんですけど、DMを1つ作ったことも、大きな出来事のように扱ったんですね。

年末でしたけど、展覧会の作品を作っているときに……今回新しく導入した大きなプリンターで、それを使って作品を作っていますよっていう様子をプリントアウトして動画で見せました。

この作っているところを、はじめに見てもらうなんてことは今までしていなかったんですけど、出し惜しみせずにどんどん発信していきました。年明けの個展1ヶ月前で、制作が佳境に入りますが、そのときも「今この作品ができましたよ」とか。僕はデジタルで描くので、Macの画面でそのまま制作過程を録画して、動画で流しました。

スライドはDMの絵を作るときの様子です。「こんなふうに描きますよ」という裏側を見てもらうような感じで、動画で発信しました。他には下描きを公開して、この絵が最終展示のときはどうなるかなと思ってもらえるように、先に下描きだけ見せました。

スライドの右側は個展が始まってからなんですけど、お客さんが少ないうちから、展示作品の完成図と、なんならそれができるまでのラフを先に見せてしまいました。こんなふうに、始まる前から始まってからも、じゃんじゃん情報を流したんですね。人によってはしつこいと思われるかもしれませんけど。

それ以上にTwitterの流れが速いので、どんどん発信しました。僕のタイムラインをずっとさかのぼってまで見る人はあまりいないと思ったので、今日見たことは明日には忘れるぐらいの感じです。どんどん出してもきっと、展覧会が始まるまでに新しい気持ちで見てもらえる希望があったので。

同じような内容でも、noteは丁寧に文章を添えて説明できるので、興味を持ってくれた方にはnoteに足を運んでもらって、深く知ってもらえる場所をつくりました。

Twitterでは覚えないし見逃してしまうことも多いと思います。とくにnoteのフォロワーさんというのは、Twitterみたいに気軽にフォローというよりは、興味のある方がフォローしてくださっている感じがあるので、ここではTwitterより丁寧に細かく説明をしています。

たった1枚のDMでも宣伝力は増幅できる

こういう情報発信なんですけど、これまでは「展覧会にすぐ来てください」と言って会場に足を運んでもらうので、それまで作品の内容を秘密にしておいたほうがいいと思っていたんです。というのは、あんまり最初に見せすぎると、そこで満足されてしまう気がしていたんですね。

そう考えていたんですけど、隠して隠して、足運んでもらうまで見せないことで有効なのは、もともとファンを持っている方ですよね。

ファンクラブなどがある方や、閉じられたコミュニティ、招待制のイベントであれば有効なのかもしれませんけど、僕はまだまだそういうものではないというか、少しでもたくさんの人に見てもらいたい気持ちがありました。広く見てほしい場合には、隠すことは逆効果だなと思ったんですよね。

そもそも、出し惜しみすればするほど誰も興味を持ってくれないことに気が付きました。それに9年かかっているので、だいぶ長いですけど。

なので、興味を持ってもらうことがまず最優先ですね。また心理学的に、人は知っているものに対しては、安心して行動を起こしやすい定義があるらしいです。なので、知らない作品や、どんな作品を飾っているかわからない展覧会は見に行かないですよね。「わざわざ足を運ぶんだから、行ってガッカリしないように」という思いが働いてしまうんです。

なので、自分が興味のあるものがそこにあるとわかってないと、足が向かないそうです。そういう意味では、もうほとんど見せてしまったとしても、その上でも「直接見たい」とか、僕がそこにいるから、どんな人が描いているのか見てみたいというような興味を持ってもらう。そう考えて、みんな、躊躇せずに見せることにしたんですね。

なので今回、これがすごくプラスに働いたことになります。まとめますと、これからなにかが始まるという、まず「予告」があって、それが作り上げられていく「過程」があって、というのを、ウェブだからこそリアルタイムな情報発信でワクワク感を生み出すことができると思っています。

今回はそのウェブで十分知ってもらって展覧会に来てもらったので、「ウェブがあればそれでいいのか?」なんてことはなくて。展覧会の宣伝に紙のDMを作りましたから、それはいらないと思われがちですけど、そんなことはないんですね。DMを作ったときの作り方や紙の見せ方にこだわって、こういう発信をしました。

これに、すごく反響をもらえたんですね。このDMが欲しいと思ってもらった。TwitterのDMで、「行けないかもしれないけど、DMが欲しい」という方も何人かいらっしゃったりして、そういう方と直接やりとりして郵送でお届けしました。

僕としては、作ったからには「見てほしい」「受け取ってほしい」と思っていたので、直接コンタクトをくれた方には、たとえ来られなくても遠方に住んでいる方でも送りました。そうした中に何人かデザイナーさんや印刷会社さんがいて、受け取った後にまた紹介してくださったんですね。

