2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
提供:株式会社JTBコミュニケーションデザイン
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鍵本忠久氏(以下、鍵本):それでは今からパネルディスカッションを始めます。
まずはDan Wangを紹介します。ジョンソン&ジョンソン Asia Pacificのトップです。
これまで、中国とアメリカ、2つの国からのプレゼンテーションがありました。日本におけるたった1つの巨大バイオテック企業はPeptiDreamですが、スタートアップのバイオテック企業をもっと増やしていけたらと思っています。
しかし、なぜ増えないのか。このパネルディスカッションでは、そのギャップを埋めるということについて話していきます。それに加え、英語のシステムについても、ついでに聞いていこうと思っています。ではDan Wang、どうぞ。拍手でお迎えください。
(会場拍手)
Dan Wang(以下、Dan):みなさん、プレゼンテーションありがとうございます。
パネルディスカッションのためのいい土台となりましたね。みなさん、ステージに戻って来てください。では、パネルディスカッションを始めます。
Dan:みなさんもご存じのとおり、中国、アメリカ、日本にはグローバルプレゼンスがありますよね。では、みなさんに1つ質問することから始めます。各々の考え方などを話していただければと思います。
成功する持続可能なスタートアップであるために考えておかなければならない、本質的で重要な要素とはなんでしょうか?
Joseph Payne(以下、Joseph):何が重要かということですが、起業家精神は重要だと思います。
優れた企業や科学者が素晴らしいアイデアを持っていたりするわけですが、素晴らしいアイデアを持つ科学者が、仕事を辞めない理由がわからないですね(笑)。
(会場笑)
仕事を辞める日が最高の日ですからね。悪いことではなくて、いいことですから。「クレイジー」「リスクがある」と思う人もいますが、起業家精神を持つことはキーとなるエレメントです。ただし、賢く実行する必要があります。まず、強く(自分を)信じてコンフォートゾーンを抜ける。その次は賢くやる。シンプルすぎるくらいがいいのですが、バカげたことはすべきではありません。素晴らしいアイデアがあって、賢い人々に会う。前に進み続けてリスクを取る。
起業するカルチャーが私の会社にあるか、ということを聞きたいかと思いますが、環境は整っています。それをとてもやりやすくしているものの1つが、ジョンソン&ジョンソンのインキュベーターです。
(起業する)プロセスにおいて、リスクと恐怖が少ないです。あちら側から来て、私たちはリスクを取った。その真ん中で出会うわけですね。崖から飛び降りるという感じではないのです。個人的にも、若い会社として、サンディエゴでジョンソン&ジョンソンがやりやすくしてくれていることに感謝しています。
Jin Li(以下、Jin):確かにそれはすごく重要ですね。いくつかあると思いますが、まずはとにかく明確であることです。
自分のやっていることが明確であること。もし明確でないと、たくさんのトラブルになります。次にフォーカスです。熱中するということは簡単ですが、集中しなければ、やるべきことがあちらこちらにブレてしまいます。科学者もそうですが、今やっていることは昔とは違うことですから。早く行って、突然気づくのです。もうHRはやっていないのだと。
ポリシー、雇用、ファイナンス、オンラインサーチでさえも問題になっていたりします。たくさんのハックもあります。ライブラリーはどこかと言ってもわからない。コストが10万ドルかかるということも問題になる。だから明確であり、フォーカスすべきなのです。そして彼も言ったように賢くあるべきです。また実践的でもあるべきです。
特に最初の1〜2年は、本当にフォーカスして実践的でなければいけません。私の場合は、毎週明確なプランを立てていました。資金、マップ、チーム。4つ目もすごく大事なのですが、誰かしらを確保することです。1人ではできませんから。パートナーとして、あなたと一緒に働いてくれる人を見つけるのです。
