ゆうこす「ハッシュタグ無しの投稿は、無人島でひとり踊っているようなもの」
人の心を動かすSNSの使い方

『下剋上タグ』が情報戦国時代をチャンスに変える!? #3/4

2018年06月25日、六本木アカデミーヒルズライブラリーにてトークイベント「『下剋上タグ』が情報戦国時代をチャンスに変える!?」が開催されました。これは電通とForbes JAPAN、アカデミーヒルズライブラリーによるコラボイベントで、ビジネス誌「Forbes Japan」で連載中の「電通BチームのNEW CONCEPT 採集」において、誌面に載せられなかったネタを鮮度の高いうちに届けるという番外編のトークセッション。本記事では、「下剋上タグ」を実践するゆうこす氏をゲストに行われたその模様をお送りします。

ぶりっこモードになって、その脳で見てみる

山田茜氏(以下、山田):あとは、ここに来ていらっしゃる方で、実際に今日から何しよう? って思う時に考えるのが、肩書きを作るっていうのも1つあると思うんですけど。ゆうこすさんって、商品名とかブランド名とか、かなりニッチな投稿をされてるじゃないですか。ハッシュタグを付ける時って、どんなことを考えられて、「これをハッシュタグにしよう!」と決めてるんですか?

菅本裕子氏(以下、ゆうこす):あ~、タグはですね。いろんなTwitterや雑誌やInstagramとかを見ながら。ぶりっこの女の子というターゲットが、ちゃんとあるので、そのターゲットの視点に1回完全に切り替わって。まぁ、もともと、ぶりっこなんですけど。

山田:あはは(笑)。

ゆうこす:100ぶりっこに(切り替える)。1回、100ぶりっこモードになって、その脳でいろんなものを見てみるんですよ。雑誌とか、テレビとか。そしたら「あぁ、今のぶりっこ的トレンドってこれだなー」っていうのが見えてくるじゃないですか。

山田:うんうんうん。

ゆうこす:このコスメはぶりっこ的にめちゃくちゃいいなぁ、この艶感は男子ウケするなぁ、みたいなのが見えてきたら、そのハッシュタグを付けようかなって思うんですけど。

そのハッシュタグをまず先に検索してみるんですよ。そしたら、最新投稿で、このぐらいの期間で、このぐらい伸びてるなぁとわかって。そうすると、今このぐらい投稿されてるということは、それの倍以上、3倍以上の人たちが、たぶんそのタグを検索しているであろうから、じゃあ、そのタグをまず付けようと。

その人気のタグを5個ぐらい付けたら、そのタグっていう橋を渡って、何人か来てくれるじゃないですか。で、来てくれた時に、せっかく橋渡しができたのに、よいコンテンツじゃなかったら「なんやねんこいつ、バイバイ」って去って行くじゃないですか。

山田:立ち止まってくれない……。

ゆうこす:さようなら! ってなっちゃうので。まずは、さっきの円で言ったら、自分のことを知らない層(円の外側)に、まず知ってもらわないといけない。その自分のことを知らない人に、自分のことを知ってもらうためには、そこは好きとかじゃなくて。自分のことを知ってもらうためには「菅本裕子です! こんにちは」っていう自己紹介とかから入ってたら、「知らんがな」ってなるじゃないですか。

そうじゃなくて、まずその人たちにとって、ハッシュタグを付けたその投稿は、有益であるかどうかっていう。どんだけ情報が書けるか。しかも情報が、他の人も書けるようなものではなくて、私しか書けない情報(が要る)。

私だったら「ぶりっこ集まれ!」と言って、ぶりっこのみんな、このコスメが出たんだけど、ぶりっこ的にはこのリップの塗り具合はとてもよくてと書きます。例えば、今、ティントリップっていうのが流行ってるんです。

山田:ティントリップ、ご存知ですか?

倉成英俊氏(以下、倉成):「そんなことも知らないんですか?」って言って!

ゆうこす:そんなことも知らないんですかっ!?

