2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
石黒豊氏 講演(全1記事)
提供:ワークスモバイルジャパン株式会社
リンクをコピー
記事をブックマーク
石黒豊氏:改めまして、ワークスモバイルジャパンの石黒でございます。本日は足元の悪い中、また「なんで3月なんだ!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますけれども、そんな差し迫ったお忙しい中にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
この3月に「LINE WORKS Partner Conference 2019」を開催させていただいたのは、多くのパートナーのみなさまが年度末を迎えられるとともに、4月からの新年度に際してどういうかたちで協業させていただければいいのかをぜひお聞きいただいて、より一層タイトなかたちでパートナーシップを組ませていただき、双方のビジネスを伸ばしていければと思ったのが理由でございます。
昨年は2月の開催だったため少しずれましたけれども、このタイミングで非常に実のある内容をしっかりとお話しさせていただくという覚悟で、今日は開催させていただいております。
私どもは「LINE WORKS」というサービスを、前のブランド名から含めると約3年ほど販売させていただいておりますが、1つ目のステージはクリアできたのではないかと思っております。
次のステージへ向かうために、ワークスモバイルジャパンは何を考え、どうしようとしているのか。ポイントはどこなのかをしっかりとお話しさせていただければと思います。
周りを見回していただきますと、非常に多くのパートナーさまにご列席いただいていることがわかるかと思います。最近パートナーになっていただいた会社のトップの方から「一緒に組むと儲かるんだよね?」というお話もいただきました。はっきり「儲かります」と答えました。だから「一緒にやりましょう」と申し上げ、パートナーになっていただいた会社さまもいらっしゃいます。
私のあとにも続く何人かからの話を聞いていただき、どこをどういうかたちで一緒に攻めると儲けられそうなのかを考えていただければと思います。
先ほど、1つ目のステージをクリアできたのではないかというお話をしました。のちほど出てくる話にもつながっていくんですが、次のステージでは大きく成長していくということを、社員全員と意見を一致させて今年度はスタートしております。
同じ方向を向いて、急成長を実現しようと思ったときに、会社としてのミッションをしっかり明文化しておいたほうがいいのではないかと考えました。今年の1月、外向けのサイトにも弊社のミッション、ビジョン、バリューを掲げさせていただいております。
ご存知のとおり、私どもはLINE WORKSというクラウドツールを提供している会社ではありますけれども、ただ単にツールを提供するだけではなく、新しい働き方を一緒に提案していきたいと考えております。
そういう意味では、私どもだけではなく、ビジネスをご一緒させていただくみなさまにも同じ目線で同じものを見ていただき、あるいは目指していただいて、ぜひご一緒いただけたらありがたいなと思っております。
実際に掲げたミッションは、ここにございます「『仕事、楽しい』を広げる」です。これを私どもの会社のミッションというかたちで掲げさせていただいております。
仕事でLINE WORKSを使っていただいているお客さまも、もちろんつらいことがあると思います。仕事を進めていただく中で、今までとは違ってサクサクと仕事が進み、生き生きと社員の方が働くことで業績を上げていただくということを実現したい。
これは首都圏のお客様だけではなく、47都道府県すべての働くみなさまに、こういった体験をしていただきたいというのが我々の偽らざる心です。
それもあって、こういったミッションを掲げさせていただきました。これをぜひみなさまとも共有させていただいて、ともに実現していきたいと思っております。
それを実際にやるためにはどうすればいいのかということですが、先ほどお話をさせていただきましたとおり、我々はツールベンダー、クラウド事業者ではありますけれども、新しい働き方として「スマートフォンとチャット」による新しい働き方を、ぜひみなさんと一緒にご提案していきたい。
まだまだ多くの企業さまにとって、「仕事をスマホベースで進める」という風景は、どうしても仕事をしているように見えないのではないかと思います。あるいは、チャットで仕事をするというのも馴染まないんじゃないかと思われる企業の方々は、まだ多くいらっしゃると思います。
こういった既成概念をぜひみなさんと一緒に払拭して、新しい働き方を全国津々浦々の企業さまに知っていただき、実際に体験していただきたいというのが切なる願いでもあり、私どもが真剣に取り組もうとしていることでございます。
新しい働き方を提案する。LINE WORKSをただ単純にツールとして売るだけではないという意味で、みなさまとご一緒したい本当の狙いになります。
それもあって、すでにご案内をさせていただいておりますが、昨年の11月26日にLINEとともに行いましたカンファレンスにおいてフリープランを発表させていただき、新たに提供を開始しております。実際に非常に多くのお客さまから反響をいただき、ご利用を開始いただいている状況でございます。
今までも、30日間の無料トライアルを設けさせていただいておりましたが、どうしても30日間では判断がつかない、あるいは心理的なプレッシャーとハードルがある企業さまも多くいらっしゃる中で、こういったものをリリースさせていただけたというのは、すでにご案内をさせていただきました。
この3ヶ月間で、27,000社の企業の方にフリープランを使っていただけるようになりました。
みなさまとともに、有償サービスとしてLINE WORKSを販売させていただいておりますが、これまでの約7倍ぐらいのスピードで拡大しております。
すでにフリープランを使っていただいたお客さまの中で、「このまま仕事でちゃんと使いたい」ということで有償化をしていただいているところも多く出てきております。
