77歳の「視聴率100%男」
小泉進次郎氏が感服した、人生100年時代の生き方

青山社中フォーラムVol.44 衆議院議員 小泉進次郎氏による講演会「人生100年時代の社会保障」 #1/3

2019年1月16日、青山社中株式会社が主催する、青山社中フォーラムVol.44が開催されました。今回は「衆議院議員 小泉進次郎氏による講演会『人生100年時代の社会保障』 」と題し、自由民主党厚生労働部会長・衆議院議員の小泉進次郎氏が登壇。本パートでは、人口減少・超高齢化社会を迎える中で、社会保障制度を切り口に、日本のこれからについて語りました。人生100年時代を生きる先人たちのエピソードとは。

「新しい時代」を迎える日本の希望と現実

朝比奈一郎氏(以下、朝比奈):みなさん、こんばんは。

会場:こんばんは。

朝比奈:大変お待たせしまして、申し訳ございません。私のあいさつは短めにしますね。さて、2019年がスタートしましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

ここ数年来、「データの時代だ」「新時代だ」などと言われてますけれど、本当に元号が変わる年を迎え「新しい時代」がきます。今日はヤフーのCSOで、AIの第一人者の安宅(和人)さんにもおいでいただいております。安宅先輩には大変お世話になっているのですが、AIの時代の申し子でもいらっしゃいます。そういえば、先日、(青山社中株式会社が主催する「青山社中リーダー塾」の)塾生から、「朝比奈さんはAIですね」と言われたことがあります。

(会場笑)

「あれっ? 確かに俺、悪戦苦闘して8年間シンクタンクをやっているけど、けっこういろんな問題に対してうまく切り返してるし、もしかして生きたAIかな?」なんてちょっと自惚れかかっていたら、「イニシャルの話です」と。

(会場笑)

朝比奈一郎(Asahina Ichiro)ですから(笑)。「あ、そっか」なんて思った次第です。冗談はさておき、話を戻しますと、今年は元号が新しくなることもあり、かなりいろいろなところで(「新しい時代」と)言われています。ただ、新しいということは必ずしも希望に満ちているわけではありません。今日は経産省時代の同僚も来てくれていますが、国際的にはやはり中国の存在感が高まる一方で、相対的にこれからどんどん日本が経済的に厳しくなる可能性が高いと思います。

みなさんもご承知のとおり、官邸一強とも言われる安倍政権も、さすがに更なる任期延長はないと思いますし、安倍政権ですら本格的な改革を実行するのは難しい。日本もこれから(人口減少などの)曲がり角の局面を迎えていく中で、今まさに本格的な改革が必要とされているのになかなかできない。

バラ色ではない未来をどう進んでいくべきか

僕も経産省の時の仲間たちと飲んだりしていると、「朝比奈さん、これだけ官邸一強になって、私たちがよく知っている先輩が秘書官を始めとするさまざまな要職を担っていく中で、これは本当に日本の大改革が進むかもしれないと思った」と言うんです。「5年前ぐらいには、本格的な構造改革がもっと進むと思っていた」と。

しかし、政権運営は本当に大変です。反射神経でいろいろな対応をするだけでもかなり大変なんですね。「日本の本質的な競争力をいかに高めるか」「これからなにで食っていくか」「大きなドラマを持った大改革をいかに進めるか」。本当にこういったことを推し進めていくことは難しい。日本の構造改革が進まないまま、このまま厳しい状況に陥っていく可能性が高いですね。

そういう中で、私どもはいろいろと議論しました。「元号が変わり、新しい時代になる。しかしそれは必ずしもバラ色ではない。2019年最初のフォーラムは、新しい時代をどのように創っていくべきか議論するにふさわしい方をお呼びしたい。そう考えたとき、もうこの方しかいないだろう」と。今日はみなさん、大勢の方々に来ていただきましたが、いろいろな会議などの機会にお世話になっている小泉進次郎先生にお願いしたところ、二つ返事で引き受けていただきまして、今日の会が実現しました。

これから「人生100年時代の社会保障」をテーマとして、これからの日本が目指していくべき姿について、小泉先生からお話しいただきます。みなさん、ぜひしっかり聞いていただいて、質疑の時間も30分ほどございますので、積極的に質問していただければと思います。それでは小泉先生、よろしくお願いします。

(会場拍手)

政治の世界には「民間の目線」が必要

小泉進次郎氏(以下、小泉):なんだかさっきから、安宅さんの笑い声だけが外に響いているんですが……。

(会場笑)

小泉:和やかな会ですね。改めまして、みなさんこんばんは。

会場:こんばんは。

小泉:また、あけましておめでとうございます。

会場:おめでとうございます。

小泉:今日、新年1発目の青山社中のフォーラムにお招きをいただき、ありがとうございます。新年1発目でこの会、そして昨日は自民党厚生労働部会での1発目の会議があって、本当は「あけましておめでとうございます」で入るところですが、おめでたくない厚労省のニュースがありましたよね。

今日はみなさんのお手元にもその資料を配っています。せっかくのタイミングですから、今日は私が「人生100年の社会保障」という話をしたあとに、私と朝比奈さんでこの問題をちょっと議論したいと思います。

朝比奈さんのように、経産省で働いていて、国家公務員経験もあって、その世界のことをわかって民間に来ている方が、この問題をどう見ているのかも含めてお話しできればと思います。その上で、質疑応答という段取りでやらせてもらうことになりました。

この問題(厚労省の統計不正に関する問題)が発生したことで、改めて私は、青山社中のようなシンクタンク、そういったものがすごく大事だなと思いました。やっぱり政治の世界には、外からの目・民間の世界の目が必要なんですよ。

