オタクファンだけでは限界がある

武者慶佑氏(以下、武者):そろそろこのパートを終わりますよ。エンゲージメント率はキズナアイさんは今25パーセントだったんですけど、65パーセントの方がいます。僕が知ってる中では圧倒的ですね。その方は誰かというと、東雲めぐさんなんですね。東雲めぐさんはファンのコミュニティの熱量がすごく高いというのがあります。なので、本日は東雲めぐさんをお呼びしています。

そしてもう1つ、リーチを伸ばしていくことも実はコミュニティ運営だったり、バーチャルYouTuberさんがこれから増えていくにあたってとか、なんか企業さんとの、組むだけじゃない方法であると思うんですよね。

ただ、ちょっと言い方がきつくなっちゃうかもしれないんですけれども、アニメファンや声優ファンなど、いわゆるオタクファンの人たちだけは限界があるとも思いますし、新しくないと思っていて。

「オタク以外」って言い方をしちゃいますが、いわゆるマスとか、新しい領域。バーチャルYouTuberで、アニメがあまりアプローチできなかった領域に対して、新しいリーチを作れている人もいます。「TikTok」を使って届けてる人がいる。それは誰かというと、琴吹ゆめちゃんなんですね。「バーチャルTikToker」なんて言ってるわけです。なので、今日は琴吹ゆめちゃんと運営している方にもご登壇いただく予定です。

それで、今日ご登壇いただくのが、Gugenkaプロデューサーの三上さん、株式会社vivitoの内田さん、株式会社KOUENの松田さんということで、三上さんがめぐちゃん、内田さんと松田さんがゆめちゃんといったところでお話をいただく予定です。それではさっそくGugenkaの三上さん、よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

三上昌史氏(以下、三上):よろしくお願いします。

武者:よろしくお願いします。自己紹介、企業紹介的なものを。

三上:そうですね、自己紹介、企業紹介なんですけども、ここに書いてある通りで、AR・VRをずっとやり続けて来ていまして。主に映画とかアニメ業界のプロモーションから、こういうAR・VR界隈のことでやってきました。

やっぱり2016年のVRの盛り上がりがある中で、私がすごく驚いたのが、このVTuberと呼ばれるジャンルに、キズナアイさんのおかげで出会うことができまして。

実は今回、東雲めぐちゃんについては、去年の年末から動き出して、今年の3月1日からSHOWROOMさんで配信させていただいているんですけども、ここまでの流れが本当に早くて、驚くことばっかりだったんです。今日ちょっとそういったお話とかもさせてもらえればなと思っています。

深夜帯の萌えとは違う部分を感じた

三上:当社のほうでは、ちょっと野暮な話になってしまうかもしれないんですけども、モデリングや3DCG、そのマネジメントの部分であったりをやらせていただいておりまして、エクシヴィさんの「AniCast」という配信ツールを使って配信させていただいております。

武者:ちなみに今日はTシャツがお揃いだということはグミの日(9月3日)が近いので。私、めぐちゃんと今、グミグミしておりますと。

三上:そうですね。

武者:そういうところでも、三上さんにもグミTシャツを着ていただいて。今日は名刺、もう三上さんはなくなっちゃったんでしたっけ?

三上:そうですね、ちょっと数が少なくて。もしよろしければ、FacebookとかTwitterのほうからもご連絡いただければと。当社は受託のほうもやっておりますので、ぜひよろしくお願いします(笑)。

武者:ちなみに僕が東雲めぐちゃんに気づいたのは、2月20日とかだと思うんですね。すぐ記事を書いて。すごいなと。

やっぱりSHOWROOMさんでそうなるって思わなかったのがあったりとか、あとはバーチャルギフティングっていったところに対してのリアル感というか。あとは、僕の中でアニメじゃなかったんですよね。いわゆる深夜帯の萌え萌えとはちょっと違う部分を東雲めぐさんに感じまして。

三上:ありがとうございます。

武者:はい。なので、これがバーチャルYouTuberというか、新しいことなのかなって思って、記事を書いたところ、なんでしたっけ、GOROmanさんからのつながり?

三上:そうですね。

武者:それで、突然という感じです。三上さん、(東雲めぐ氏の登場は)大丈夫ですか?(笑)。

三上:僕は大丈夫です。

武者:大丈夫ですか。めぐちゃん、よろしくお願いします。

東雲めぐとの対話

東雲めぐ氏(以下、めぐ):こんにちはー!