たくさんでなくても2〜3人でいいのです。私たちが始めた時は3人でした。ルーチンのオペレーションと、問題を見つけてくれる人です。これは科学の面でも役に立ちます。
最初の3ヶ月で、80ものやりとりをしました。表の科学というのは中国のパブリケーションにはなかったので。モレキュールを買うのも問題でしたし、チューブもそうです。もう全部問題でしたから(笑)。
(会場笑)
アメリカとはまた違って、テクノロジー界隈が成熟しています。サポートもあります。やるべきことを明確にする、フォーカスする、クリアなマインドを持つ、パートナーを持つ。これらが本当に重要なことです。
Xiaoyang (Sean) Jiang(以下、Xiaoyang):私たちにとって重要なのは、仕事を辞めた人を探すということですかね(笑)。一番重要です。
ゼロから何かをやる度胸も必要です。スタートアップは、決して簡単なものではありません。私も、たくさんのことをしましたから。会社を1つ作って成功したり失敗したりしては売って、また同じことをするというサイクルです。多くの起業家たちが50〜60代で4〜5社を立ち上げて、IPOもします。
スタートアップにおいて成功するための秘密を、イスラエルからいくつか学べます。日本の起業家にも適用できる規範も学ぶことができます。イスラエルはとても小さな国で、800万人くらいしか住んでいません。日本には、もっと人が住んでいるためアドバンテージがあります。
イスラエルのベンチャーは、最初からインターナショナルになるという意思があります。800万人というのは「テスト人口」にすぎず、それでプロトタイプを試したりします。そこからアメリカかヨーロッパへすぐに展開します。最初はそういう(小さな)場所から始まるわけですが、考え方はグローバルであり、それは重要なことです。
次はお金です。クレジットカードやデビットカードがあれば、始められるというわけではないですから。ベンチャーで働き、彼らと話し合う。これはとても重要なことです。イスラエル人のCEOたちが最初からやっていることです。私のところへ来たり、Sheenさんのところへ行ったりするわけです。資金、資金、資金。お金が十分にある状況などありえないですし、(お金が)ありすぎるということもないでしょう。これは、私自身がある経営者から学んだことでもあります。
その後に、また会社を立ち上げました。お金があれば人を惹きつけることもできますし、商品からパイプライン、プラットフォームへとつなげていくことができます。それは、とても重要なことです。私は科学者ではありませんし、技術関係の人間でもありません。彼(ある経営者)はこう言っていました。すべてはギャンブルだと。ギャンブルをすれば失敗の確率は高い。しかし、お金がたくさんあって5回トライできれば、成功の確率も高くなる。以上です。
Sheen Komoto(以下、Komoto):みなさんの言ってることにほとんど賛成ですが、1つ加えたいことがあります。
日本のほとんどの研究者は、ずっと研究をしたがります。しかし、アメリカのバイオベンチャーの創業者などを見てみると、彼らも研究者なのですが、スピードにフォーカスします。起業することに関して言えば、研究者から起業家へと頭が完全に切り替わっているのです。
起業家は、事業を促進させ、他と競争しなければなりません。起業家は、ベンチャーキャピタルなど外部の協力を利用し、ベンチャーキャピタルはリスクマネーをかけます。研究者は、すべてのお金を費やす必要はありません。その代わり科学に使います。
彼らは、キーサイエンスにおいて20%から30%のストックオプションを得ることができます。ベンチャーキャピタルのマネジメントチームを引き抜きます。特に日本では、科学者と研究者が外部のサポートを最大化するための機関も必要だと思います。
Dan:ありがとうございます。ではSheenとSeanに追加質問です。ベンチャーキャピタルの観点から、スタートアップ企業と取り組んでいく際、あなたたちが求める重要な水準とは何でしょうか?