だけど、政治と官の世界には独特なものがあって、その中の生態系を理解しなければいけない。そして、いわゆる「霞が関文学」と言われるようなワーディング。この作法などを理解した上で、外部から見て、言ってもらうことが大事だと思います。

今までも日本で長年言われてきましたが、こういった問題が出てきた今、私は改めてシンクタンクの存在意義を痛感しています。今日はこのタイムリーな、まさに現在進行形で問題解明が進んでいる中でのこの会を、すごく象徴的な機会だと見ています。

というところですが、朝比奈さんはどこかに行ってしまいましたね……。

(会場笑)

大丈夫ですか? その間にやっていますね。

日本ではすでに「人生100年時代」は当たり前

その話に行く前に、私は今、厚労部会長ですが、部会長になる前から「これからは人生100年時代の社会保障だ」ということを、どういった思いで考えてきたのか。この総論の部分を、みなさんと共有できたらという思いで、今日はスライドも用意してきました。

みなさんのお手元に配った資料を見ていただきますと、最初は「人生100年時代の、選択できる社会保障実現に向けた活動の軌跡」とあります。これは、約3年前から自民党の同世代の議員たちと取り組んできた社会保障改革の年表になっています。その次に「レールからの解放」とありますが、それは追い追い説明をさせていただきます。

まず「人生100年時代」、この言葉はもう当たり前のものとして根付きました。(スライドを指して)これはダスキンの広告ですが、「人生100年時代に、100番、100番。」こういうかたちで今、(世の中で)相当使われてきています。

私の世代だと、まだきんさん・ぎんさんのことを覚えているのですが(注:1990年代に放送していたダスキンのCMに起用された、当時100歳の双子の姉妹きんさん・ぎんさん)、これをきんさん・ぎんさんだと思う方がいましたら、実は違いまして、この方たちは、ぎんさんのお嬢さんです。

会場:えーっ。

小泉:すごいですよね。ぎんさんのお嬢さんの千多代さんが100歳。そして、美根代さんが「まだ」94歳と書いてあります。こういうふうに、「人生100年時代」が当たり前に使われるようになってきましたが、我々の間では3年前からこの言葉を使い始めていました。

ちなみにこの写真を撮ったのは、篠山紀信さん78歳でございます。78歳の篠山紀信さんが現役のカメラマンとして、100歳と94歳の方を撮るという、まさに人生100年時代の1つの作品だと思います。

(スライドを指して)そしてこれが富士フイルムの広告です。私が子どもの頃は、富士フイルムはフィルム(の会社)でしたが、今はヘルスケアということで、まさにこの広告に現れている「楽しい100歳」。健康で豊かに生きるためのさまざまなサービス・製品・商品を生み出す会社になって、これは広告賞をとりました。これもキーワードは「100歳」です。

子どもたちが政治に触れる機会を作る「0歳からの活動報告会」

(スライドを指して)そして欽ちゃん。欽ちゃんの後ろの垂れ幕に「人生100年時代」とありますが、実は私、毎年地元の神奈川県横須賀市で「0歳からの活動報告会」という活動をやっています。子どもの頃からできる限り政治に触れる、当たり前に政治家に触れる機会があることが、実は政治教育になると思ったんです。

たぶんこの時に来た子どもたちは、私のことはわからなくて、覚えていなくても、大人になった時に「そういえば子どもの頃に行った会議、あれは政治家の集まりだったんだな」「あれは小泉進次郎の会だったんだな」と思ってくれます。

その経験が、世の中や社会のことに関心を持つきっかけになればうれしいので、子どもたちは泣いてもいいし、走り回ってもいい。「とにかく来てください」ということでやってきました。

このスライドよりも大きい縦2メートルぐらいの大きな塗り絵コーナーやベビーカー置き場も作って、毎年やっています。去年「人生100年時代というテーマで子どもたちに話すには、政治家の私では十分におもしろい話はできないな。誰か来てくれないかな?」と思ったところ、私はすぐに欽ちゃん(萩本欽一氏)のことを思いついたんです。

これからの認知症予防は「病院よりも大学」

なぜかというと、欽ちゃんは今77歳で、駒澤大学仏教学部の4年生です。私はコント55号の時代を知らないので、欽ちゃんというと、イコール仮装大賞。それと、野球チームの監督というのが欽ちゃんに対するイメージでした。

74歳で大学に入学したというニュースを聞いた時に、「70代になって大学に入るのは、どういう思いなんだろうか?」とものすごく興味が出て、欽ちゃんの本を読んだところ、目からウロコのことばかりで。

「これだ!」という思いから、これからの学び直しや人生100年時代のことは欽ちゃんに語ってもらうほうがいいなぁということで、お会いして、来ていただくことになりました。

そこからの長い話をすると、これだけで今日は終わってしまうので(笑)。欽ちゃんが言った名言を1つだけ紹介すると、欽ちゃんは70代で大学に入って、1年・2年・3年・4年と、77歳の脳みそが、今一番回っているそうです。

そのことを受けて、欽ちゃんが会場に来てくれたみなさんに言ってくれた言葉は、「いいですか? これからは、認知症予防は、病院に行くよりも大学に行こうね」。私は「あっ、これ最高だな」と思いました。

その言葉を聞くと、後援者の方も含めて、みなさん目がキラキラして。終わった後に、あれだけ「楽しかった!」と言われた会は今までになかったです。次のこのフォーラムは、欽ちゃんを呼んだほうがいいんじゃないでしょうか?

(会場笑)

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