武者:こんにちは。

めぐ:あっ、こんばんは〜。

武者:じゃあ、軽く自己紹介していただいてもよろしいでしょうか?(笑)。

めぐ:私の名前は東雲めぐです。高校1年生で、今は夏休み中です。歌手を目指してがんばっています。以上〜。

(会場笑)

武者:歌手を目指してるということなんですけど。高校は夏休みで、夏休みはいつまでです?

めぐ:31日。

武者:31日まで……。でも今年は土日がまだあるのか。9月の1、2日も土日ですもんね。はい。

めぐ:あっ、そっか。

武者:そうです(笑)。めぐちゃん、お客様がカメラで見えますか? たくさんいらっしゃっておりまして。

めぐ:カメラが今ついて……。おー! 見えます!

武者:見えます?

めぐ:わぁ、ありがとうございます。見えます、見えます。

武者:(笑)。そうですよね。「とらんぴ」と「たくあんマン」のうちわもありますからね。

めぐ:あ〜! 本当だ、うちわ。ありがとうございます! すごいうれしい。

東雲めぐが目指している歌手とは

武者:今日は僕からこういう機会なので、ビジネスビジネスなタイミングで、めぐちゃんに質問することってあんまりないと思うんですけど、思い切って聞いちゃいます。

めぐちゃんはさっき、歌手を目指しているというお話があったと思うんですけど、めぐちゃんが目指している歌手って、どんな音楽で、どんな世界、どんな大きさを持ってるのか教えていただくことはできますか?

めぐ:目指している人がいて、私はボーカロイドの初音ミクさんがすごい大好きで。初音ミクさんみたいに、いろんな人がミクさんの絵を描いたり、コスプレしたり、曲をたくさん作ったり、いろんな人が参加できるような音楽を、私もやりたいなって思っています。

小さい子どもたちにも自分を知ってほしい

武者:やっぱり、いろいろ二次創作というのかな、いろんな人がPVを作ってくれたり、踊ってみたり、いろんな人が参加できる音楽みたいな感じになるんですかね?

めぐ:そうです! みんなで一緒に、なんかいろんなものを作っていけたらいいなと思っています。

武者:なるほど。例えば大きなところでライブをしたいとか、そういうこともあったりするんですか?

めぐ:あー! できたら、武道館でライブしたい!

武者:8,000~1万人ぐらいですね、リアルで来ていただく。

めぐ:そうです。

武者:そういうボーカロイドの音楽がお好きだったということ?

めぐ:ボーカロイドの音楽、すごい好きです。いろんな人が作曲されるので、いろんなジャンルの曲があって、探すのがすごい楽しいです。

武者:自由ですよね。いわゆるアーティストさんがCDを作って出すだけではないところで、新しい音楽のかたちをしてますよね。なるほど、ありがとうございます。

じゃあもう少し、音楽の話から少し離れちゃうかもしれないんですけど。活動し始めてきて、もうすぐ半年くらい経ちますよね。

半年間活動してきてみてよかったこと。ここはもっとこうしていきたいなという、めぐちゃんの夢と照らし合わせたときに、もっとここをこうしたいという気持ちや課題はあったりしますか?

めぐ:よかったなって思うのは、いろんな人が私の絵を描いてくれていて、これとかも描いてもらったイラストなんですけど、こういうものを使って、自分の歌のPVを作ったり。ミクちゃんが憧れなんですけど、それにちょっとずつ近づいていけてるのかなという感じで。みんなで一緒に作品を作るというのは、すごくいいことだなと思っていて。

それで、もうちょっとこうしたいなぁと思うところは、もうちょっと小さい子に知ってもらいたいなぁというかたちです。ただ、小さい子でも少しずつ応援してくださっている子も増えているんですけど、まだちょっと少ないかなぁと思うので、もうちょっと増えたらいいなって思います。

武者:そういうふうに新しく、みんながめぐちゃんのために描いてくれたり、最初始めたときはこんなにいっぱい来るって思ってました?