Komoto:過去の体験から私が学んだことですが、ベンチャーの領域で日本人と関わる際、グローバルメンバーからの承認や信頼が求められます。アメリカだけでなく、中国、インド、イギリスなどのメンバーからです。
私たちには、3つのチェックポイントがあります。まずは科学そのもの。次に科学者。3つ目がIP(Intellectual Property/知的財産)の競争性です。どういう意味かと言いますと、プログラムが日本でユニークだったとしても、グローバルでは違うように見える場合があります。グローバルの競争の中での企業の着地点は、グローバルカンパニーに買収されたりするなどして、世に出るということです。そして投資家は、グローバルなペイを求めています。ですので、科学そのもの、科学者、IPのすべてが競争的であるべきです。これらが、私たちがチェックしていることです。
Dan:Sean、あなたの見解をお聞かせください。
Xiaoyang:私たちは、成熟した会社を相手に(投資を)行っています。薬品や認可についてもそうです。イスラエルのスタートアップと私の間での体験なのですが、重要なのは中心人物たちのバックグラウンドです。創業者は誰か、彼らは本当は何をしているのか、(そのバックグラウンドは)有利になるのかなどです。
次に重要なのは地域です。企業がどこで、どのような事業を行うのかということです。誰が送り込んだか、誰が起業したのか、どう実施していくのかということも重要です。どうやって一緒に働いていくか、どうやって人々をマネジメントしていくかもそうです。
また、戦略やテクノロジー、製品、セールスの商業化もそうです。どれだけお金がいるか。市場のコンディションも重要です。起業家と投資家は2000年に学んだと思います。アメリカは(リーマン・ショックなどによる世界金融)危機から抜けて10年ですよね。今はこうして歴史を見ているわけですが、最も長かった好景気は1929年に終わりました。
その後に何が起こったかは知っていますよね。1930年は大恐慌でした。それが8~9年続きました。そして今、だいたい10年ですね。確実に(不景気の波は)来てはいますが、いつかはわかりません。ですので起業家は特に今、利益を集める準備をするべきで、冬に備えるべきだと思います。
(会場笑)
Dan:お話をありがとうございます。もっとがんばらなければいけないというわけですか。起業家も科学者もですね。地域、科学、商業、計画、そして経済市場の未来も予測しなければならない。
ではJoe(Payne)とJin、他のグループとのコラボレーションについてお話しされましたが、そういったコラボレーションについて、あなた方の体験を1つ、シェアしていただけますか? 多国籍企業で働く大きな利点とは何でしょうか?
Joseph:2013年の作業の初期段階で、マッケンジーの成功について勉強していたのですが、それを聖書のように読んできたわけです。成功というのはデータで証明されていて、他のグループとの関係といったビジネス発展に関して言えばですが。成功の要因の1つ目は、好きかどうかです。好かれなければいけないです。 それで(好かれるには)どうするかというと、謙虚さ、近寄りやすさ、ポジティブであることです。
傲慢な態度が相手に伝わった場合、そこで契約は得られません。こそこそしたり相手を攻撃してもダメです。ネガティブな人間性でも契約が得られません。ポジティブで近づきやすく、謙虚であること。いかなる関係でも、これはよく聞くことです。特にビジネスでは(しばしば耳にします)。
私たちもこういったことで助かっています。ジョンソン&ジョンソンにおいてはどうだったのか。お話しする時はいつも「すいません! 会社を作りたいんですけど! 」という態度です。「手伝ってもらえますか?」ではなく。私はロックスターであり天才、それでなんとかいきます。「あなたの助けが必要ですので、助けてください」ということですね。
近づきやすいかどうかということですが、トレードの秘密をシェアすることはできません。そういったことに正直である必要はありますし、率直であるべきです。データを示すことはできますし、バックの弁護士とごちゃごちゃ戦うのではなく、できることをやるのです。つまり、協力的な人物であるべきです。
ジョンソン&ジョンソンは、数年前のミーティングで私たちにお話しする機会を与えてくれました。最も大きなミーティングのうちの1つでした。そのミーティングのおかげで、会うべき人に紹介してもらうことができました。Jinも後でお話しするかもしれません。ただいい人であるべきではなく、正しい人と話さなければなりません。『ウォーリーをさがせ』のようにです。とにかく多くの製薬会社の人がいるので、そこから正しい人を選ばなければならないのです。一度見つけたら、そこから関係を構築して契約に持ち込みます。
(会場笑)
すべての話す機会を探し、進捗をシェアする。以前のミーティングについて思い出したのですが、テクノロジーについてでした。何度も何度も話しました。コミュニケーションは本当に重要です。何を話すのかはっきりすると、信頼も生まれます。
製薬会社のリサーチやイノベーティブリサーチが100%ではないことを、私たちは知っています。製薬会社も私たちに100%の確実性を求めているわけではありません。最近見ていることは、どこで始まり、経過がどうかということで、完全に深掘りできるようなことです。結果が期待していた物でなかったとしても、そのプロセスは信頼できるものですし、アプローチや結果として出てきたデータは信頼できます。
成功において、最も重要な要素はポジティブなデータです。それはもちろんですが、どのような状況であれ、ポジティブなデータを欲しがるということは言えます。経験やプロセスといったものは、将来の信頼を生むのです。
そして(重要な価値観の)3つ目は、大きな製薬会社と働く利益に関することです。ジョンソン&ジョンソンは、最も実戦的でした。一般の企業では初めて私たちと関係ができた会社ですから。こうして、いくつか契約もできたわけですが、私たちは若いチームなので、たくさん学べます。どうやって問題に対処してデータをシェアするかなど、本当のコラボレーションです。
Joseph:さきほど、はっきりと言っていなかったことですが、スタッフが働くという仮定はあるものの、ごまかすことでディールは得られません。中国が黙ってデータを持っていくとかではなく、チームとしてうまくいくかということです。ほぼ同じテクノロジーを有する他の5人がいるときに、契約を取れるかということなのです。その時、ポジティブであることが重要なのです。
Dan:ありがとうございました。では、次はチャレンジについてお話ししましょう。みんな成功したいと思っている。しかし、試練はあるので乗り越えなければならない。そこであなた方の意見をお聞きしたいと思います。どのようにして試練に遭遇し、どう乗り越えたかということについてです。
Jin:いろいろありますが、金融業界の人とお金は大切だと思います(笑)。
(会場笑)
いくつかありますが、まずは資金集め、ファイナンスです。あとチームもそうですね。すごく優秀なキャピタルがバックにでもいない限り、シンプルな話です。私の時も資金繰りが大変でした。もし資金がないのであれば、他人を惹きつけるのは大変です。特に、上海といった場所であれば。よって、初期段階で重要なのはファイナンスと人集めですね。
ファイナンスとはとても実践的で、お金を集めて、投資家が必要だということです。政府の資金が可能ならば、それも手に入れる。そのお金を使って、可能な限りの最高の人材を得る。2013年、私たちに起こったあるエピソードがあります。12月、とにかくお金がなかった。給料も払えなくて、どうするかという感じです。しかし、投資家から(資金を)得まして、そこからはなんとかうまくいきました。資金集めが重要な問題なのは理解しました。そして、お金がない時に問題を解決することもです。
Payne:私の試練としては、物事が立ち行かなくなった時です。悪い方向へ進んだ時もそうです。どう聞こえるかはともかく、これはチャンスです。他のパネリストの方々やみなさんの人生でもそうですが、試練があるときにイノベーションが起こるのです。ストレスが発生するような時です。例えば、いつまでに何かを終わらせなければいけないとか。でも、そういった瞬間を恐れてはいけないのです。起業家として、社会として、それを歓迎すべきです。素晴らしいチームとともに問題を解決するのです。
ただ問題を解決するだけでなく、未曾有のものを特定する。こういったことは財産になり、会社や諸々のことをより良い方向へと導きます。バイオテックの専門家がいるわけでもなく、私たちは薬を作っている。問題は常に目の前にあります。私の経験に限って言えば、こういう時にイノベーションが起こります。これらを歓迎するということですね。
Jin:チームと一緒に、起業家としてリーダーシップを見せるべき時でもあります。最も困難な時こそ、そうです。期待していたことが起こらなかったからどうだ、ということではなく。
Komoto:特に日本の環境に関しては、「人材の採用」こそが最も大きなチャレンジです。科学の分野でお金を引き出せますし、自分たちが上達することもできます。しかし、ビジネスのセンスがなければバイオ系のベンチャーは難しいかもしれません。
適切な才能を探すということは、私たちにとってもチャレンジです。科学のことを知っていて、英語が話せて、自分のテクノロジーを売り、良い商標契約を得て、他の製薬会社やバイオ系の会社と良いディールをする。そういった人は、日本で探すのはとても難しいです。
その次に、COOやマネジメントです。私たちは、日本人の科学者が会社を経営することは……良い社長になることに関しては、期待していません。時にクレイジーな科学者ともコミュニケーションができるような、かなり質の高いコミュニケーションができるCOOやCEOで、大企業についても話せる人がいいのです。そういった才能というのも日本では限られています。バイオベンチャーのシーンに、これからさらなる才能が入ってくるとは思っています。ジョンソン&ジョンソンといった会社からリタイアした人など(笑)。
(会場笑)
トップレベルの大学からの、若く熱意のある才能。卒業後、関連する会社ですぐ働いていた人たち。最近はベンチャーといったビジネスに関心のある人も多いですから。私たちはそういう人たちも確保したいと考えています。
Dan:Sheenは才能についてお話しされていますが、日本にとって本当の試練だと。日本のスタートアップの数は、アメリカや中国よりかなり少ないですね。そこで、才能という要因に加え、この背後であなたが見てきたものというのは何でしょうか?
