2024.11.25
「能動的サイバー防御」時代の幕開け 重要インフラ企業が知るべき法的課題と脅威インテリジェンス活用戦略
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中田敦彦氏(以下、中田):ありがとうございます。ありがとうございます。人はいつからでも、なんにでもなれる。私は、ただTシャツを売り始めた。
(会場笑)
中田:でも、そこで阪急から声がかかり、ビジネス書(『労働2.0』)を出版し、そして青山学院大学で講師をする。ここまでの半年間を、僕は鮮烈に描きたかったのです。ここを目指したわけですよ。
もう最初はわからなかったけれども、ここまで行けたことはすごく楽しいし、うれしいし、ここからもっともっとやっていきたいと思っています。
僕はどのようにこの会を終わらせたいかというと、僕自身がまだまだこれからだと思っています。そこでぜひ、みなさんには僕のこれからさらに拡大する船に乗っていただきたいのですよ。
「RADIO FISH」の音楽ユニットも、弟分の「FAUST」というものを作って人数を増やしております。音楽プロデュースもやりますし、テレビタレントとしても活動しますし、その上でアパレルブランドが今、だんだん双方向のプラットフォームブランドになってきておりますので、いろんな職人の方にぜひ声をかけていただきたいし。
さらに僕は今、次春の新規ビジネスとして、アプリの開発を視野に入れています。こんなアプリを作りたい、こんなWebサービスを作りたいということがやりたいわけです。
ですから、協業できる器としては、芸能から小売からITまで、なんでも中田とやれるんです。僕はまだまだ仲間を増やして、この船がどんなに巨大な船になるのか。どんなタイタニックができるのか。あっ、タイタニックなら沈んでしまう(笑)。
(会場笑)
豪華客船を作るという意味ですよ(笑)。最後にこうやって沈むわけじゃないんですよ。どういった船になるのかということを、みなさんと成し遂げたいと思っています。ですから、今日は講演会というよりは「僕の船に乗ってくれませんか?」という、僕の全体のプレゼンテーションだったということでございます。
もし仲間になりたいという方は「中田敦彦」と、ドーンと検索していただければ、僕のページが出ます。そのど頭に「PROGRESS」というオンラインサロンがありますので、そちらに入っていただければ、僕となにかをしようという仲間がいっぱい集まっていますので、その人たちと話し合いながら、一緒にいろんなプランを練ったり、いろんなビジネスを発展させていこうじゃありませんか。
中田敦彦オンラインサロン「PROGRESS」、これに入ってください。そして大きな船で、どこか大きな大きな新宝島を目指そうじゃないか。中田敦彦でした。ありがとうございました。
(会場拍手)
司会者:中田さん、わかりやすいお話ありがとうございました。質疑応答に移らせていただきます。お席にご案内を置かせていただいております「sli.do」というアプリで質問をお願いいたします。
中田:聴くのに夢中で書き込む時間もあまりなかったと思いますので、今、この時間に質問を書き込んで、他の質問を見たりしながら、いいねなども押してみてください。
司会者:そうですね。もう56件の質問がきております。開会前から質問を考えてくださって、その上で入れてくださった方もいらっしゃるようですね。
中田:おお、すごくいっぱい。見ながら一つひとつチェックして、いいねを押していただけると、また順位が変動すると思いますので、2~3分の時間を取っていただきつつ、その間に僕も休みます。いやぁ「PROGRESS」に入っていただきたいですよね。
司会者:それでは、ご準備はよろしいでしょうか? では、こちらのほうで質問をさせていただきます。まずは1問目ですが、「自信を持ってプレゼンをするためには、準備の仕方が大事だと言われていたと思いますが、そのためには情報収集が必要ですよね。なにか分析するためにこだわっていることはありますか?」という質問でした。
中田:ああ、情報収集ですよね。意外と僕、そんなに本をすごく読むほうではないんですが、感動したことは、すぐ人に言うようにはしているんですよね。
いろんなタイプの人があると思います。メモをするタイプや、いろんなやり方があると思うんですが、人に伝えると頭の中に残るので「こんな絵を見たんだよ」「こんなアプリがあってこれが超便利だったよ」といった、感動したことはすぐに人に伝える。
そうすることで、自分の頭の中にメモをしていくと、非常に残りやすいと思いますし、なにか感動したことを見つけようとして、外に出たりもしますね。
飯を食うときも、あまり同じ飯を食うのも良くないと最近は思っているので、同じものを食べると、(味の)保証はされるんですけど、活気がないんですよね。
でも、「食べログ」などでいいと言われているところを、どうしていいのかを研究してやろう、と思って見に行くと、いい理由がすごくわかるんですよ。「こんなことになっているんだ」と。
