今後資本主義はどうなっていくのか

佐別当隆志氏(以下、佐別当):はい、よろしくお願いします。今回MCを担当させていただき、シェアリングエコノミー協会の事務局長もしております佐別当と申します。今日は「資本の本質」ということで、お二方、資本主義のど真ん中にいるように見える永田さんと、資本主義に一石を投じようとしているんじゃないかという気がする家入さんと。

家入一真氏(以下、家入):いえいえ。

佐別当:さっき話したんだけど、二人が見ている未来のビジョンが共通してるところも多いんじゃないかなとも思ってまして。「東京はもうすぐオリパラ」とか言われてますけど、それ以降の日本社会ってどうなるのか。

とくにトランプや中国や北朝鮮などの世界情勢から、北海道の震災も含めて、社会が不安定になる中で、これから資本はどういう位置付けになっていくのか、というところを深堀できればと思っております。

時間が限られておりますので簡単に自己紹介ですけども、私がシェアリングエコノミー協会というのを2年半前に起ち上げまして。今、AirbnbやUberなどのシェア系の企業が260社くらい入る団体の起ち上げと事務局長をやっております。

自分自身でもmazelという会社を昨年起ち上げまして、6年ほど前から台湾人の妻と7歳の娘と一緒に土地を購入して、一軒家を建てて、シェアハウスとゲストハウスと家族が一緒に住まう未来の家という「Miraie」を起ち上げまして。

3階は家族で住んでいるんですけれど、リビング・キッチンは共有にして、1階の2部屋がシェアハウスで、1部屋がゲスト、Airbnb出身で海外の人が住んでるという。

家族の在り方も「核家族から拡大家族」っていわれたりもしていて、今変わってきてるんじゃないかとか。あとでリバ邸や村の話も聞きますけれども。お金と働き方、住まい方、あと登壇者3人とも子どもがいるので、その教育の在り方。

この3つは繋がっていて、しかもこれからの時代アップデートしていかなきゃいけないんじゃないかなとも思ってますので、そのあたりも深堀できればなと思っております。

はい、じゃあ3分ほどで永田さんの方から自己紹介含めて近況もお話いただければなと思います。

本当に価値あるものにお金が回らない世界を変えたい

永田暁彦氏(以下、永田):株式会社ユーグレナのCFOとリアルテックファンドの代表をやっております、永田と申します。みなさんユーグレナという会社をご存じですかね。

ミドリムシの会社なんですけど、ミドリムシの会社というと「なんだそれ」ってなるかもしれません。一部上場企業でして、東京大学発ベンチャーとしては史上初の一部上場企業です。

僕は一部上場企業のCFOということで、それで資本のど真ん中という話をされてらっしゃると思うんですよね。29歳の時に会社上場しまして、今年までは一部上場企業では最年少のCFOをしてました。

いろんな思いがあって、今の日本のお金のありどころには問題があると思って、リアルテックファンドというものを2015年に設立してます。13年前に会社作るときに「ミドリムシで人を健康にします」「宇宙に行きます」「飛行機とばします」と言ったら、全員から笑われたんですね。

「バカじゃないの」っつって、その結果、前の嫁からもふられたんですけど。でも、一部上場するとみんなが「なになになに」って来て、前の嫁からFacebook申請がくるんです。ここにいろんな資本の本質があるなと思ってまして(笑)。

本当に価値のあるものにお金が回らない世界を変えようというところで、ゼロにするファンドというのをやってます。お金を100億円集めてファンドを運用してるんですけど、お金を集める段階からお金をゼロにします、ってやっているリアルテックファンドというものをやってます。

最年少で上場して、一部上場のCFOをやって、100億のファンドを運用しているということで。資本のど真ん中のイメージを社会から持たれていて、ふだんはスーツ族みたいな感じなんですけども、僕、なんか今日『サンクチュアリ』だなと思ってまして。

佐別当:おお、大好きな漫画です。

ユーグレナ永田氏とCAMPFIRE家入氏の共通点

永田:資本の在り方が間違ってるので、資本のど真ん中の真ん中の真ん中に入っていって爆弾を爆発させたいという思いが強くあって、それで今日このイベントにお誘いいただいて、出ようと思ったという次第でございます。

あと、あれも言わなくちゃいけないです。僕は村人でして、今日も朝、村から来たんです。村に住んでいて、自分の価値観みたいなものを大切にしようということで、家族との生活の仕方や人生、お金の使い方にもすごくこだわりを持って生活をしています。以上です。

佐別当:平日は都心で家族と住まれて、週末は村で生活をするというので。金持ちの道楽ではなくて、生活レベルは今までと変わらないかたちで、都心部と田舎の方、田舎の方だと坪単価も安いからと。

永田:坪3万円です。

佐別当:誰でもそういう生活できるんじゃないかというところも含めて、生活されていらっしゃいます。

家入さんは最近なにをやってるか、みんな知らないんじゃないかって気もするので(笑)。自己紹介、やり方もお任せします。

家入:家入と申します。よろしくお願いします。永田さんのお話聞いてると、すごく共通点があるなと思って。僕も29歳の時に作ったpaperboy&co.(現GMOペパボ)という会社が一部上場しました。

僕はそのあとにやりたいことがいろいろと出てきてしまい、上場を機に退任して、今に至るって感じなんですけど。僕は上場した時に入ってきたたくさんのお金を、本当にしょうもないことに使い切ってしまいまして。

(会場笑)

永田:僕もね、もう使いきっちゃったんですよ。

家入:そうですよね。

永田:半分ね、しょうもない……(笑)。

佐別当:使いきった者同士(笑)。ゼロになったんですね。

居場所があれば、人は一歩踏み出せる

家入:なのでなんとなく「共通点あるな」とは思いながら。最初起業したきっかけもそうだったんですけど。僕は中2でいじめられて、そこからほぼ学校行ってないんですよね。そこからずっと登校拒否で、対人恐怖症みたいな感じで引きこもっていました。

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