2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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河上純二氏(以下、河上):呼びましょう。株式会社タスカジの和田幸子代表です。はい、どうぞ〜。
(一同拍手)
和田幸子氏(以下、和田):こんばんは〜。
河上:こんばんは〜。ようこそ、いらっしゃい。来てくれてありがとうございます。
和田:いえいえ、こちらこそお呼びいただいてありがとうございます。よろしくお願いします。
及川真一朗氏(以下、及川):よろしくお願いします。
磯村尚美氏(以下、磯村):よろしくお願いします。
河上:まず、今日動画を見ている人の中でも、和田さんがずーっと進めている「タスカジ」というサービスを知らない人もいると思うので、ちょっと簡単にご紹介をいただければと思います。どうですか?
和田:タスカジは、1時間1,500円から利用できる、家事代行のマッチングプラットフォームなんですね。1時間1,500円がどれぐらいなのかというと、普通は家事代行サービスは、1時間3,000円とか4,000円とかするんですけれども、その半分以下ぐらいで利用できるということで、非常にリーズナブルなんです。
河上:うれしいね。
和田:それで、家事の仕事をしたい個人の方と、家事の仕事をお願いしたい個人の方が、このプラットフォーム上で出会って取引することができるというサービスです。
河上:なるほど。まさに主婦の方たちにしてみたら、「待ってました!」っていうサービスなんじゃないんですか?
和田:そうですね。利用したい人たちはやっぱり女性の方が多くて、共働きで家事をしている方。仕事をけっこうがんばっていて、でも、やっぱり家事や育児の負担が大きすぎて「どうしよう?」と悩んでいる方たちが非常に多いですね。
河上:うんうん。
和田:(タスカジでハウスキーパーとして)働く方たちも、やっぱり主婦の方が多くて。今まで主婦として10年とか20年、ずーっとキャリアを積んできた方たちが、なかなか働く場所がないということで、タスカジさんになってくれているケースが多いですね。
河上:なるほどね。今、お年玉キャンペーン実施中で。
和田:はい、そうなんです。ありがとうございます(笑)。
河上:けっこう本も出版されてるんですか?
和田:そうなんです。
河上:あぁ〜。
和田:タスカジに登録するハウスキーパーさんたちのことを、ニックネームで「タスカジさん」と呼んでいるんですけれども、けっこうすごいスキルを持った方たちがたくさんいるんですよ。
河上:「すずきよさん」とか? 「サニー春さん」とか?
和田:そうです、そうです。そういう方たちのスゴ技って、レビューなどを見ていると本当にどんどん書き込まれて、「これはすごい人だ」と、お客さんの中でも盛り上がってきたりするんですよね。
磯村:へぇ〜。
河上:何がすごいんですか?
和田:やっぱり、知識の量がものすごいですよね。
河上:そうですか。例えば、料理とか作り置きに関してだったり、整理整頓に対するノウハウだったりっていう?
和田:そうです、そうです。お料理とかだと、やっぱり10年間ぐらい主婦をやっていると、冷蔵庫の中をパッと開けただけで、中にある食材を見ただけで今日何を作ればいいかとか、組み立てられるんですよ。
河上:なるほど。
和田:まぁ、2〜3品ぐらいだったら、できる方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、これが10品とか15品ぐらいできるんです。
磯村:すごーい、それは。
和田:そう。しかも1回あたり3時間というサービスなので、その限定された時間の中で、冷蔵庫の中を開けて、ある食材だけで料理をバーッと作っていくと。
磯村:すごいすごい。
河上:なるほどね。
和田:ちょっと、普通できないと思います。
及川:確かになぁ。
河上:このサービスは、今はもう始めて何年目なんですか?
和田:サービスを始めて、丸5年経ちましたね。
河上:5年かぁ。けっこう歴史を積み上げてきてますよね。
和田:そうですね、はい。
河上:ちょっと企業秘密の部分もあるかもしれないけど、今の会員さんというか、タスカジさんは何人ぐらいいらっしゃるんですか?