「こういう入り口の作りで、接客はこうか。なるほど、それは人気出るわ」など、そうじゃない店と比較してみたり。「うわぁ、内装めっちゃきれいだな。でも、なんかべたべた張り紙をしているわ」、「あの店員だけ対応悪い、あいつだけクビにならないかな」といったように。
(会場笑)
中田:そういうことを考えながら、その感想をシェアする。こうやって、共感してもらえそうなこと、アンテナにひっかかりそうななにかに自ら飛び込んでいくというのは、最近よくやっていますね。
司会者:ありがとうございます。あとは匿名さんということですが、「人前で話すときに心がけていることとして、全員に向けて話すのか、誰か一人に向けて話すのか、どちらを意識されていますか?」ということです。
中田:絶対に全員に向けて話したほうがいいですよね。「みゆき」なんてことになると、最悪の時間の始まりですよね(笑)。
(会場笑)
中田:「この前、俺たちさあ」なんて、あとの数百人を放ったらかしにしてもしょうがないだろうしね。それでおもしろいと思うのが、例えなどを出すときに、僕、アニメや漫画の話をしましたが、狭すぎてわからないということと、これはあまり説明しすぎてもだめだ、というバランスがかなり大事だと思っていて、説明しないおもしろさもあるんですよね。
「全部説明して、わかりやすくて誰にでも聞けることが正義だ」と、僕はずっと思っていたんですよ。だけど最近、落合陽一さんのしゃべりがわからないと思ったけれども、なんかそれがいいというような。
(わからなかったことを)調べたいと思って、自分で調べて「あっ、なるほどな」というような。そういうことが自分の中で楽しいから、学生の頃はかなり無理して、難解な文学書なんかを読んだりしませんか? 難解な小説とか。ちょっと俺ぐらいになると、ドストエフスキーでも行っちゃおうか、なんて。
中坊ぐらいでそういうことを言ってみたりして、背伸びをしたいという気持ちを満たせるのが、そうした難解なものだったりもするので、あんまり説明しすぎると、テレビなどもそうなんですが、マスを取りに行きすぎていて、めちゃくちゃつまらなくなっていくじゃないですか。
専門的なことを知りたい人を置いておいて、どんどんどんどんファミリー向けキッズ向けにわかりやすくなって、全部テロップで出す、難解なことはまったく言わなくなる。それもさすがにと思ったので、狭いところに向けて話すか、広いところに向けて話すか、自覚的であれば、その人の好みでレンジを調整しながらやるのがいいと思います。
そうそう。言葉で思い出したのですが、勉強はおもしろいと思うのは、今の「幸福洗脳」の話があるじゃないですか。
これはなんだったんだろう、と思ったんです。とにかくTシャツ1枚から売り始めて、こうじゃないか、ああじゃないか、内装はもう止めろ、ここはパクる、ここはもうパクらない、と大騒ぎしながらやっていた半年間というのはなんだったんだろう、と思ったときに、リーンスタートアップという言葉を覚えたんですね。
リーンスタートアップ、英語でリーンは「lean」。これは無駄がないという言葉で、リーンスタートアップという言葉が2011年にシリコンバレーでベストセラーになった本のタイトルらしいのです。
シリコンバレーで1,000社のスタートアップ・ベンチャーが立ち上がっても、3社ぐらいになってしまう。ほとんどの人がビジネスのスタートアップに失敗するということを受けて、では、スタートアップの使命はなんだという研究をしている本なんですよ。
それが『The Lean Startup』という本で、どういうビジネスのスタートアップがいいかということを述べています。いわゆるPDCAというplan・do・check・actionという、計画してから実践してみて、その後にチェックをしてみて、改善してみようというやり方がもう遅いんじゃないかと最近は言われています。
そのプランが二手に割れて時代で変化してしまったら、時代にフィットしない商品が、その後ローンチしてしまうことになってしまうからです。
ですから、今言われているのは、リーンスタートアップ=無駄のないスタートアップというのはどうすべきか、ということ。まず、“実用最低限”。必要じゃないですよ。実用最低限の商品を作った瞬間に、すぐ売るというものらしいんです。
それで、アーリーアダプターと呼ばれる感度の高い人たちにのみバァーッとそれを配って、その人たちのリアクションを受けて、それを高速でバージョンアップしていって、ローンチを早くして、そこからバグチェックを公開でやっていきながら、スタートアップを一定期間かけて完成させるというのを、リーンスタートアップと言うらしいですよ。これこそまさに「幸福洗脳」ですよね。
Tシャツ1枚からの着想は「怖いTシャツならおもしろくないかなあ。高いほうがいいだろう。よし、行ってみよう!」というような。すぐに作ってすぐに売る。それで反応を見て、どんどん変えていくというリーンスタートアップができていたのかということを最近学んだと思いまして、そうした言葉の難しさのレンジを調節しながら、情報を出したり引いたりすればいいかということです。