(一同笑)

山田:1往復目(笑)。

まずは自分の情報を好きになってもらう

ゆうこす:1往復目ですね(笑)。ティントリップっていうのは、普通、口紅を塗ったら取れるじゃないですか。落としたら。でもティントリップはある一定期間、取れないんですよ。唇の層に染み込ませるんですね。

ということはチューしても落ちないんですよ。だから「ぶりっこの女子のみんな! 食事に行く前は絶対ティントリップ。今これいいから~」みたいなことを書くわけですよ。そうすると、ぶりっこたちからしたら、めっちゃくちゃためになるわ~! ってなって。そこではゆうこすのことが好き、とかどうでもいいんですね。自分の情報をまず好きになってもらいたい。

情報を好きになってもらうんですけど、その時に例えば『#ゆうこすコスメレビュー』とか、人気のハッシュタグにプラス、自分のタグを入れておく。プラス、その感想を聞きたいんで『#ゆうこす現象』を付けて、「よかったら聞かせてください」とか言って、ちょっとずつちょっとずつ、人気のところにさりげなく自分のタグを放り込んで、拡散してるかなぁ? みたいな感じです(笑)。

山田:すごい。『#ゆうこす現象』っていうところで、みんなが感想を書いてくれるのが見れるので、それで余計にフィードバックをもらえるっていう現象になる。

ゆうこす:なりますね。

山田:仕掛けられています。

倉成:おもしろい。というか、今の流れを観客席に聞きに来た客かってぐらいメモってるよ(笑)。

山田:めっちゃメモってらっしゃる!(笑)

倉成:そうそうそう。

ゆうこす:えぇ~!(笑)

倉成:だってさぁ、まずターゲット側にまわって、ターゲットの脳で見てみる。100ぶりっこで見てみるのが、その1でしょ? 

ゆうこす:はい。

倉成:その2が、その人たちに「これいけそうかな~?」ってハッシュタグを検索して、なるべくホットスポットにあるタグを5個ぐらい付けるんでしょ? 

ゆうこす:はい。

倉成:で、ハッシュタグの橋を渡って人が来るんでしょ?   ゆうこす:はい。

倉成:そして、そこでターゲットにとって有益な情報を、私しか書けないことを書いて、自分の情報を好きになってもらって。そこに自分のこともさりげなく入れとくっていう。これすごくない?

ゆうこす:うふふ(笑)。

山田:完璧な「ゆうこすレシピ」。

ゆうこす:最初の頃はぜんぜんできなかったです。Instagramもぜんぜん今みたいにはできなかったです。みんなのおかげで、ちょっとずつちょっとずつ、なんとなく。

ハッシュタグの橋を渡らせる

倉成:しかもさぁ、ハッシュタグの橋を渡ってくるっておっしゃいましたよ。

山田:(素晴らしい)表現。「ハッシュタグを付けないでSNSの投稿をするのは、無人島で1人で踊っているようなものなんですよ」って、(ゆうこすが)前におっしゃっていて。橋って、その例えですよね? ハッシュタグの橋を渡ってくる。

ゆうこす:そうなんです。それは私の大好きなライターの塩谷舞さんという方がおっしゃっていて。それを私も使わせてもらっているんですけど。確かにハッシュタグなしで投稿されてるって、本を作ったのに本屋で売りませんみたいな。それで売れないって言われても、いやぁ、それはそうやろうみたいな感じなんですよね。

無人島で橋をかけずに祭りをやって、なんか人が来なかったんだよね~と言われても、そりゃ橋かけんとな~みたいな感じで(笑)。

倉成:俺たち、元コピーライターで、いろいろ違うことをしてるから、1個1個の言葉がすごく気になるんだよね。普通のインスタグラマーとかユーチューバーの方が作ってらっしゃるのをたまに見ると、そこの表現がちょっと稚拙じゃない? そこもっとセンス上がるのにって思って見ちゃうじゃない? だけど、(ゆうこすは)1個1個の表現がよいのがグサッとくるじゃない。

山田:うん。

倉成:言葉の表現って、どこかで学んだんですか?

ゆうこす:学んでなくて、独学だからこそ、たぶんいろんなところから持ってきてるのかな? だからこそ、もしかしたら、ちょっとおもしろい表現になってるのかなと思うんですけど。実は今まで、読書もしたことがなければ、マーケティングとかも知らなかったので。でも最近は、表面だけかもしれないですけど、いろんなものを見るようにはしています。

いろんなものをっていうところを気を付けています。読書だけじゃなくて、例えば私、広告とかも見るんですよ。あとはSNSの言葉選びもそうですけど、読書もしたり、あと新聞もそうだし。意外と良いのがTumblr(タンブラー)っていうSNSがあるんですよね。ぜんぜん人気じゃない、ニッチな。

山田:ありますね。

ゆうこす:ポエマーがやってるSNSみたいなやつで、みんなけっこうポエムみたいなことを投稿してるんですね。そこ見て、「うわっ! こんなん自分で言うのは恥ずかしい。でもこの言葉と新聞で書いてあったこの言葉を組み合わせたら、あ、意外とキャッチー!」みたいな(笑)。

山田:キャッチコピーを作る。

ゆうこす:そうなんです。という感じで、いろんなものを見るように気を付けています。俳句とかね(笑)。

倉成:俳句も見てるんですか?