印刷・WEB制作会社を経てデザイン事務所を立ち上げられた、紙にお詳しい高橋さんが、僕がどんな紙を使っているのかに興味を持ってくださいました。「欲しい」と言ってくださったので送ったら、高橋さんもきれいに撮影してくださって、そこに展覧会情報を紐付けていただいて、宣伝してくださいました。

印刷会社の方だと、それこそ印刷のプロの方が興味を持ってくださって、その会社のアカウントで宣伝してくださったり。こういうふうに、丁寧に紹介していただける方もいて、こんなふうに紙のDMがSNS上で拡散されていくんですね。

紙でありながら、郵送で届けるだけで、それが人の手に渡って、その人が発信するみたいな感じです。たった1枚のDMでも、ウェブで宣伝力をさらに増幅できる。だから侮れないなと思っています。

「発信・交流・共有」が大事

展覧会が始まってから、来てくれた人の声はすべて拾って、ここぞとばかりにリツイートしていました。しつこいくらいにしていましたから、もし(ここに)フォローしてくださっている方がいたら「あの時はすみません」というくらい、ずっと来てくれた方の声をリツイートしていました。

ただ、口コミは現代の最大の宣伝力だと思うので、たとえ嫌でも耳や目に入ってくるようにすると、「あんな人が言ってる」「こんな人が言ってるってことは」という興味を惹かれるものだと思っていますので、そこは最大限利用させていただきました。

そんな感じで、展覧会の写真(撮影)をOKにして、どこを撮ってもらってもいいし、すぐに発信してもらってもいいとしました。ここでも隠さない、ですね。

なので、どんな展覧会かはこれでわかってしまいますけど、そこはどんどん発信してもらいました。もちろん、一人ひとりにメッセージを付けてお礼もさせていただきました。そこは大事かなと思います。

これは僕の展覧会の場合なので、話がTwitterに偏りがちでしたけど、まとめますと、制作過程は積極的に見せて、興味を持ってくれた人には直接アプローチした。DMに興味を持ってくれた人や、来てくれた人にも直接。あとは、人の声を集めて広めた。この3つですね。

これらをそれまでやっていなかったので、「なにかやります」「やってます」「終わりました」しかやっていなかったので、人をどんどん巻き込んでいくような使い方に変えたんですね。

だから文字に変えると「発信・交流・共有」が大事ということですね。ウェブ上でやったことですけど、現実社会でもすごく影響がありました。展覧会が終わったあとは、ちゃんとnoteにまとめて、「こんな展覧会でしたよ」といったログをちゃんと残す。これも、また次につながると思います。

今回主催・企画していただいたforiioさんのとのつながりも、noteのコメント欄がきっかけです。このへんは、あとでまたお話しさせていただければなと思います。

人や物を褒める重要性

先ほどは展覧会にまつわる人の話でしたけど、次は仕事の話です。「ウェブサイトだけじゃなく、ブログやSNSも見てますよ!」と、あるデザイナーさんの言葉なんですけど、イラストレーターに仕事を発注するときに「なるべく、ブログ・Twitterはさかのぼって見ます」と言っていました。

これから仕事を頼む人がどんな人物なのか。性別・居住地・年齢。気になる人は気になるかもしれないですけど、関係ないと言えば関係ない。ただ、一番知りたいのはそういうことではなくて、単純にヤバそうな人を避けるために見てるんですって。愚痴や不満が多いことや、いつも忙しそうにしていることなども見ているそうです。

あとは、守秘義務違反。守秘義務違反というのは、例えば僕が制作過程を見せる話をしましたが、クライアントワークのお仕事などでも、途中経過を見せてしまう人じゃないかをチェックしているんですね。

どんなにいい作品・いいものを生み出せたとしても……お仕事は人と人との話なので、一緒に歩める信頼関係が築けないと成り立たないんです。お仕事を意識した使い方をするのは大前提で、自分がどんな人間なのかをきちんと伝わるようにするのが、まず第一です。

「どんなものを作るか」「どんな絵を描くのか」はもちろん大事なんですけど、これからは「誰がそれを作っているのか」がよりいっそう、重要になってくると僕は思っています。

なので、どんな使い方をしているか。具体的には、まず人や物を褒めます。スライドはnoteで僕が書いた記事なんですけど、「やさしい言葉は何よりのご褒美」。なんのことかというと、クライアントに絵を褒めてもらったんです。

「ここがすごく良かったです」とか、お客さんに丁寧に感想を添えていただいたんですね。それがすごくうれしくて、「それがうれしかったよ」ということを記事にしたんです。

あとは最近買ったものが良かったら、自分の伝え方としては絵を描いて、「この商品のこういうところが良かった」「もっと早く買えばよかった」と褒めます。人を褒めたり、物を褒めたりする。これがまず1つです。

自分なりの考えを手書きで発信する

2つ目は、作品や仕事は丁寧に紹介する。

どっちも仕事の作品なんですけど、スライド左側は子どものおもちゃのお仕事です。サンプルをいただいてから半年以上経っていたんですけど、ちゃんと撮影のボックスを使って、一眼のカメラで撮って、ライティングもちゃんとして、こういうお仕事をしていましたと紹介しました。

スライド右側は、ポケットに入るサイズの小さいスケジュール帳で、「こういうスケジュール帳を作りました」と書いたものです。「手のひらサイズのスケジュール帳なので、仕事にもプライベートにも使えます」「常にスケジュール帳を持ち歩いてる人、ポケットにずっと入れてるような人にオススメですよ」という紹介をしました。

これは別にメーカーさんに頼まれて紹介してるわけじゃなくて、自分で紹介しようと決めました。その後、僕のTwitterのリンクから、メーカーさんのオンラインショップで買ってくださったという声もいただきました。

また、これは「イラストレーションファイル」というイラストレーターの年鑑で、毎年載せてもらっています。「載せてもらったよ」にプラスして、「こんなことを考えて、今回の掲載作品を決めました」と、自分なりの考えを手書きで発信するつもりです。

今回載せた作品はスライドの3つなんですけど、「こういう考えでこの3つにしました」ということを、理由を付けて説明をしました。つまり、自分の仕事の作品や自分が出しているものを、自分で自信を持ってちゃんと紹介できるものかを、常に意識しているんです。

「わたしを見て!精神」でOK

3番目は自分の考えを自分の言葉で語ることです。最近、Twitterのフォロワーさんが伸びたのと時を同じくして、noteを始めたんですね。noteは基本的には文章がメインなので、あまり絵は発信していないんですけど、「イラストレーターをしていて、こんなことを思った」「こんなことを感じた」と、Twitterでもそうですが、noteには言葉でまとめています。

例えば、イラストレーションの使用料の話であったり、「もっとお金の話をしようね」というようなことを最近書きました。こういう考えをしっかり持っているのは、クライアントが見たら引く方もいるかもしれませんけど。

ちゃんと考えを持って仕事をしていることは、自分を守ることになります。例えば、これを見た上で、ふっかけてくるお客さんは寄ってきません。それがフィルターになります。「この人はお金に対して、考えをしっかり持っているな」ということになれば、足元を見られたりしなくていいんです。

展覧会の話で(もありましたが)、人は知っているものにしか足が向かないことにつながるところがあると思うんですけど、「自己開示をしたら、相手が好感を持ってくれること」も、心理学的に立証された理論だそうです。

誰が言っていたかとかも知らなくて、そんなふうに聞いたことがあるというだけで、そう信じているんですけど。でも、そうだなと思います。まず自分が晒け出さないことには、相手も心を開かない。これは友人関係もそうですし、人と人だからそうかなと思います。そういう意味で発信しています。

4つ目が、「わたしを見て!精神」でOK。どれだけかっこつけても、SNSとか交流サイトは見てもらうためにあって、見てもらうために作っています。「素直に見てほしい」とか、声を出してみても良いんじゃないかなと思います。

スライドは動物の絵で、実際はTwiter上で動いているんですけど、アニメーションのように絵を動かせるモーションデザイナーさんがいらっしゃって、その方に僕の絵を動かしてもらったんです。

ゆらゆら歩いてるような感じで動かしてもらって、それがすごく良くて、うれしかった。Twitterに書いているとおり、「一つひとつがすごく良いので、ぜひ見てほしいです」と書いて、僕のホームページのリンクを貼りました。すごく見てほしいと頼んだときと、そうでないときでは、反応がぜんぜん違います。素直に見てほしいと言えば、みなさんが見てくださるんだなと思いました。

見てほしいときは「見て」と、声を出していくのは大事だなと思いました。手っ取り早く仕事につなげようと狙うのではなくて、あくまでも自分らしい作品活動をやっていきたいなという4つの方法でした。自分らしく、その日々の積み重ねを大切にするのがいいんじゃないかなという話です。

以上です。こんな感じでまとめてみましたけれども、いかがでしょうか。大きくは、SNSを見ている方に、自分に対してどんな印象を持ってもらえるかを、客観的に見て動いていることに尽きるかなと思います。まず前半は、そんな感じでいかがでしょうか。ありがとうございました。

(会場拍手)