和田:今、1,500人ぐらいになってます。
河上:1,500人ぐらい。今、東京界隈と大阪界隈でサービスを展開されているんですよね?
和田:はい、あとは地方自治体と連携協定を結んで、秋田県湯沢市と、それから滋賀県大津市と……。
河上:渋い(笑)。
和田:あと奈良県生駒市、この3つと協定を結んで、そのエリアでは市と連携しながら展開をしていますね。
河上:そうなんだ、じゃあ、これから本格的に大きくしていくような感じですか?
和田:そうですね。エリアごとにけっこうニーズが違うんですよ。関東と関西の街中は、けっこう共働きのファミリーがいて、けっこう似てるんですけども。
やっぱりもう少し郊外になってくると、またちょっと違ってたり、秋田県まで行くと、さらにシニアのニーズが増えてきたりとか。エリアごとにニーズが違うので、地元の自治体と連携しながら、その地域の課題を解決するかたちで一緒にやっています。
河上:なるほどね。今ユーザーさんのほうは、どれぐらいいらっしゃるんですか?
和田:ユーザーは5万人弱ぐらい。
河上:5万人もいるんですか!?
和田:そうなんですよ。
河上:かぁ〜っ。
和田:ふふふ(笑)。
河上:あれですよね、奥様方というか、共働きで働いている奥様からのご注文ですよね?
和田:そうですね。でも、男性の割合もそこそこあって。やっぱり共働きの家族の中においては、家事の問題というのは女性だけの問題じゃないわけですよね。
河上:なるほど、なるほど。
和田:だから、旦那さん側、夫側が家事代行を依頼するケースも少なくないですね。
河上:あぁ〜、そうなんだ、なるほどね。使いたい?
磯村:使いたい〜。
及川:ははは(笑)。
河上:そりゃそうだよね。
磯村:だって、おいしい料理を家にある食材で作ってもらって。
河上:本当だよねぇ〜。うちも共働きだから、最近よく話すのが、コンビニで買い物が多いわけですよ。それで、添加物? 俺なんかはO型のこういう性格だからあんまり気にしないんだけれど、やっぱりかみさんのほうは、「あんまりコンビニばっかりだとあれだから、できるだけ無添加にしたいよね」って。そうは言いながらも、「作ってる暇もないし」というような。
和田:そうなんですよ、そうなんですよ。
河上:かといって、どうしたらいいのか。みたいなとき、あるでしょう?
和田:お料理って、家事の中でも一番負荷が高いんですよ。毎日やらないといけないし、子どもがいる場合でやっぱり子どもに食べさせようと思うと、毎日やらないと死んじゃうような作業じゃないですか。
だから、それをやっぱり家事代行でハウスキーパーさんにやってもらえるって、すごく負荷が下がるんですよ。健康にも直接つながってくるので、家事をやってもらえるって、すごく健康的な生活になっていくんだなぁとも思いますね。
河上:なるほどね。
和田:やっぱりコンビニの食事だと、辛さとか味の濃さとかも調整できないので。
河上:コンビニにも腐らないようにするルールがあるだろうから、いろいろ入ってるわけでしょう?
和田:そうなんですよね、きっとね。
河上:そっかぁ。このタスカジというサービス、そしてこの会社は5期ということになるんだけど、立ち上げたきっかけはなんだったんですか?
和田:私、10年前に子どもを産んだんですね。それで、当時は富士通という会社でシステムエンジニアをやってたんですよ。
河上:あっ、エンジニアさんだったんですか? おぉ〜。
和田:そうなんです。すごく仕事が楽しくて、「子どもを産んだらまた復帰してバリバリ仕事するぞ」って思って、楽しみに復帰したんですよ。そしたら、やっぱり家事と育児の負担が重すぎて、ぜんぜん仕事でチャレンジしようという気持ちが湧き上がらなかったんですね。私は夫がけっこうサポートしてくれるタイプなので。
河上:いいねぇ。
和田:家事と育児は完全に2人で分担してたんです。すごく珍しいんですけど。でも、そこまでやっても家事と育児はけっこう負担が重くて。ぜんぜん仕事でキャリアアップしたいという気持ちが実現できないというか、モヤモヤしていたんですよ。
河上:なるほど。
和田:それで、ある日、その愚痴を英語の先生に言ったら、「いや、海外ではそんなのハウスキーパーさんとか、近所の人にお願いしたり」とか言われて。
河上:そうだよねぇ。
和田:「知り合いとかにお願いするものなんだよ」とか。「業者さんにお願いするなんて、ほんの一部のお金持ちだけなんだから」って。
河上:なるほどね。
和田:「日本でも、もっと知り合いの人とか近所の人と出会って、そういう人にちょっとお願いできたらいいのに」と言われたんです。それで、相場もだいたい1時間1,500円ぐらいだから、業者さんに頼むのの半額ぐらいでできるはずだという話を聞いて、「なんと、そんな方法があったのか!」という。
それまでずっと業者さんにお願いするイメージで、ネットなどでいろいろ情報収集していて、「高いなぁ、無理だなぁ」と思ってあきらめていたんですけど、「知り合いの人とか、個人で契約するとこんなに安く済む。確かに」みたいな。
河上:なるほど、なるほど。
和田:メルカリとかも、やっぱりネット上で直接取引できるじゃないですか、全然問題なく。
河上:うんうん。
和田:だから、そういう仕組みがあれば、個人同士で知り合って、家事代行の依頼をすることはいくらでもできるんじゃないかな、と思ったのがきっかけですね。当時、AirbnbとかUberが日本でサービス展開を始めたところで。
河上:まさにシェアリング元年に近いところですよね。
和田:そうなんです。それまでは、ヤフオクとか、そういうインターネット上で取引が完結するサービスしかシェアリングエコノミーってなかったんですけど、UberやAirbnbは、オンラインだけじゃなくて、対面で会ったりするじゃないですか。
河上:そうですね。
和田:そのへんのリスクも全部、レビューの仕組みだとか保険の仕組みでカバーしているという話を聞いて、「あれ? これ、家事代行でもいける」と。
河上:5年前ぐらいって、まさにシェアリングの元年ですよね。
和田:そうです、そうです。
河上:まさに、そういう自分の生活の中で出た悩みなどを、実際にサービスとして解決していったという感じですよね。
和田:そうですね。
河上:じゃあその会社をやることを決意したから、富士通を辞められたんですか?
和田:はい、そうです。
河上:じゃあ、モチベーションが高い状態で富士通を離れたわけですな?
和田:そうですね。
河上:実際、止められなかったですか?
和田:う〜ん、まぁ……。なんて言うんですかね、私、もともと新規事業が好きだったんですよ。最後は新規事業の立ち上げの仕事などをしていて。
河上:携わってたのかぁ。なおさら辞めたくないところもありますなぁ。
和田:それはそれで楽しかったんですけど、やっぱり大手で新規事業を立ち上げる難しさみたいなものもそこで感じていて、けっこうもがいてたんですよね。
河上:なるほど。
和田:だから、そういうのをたぶん周りの上司の方とか先輩とかが見ていて、そんなに止められなかったです(笑)。
河上:あぁ、そうなんだ。でも、もうやりたいことがはっきりしてるしね。もうものすごいカチッと決まっちゃってるから、絶対行くなぁ、みたいな。
和田:そんな感じでしたね。たぶん、もう止めてもしょうがないなという感じがすごく出てたんだと思います。
河上:なんかそういう雰囲気ありますよね、たぶん。こうなったらもう、すごい猪突猛進的にやられる感じがしますよね。
和田:そうです。そんな感じします?
河上:する。
和田:ふふふ(笑)。本当に?
河上:だから、ここまでカリスマな経営者って言われるんだと思うのよ。
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