だから、バラエティ番組ではリーンスタートアップの話はそんなにしませんが、こういう舞台であればする。聴衆のアンテナの高さに合わせて、自分のレンジをある程度調節していくということが大事だと思いますね。
司会者:ありがとうございます。その聴衆のお話ということだったのですが、私も悩みましたが、一番いいね数が多かった質問は、「聴衆の中に敵意を持った人がいる場合の対処方法が知りたい」というご質問が来ています。
中田:敵意を持った人がなにをしてくるかにもよるよね。敵意を持っていても、ずっと黙って敵意を持っている分には、いいじゃないですか。
(会場笑)
中田:敵意を持ってなにかをしてきたらということなのかな。どういうことなんだろう。敵意を持ってずっと聴いているんだ。この情報をだだ漏れさせてやろうといったことなのかな。悪意を持って拡散させてやろうというような。最近、フェイクニュースについてのコメントを『クローズアップ現代』で求められてしゃべったりもしましたが、うーん、どうなんだろうな。
敵意を持っている人が絶対にいるというのは間違いありません。自分とは相容れない人は常にいると思うんですよ。ですから、リスクヘッジはかなりかけなければいけないとは最近になって思っていますね。
そういうのは、いろいろとTwitterの発言を見ていて、やっぱりZOZOの前澤さんの影響力が大きいから、それで炎上しちゃったり。テスラモーターズのイーロン・マスクが、発言1つで株式の値段をもう乱高下させちゃって、証券取引所から訴訟されたり。
トランプ大統領やそうした人たちを見ていて、トップの発言は一発ですべての言質が取られちゃうし、最高責任者の言葉だから「いや、これは当局が」というようなことが言えないわけですよ。
だから、『七つの会議』という映画をぜひ観に行って欲しいんです。『七つの会議』という映画は、半沢直樹シリーズの原作者の作品で、野村萬斎さんが出ていて、ラスボスというような感じで香川照之さんといったいろんな人が出ているわけなのですが、あのドラマで日本企業の体質が、結局あれで言うと……言っちゃいますが(笑)。
(会場笑)
ラストは、ラスボスの社長の責任なのに、社長は決してクビにはならずに、半沢直樹が左遷されるような形で終わったのを覚えていますよね?
ああいうのを見ていて、「トカゲの尻尾切り」のようなものって、無茶苦茶良くできた仕組みだと最近は思っているんですよ。僕は、半沢を悪役目線から見るということをやっているのですが、あれはすごくリスクヘッジです。大企業はそうやってリスクを守っているんですね。
やっぱり、一番上の人が発言すると怖いというのを、そろそろやらなきゃいけないと思いまして。ベンチャーは大将がイケイケドンドンでやっているけど、いざ、これが守りの保守になると、トップが前線に立って攻めるのはあまり良くないと思っていて。
イーロン・マスクでも前澤さんでも、1回下がって消えないといけないんじゃないか、と。最近になってそう思っているので、今の研究課題は、中田敦彦という者をいかに消すか。このプラン、「幸福洗脳」は俺が引っ張っちゃっているじゃないですか。「おーい集まれよ」とやっているじゃないですか。
その次のプランからは、これは誰のプランなのかが見えないようにやるというのが、僕がやってみたいことなんですよ。だから、ITもまさにそのようにやってみたいと思うし、どんどん見えなくなっていきたいんですよね。
よくわからないことを言っているかもしれませんが、それは1個のリスクヘッジの結果だと思います。『PERFECT HUMAN』で一番前線まで出たので、タレント社長はすごいんですよ。知名度があって、発言力があるという人間が、ビジネスをスタートアップするというのは、別大陸でレベル90のやつが、急に新大陸にくるようなものなんですよ。
社長は自分の会社のサービスを売って、知名度を稼ぎたいじゃないですか。でも、タレントには知名度という武器だけはめっちゃあるじゃないですか。新大陸に来るわけですよ。ウワァーッとビジネスをする。
この(業界の)ジャンルを跨ぐとイノベーションが起こるということをめちゃくちゃ実感しているのは、ビジネスをやっていて有名社長になったとき。急に有名社長になって「我が社の製品を買ってください!」というような。
だって、社長の名前を何人言えます? そんなに言えませんよね。社長の名前。前澤さん、孫さん、柳井さん、ホリエモン、などと色々と言えると思いますが、15人ならまあまあだと。もういない。そこにいきなり「中田敦彦登場! みなさん僕のこと知っていますかー!」
というようなイノベーションが起きるのかと思うと、すごいパワーだけれども、ここからは下がったほうがいいというので、今日のこともなるべく拡散してほしいし、して欲しくないし。どうしたらいいのかな?
(会場笑)
それが研究課題ですよね。俺はもう情熱でしゃべっちゃっているけれども、活字にしたときにやばいことになっている……気もなんとなくしている。
(会場笑)
なにか怖い。とにかく怖い。それが研究課題です。研究して、結果が出たら、レポートをまとめてみなさんに発表したいと思っております。
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