東京と地方の「ヒト・モノ・カネ・情報」のギャップ

嶋田光敏氏(以下、嶋田):みなさまこんにちは。ビズテックスの代表をしています嶋田と申します。本日は私どもの「BizteX X-CONFERENCE(ビズテックス クロス-カンファレンス)」にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

この規模でカンファレンスを開催するのは初めてのことですが、多くのみなさまにお集まりいただき、非常にうれしく思っています。

今回のカンファレンスのテーマは、『テクノロジーが変える、経営とワークスタイルの未来』と題しています。

今まさに日々外部環境が変わってきたり、AIやブロックチェーン、私どもが提供するようなRPAなど、新しいテクノロジーがみなさまの周りにどんどん広がってきていると思っています。

そのような中で、みなさまの経営や事業の成長において、今回はなんらかのヒントになるようなイベントにできればと思っています。

私たちのセッションや、このあとのお客様やパートナーのセッションもございますし、またホワイエにはパートナーのみなさまのソリューションなども展示していますので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。

まず最初に、このような機会をいただき、みなさまの前に立たせていただいていますので、私の原体験を踏まえた自己紹介と、なぜ私たちがこの事業をやるのかについてお話をしたいと思っています。

少しスライドを進めさせていただきます。

こちらの風景、どこでしょうか? 実は私の実家である四国の香川県大野原町です。香川県でも西のほうに位置していまして、山や海に囲まれた場所です。

小さいころ、私はサッカーの漫画を読んでいて、すごくサッカーが好きな少年でした。しかしながら、小学校や中学校にサッカー部がないという状況でもありました。それくらい地方であり田舎であったということです。

一方、テレビを見ますと、よみうりランドでサッカーの全国大会が行われていたり、高校サッカーなども行われていました。私は、やりたいことができない環境にものすごくもやもやして幼少期を過ごしました。

その後、社会人になりまして、ジェイフォン四国からITや通信の業界に携わってまいりました。その後Vodafoneに買収され、さらにソフトバンクに買収されたというかたちですが、一貫してBtoBの事業に携わってきました。

ソフトバンクに買収された2007年、私は転勤で東京に来ることになりました。そのとき感じた課題が1つあります。それは何かと言いますと、東京には圧倒的にヒト・モノ・カネ・情報が集まっていまして、ビジネスが動いている中心地であったということです。

私が小さいころに過ごした四国と比べますと、ヒト・モノ・カネ・情報の圧倒的なギャップが存在していました。

定型業務に時間を奪われてやりたいことができない

これを、当時関わっていたITやインターネットを使って、もっともっとヒト・モノ・カネ・情報を流通させたり循環させたりすることによって、ギャップをなくしていけるのではないかと思ったのが私の課題感であり、1つの志でもあります。

一方、ビジネスの世界で、私はソフトバンクで法人向けの営業を行い、営業目標達成率ナンバー1になったり、その後、営業戦略や新規事業開発の責任者を担ってまいりました。例えば、法人向けの電力小売事業や、AIのWatsonのプロジェクトを立ち上げていました。

それと同時に、その事業やプロジェクトごとに行われるあらゆる定型業務が発生してきたことも目の当たりにしました。そういった定型業務は、プロジェクト単位でメンバーにやってもらっていました。

このような定型業務は非常に大事なのですが、地味であるということで、メンバーから「こういった業務はやりたくない」という声を多くいただきました。まさしく、本来やりたいことに対して自分の時間が使えないところは大きなギャップであると気づきました。

こういったことを解決するソリューションとして、RPAがあることに当時気づきました。ただ、当時のRPAは、それこそオンプレミス型のものが多く、コストが高く専門的な知識が必要で、結果的に大企業向けのサービスになっているということも調べていて気づきました。

まさしくこれも、世の中のギャップの1つであったということです。本当は、IT武装が行き届いていない中堅中小企業や多くの人に、もっともっと届けるべきではないかと思っていました。

そういった想いを持って、私は3年前にビズテックスを創業いたしました。その後、Co-founderである袖山と出会い、この事業に本格的に取り組み、サービスを開発してまいりました。

私たちの会社は、「テクノロジーで新しいワークスタイルをつくる」ということをミッションに掲げています。国内のみならず、新しいテクノロジーでみなさまの働き方をどんどん変えていきたいと思っています。

ビズテックスのサービスの詳細につきましては、後半で詳しくお話をさせていただきたいと思います。

日本における仕事の課題は生産性や満足度の低さ

ここから本題に入ってまいります。今日ご来場のみなさまに質問です。この中で、働き方改革に取り組んでいる企業様がいらっしゃれば、ぜひ挙手をお願いいたします。

(会場挙手)

ありがとうございます。このカンファレンスに来ていただいたということは、やはり(そうした問題に)非常に敏感な方々ですから、ほとんどのみなさまに手を挙げていただいたのではと感じています。

私どもはいくつか調査をしてまいりました。日本の企業のみなさまのワークスタイル変革の意識を調べてみますと、96パーセントの企業のみなさまが変革の必要性があると感じていらっしゃいます。また、仕事に対する満足感を調べてみますと、これも世界と比べるとまだまだ低い状況であるということです。

世界を見てみますと、これは最近日本にも入ってきているWeWorkの映像ですが、非常にオープンな環境でおしゃれな場所で、みんなが楽しみながら仕事をするワークスタイルがどんどん広がってきている状況です。いろいろなみなさまとも競争しながらビジネスを行う。こういったクリエイティブな環境が世界では起こってきている。

一方、現在の日本を少し見ていきたいと思います。みなさまもご存知のように、日本の総人口は、この先30年で24パーセント以上減っていくとも言われています。

また、生産年齢人口においては、この先30年で約3割減っていくということですね。日本の労働生産性も調べてみますと、世界と比べてもかなり低い。最低レベルであるという状況です。

みなさまも課題に感じてらっしゃいますように、労働生産性を高めて会社の事業を伸ばしていくにはどうしたらいいのかということが近々の課題ではないかと、私は思っています。

今回私は、労働の環境における3つの時代について、みなさまにお伝えしたいと考えています。改めて調べますと、日本の労働生産性は1970年代以降ずっと右肩下がりの状況です。では、1970年代以前はどのような状況であったかということですね。

ご存知の通り、高度経済成長の真っ只中で、大きな工場に大きな機械が入って省人力化や作業の効率アップを行ってきた時代です。私は1975年生まれなのでこの時代は過ごしていませんが、これはまさしく父の時代でした。

これが私が考える第一次労働革命の時代であったと思います。業務の時間を大きな機械やコンピューターによって(削減しながら)圧倒的に生産性を上げてきたという時代です。

スマホの登場がもたらした第二次労働革命

もう1つの労働革命は、実は10年前に起こっていたということです。10年前です。みなさま、何だとお思いでしょうか? そうです。iPhoneを始まりとするスマートフォンの登場です。

みなさまも今、スマートフォンを生活の中でも仕事の中でも活かしてらっしゃると思います。私は10年前、まさしく通信キャリアにいまして、この新しい端末を世に広めるということにも携わってまいりました。

発売当初は「こんな端末、誰が使うんだ?」「使えないんじゃないか」という声もたくさんありましたが、10年経った今を考えてみますと、みなさまの中では切っても切り離せないようなテクノロジー、欠かせないツールになっているのではないかと思います。

まさしくビジネスの中でもメールを見たり、添付ファイルを見たり返事をしたりということが即時にできるような新しいテクノロジーであったと、私は思っています。これが第二次労働革命の時代であると考えます。

それ以前の、ガラケーでメールを見ようとすると、メールサーバーの横にゲートウェイを置いてお金と手間をかけてやっていた時代が、一気に変わってきたということです。

スマートフォンが普及して、移動時間や隙間時間にメールを見たりできるということで、パソコンを開く時間や会社に帰ってメールを処理する時間が一気になくなったと考えています。

ここまでを少しまとめてみますと、業務の時間の使い方を機械やコンピュータが変え、また移動時間や隙間時間をスマートフォンが変えてきた時代でございました。

移動時間や業務時間を変えてきたということで、もうこれ以上変えるところがないのではないかと思っておられるかと思いますが、これから新しいワークスタイルの時代が来ると考えています。

私は、そのキーとなるテクノロジーがRPAだと思っています。シンギュラリティが迫る中、AIやいろいろなテクノロジーがありますが、非常に手短にすぐ効果を出せるテクノロジーがこのRPAであると、私は考えています。

RPAの普及で第三次労働革命を起こす

RPAはご存知の通り、日々行われる単純で大量の定型業務をソフトウェアロボティクスに代行してもらうという概念です。

例えば、大量のデータ入力やデータ取得、また交通費精算などの業務をロボットに置き換えて、それをタイマー予約して動かしておくことができれば、それこそ夜の時間に働いてくれたり、移動時間にロボットが働いてくれたりします。

