時間や場所にとらわれない働き方が可能

少徳彩子氏(以下、少徳):皆さんにお聞きしたいと思います。入社してみて、働きやすい会社だと思いますか? 少しプライベートな話もされていると思うんですけれども、皆さんにとって、パナソニックという会社は働きやすい会社かというところと、可能であれば、皆さんのみならず、皆さんの周りの方を見ていて、客観的に働きやすいと思えるかどうかについても、少し触れていただければと思います。

では、はじめは藤田さんにお願いしてもいいですか?

藤田真穂氏(以下、藤田):私は、最初に少しお話しさせていただいたんですけど、今、プライベートで育児をしている状況を考えても、すごく働きやすい会社だなと思います。私は保育園に子どもを通わせているんですけど、子どもにトラブルがあった時に呼ばれて行くこともあります。テレワークの活用など、時間に制限がないところは、私にとっては非常に働きやすいです。

また、私は先週インフルエンザにかかって、お休みさせていただいていたんですけど、そんな中でも在宅勤務というかたちで仕事をして、Skypeを活用して会議などの業務に参加させてもらっていました。

例えば、育児をしているワーキングマザーとして職場の中でどう見られているのかというところなんですけれども、一般的にはやっぱり、トラブルなどで急に帰らなければいけなかったり、働けなくなったりという状況が出てきます。

ほかの会社では、上司の方から不満を言われるということも聞いたことがあるんですけれども、私の場合は、逆にサポートしてくれているようなかたちかなと思っています。批判されるようなことは、今まで一度もないです。逆に、私のチームだけではなく、周りの方からも「大丈夫?」とお声がけをいただいたりしています。

私のいるデザインセンターの年齢層は、40代、50代の男性の比率が高いです。今は共働きが普通だと思うんですけれども、そうではない世代の方々が、ご自身では実感されていないかもしれないんですけど、これからの会社のことを考えた時に、共働きの世代が当たり前になってくることを理解して、サポートしてくれる風土だと感じています。

少徳:ありがとうございます。天羽さん、どうでしょう?

みんなで働きやすさを推進していく文化がある

天羽千佳氏(以下、天羽):働きやすさでいうと、働きやすくなり始めたのかなというのが正直なところです。いま、ちょうど上層部の方々が中心になって、制度の見直しをしてくださっています。

その中で、先ほどお話があったように「在宅勤務制度をどんどん取り入れよう」「私の課は今週は1人1回は在宅勤務をしよう」というふうに、少しトップダウンなところもありますけれども、制度を使ってみて、いいところや悪いところを出して、より良くするためにはどうすればいいのかを話し合って進めている、そんな状況なのかなと思っています。

昨日はちょうど映画が安い日だったのですが、「今日は映画が1,000円の日だから、早く退勤して映画を見て帰るね」と言っている方もいらっしゃいました。そういうふうに、少しずつ変わっているのかなと思います。

世の中的には、2019年はリモートワーク元年だという話も出てきていると思います。パナソニックは、そういった世の中の動きに必ず追随して、上を目指しているなと実感していますね。

「ああ、こういうふうに変わっていくんだな」と思いますし、「もっと働きやすくするためには、こうしたらいいんじゃないの」という声を拾ってくれるといいますか……月に1回、1on1といって、課長とマンツーマンでミーティングをする機会があるんですけれども、「最近どう?」という話のなかで、「ここをもっとこうしたいんですよね」というと、「じゃあ、次の週はそうしようか」といったかたちで、みんなでどんどん働きやすくしていこうという文化に変わってきています。それも、働きやすいと感じている部分になるかなと思います。

少徳:ありがとうございます。本間さんはいかがでしょうか。

自分のワークスタイルを上司や周囲に受け入れてもらえる

本間千明氏(以下、本間):私もすごく働きやすいなと実感しています。いろいろな制度があるというだけでなく、自分で選べることが一番大きいかなと思います。

私自身は、あまり家にいたいタイプではないので、自宅にいる用がなければ基本的にはこの素敵なオフィスで、同僚たちとワイワイしながら仕事をしたいと思っています。でも、どうしても都合があったり、夕方の15分だけ子どもの担任の先生が家庭訪問に来る時もあります。

今までは、わざわざ年休を取ったり、午後休を取って家にいたんです。でも、その15分のために会社を休むのもバカらしい話なので、上司に「その日は在宅勤務します」「30分くらい抜けます」という話をすると、「家庭訪問頑張ってね、玄関が大事だよ」と言われたりします。

(会場笑)

実は、出張が結構多いんです。北海道から九州まで出張しているんですけど、皆さんリスクを見ては前泊で行くこともありますが、私は「朝9時に九州だよ」と言われると、「(子どもがいて前泊できないので)始発の新幹線なり飛行機で行きます」と言います。そして、「それでいいよ」と許容してもらえます。

自分で「こうしたいです」というと、「オッケー、それでいいよ」と認めてもらえることが、すごく働きやすいなと感じている点です。

少徳:ありがとうございます。お三方のお話を聞いていると、必ずしも完璧ではないけれども、制度が少しずつ進化して、且つ皆さんが声を上げてくださることによって、より働きやすい環境が一歩一歩確実に進んでいるんだなと、改めて実感しました。

山中さん、そこで満足をせず、さらに今後どういうふうに変えていきたいと思っていらっしゃるかを、ぜひ幹部視点でお願いします。

働きやすさとは「ワークライフバランスと成長機会」

山中雅恵氏(以下、山中):いきなりハードルが高くなっちゃったんですけど、働きやすさは2つの軸だなと思っています。ワークライフバランスは当然なんですけど、そこでちゃんと、それなりに成長の機会が与えられるかという前提も大事かなと思っているんです。

そういう意味で、いろいろな人生の選択や自分の働き方がサポートされるような制度・カルチャーが、ちゃんと会社の中で醸成されていく必要があるんじゃないかなと思っています。

私も先々週、米国に1週間ぐらい出張しました。その間、子どものことは旦那が頑張ります。夜に空港から帰ってくると、子どもが私のパジャマにくるまって寝ているわけです。さすがにキュンとなって、何とも言えない罪悪感がありますよね。

やっぱりいろいろな想いがあって、全ての女性が全員バリバリ、とにかく会社で上に上がっていくのを目指すべきだとは言い切れないんです。でも、せっかく仕事をするんだったら、やりがいを持って仕事をしてもらいたいなと思っていますし、それを支えたいです。

例えば、私が所属しているパナソニック システムソリューションズ ジャパンという会社では、昨年7月から男性の育児休暇を義務化したんです。奥さんが専業主婦であろうと、働いていようと、義務化しました。2週間は義務で、1ヶ月までは会社からお給料を出すから休んでいいよ、という形にしました。また今後、専門職制度をスタートさせる予定です。

特にSEさんが多い部分もあって、必ずしもラインマネージャーにならなくても、ちゃんと処遇されます。例えば、SEとして自分の匠の技を磨いていけば、それでもきちんとキャリアアップできるということを実現するため、専門職制度を取り入れようと考えています。

そうした形で会社が後押しすることで、皆さんのワークライフバランスがキープされて、且つ、それぞれの価値観にあった働きがいを得られるような環境にしていく。世の中の変化とともに、私たちもそれを感じ取って、どんどん進化させていく必要があると思います。そうしたことを必ず実現していきたいと思っています。

幹部自ら全事業所を巡回し、カルチャー・風土を醸成

少徳:ありがとうございます。決してハードルが高い質問ではなかったですね。

山中さんが来られて1年半強ですよね。やっぱり、外の視点を持って入って来られる方は、私たちにとっても非常に刺激的で、且つ、私たちが思いつかないことをいろいろとご提案いただきます。

私はよく「そんなこと、変えられるの?」「それって、変えられない理由があるの?」と山中さんに言われており、その答えに窮するということは、やっぱり理由になっていないんだなと思います。

じゃあ、1回チャレンジしてみればいいんじゃないかなということで、実はこの2人(少徳氏と山中氏)は、コネクティッドソリューションズ社のダイバーシティ推進担当をやっております。先ほど樋口さんからご紹介がありましたけれども、これもちょうど活動し始めて1年半弱が経過しております。

実は昨日も、私と山中さんで福岡の事業所に行ってきました。先ほどのご質問の内容に関連すると思うんですけれども、今年、私たちはいろいろな取り組みをやっております。

そのなかで、「キャラバン」という名前をつけて、全事業所を巡回している取り組みがあります。取り組んでいる理由は、浜離宮の本社からワーワーと発信しているだけでは、日本中のあちこちにある事業所にまでなかなか浸透しないと(考えたからです)。

抵抗勢力とまでは言わないけれども、組織の責任者や部課長が、しっかり会社の方針を理解して実践してくれないと、いくら若手の人たちがそれを期待しても、止まってしまう。それで、今年もこの下期に全事業所を回って、組織責任者の方とディスカッションをして、事業場長にフィードバックして、課題を共有して帰るということをやっております。

それ以外にも、今年は組織責任者向けのeラーニングをやったり、全従業員向けに毎年ダイバーシティフォーラムも企画しており、2月末に実施します。全従業員の勤務時間内に参加してもらうという取り組みは、かなり地道なんですけれども、一つひとつを積み重ねることによって、私たちのカルチャー、風土の一部として定着させていきたいと思ってやっております。

質問の時間がなくなってきているので、最後に、皆さんに一言ずつお願いしたいんですけれども、皆さんにとって「仕事ないしはキャリアはなんですか?」というところを、できるだけ短めにお願いしたいなと思います。

まず、山中さんからお願いします。