先行き不透明なVUCA時代の学びと創造の場

司会者:みなさま、こんばんは! 本日はお忙しい中「ヤフー人事に学ぶ『1on1』〜対話とリフレクションで自律的な人を育てる〜」にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。来られたばかりの方にご案内なのですが、本日は講演がメインになりますが、一部ワークショップを行います。では始めていきたいと思います。

今日はヤフーの小金様にお越しいただき、ヤフーさんが1on1を導入してから今に至るまで(経験した)、いろいろな葛藤やポイントをたっぷりお話ししていただきたいと思います。後半は、21世紀学び研究所の代表から、どうやって1on1を効果的に実施していくのか、how toのお話もできればいいなと思います。

我々21世紀学び研究所がどういった組織かを簡単にご説明させていただきますと、日本の学ぶ力を変えていくというところで、企業の方々に研修のプログラムやコラボをさせていただいている団体です。

今回のイベントコンセプトである「VUCA時代のチェンジメーカーズ~チェンジのためのアイデアとツールを知る・使う・学びあう~」というところで、我々の活動をみなさまに知っていただき、コンセプトを広める一環のイベントシリーズとして、今回は第2回目の開催となります。

現代は、VUCA(注:「Volatility(変動性・不安定さ)」、「Uncertainty(不確実性・不確定さ)」、「Complexity(複雑性)」、「Ambiguity(曖昧性・不明確さ)」の頭文字をとったもの)と呼ばれる、先行き不透明で見えにくい時代です。

その中で、イノベーションや組織の変革、自己成長、大小関わらずいろいろなチェンジをみなさまと作っていきたいと思っています。そのためにいろいろなアイデアやツールを知っていただいて、使っていただきながら、学びあうことを創造する場にしていきたいと思います。

本日のイベントに際しまして、注意事項をお話しさせてください。今日の講演はワークショップも多く入っております。インプットしていただくのと同時に、アウトプットもぜひ積極的にしていただけるとありがたいなと思います。

前半はヤフーの小金様に6,000人の成長を支えるヤフーの1on1についてお話しいただいて、10分間質疑応答の時間を設けて、後半は21世紀学び研究所の熊平から1on1の効果を最大化するためのOSについてお話をさせていただきます。それでは、みなさまお待ちかねのヤフーの小金様にバトンタッチをしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

6,000人の成長を支えるヤフーの「1on1」とは

小金蔵人氏(以下、小金):ただいまご紹介にあずかりました、ヤフーの小金と申します。前半は「6,000人の成長を支えるヤフーの『1on1』」と題してやらせていただきます。今日はヤフーの1on1というテーマでお話しさせていただくのですが、一方でヤフーという1社が取り組んでいる1on1の事例のお話にはなるので、それ自体は可能な限りすべてお話しして帰りたいと思っています。

前半はヤフーの事例についてお話ししつつ、後半はどちらかというと、1on1の中にどんな目的やどんなテーマが込められているかをみなさまと対話しながら進めていこうと思います。よろしくお願いいたします。

対話が今日のテーマなので、さっそくアイスブレイク的なご質問なのですが、まずそもそも1on1がなんなのかを大体知っているという方はどのくらいいますか? 

(会場挙手)

そうですよね、何も知らずに申し込むことはないですよね(笑)。では、状況的に1on1を今から導入しようとしている方はどれくらいいらっしゃいますか? 

(会場挙手)

ありがとうございます。3分の1くらいですね。もう導入しているという方は? 

(会場挙手)

半分はいかないですね。4割くらいの方ですね。では、その他の方はどんなものかを知りに来たという感じですかね。ありがとうございます。あと、どんな方がいらっしゃっているのかが知りたいのですが、事業会社で人事をやられている方? 

(会場挙手)

ありがとうございます。2~3割くらいですね。人材開発とか組織開発のコンサルタントとかクライアント企業に提案するお仕事の方?

(会場挙手)

2割くらいですね。企業の経営者の方? 

(会場挙手)

1割強ですね。それ以外の方はその他という感じですね(笑)。今日はいろいろなご興味や立場で1on1について聞きに来られていると思うのですが、なるべくみなさまにとってお持ち帰りが多い時間になればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ヤフー全社の人事育成のチームマネージャーを務める小金氏

小金:改めまして、私はヤフーの小金と申します。ちょっと長いのですが、ピープル・デベロップメント統括本部という、要するに人事です。ヤフーの人事部門で全社向けの人材育成のチームマネージャーをさせていただいております。

前職は、食品メーカーで営業をしていました。西日本で営業マーケティングの仕事をしていまして、30歳の時に全然違うことをしたくなってインターネット企業に転職しました。

ヤフーに入ってからは、主に事業部門側でヤフーサービスのマネタイズや、サービスの企画ディレクションといったことをしていました。そのあと自ら希望して、人事に異動させてもらいました。そこからは人財開発・組織開発という領域で各部門の組織課題の解決や、全社管理職向けの研修などを担当して今に至ります。

これからお話しする1on1は、取り組み自体は全社各部門で行われているのですが、新任のマネージャーが増えるたびに、「1on1をどうやってやればいいのかわからない」という状態からスタートするので、研修プログラムを行ってサポートしています。今日は、ヤフーの中で1on1を伝播したり強化したりしている立場から、お話しできることをお伝えしていきたいと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、ヤフー株式会社は、インターネットの会社です。インターネットサービスの上に載っている広告を事業の柱にしていて、ヤフオク!やYahoo! ショッピングなどEコマース事業などをやっています。

社員数は6,600 人で、この規模で1on1をやっているということです。ヤフー○○というサービスは100以上あります。メジャーなものは乗換案内アプリとか。ぜひ興味がある方は探してみてください。

ヤフーという会社を語るうえで、前提となる情報も共有させていただきたいと思います。ミッション・ビジョン・バリューを決めています。ヤフーのミッションは課題解決エンジンで、課題先進国と言われる日本の課題を解決し続けようということです。

ビジョン、つまりミッションをやり続けた先にどんな夢を描いているかというと、日本をアップデートする「UPDATE JAPAN」を掲げています。

バリューは全社員が発揮すべき行動規範として定義していますが、「All Yahoo! JAPAN」はチームワークで仕事しようというもの、「個のチカラ」は個人の力を伸ばそうというもの、「発見・提案・改善」「圧倒的当事者意識」「やりぬく」は読んで字のごとしで、ヤフーという会社で働くうえでの軸になるものです。

週1回30分の「1on1ミーティング」を全社で実践

小金:ここまでが導入の話でしたが、前半はヤフーの1on1についてお話します。基本編と導入編で分けていますが、何をしているのかが基本編の方です。導入編は、ヤフーがどういうふうに1on1を導入したのかをお話しできればと思います。ここはこれから導入を考えられているとか、導入した後になにか課題が出てきていらっしゃる方にヒントがあればいいなと思います。

ここではヤフーの1on1からお話ししますが、そこに込められている本質的なテーマをみなさまで対話したく、ヒントになるお話をしつつ対話をするのが全体の流れです。お付き合いいただければと思います。よろしくお願いいたします。

では、さっそくヤフーの「1on1」の基本編をお話しさせていただきます。行われている場面はこんな感じですね。2人で1対1で対話しています。

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