そして、自分の業務時間にそのデータを見て、お客様と打ち合わせたり分析したり、そういったクリエイティブな時間を過ごせるということで、すべての時間の在り方、概念を変えられるようなテクノロジーだと考えています。

これが第三次労働革命だと考えています。みなさまもこの第三次労働革命の時代に、どのようなテクノロジーを活かして自分たちの業務を変えたり、事業を成長させていくか、非常に気になっているのではないでしょうか。

少しまとめますと、1970年代以前は肉体労働、ブルーカラーの業務をハードウェアロボットに置き換えました。これからは、ホワイトカラーの単純業務や大量の定型業務をソフトウェアロボットに置き換える時代が来るということです。

RPAのマーケットを見ていきますと、いろいろなデータがありますが、CAGR(Compound Average Growth Rate:年平均成長率)で50パーセント以上伸びていて、グローバルでも5,000億になるとも言われています。

また国内での状況を見ますと、大手企業はPoC(Proof of Concept:概念実証)を含め、かなり導入が進んでおり、これからの時代は中堅中小企業のみなさまを含めて導入が加速していくようなタイミングだと私は考えています。

また業種を見ていきますと、事例が多いのは金融や自治体のみなさまです。これからは、例えばサービスや小売など、いろいろな業種にRPAのような新しいテクノロジーが広がってくるタイミングでもあると思います。

このRPA、新しいテクノロジーが浸透することによって、どのように経営スタイルが変わってくるか。私は3つの観点からお伝えしたいと考えています。

定型業務をなくせば時間の使い方が変わる

1つずつ見ていきます。1つ目が職種やスキルです。MicrosoftのOfficeが広がって、みなさま今では当たり前のようにパワーポイントやエクセルなどを使って業務をされていらっしゃると思います。

RPAも今はまだいろいろな製品があって、プログラミングの知識が必要だったりしていますが、これがどんどん簡単になって一般化してくると、私はビジネスで使う新しいスキルの1つになってくると私は考えています。

エクセルを開いてグラフを作っていたように、RPAを覚えて業務を自動化する。そうすることによって業務を効率化させ、時間の使い方が圧倒的に変わってくるという時代です。

また、RPA操作技術がみなさまの当たり前のスキルになってきますと、これまでのように縦割りで階層があって仕事を管理するところから大きく変わってくると思っています。

みなさまも、定型業務は社員の中でも若い方や新入社員に任せていたのではないでしょうか。今もそうかもしれません。

私も前職でいろいろなプロジェクトを立ち上げるために若い方にやっていただいていたんですが、今の時代にそんなことをやってもらっていると、新入社員は辞めてしまうと私は考えています。せっかく採用しても、すぐ辞めてしまう。非常にもったいないと私は考えています。

新しいスキルとしてRPA操作技術が身につきますと、定型業務がなくなって管理するコストも減ってくるということで、階層構造ではなくフラットな組織になっていくべきだと考えています。

そうすることによって打ち合わせの時間だったり、仲間やお客様とコミュニケーションする時間が圧倒的に増えて、どんどんどんどんクリエイティブになっていく。こういうマネジメントスタイルが求められてくる時代になっていくと、私は考えています。

「誰でも使えるRPA」で労働時間を減らし、生産性を上げる

もう1つ、スキルが当たり前になってマネジメントスタイルが変わってくることで、やっとワークスタイルが変わってくるんだと私は考えています。これまでのように8時間働くような世界ではなく、4時間働いてそれと同等以上の生産性をRPAや新しいテクノロジーが生み出してくれる。

それによってクリエイティブな時間を過ごしたり、家族との時間を過ごしたりする。また、今副業がオッケーになってきているので、数社掛け持ちしながら自分たちの豊かな生活を作っていく時代も来ると考えています。

しかしながら、このRPAにおいても、私が冒頭申し上げましたように課題がまだまだあると考えています。知識や言語、コストの問題です。

私たちビズテックスは、このハードルをすべて取り除くようなRPAとして、クラウドRPAという概念を開発し提供しています。このクラウドRPAは、誰でも簡単に即時に使えます。

そうすると、結果的に中堅中小企業のみなさまにもお届けできるようなサービスになっていくと私は考えています。それが私たちの提供する国内初のクラウドRPA「BizteX cobit(ビズテックス コビット)」というサービスだと思っています。