そういったお客さまを、今後はパートナーであるみなさまにパスをさせていただくかたちで、ぜひ一緒にビジネスをさせていただきたい。“つなぎこみ”をしたいと考えております。
昨年のこのタイミングでは、自社調べで「有償ビジネスチャットとしてシェアナンバー1です」という話をさせていただいたんですが、これもお墨付きをいただくことができるようになりました。
2つの調査会社さまに、それぞれ調査いただきご発表いただきましたけれども、「有償ビジネスチャットの日本シェアナンバー1」というお墨付きをいただきました。これもひとえに、みなさまとともに拡販させていただいたおかげだと思っております。改めて御礼を申し上げたいと思います。
3年前にサポートパートナーのみなさまとともにビジネスを開始させていただきましたが、それに加えて、去年からサービスパートナーというみなさま、つまり得意分野やエッジの効いたソリューション、あるいはツールをお持ちの企業さまと、ツール連携等を含めてタイトな関係を結ばせていただきました。
こういったセールス&サポートパートナー、あるいはサービスパートナーのみなさまと、LINE WORKSを通じたパートナーエコシステムを築かせていただいて、それが非常に大きく育ちつつあるという現状でございます。今年以降も、より大きくしていきたいと考えております。
日本のアナリストの方のデータから、ビジネスチャットの年平均成長率として、40パーセントから50パーセントぐらいの成長率でしょうというお話をいただいております。もう少し低い、30パーセントぐらいだとおっしゃるアナリストの方もおられます。
我々は今年、それよりも高い成長率でみなさまと一緒にビジネスをしたいと考えております。昨年はできました。今年もたぶん、できると思います。みなさまと一緒であれば、私もできると確信しております。
数年後を見据えますと、LINE WORKSはみなさまとともに1,000万ユーザーを達成したいと考えております。
先ほど47都道府県というお話をしましたけれども、そのためには、まだまだこれでも足りないんじゃないかと考えております。ただ、みなさまとともにこの市場を引っ張りたいと思っております。
そのために、よりパートナーさまとのエコシステムを強化していきます。セールス&サポートパートナーさま、サービスパートナーさまとともに新しい市場開拓等を含めて、新しい取り組みをしていきたいと考えています。
セールス&サポートパートナーさまとは、LINE WORKSを一緒に販売いただきましたけれども、これをより推進していきたいと思っておりますし、そのためにLINE WORKSというサービス自体を強化していきたいと考えております。
より現場の方々が使いやすく、働きやすい環境づくりを提供するという観点で、LINE WORKSそのもののサービス強化もしていく。それをセールス&サポートパートナーさまと一緒に売らせていただく、ということをやりたいと思っています。
そしてサービスパートナーさまとは、ツール連携あるいはソリューションというものを市場のみなさまにご提供することによって、会社の内外でお仕事をされるエンドユーザーのみなさまに対して、働きやすい武器として提供したいと考えております。
さらに新しい取り組みとして、ある程度市場を開拓できましたら、そのお客さまをみなさまにパスさせていただくかたちにしたいと考えています。例えばWebサービス、あるいはWebメディアというお仕事をされているお客さまに、LINE WORKSを組み合わせてお使いいただければと考えています。
企業内でLINE WORKSを使っていただくというだけではなく、Webサービスの事業者さま、その先にいる企業さま、あるいは個人のお客さまにまでつないで、実際にLINE WORKSを仕事でお使いいただく、あるいは個人のプライベートのところでもお使いいただきたいと考えております。
そして2つ目です。ここに地域コミュニティとありますけれども、地方は首都圏よりも手間がかかっていて、1件1件の案件も小さいと思います。正直、なかなか攻めづらいというパートナーさまもいらっしゃると思いますが、ここをぜひご一緒いただきたい。攻め方というのは、このあと具体的に説明させていただきますけれども、ぜひ一緒に市場を取りにいきたいと考えています。
そして3つ目、小規模事業者さまについて。ここは、先にご案内しましたフリープランで一旦市場は温めさせていただいて、お客さまが有償化したいといったタイミングでみなさまにパスをさせていただくということを、ぜひ進めていきたいと思います。
今お話をさせていただきましたとおり、セールス&サポートパートナーさま、あるいはサービスパートナーさまとともに取り組み、新しい市場も一緒に攻めさせていただいて、ともに成長させていただく。そしてビジネスを伸ばさせていただくということを、ぜひやらせていただければと考えております。
このあとに続きます一つひとつのセッションで、もう少し具体的なお話をさせていただくことになると思います。ぜひみなさまの新年度において、「LINE WORKSがあって、儲かってよかった!」と言っていただけるように、精一杯がんばらせていただきたいと思います。引き続き、協業のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
(会場拍手)
ワークスモバイルジャパン株式会社
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.21
40代〜50代の管理職が「部下を承認する」のに苦戦するわけ 職場での「傷つき」をこじらせた世代に必要なこと
2024.11.20
成果が目立つ「攻めのタイプ」ばかり採用しがちな職場 「優秀な人材」を求める人がスルーしているもの
2024.11.20
「元エースの管理職」が若手営業を育てる時に陥りがちな罠 順調なチーム・苦戦するチームの違いから見る、育成のポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.19
がんばっているのに伸び悩む営業・成果を出す営業の違い 『無敗営業』著者が教える、つい陥りがちな「思い込み」の罠
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは