他人に自分のダメな部分をさらけ出せるか?

井上皓史氏(以下、井上):いったん三浦さんのお話はここまでということにしますね。では、2分間シェアをお願いします。

(話し合いタイム)

三浦将氏(以下、三浦):拍手をお願いします。

(会場拍手)

井上:朝から知らない人と、これだけいっぱい話すことってないですよね。

三浦:いいですよね。

井上:みなさんが楽しそうに話しているのが印象的でした。そしたら、ここから僕のほうで簡単に(ご質問したいと思います)。もうお話してしまったところだと思うんですけれども、僕もこの本を読んでいて、(自分が)「〇〇しなければならない」にかなり縛られているなという印象を持ちまして。

コーチングのプロが教える 「できる自分」を呼び覚ます一番シンプルな方法

本の中で「とはいえ、1人でやるのってけっこう難しいよね」という話で、安全・安心のコミュニティであったりとか、家族、同僚といったコミュニティで解決することも多いという話でしたけれども、そのあたりをもう少し深掘りしたいなと思っています。

あまり三浦さんからコミュニティの話を聞いたことないなと思うんですが、どういうふうに考えていらっしゃいますか?

三浦:自己開示というのは、すごくいいポイントなんです。どうですか、みなさん? 自己開示できる? 僕は、相当この本の中で自己開示しています。自分のダメな部分、ダメだった部分、相当深く書いてるけど。

「自己開示ってなにか?」。つまり、現状とか過去、自分のダメな部分をさらけ出せるかどうかということは、ある程度の自己肯定感があるからできるんですね。

井上:そっか、確かに。

三浦:もうちょっと言うと、勇気を出してダメな自分をさらけ出すと、自己肯定感が上がります。「そうやって自己開示できた自分、やるじゃん」って。だから、さらけ出すということですよ。

みなさん、ここに来て初めての人も多いから、ある意味、防御シールドを張ってるのね。人生、みなさん防御シールドだらけでしょ? わかる? 会社行くとか。

つまり、安全安心のコミュニティじゃないところだと、そのシールドを強くしないといけないんですよ。とくに会社なんか行くと、まったく自分と違う人格で行く人がいます。Googleはそれが一番問題だって言っています。

だから、安全安心というのはそのシールドを張らなくていいコミュニティなのね。例えば、家族とか気の置けない友人というのが最高なわけですよ。そういうところでは自己開示が進むんだよね。

自己開示ってめちゃくちゃパワフルだし、お互いの関係性を高めます。お互いの関係性を高めるし、そういうふうに言えた自分、それを出せた自分に対する自己肯定感が上がっていくんだよね。すごく大切なことです。

自分の知らない自分をフィードバックしてもらう

三浦:この安心安全なコミュニティの中でもう1個あるのが、フィードバックというものやつです。これもいいポイントが来たね。

井上:(笑)。

三浦:フィードバックというのがある。つまり、相手もあなたのことをちゃんと知らせてくれる。「ジョハリの窓」ってご存じの方いると思いますけどね。自分の知らない自分を相手はわかっていて、それを知らせてくれるのがフィードバックなわけね。相手が知らない自分を自分で言うのが自己開示ですね。

こういうふうにやるとジョハリの窓ってどんどん開いていくんだよね。そうすると、人間というのはオープンになって、自己肯定感が上がっていく。だから、安心安全のコミュニティに属するのは非常にいい。そういった意味でもメリットが大きい。

井上:なるほど。僕が2年前からこの朝渋をやり始めた経緯が、人間関係を構築していくのって、なんだか薄っぺらいところがすごく多いなと思ったんです。例えば「Googleに務めている井上です」という名刺であったり、自分よりも年寄りの10歳上の人とかでマウントを取られたり、なんだかそういうのがすごくバカらしくなってきてですね。

僕が持っている朝渋のコミュニティは、誰が何歳でどんな仕事をしてるのかはいっさいなしの環境で、自分を表現しなきゃいけない場所だと思っています。

そうなった瞬間に、今いるコミュニティの人たちは、最初は戸惑うんですね。自分ってなにが好きでどんな人間だったかが言えない。肩書きと年齢だけでやってきたようなところがあるので、「あれ、自分なにやってたんだっけ?」という。

そこを助成するようなコミュニケーション、コミュニティを作っていきたいなと思うんですけど。まさにそういう「自分とはなにか?」を自己理解で深めていくようなことが、今後大事になってくるんだなと思いました。

三浦:すごく大事。まさにコーチングをやっている人はわかるけど、コーチングもそれなんだよね。コーチングって、自己理解を深めるためにやっているんですね。

だから、コーチが安心安全の場を作ってくれるからなんでも言えるわけです。コーチングの場って、まさに自己開示の場なの。初対面なのに、親にも言ったことがないような話がどんどん出てくるわけ。

井上:確かに。

三浦:そこで人間の可能性って開いていくんだよね。

井上:すごい。

安全で安心できるコミュニティで能力が開花する

三浦:だから、このコミュニティを作るってすごく大事なんです。僕は塾をやっているんですけど。

井上:「習慣塾」?