このサービスのターゲットについて、少しご説明します。私が実際に前職のプロジェクトでやっていたように、だいたい年齢層は25、26歳の若手の方で、まさしく営業アシスタントや企画の方が日々行うような定型業務をターゲットとしてサービスを開発しています。

そのような方に使っていただくということで、サービスも「cobit」という名称で、妖精の“コビト”のようにみなさまのお仕事を手伝わせていただくという概念を盛り込んだプロダクトです。

この「誰でも使えるRPA」に、私たちは再定義をしていきたいと考えています。これまでの決まった人、スキルがある人が使うものではなく、業務担当者が使えるようなRPAへ。まさしく、エンドユーザーコンピューティングの概念です。

そのエンドユーザーコンピューティングが実現して世の中を変えていったものを、少し例で見ていきたいと思います。

世の中を変えた3つの「エンドユーザーコンピューティング」

1つ目がグループウェアです。昔であれば、Lotus Notesのような社内にサーバーを立ててやるようなグループウェアが多かったのですが、それこそサイボウズやG Suiteのように、クラウド型で簡単に導入できて個人単位で使えるようなグループウェアが一気に広まって、みなさまの業務を変えてきました。

また、(2つ目は)Webサイトの構築においても、(ホームページ制作ツールの)WixなどCMSで誰でも使えてコーディングが不要なもので、みなさまの個人のビジネスを支えてきています。

3つ目ですね。スマホで写真を撮って一瞬で売り買いができる、メルカリのようなeコマース。CtoCのeコマースなども広がってきて、売り買いを圧倒的に簡単にして、みなさまの生活を変えてきたものが多く出てきたのではないでしょうか。

私たちはRPAの概念においても、このエンドユーザーコンピューティングで、みなさまの業務を個人単位で簡単に自動化することにチャレンジしていきたいと考えています。

それが私たちのBizteX cobitです。簡単でスピーディーで低コストである。誰でも使えるようなプロダクトにしてみなさまにお届けしたいと考えています。

これが実際のサービスの画面ですが、少しだけイメージしてもらえればと思います。今回は別のセッションで操作体験会もありますし、私たちのブースも隣にご用意していますので、詳しくはそちらで見ていただければと思います。

こんな感じでダッシュボードを開いてロボットを作ったり、直感的な操作で定型業務を担えるロボットを作ったりできるというイメージを持っていただければと思っています。

それを私たちはクラウドで提供していますので、ブラウザを開いてすぐアクセスしてロボット作りができる。このようなWebベースのアプリケーションで、さまざまなシステムの自動化を行っていきたいと考えています。

それにより、圧倒的な導入のハードルの低さが提供できると考えています。クラウドで提供することによって即日使え、コストもリーズナブル。また、ユーザーインターフェースを簡単にすることによって、業務担当者でも使えるものにしています。

昨今RPAが広がったおかげで、実はRPA二刀流というお客様も出てきていらっしゃいます。1つがこれまでのRPAであるオンプレミス型で、基幹システムを自動化するもの。そうすると、現場に残っている細々とした業務を自動化したいというニーズで、私たちのRPAサービスをお引き合いいただくことが多くなってまいりました。

このあと登壇するディップの進藤様のように、RPAを3つ使ってらっしゃる三刀流の使い方も出てきていますので、ぜひそちらのセッションもお聞きいただければと思っています。

BizteXのサービスの4つの強み

私たちのサービス導入における強みが4つございます。1つ目が、クラウドベースでサービスを提供していますので、専用のパソコンを買う必要がありません。

2つ目、クラウド上でロボットが動いてくれますので、パソコンを閉じてシャットダウンしていても、クラウド上で夜の間にロボットが働いてくれるということを実現しています。

3つ目は、クラウド上でロボットを提供していますので、どのアカウントがどのロボットを使って、どのくらい動かしているかということも組織管理機能で見えるということです。私たちのお客様で一番多いお客様では、約200ID以上発行いただいて、それを管理者が簡単に管理しているという状況も出てきています。

4つ目です。サービスのUIを簡単にすることによって、作る人が一般事務職でよいということなので、ロボットの作成や運用、編集のコストなどを一気に落としたところが強みです。

さらに、それによって運用の仕方も大きく異なってきていると言えると思っています。

難しいプロダクトであれば、画面に向かって左側のように、情報システムのほうで製品を選んで、業務を選んで、ロボットを作る。そして実際に運用する現場、事業部門にロボットを配布するのですが、ロボットの編集が必要になったり業務フローが変わってきたりするときには、都度センター運用方式で推進部門に言って、ロボットを修正してもらう必要が出てきています。