ゆうこす:おじいちゃんの俳句サイトみたいなのがあるじゃないですか。(そこの俳句が)たまにめっちゃおもしろいんですよ(笑)。

倉成:へ~。

山田:ツボりますよね。

ゆうこす:不倫俳句みたいなのとかあるじゃないですか(笑)。

山田:サラリーマン俳句の哀愁とか。

ゆうこす:サラリーマン俳句とか、なんやねん、これ? みたいな(笑)。そういうのを見て、すごくおもしろいなぁって思ったり。とにかく、いろんなものを見るように気を付けています。

ひふみんとゆうこすの共通点

倉成:藤吉さんも言葉を商売にされている方だから、言葉が気になりません? ゆうこすさんが使っている言葉とか。

藤吉雅春氏(以下、藤吉):そうですね。さっきの橋を渡るという話とかね。

山田:あと、ゆうこすさんのポンッと発せられる言葉が魅力的な理由ってここにあるんじゃないかな? って自分が思うのは、YouTubeとかライブコマースとかですね。ライブでSNSで洋服を売られたりとかもするし、YouTubeでも40分とかの動画で、毎日の例えばスキンケアやお化粧の様子を録画して、編集された動画を流されてるんですけど。

その時って、こういうふうに誰かと話すというよりは「このコスメはこれで」というのを、スラスラお話しされるんですよね。それを見ていると「しっとりしていて……次!」みたいな稚拙な表現で終わるんじゃなくて、なんとかこの化粧水の魅力をうまく伝えよう、みたいなこだわりが伝わってくるので。そういった即興のところで鍛えられてるのかなぁって感じています。

ゆうこす:確かに生配信という即興のところであったり、Twitterという140文字の制限の中での自分のアピールというところで、ずっとこう(言葉の表現力を磨くべく)自分に鞭を打ってるのかもしれないですね。いつの間にか(笑)。

山田:おもしろい。具体例がおもしろいですね。無人島もそうですけど。

倉成:あとね、そのターゲットの脳で見てみるって、基本だけどなかなかできない。

山田:なかなかできない。難しいですね。

倉成:僕、今月すごく公演会ラッシュないんですよ。今日で今月8回目で。

ゆうこす:えぇ!

倉成:1つ前のは僕、佐賀出身で、藤吉さんも佐賀出身なんですけど、青年会議所に呼ばれて。青年会議所の年次総会みたいな。

ゆうこす:青年会議所ってなんでしたっけ?

倉成:青年会議所は40歳以下の経営者が所属できるところかな? JCとも呼ばれているところですよね。

ゆうこす:あー、はいはい。

倉成:ほとんど男性なんですけど、そこは100人ぐらいで。ブランドについて話せって言われて。僕、ブランドとかもう大嫌いなんですけど。

ゆうこす:えぇ!?

倉成:一応、話そうと思って、1個話したのは「ひふみんの真似をしたほうがいい」って言ったんですよ。将棋指しの。『ひふみんアイ』ってわかります? 

ひふみんって、対局してて自分が打ってない時に、相手側に回って相手の視点から盤面を見るんですよ。将棋の形成を。自分からだけ見ててもまぁ、イメージすればわかるじゃないですか。そうなんですけど、わざわざ向こうに回って、相手から見たら今どういう局面かな? という、相手の視点に立つっていうのをやってらっしゃったんですよ。

『ひふみんアイ』とか『ひふみん反対側』とかで検索すると、その画像が出てくるんですけど。まずはそれをやったほうがいいですよって、一昨日話したばっかりで。要は、売ろう売ろうとしてて、作っただけになってて。

相手の気持ちに立ってないから、伝わってなくて、ブランドができない。そうじゃなくて、売られる側、消費者の側に、ひふみんみたいに盤面の反対側にまわるぐらいの気持ちで、ターゲットの気持ちに立ったほうがいいですよみたいな。受け取る側の気持ちに立ったほうがいいですよ、って、一昨日話したばっかりだったんですけど。そしたらここに、まんまその達人がいたっていう。

ゆうこす:いやいや……。でも、ブランドがブランドである理由って、ブランドのことを愛してくれる人がいるからですよね? だから、ブランドのことを愛してくれる人に意見を聞くのは、なんか当たり前というか。そうしないとブランドではないですよね。

倉成:じゃあ、次は青年会議所から何かあったら、ゆうこすさんを紹介しますね(笑)。

山田:あははは(笑)。

ゆうこす:えぇ!?(笑)

倉成:おもしろくないですか?

ゆうこす:ゆうこす、まさかの青年会議所に登場!?

倉成:ゆうこさんが日本の青年会議所の総会とかで、キーノートスピーチ。「基調講演はゆうこすさんです!」とか言って。ブランドについてとかね。

ゆうこす:いやもう、2年前のニート時代では考えられなかったですね(笑)。

ファン同士を繋ぐハッシュタグ

山田:逆に、ゆうこすさんがブランドの視点から見て、個人や企業のアカウントでうまくやられてるなぁ、って思うアカウントってありますか?

ゆうこす:個人でいったら、私も仲のいい子なんですけど、あさぎーにょちゃんていうユーチューバーさんがいて、その子はすごくうまいですね。ファン同士が繋がれるような仕組みであったりとか。仕組みというか発信ですよね。うまいなぁと思うし。映像を作るのがすごく上手な映像クリエイターみたいなユーチューバーさんで。勝手にCM作ってみたとか言って、そのへんのチョコとかを使って。

山田:広告?

ゆうこす:PR案件じゃないのに、完璧なCMを作るんですよ。15秒動画を。それをずっと投稿していて、少しずつその反響が生まれてきて『勝手に15秒動画を作ってみたの人』ということで、仕事を振りやすいんですよね。「じゃあ勝手に15秒動画を作ってください」となって、今度は本当に仕事が来る。すごくうまいなぁと思ってますね。

倉成:もう一度、お名前はなんという方ですか? 

ゆうこす:あさぎーにょ、っていいます。

倉成:あさぎーにょ。

ゆうこす:はい、ちょっと言いづらいんですけど。

倉成:「そんなことも知らないんですか?」って言ってもらって。

(一同笑)

倉成:あさぎーにょさんね?

ゆうこす:はい、あさぎーにょさんです。

山田:そのファン同士が繋がりやすい投稿って、どんな投稿ですか? 仕かけというか。

ゆうこす:私の場合でいうと『#ゆうこす現象』っていう、ちょっと自分で言うのは恥ずかしい名前なんですけど。『#ゆうこす現象』っていうのを付けて、ゆうこすのハッシュタグを付けて投稿してほしい理由が2つあります、と言っています。

1つは、ファンのみんなの意見を知りたいから。ゆうこすが紹介した中で「あ、これが好きだったんだ」とか「この色が好きだったんだ」っていうのを知れるおかげで、私のブランドを作る時とかに、もっともっとみんなに寄り添ったものが作れるかなぁと思うし。今後の自分の動画作りにも参考になるから、よかったら投稿してねっていうのがまず1つと。

もう1つは、ファン同士のみんなが、そのハッシュタグを通じて繋がってほしいですと言っていて。いろいろ営業とかPRとかあるかもしれないけど、私とか芸能の仕事をしてる人たちにとって、1番の宣伝とかPRってやっぱり口コミであって、人伝いの紹介じゃないですか。

この子いいよねとか。近所のお姉ちゃんが言ってる、好きな人が言ってるとか。そういうのが1番強いんだから、ファン同士で繋がって、お互いにその熱を盛り上げてほしいんだよねっていうことで、言ってるんですけど。やっぱり、そういうハッシュタグがあるおかげで繋がれるみたいでよかったです。

「#おひとりゆうこすイベ」でファンに寄り添う

ゆうこす:あとは『#おひとりゆうこすイベ』というハッシュタグを作ってるんでよ。

山田:ああ、誰かと一緒にイベントに行かないと、現場で1人になっちゃうんじゃないかと心配になる人にということですか?

ゆうこす:そうなんですよ。イベントを開くと、だいたい半数が1人で来てて。あと半数が2人で来ていることに気づいたんですね。あ~、半数ぐらいが1人なんだなぁと思って。でもやっぱ盛り上がりを見てたら、2人で来ている人たちは「キャキャキャ!」って話してるんですけど、1人で来てる人は、なんかモジモジな感じなんですよ。

かわいそうだなと思った時に、その人たちが繋がれたらいいのにって思ったんですね。『#おひとりゆうこすイベ』というのを付けることで、イベントに来る前から、そのハッシュタグで繋がっておけて、イベントに来た時に「あ! あのTwitterのなんとかさんですよね?」って言えるじゃないですか。そうすることでファンに寄り添えるなぁと思って、そういうハッシュタグを付けました。

山田:イベントの前から……。

藤吉:今日は勉強になりますね。

ゆうこす:いえいえ!(笑)。

藤吉:すごく勉強になる。

倉成:ちょっと『#おひとりゆうこすイベ』を付けて、一緒に行きますか? 藤吉さん?