三浦:そう。オンラインと対面の塾をやっていますけど、とくにやっぱり対面の塾はすごく濃いので、もう塾生同士がすごいレベルの自己開示をします。

井上:この本に書いてますね。

三浦:うん。それはオンラインですね。

井上:あっ、これはオンライン。

三浦:そっちもかなり自己開示が進むんだけど、やっぱり対面は強烈な自己開示が進むから、もうファミリーみたいです。だから、どんどん能力が出てくるんですよ。

要は、僕はそれをコーチングでやっているんだけど、もっとコミュニティでやりたいなと思って、「一流習慣3ヶ月集中養成塾」というものをやっているんだけど、コミュニティでやってみたらまたすごいことが起こって。まさに安心安全のコミュニティで、その人たちの能力が開花しまくったんです。

井上:やっぱりブレーキをかけちゃってる部分が多いかもしれないですね。

三浦:そうそう。すごくシンプルな話なんだけど、自己肯定感がどんどんそれに伴って上がっていく。そして、人を肯定する力もどんどん上がっていく。参加者の中には社長さんとか部長さんもいるんだけど、ものすごく今リーダーのレベルとして3段階ぐらい上がった感じ。

井上:人が変わって、部下が驚いちゃいそうですよね。

三浦:そうそう。だから「なにが起こってるんだ?」ということで、彼の部では話題になっているよね。

井上:そうですよね。わかりました。

三浦:そんなことが起こります。

井上:ありがとうございます。

「こう働くべき」という思いこみ

井上:そうしたら、僕以外の質疑応答を何点か拾いたいと思いますけれども、ぜひ。はい、じゃあ奥の(方どうぞ)。

参加者5:今日はとても勉強になりました。自己肯定感というのを改めて考えて、すごくいいきっかけになりました。私は今日、三浦さんにお聞きしたいことがあって。自分の中の生真面目さにどう向き合えばいいのかな、って最近悩んでいます。

私は、去年の6月まで出版社で編集をやっていたんですけど、辞めて、今フリーランスで編集をやっています。去年までいわゆるサラリーマンをやっていて、要するに10時からずっと働いてというのを月〜金でやってきました。

辞めてみて、上手にやると週4日ぐらいで働いてもなんとか暮らしていけることがわかって、今それをやっていて別に滞りなく働けているのですが、その半面、なんだかちょっと……。

三浦:「これでいいんだろうか」というような?

参加者5:そう。1日サボって。サボっているという言い方は変なんですけど、別にこれでうまくいっているのに、でも「ちゃんとやらなきゃいけないんじゃないの?」という部分もあったりして。

そのへんの生真面目さを肯定していいのか、それを潰してもうちょっとストイックにやるべきなのか、というところをお聞きしたいんですけど。

三浦:なるほど。いいですね。ありがとうございます。拍手お願いします。

(会場拍手)

これほかの人にとっても、いい質問していただいたんじゃないかなと思うんですけれど。僕もそうなんだよね。サラリーマンを辞めてそういう状況になってたんだけど、まぁ、ここも思い込みなわけですよ。

要は「働くってこういうことだ」って。10時〜18時で、週5日はちゃんと働く。もうそういう刷り込みなわけ。

そこが基準になっちゃって、そうじゃないと真面目じゃない。真面目という線を勝手に引いてるだけで、「本当にそうですか?」と聞いてみて。本当にそう? 本当はそうじゃないよね。

大事なところはそこじゃなくて、「自分が本当にやりたいことをやれているか」「本当に自分が到達したいところに到達する日々の努力を自分がしているか」。そこが基準だと思うんですよね。

じゃあ、ちょっと自分に圧をかけて、ストレッチをかけて、「こういう目標を1年以内に達成しよう」と思ったら、週7日働くんです。大事なことはそこだけ。

自分でライフバランスを決める

三浦:やっぱり、どういう人生を送るかというライフバランスがあります。そういった意味で、そこを見てやりながら「このライフバランスがいいな」って自分で(決める)。

それは人によるんです。だいたい人にはいろんな感覚があるのを1個でまとめちゃってるんです。世の中は、(働く時間を)10時〜18時という基準、(週)5日という基準でまとめちゃってるわけですよ。

だけど、自分の中で一番いいかたちは、人によって違うわけです。週4日働いて、いい感じで食っていけたら最高じゃないですか。

井上:うらやましいですね。

三浦:逆に、その余暇の時間にやっていることが仕事につながったりもするだろうし。そこで良い悪いじゃなくて、そういったときに「あっ、今度この目標やってみよう」「ここをやってみよう」「こうしてみよう」とか「世界に出てみよう」と思ったら、その目的意識を自分の中で持って、人の3倍働くんですよ。

「今はこれでやっているからいいんだ。OK、これもOK。週4日でOK」って。「でも、来年からはここに行くから、週6日やろう」って。「6日やろう」でもないな。「6日になっちゃうかもしれないな」というところ。

井上:無理やりそういう目的意識を持たなくても、今がよければよいという感覚もあると。

三浦:そうそう。だからやっぱりこれコーチング的な話で、「本当はどうしたいの?」と自分に聞いてみるんです。「本当はどうしたいの?」という言葉で出てきたのが、週4日働くことが「自分が本当にどうしたいか?」に一番合っていると思えばOKなわけです。答えになっていますか?

参加者5:はい。

井上:本の中に「どうしたいの?」を3回繰り返すというワークなどもあるので、ぜひみなさんもワークをやっていただければ。

三浦:人間、思い込みはいっぱいありますよ。