しかしながら、私たちのサービスですと、右側のローカル運用方式が実現できています。要は、現場で業務を選んでロボットを作って修正もできるという点です。そうすることによって業務フローの変更が素早くできたり、そのロボットの編集も素早くできます。

企業様によって運用の仕方はそれぞれありますが、RPA二刀流のお客様では実際に、難しい製品と私どものような簡単な製品で、それぞれ運用を分けていくという事例も出てきています。

また、私たちはクラウドでサービス提供しますので、よくセキュリティについてご質問をいただきます。このスライドでは、それをご紹介しています。

社内の情報管理体制におきましては、外部認証サービスであるISO27001を今年の春に取得しています。サービス自体はAWSに構築していまして、脅威の検知であったり、乗っ取り対策や機密情報の暗号化などをやっています。

このあとご登壇いただく企業様で、ソフトバンク・ペイメント・サービス様というところがございます。こちらはソフトバンクグループでの決済代行事業をやっています。それこそフィンテック、金融に近いような事業社様です。

要は、セキュリティ要件が高い事業社様でもお使いいただいているということで、みなさまもご安心してぜひお使いいただければと思っています。

サイバーエージェントやネオキャリアがRPAを導入

では、ここから導入実績を少しご紹介させていただきたいと思います。私たちはサービスを去年の7月にリリースしまして、今累計で、PoCを含め約400社近いお客様にご利用いただいています。

また、ご利用のアカウント数は、約1,800を超えてきています。みなさまに作っていただいたロボットに関しましては7,000を超えて、多くのみなさまの業務を置き換えて自動化しているということが、実績として出てきています。

また、一部抜粋ですが、ご利用いただいているお客様のロゴがこちらです。本日たぶん、この会場にもこちらのロゴのお客様、もしくはご利用いただいているお客様も来ていただいているかと思います。日々ご利用いただき、誠にありがとうございます。

では、ここから私たちのサービスの導入事例を3つほどご紹介したいと思っています。私たちのサービスのお客様では、広告代理店様や人材系、あとサービス系の事業社様に非常に多くご利用いただいています。

その中の代表格でもあります、サイバーエージェント様です。サイバーエージェント様では、現在全社の横断的な業務改善プロジェクトが立ち上がっていまして、その一環で私たちのサービスをご利用いただいています。

部門としましては、インターネット広告代理店様で毎日行うようなレポート作成の業務や、データ収集業務でお使いいただいています。さらに全社の横断的なプロジェクトということで、グループ会社でも導入いただいたり、他部門への導入をどんどん進めていただいているお客様です。

続きまして、人材系の総合サービスを提供されてらっしゃるネオキャリア様です。ネオキャリア様におかれましては、採用代行をやってらっしゃるRPO(Recruitment Process Outsourcing)の事業部でまずはご導入いただいています。

たくさんのお客様の採用代行業務をやってらっしゃいますので、採用の進捗管理の業務や、大量に行っている説明会のリマインドメールを送るような業務。これらでご利用いただき、実際に、それぞれ70パーセント以上の業務時間を削減している事例があります。

昨日、このRPO以外の部署でもご利用いただくということで、今どんどん社内に横展開をいただいている状況です。

3つ目は、JTBコミュニケーションデザイン様の事例です。こちらのトレード事業部という展示会などを行うような事業部様で、ターゲットリストを作るような業務や交通費精算の業務でお使いいただき、これだけでも500時間以上の削減を行っています。

さらに、この企業様も働き方改革という文脈で他部門にも展開したいということで、ロボットコンテストを行っていらっしゃいます。その動画を、約1分半くらいのものですが見ていただければと思います。

(動画再生)

AIやRPAは人々から仕事を奪うのか?

いかがでしたでしょうか? 私がこの動画で一番好きなポイントは、みなさまが楽しみながら業務の効率化をしていることが非常に表されていることです。

少しこの動画をサマってみますと、大きく3つの特徴があったと思っています。1つ目、私たちはクラウドでサービス提供していますので、みなさまが各事業部からパソコンを持ってきていただいて、会議室でその場でRPAが試せる。ロボットが作れるという点です。

2つ目、見ていただいたように、実際に非常に幅広い年齢層の方に使っていただいています。私も40を超えましてかなり目が悪くなってきたんですけど、こんな私でも作れますし、若い方でも作っていただける。それが私たちのサービスの簡単さを表していると思っています。