(会場笑)
Komoto:Joe(Payne)が言っていた近寄りやすさについてですが、日本では科学者は外部のサポーターに対して、活動的ではないです。自分自身でリサーチをしているという感じです。ベンチャーを起業して成功し、儲かっている科学者を見たとしても、それが本当の道とは思っていないような感じです。
彼らにビジネスをスタートしてほしいわけではなく、科学者としての知識を市場に持ち込んでほしいのです。患者たちにその科学を届けるために。しかし彼らはとてもクローズドです。近寄りやすさというのは、日本では重要です。
Joseph:アメリカだったら謙虚さですね。アメリカではいつもそれが問題です。とても傲慢ですから。一度成功したら、謙虚な人でさえ傲慢になるため、終わらないのです。本当によくない。
(会場笑)
Dan:それでは時間もありますので、最後のお話を聞かせていただければと思います。日本のスタートアップや起業家へ、より成功できて持続的であるための提案についてです。
Jin:何か感じたのなら、やってしまってください。
(会場笑)
Xiaoyang:私は「Too Big to Fail」という本をおすすめします。読んだ人もいるかもしれませんが、次に来る経済恐慌についての本です。たくさんのことが学べますよ。
Joseph:ここにいる人はみんな、何かについて特別すごい人なのだと思います。そして、その領域で特別に自信を持っている。そこであなたがやらなければいけないことは、それを新しい会社の起業に置き換えることです。すごくうまくいくと思いますよ。すでにうまくやっていることを適用するだけです。態度もそこに向ける。科学でも何でもいいのですが、そうするとうまくいきます。
Komoto:自分だけで何でもやろうとしないことです。これはいいメッセージだと思います。
Dan:ありがとうございます。Sean、Sheen、Jin、Joe(Payne)、素晴らしいディスカッションでした。一緒に働くことを楽しみにしています。あなたのイニシアチブをサポートするためにも。ありがとうございました。
鍵本:パネリストのみなさん、ありがとうございました。最後に私のコメントを発表したいと思います。このミーティングは、厚生労働省によって開催されました。見てのとおり、統計上、日本のバイオテック会社の数はとても少なく、投資の規模も小さいです。私たちは試練の中です。その業界での1人のプレイヤーとして、日本の方針は成功しているとは言えません。しかし、それにも取り組んでいかなければなりません。
2つ要素があります。1つは人材です。日本の会社自体がアグレッシブに海外に行かなければなりません。中国政府が何千人という規模で行ったことは、素晴らしいことです。そのような作戦は、私たちにはありません。もう1つは投資です。投資の規模は、もう本当に悲惨なくらいに小さいです。悲惨な小ささです。
(会場笑)
でも、結局のところこれはただのギャンブルのようなものです。金を投げる。この感覚が私たちには必要です。そして、有能な人材を得るためにお金が必要なのです。これはマクロでラフな見方ではあります。私は、この2つのことをするためにコミュニティを奨励します。
より資本を投入する。ファンドを設立する。それら(からお金)を投げて時間をかける。基礎はあります、科学です。バイオテックの若い世代の1人として、これが育っていくという状況を見なければいけません。そうでなければ、これをサポートする産業というのは生まれません。私は心配しています。日本の政府にも、がんばっていただきたいと思います(笑)。
(会場笑)
大きな会社もありますし、製薬会社もあります。苦しんでいる患者たちのためにも、これを早くやっていければと思います。アメリカと日本と中国の市場を一つに合わせることができたら、全世界の70%をカバーすることができるのです。どんなお金であれ、投資を呼び、ライセンスを作れて、今日のディスカッションが今後のコラボレーションを生むことを期待しています。
繰り返しになりますが、今回はみなさん、ありがとうございました。
株式会社JTBコミュニケーションデザイン
Jin Li
President and CEO, HigGen Ltd.
Joseph Payne
President and CEO, Arcturus Therapeutics, Inc.
Sheen Komoto
Partner, Eight Roads Ventures Japan
Xiaoyang (Sean) Jiang
CEO, Yafo Capital
Dan Wang
Head, Johnson & Johnson Innovation, Asia Pacific
楠淳
Director, New Ventures Japan, Johnson & Johnson Innovation Asia Pacific
鍵本忠久
ヘリオス株式会社 取締役/代表執行役社長CEO
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