めぐ:ぜんぜん思ってなかったです。どんどん増えていきました。

『東京タワー天の川のイルミネーション』のアンバサダー

武者:その中で、お子さんとかも、絵を描くであったり、歌うことや踊ることって、これからはTwitterとかだけじゃ届かない部分でもあると思うんですよね。

めぐ:あっ、そうですね。

武者:なので、そのあたりを企業さんと一緒に、お子さんにも届くようなこととか、グミのやつもぜひ届くとうれしいなと(笑)。

めぐ:グミもみんなに踊ってもらいたいです!(笑)。

武者:確かに。あとでみなさんにも、グミの歌を聞いてもらいましょう。

めぐ:うれしい。お願いします。

武者:はい(笑)。あと、最後、今東京タワーの天の川のイルミネーションとか、あとは映画のアンバサダーをやったりとかしてますけど、そのあたりはどうですか? 感想というか、新しい人と出会えたり、新しいことができたとかありますか?

めぐ:今まで東京に住んでたんですけど、なんか東京タワーにそんなに行く機会とかがなくて。

このアンバサダーをやることになってから、東京タワーってどんなところだったかなぁって、改めて遊びに行ったりとかして。「えっ、水族館があったんだ」「おばけ屋敷とかもやってるんだ」という新しい発見があったりして、すごい楽しいです。

あと、映画のアンバサダーは、私が映画とかすごい大好きなんですけど、アクション系やホラー映画はあんまり見ないですけど、今回アンバサダーをした作品の中にはそういう要素もすごい入っていて。そういうものも勉強するようになったから、いろんな種類の映画を見るようになったりして、新しい発見がいっぱい(笑)。

武者:実は僕も東京タワー、めぐちゃんの影響で2回上りました(笑)。

めぐ:あ〜、ありがとうございます!

もう一人のゲスト「琴吹ゆめ」

武者:やっぱり、めぐちゃんを通して知る人たちとか、動きに変える人たちが存在しているということが、すごい大切なことかなって思ったりもしているので。

ぜひ今日は企業さんともそのあたりのお話とかもやっていきながら、めぐちゃん含めいろんな方たち、バーチャルと言っちゃあれかもしれないですけど、いろんなタレントの方たちが生きていく世界が作れたらとも思いつつ、めぐちゃん自体にもいろんなことができれば、もっといいなぁと思ってますので。楽しみにしておいてください。

めぐ:ありがとうございます〜。

武者:じゃあ、そんな感じかな?

めぐ:はい。

武者:じゃあそんな感じで、オッケーです! ありがとうございます。

めぐ:おっけ〜。ありがとうございまーす!

武者:あと、もう1人も今日いらっしゃっているんですよね? もう1人いらっしゃっているので、よかったらこちらにも、はい。

琴吹ゆめ(以下、ゆめ):おはこーん! はじめまして、琴吹ゆめです。今日は参加してくれてありがとー! ワタクシ、琴吹ゆめ、7月31日に21歳になりましたー! そして、さらになんと!! タレントデビューしましたー!

なので、今日来ていただいた企業のみなさま、ぜひぜひ私を使ってください、よろしくお願いいたします! それだけじゃなくって、御社の営業活動協力もできちゃいます。

例えば、「今日お越しのマルイさーん!」、こんな感じで営業しますね。ゴホッ、ゴホンッ。「マルイさんの8階に、アニメのイベントスペースとかあるじゃないですか〜。今度そこでイベントとかに、呼んでもらうこととか、アリだったりしますか? ちなみに、タイアップというかたちでご予算を取ってもらうこととか、可能でしょうか〜?」みたいな、営業ネタがつくれちゃいまーす!

あとは、琴吹ゆめからの結婚式お祝いメッセージ動画も作れます。私が、赤の他人の新郎新婦との、なにもない思い出を全力で語って、感動させちゃいまーす! あとあと、プライベートでも、メッセージ動画のオファーお待ちしておりまーす。こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたしまーす!

あとあと、東雲めぐちゃーん! SHOWROOMERの東雲めぐちゃーん! 天使の東雲めぐちゃーん! かわいいよぉ〜! 毎朝、「今日も1日がんばります!」みたいな気持ちになるよぉ〜。ありがとうございます〜。活力をありがとう〜!

めぐ:ありがとう〜。

ゆめ:友達になりたいので、あとでラインのQRコードか、Twitterのダイレクトメールでもいいので、連絡先を。

めぐ:もちろーん!

ゆめ:友達になってくださ〜い。それでは、この後も楽しんでくださーい! なにかあれば、そこらへんにいる松田と内田に言ってくださーい。琴吹ゆめでした〜! バイバ〜イ!

めぐ:ばいば〜い!

制作サイドの二人とのトークセッション

武者:いやぁ、というわけで、めぐちゃんへのメッセージも込みで、ゆめちゃんから今日、VTRをいただいておりました。

めぐ:あっ、VTR? お〜。

武者:VTRです(笑)。ということで、めぐちゃん、いろいろここまで、ありがとうございます。

めぐ:こちらこそ、ありがとうございました。すごいうれしいです。

武者:21時からまた『レディ・プレイヤー1』の配信ですね?

めぐ:あっ! 配信だ(笑)。

武者:はい、じゃあまた準備をしてください。ありがとうございます。みなさま、盛大な拍手で。

めぐ:みなさま、ありがとうございま〜す。

(会場拍手)

ありがとうございました〜。

武者:はい。ありがとうございました(笑)。

三上昌史氏:ありがとうございました。

武者:濃厚な時間でございましたが(笑)。ここで琴吹ゆめさんのご紹介もできたところで、ちょっと、松田さんと内田さん。先ほどゆめちゃんからご指名がありましたが、改めてご登壇いただければと思います。

(会場拍手)

では、一言ずつといいますか、自己紹介、企業紹介のほうを。椅子をもうちょっと広げますか? ここからは、どちらかというとトークセッションな感じでいきたいと思いますので、僕もこのへんから。じゃあ、お願いします。

内田悦弘氏(以下、内田):みなさんはじめまして。株式会社vivitoの内田と申します。よろしくお願いいたします。弊社は、デジタル広告領域の動画制作を行っております。制作プロダクションみたいなことをやらせていただいておりまして、企業さんのPR映像や、YouTubeのTrueView用の広告映像などを制作をさせていただいております。

動画を最適化させることをメインでやらせていただいていまして、その中の1つに、撮影するロケ場所のマッチングプラットフォームですとか、動画を作るにあたって、クリエイターさんとのコミュニケーションを行うためのコミュニケーションツールの開発などを行っております。

琴吹ゆめは2つの会社が行っている

松田一輝氏(以下、松田):みなさんこんばんは。株式会社KOUENの松田一輝と申します。スライドの写真はちょっと10年前のFacebookの写真を武者さんが使ったので、チャラい感じのです、すいません。

(会場笑)

うちでは、タレントのマネジメントや、映像制作、キャスティング、インフルエンサーマーケティングなど、けっこうリアルなタレントのほうの動きをしていたり、あとフォッグ株式会社と提携して「CHEERZ(チアーズ)」というアイドルを応援するアプリを、最近ファンコミュニケーションサービスに変わったんですけど、CHEERZを立ち上げからやっていたり。

あとは山田孝之くんや映画制作会社andpicturesなど社で、「mirroRliar(ミラーライアー)」という俳優のプラットフォームを一緒にプロデュースしていたりしています。はい、そんな会社です。

武者:ゆめちゃんはお二人でというか、2社でやられてるということですか?

松田:そうですね。

武者:ダブルプロデュース?

松田:そうです。

武者:役割分担みたいなのはあるんですか?

松田:役割分担?

内田:一応、うちのほうが動画の編集周りとかができるので、そこのリソースを使って、編集を行ったりとか。

松田:僕は、思いついたことをどんどん。

武者:(笑)。聞いていく質問とかも、ちょっと分けながらやっていきたいなと思います。では、いくつかここからセッションタイムといいますか、みなさんの質疑応答などの時間も後で取ろうと思うんですが、僕のほうでご用意したことを聞いていきたいと思います。

キズナアイは衝撃的だった

武者:1つ目、立ち上げの経緯ということで。じゃあ三上さんから、どんな思いで立ち上がったのかとか、突然の出来事だったんじゃないのかなと思ったりもするんですけど(笑)、どうでしょう?

三上:そうですね、さっきちょっとお話ししたように、VR・ARをやっている中で、やっぱり当時で言えば少し閉塞感といいますか、これからどうなっていくのかなというのを感じてる中で、キズナアイさんを見させていただいたときに、我々はVRとかARをゴーグルをつけて見せるという方向性ばかりを考えていたので、「あっ、(ゴーグル)かけなくてもいいじゃん」という気づきをすごく与えていただいて。

もちろんVR・ARは続けてはいるんですけども、最初のステップとして、安いゴーグルを配るんではなくて、今既存にあるプラットフォームを使ってそれに触れていただくというのは、すごくいいなぁというのを感じました。

そこからはすごく、本当に出会いの中だったんですけど、エクシヴィさんであったりとか、SHOWROOMさん、日本の企業さんでチャレンジされていらっしゃって、スピード感のある方々と出会って。12月に動いてすぐにここまで来れたというのは、私自身も運が良かったですし、みなさんのおかげだなというところでした。

武者:じゃあ、続いてゆめちゃん側の、はい。それぞれのお立場から。

(会場笑)

松田:もともとは一緒にCHEERZを立ち上げたお友達が、「今キズナアイという、こういうのがあるんだよ」って見せてくれたのが9月です。僕はすごい衝撃を受けたんですね。

けっこう衝動があるとすぐ動いちゃうタイプなんですけど、そこから仲良しだった、違う案件で飲んでた中で、「キズナアイちゃんって知ってる?」みたいなことを言ったら、偶然1週間前に、アイちゃんに関わってる会社と知り合ったという知らせがあって、「会いたい!」というところから始まったんですよね?

内田:そうですね。

バーチャルYouTuberのブームがくる

松田:それで会いに行って。最初はひたすら勉強会でしたね。「どうなってるんですか?」みたいな。というところがありつつ、でもそこですぐやるという感じではなかったですね。どっちかというと、リアルなタレントさんに心折れたことも何度もあり、裏切られたことも何度もあり……。

(会場笑)

「アイちゃんみたいな子だったら裏切られないかな」みたいなところもありました。

内田:僕は、もともとキズナアイちゃんが出だしの頃から見ていて、「なんだこれは」と思って。もう本当に、単純にキズナアイちゃんに個人的にハマって、最初はこうした動画の編集だけでも関わりたいなと思って。キズナアイちゃんではないんですけど、別のキャラクターの編集とかを一緒にやらせていただいたりとかしていて。

ただ、どうしても自分でもやりたいなって常々思っていたところで、たまたま松田さんとそういった話があったおかげで、松田さんのトーク力もあり、うちの社長から予算をもらうことに成功しまして。

武者・松田:(笑)。

キャラクターだからこそ限界が超えられる

武者:ただ、具体的ではあると思っているんですが、じゃあもう一度三上さんにお話を戻させていただいて、ごめんなさい。

Gugenkaさんというか、シーエスレポーターズさん、vivitoさんもKOUENさんも、会社なわけだと思ってるんですね。会社という視点から考えたときに、たぶんおもしろいからだけじゃないと思っているんですよね。というときに、どんな思いというか、視点が、会社としてあったりしますでしょうかね?

三上:わりと「おもしろいから」のほうが(笑)、勝ったりはしますね。でも、それ以上というところで言えば、やっぱりVR・ARとかそのバーチャルというところに対する可能性というのをすごい感じていまして。そこへのチャレンジというところで、取り組んでいる感じですかね。

マネタイズというところももちろん必要だとは思うんですけど、VRのところでも、けっこう当社としてはマネタイズはできておりまして。やっぱりすべてにおいてやり方次第なのかなとは感じてますね。

武者:じゃあ、今度は先に松田さんから。

松田:企業さんがというところでいうと、ちょっと前は企業さんがアイドルを作るとか、ゆるキャラを作るとかだったんですけど、それだと動きが鈍いというか、地方へ行くのもアイドル全員が行かなきゃいけないところもあった中で、要は、映像になった時に「海外に飛べるな」というのが頭にありましたね。

さっきのめぐちゃんみたいに、生で心が動く瞬間のことができると。同時に、全世界で一気にそういうことができるんじゃないかなというイメージを描いて、それが例えば企業としてPRになるんだったら、すごい効果を生むんじゃないかというのは感じてますね。

武者:内田さんはいかがでしょうか?

内田:僕も一番最初のとっかかりは「おもしろいから」というのが一番だったんですけど、今松田さんがおっしゃった通り、リアルな人ではできない、キャラクターだからこそ限界が超えられるという部分もありますし、海外にもすぐに発信できるのも、バーチャルキャラとしての強い部分なんじゃないかなぁと思いますね。

武者:ありがとうございます。