最後3つ目ですね。このようにみなさまが楽しんで業務効率化を行っているということです。

私たちもサービスを提供しているとよく聞かれることがあります。「AIやRPAが業務を奪うと言ってるんですが、どうなんだ?」という問いですね。よくシステム部門や経営企画の方からお問い合わせいただきます。

自分たちがこういった新しいツールを使って、自分たちの手で業務を効率化しようとするときは非常にポジティブで前のめりに使っていただけるということが、実際に起こっています。

この取り組みは、どの企業様でもできると私は思っていますので、ぜひこういったことにチャレンジしてみたいという企業様がいらっしゃれば、私どももしくはブースにぜひお声がけいただければと思っています。

また、私たちは昨年7月にサービスをリリースしまして、多くのお客様にご提供している中でいろいろ受賞もさせていただいています。例えば経産省様が主催するJ-Startup企業に選ばれたり。EY様が主催するEY Innovative Startupというものを受賞したり。

最近サービスのUIの良さを評価いただき、グッドデザイン賞もいただきました。しかしながらこれに満足することなく、さらなる良いサービスにしていきたいと思っています。

自社サービスならではのスピーディな開発・改良

では、ここからさらなる展開についてお話ししたいと思います。私たちは自社でサービスを開発していますので、圧倒的なスピードと開発力でどんどん機能を追加しています。

お客様の課題があったので、これまでもGoogleスプレッドシートの対応や、組織管理機能、スマホのページに対応した機能について追加をしてまいりました。

さらに、私たちの商品は使いやすいプロダクトと言われていますが、現在デザインファームのグッドパッチ様と一緒にお客様にインタビューをさせていただき、どこが気になっているか、もっともっと使いやすいことがないかを聞きながら、よりよいUI、UXに改善していくプロジェクトをこの2ヶ月やっています。この改善ができましたら、みなさまのお手元に届けていきたいなと考えています。

直近リリースした機能と今後の予定も少しお話ししたいと思っています。私たちはクラウドで提供していますので、社内のシステムにもアクセスして自動化したいというお客様に関しましては、固定IPというサービスでオプションでご提供しています。

また、実はBizteX cobit APIというものもリリースしています。これによって、ほかのシステムからRPAロボットを呼び出して、その実行結果を取得することもできるようになってきました。

また、ご要望の多かった条件分岐機能も今月中にはリリースしていきますので、ぜひお試しいただければと思っています。

それ以外にリリース予定のものに関しましては、クラウド系のストレージの連携や、決済方法の多様化、またエクセル連携の強化など、どんどんみなさまの課題を解決するようなサービスにしてまいりたいと考えています。

テクノロジーで新しいワークスタイルをつくる

最後に、新しいトピックをお知らせします。今朝プレスリリースを行ったんですが、主婦向けのクラウドソーシングサービスをやってらっしゃる(うるる様がご提供の)シュフティ様と業務提携を発表いたしました。

RPAは大量の定型業務を取得したり、データとして転記することは得意ですが、そのあとに分析したり示唆を与えることはまだまだ苦手なサービスでもあったりします。

そこをうるる様のクラウドワーカーと協力して、RPAプラス人の手のハイブリッド型のサービスとして提供してまいりたいと思います。まずは来月から、マーケティング支援系の業務を私たち2社でご提供していきますので、ぜひこちらもご期待いただければと思っています。

本日のまとめです。私はたくさんしゃべりましたが、大きくこの3つだけ覚えて帰ってください。一つ目、シンギュラリティを迎える今、みなさまの第三次労働革命の時代が来ていると覚えていただければと思います。

二つ目、その中で私たちはキーとなるテクノロジー、クラウドRPAによってRPAを再定義して民主化して、誰でも使えるようなものにしてみなさまにご提供してまいります。

三つ目、新しいテクノロジーだけではなく、働き方を変えるという文脈においては、やはり会社の文化や組織設計も非常に大事なポイントであると考えていますので、ぜひこういったものをみなさまの会社の中で1つのディスカッションのテーマにしていただいて、ワークスタイルを変えていけるようになればと私は考えています。

私たちはこういったことを進めながら、ミッションである「テクノロジーで新しいワークスタイルをつくる」ということを実現してまいりたいと思っています。

私たちは、このクラウドRPAという文脈でより多くのお客様に(サービスを)届けて、この業界でナンバー1のポジションになって、みなさまの課題を解決してまいりたいと考えています。

以上、ビズテックス嶋田でございました。ありがとうございました。

(会場拍手)