ゆうこす:おひとり(笑)。

山田:おひとり、おひとり(笑)。

藤吉:うちもイベントやるんですけど、やっぱり1人で来られる方ってちゃんとフォローしてあげなきゃいけないなぁ、と思うんです。でも、結局ほったらかしにしちゃうんですよね。なんか申し訳ないなぁという思いがあったりとか。そこにひと工夫っていうのが、なかなかできずにいたんですけども。それ、いいですよねぇ。

ゆうこす:そうですね。

倉成:なんていうハッシュタグがいいんですか? 『#おひとりForbesイベ』?

(一同笑)

ゆうこす:それでぜひ!(笑)

山田:今、『おひとりさま〇〇』っていうのが、下克上タグの作り方の1つになるなぁと思っていて。たぶん、おひとりさまの空前のブームがここ2年ぐらい来ていて。おひとりさまでラーメンとか牛丼屋はあったかもしれないけど、一人で沖縄旅行とか、ちょっと意外なものを掛け合わせたものの需要がかなりあって。それ専門のガイドブックとか、記事が人気になってたりとか。

藤吉:うーん。

ゆうこす:なるほど。

藤吉:うちの編集部に言っときますよ。

「知らんがな!」になってしまう投稿

山田:さっきのそのあさぎーにょさんとかも、ハッシュタグとかの仕かけ作りがうまいなぁって思われたりしてます?

ゆうこす:はい。あと企業さんですよね? 企業さんがですね、ちょっと私がパッと思い浮かばなかったんですよね。

山田:でも、それがけっこう素のリアクションっていうことですよね。

ゆうこす:はい、ごめんなさい。ちょっと、この人っていうのが出てこなくて。

山田:逆に、なんかこれは名前は伏せていただいていいんですけど、惜しいなぁって思う企業アカウントの投稿とか、傾向ってありますか?

ゆうこす:いや、それはありますよ!(笑)。 見てて、つまんないなって思うことは……すみません、すごく口が悪いかもしれないけど。

倉成:だって、(ゆうこすは)日本一だからしょうがない。

ゆうこす:いやいやいや。なんか何様やねん! ていう投稿をされてる人は多いなと思うんですよ。何様やねんって、また口悪いですよね? (自分の発言に)ビックリした! そうとう言葉を選んだつもりなのに、めちゃくちゃ口悪かった(笑)。さっきの輪(円)でいう、この1番端っこの私のことを知らない人たちに届けるのに1番よいのが、やっぱり拡散されるメディアだと思うんですよね。

拡散されるところで、自分の1番のファンに向けての投稿をされているのを見ると「えぇ!?」って、ちょっと引いちゃったりするんですよ。

例えば、「待望の新商品! なんたらかんたら発売です!」みたいな。自分の紹介ばっかりされても、それは自分のブランドのファンは「いいね」ってするかもしれないけど。そこでファンの立場になったら、私ならそこに「発売した思いをブログにしました」というツイートだったらわかると思うんですよ。

「なんでこれを作ったのか? 社長に聞いてみた」とかいうブログにして、そのブログでめちゃめちゃ語られていて、(それが)見れるとかだったら、その記事めっちゃシェアしたい! となるんですけど。なんか、え? みたいな(笑)。

山田:知らないしってことですよね?

ゆうこす:知らんがなって思っちゃうんですよね。すみません、口が悪くて(笑)。

倉成:いやいや。プロからすると基礎ができてないなっていうことだよね、きっと。

ゆうこす:そうですね。もったいないなぁって思っちゃいますね。

「なぜするのか」が聞きたい

山田:だからもう、ソーシャルメディアとか場所に応じて、初めましての人に言うのか、買う寸前で発売されたらすぐ買うぞって思ってる人に言うのかというのは、ちゃんとわけるってことですよね?

ゆうこす:そうですね。

山田:Instagramのアカウントとかをフォローしてたら、(ファンからの)待望の新商品感はあるかもしれないですかね。

ゆうこす:自分のファンや、ファンじゃない人のことをちゃんと頭に想像できてたら、そういうことにはならないと思うんですよね。だって、自分のファンからしたら新商品の発売告知だけのツイートって、なんらうれしくもないって感じで。そこに長文ブログがあったらうれしい、ってなるし。

自分の事をなんにも知らない人からすると、そんなこと知ったこっちゃないし。とにかく、そのツイートってどこにも刺さらないんですよね。もったいないなーって思っちゃいます。

山田:うんうん、惜しいなと。

藤吉:独りよがりってことですよね。文章がたぶん。

ゆうこす:キャッチボールになってない。一方通行というか。

藤吉:確かに企業のなんかそらぞらしい言葉が、そこに出てくるんですよね。

ゆうこす:うん。そうですね。あ、企業だったらあそこがいいと思う。ベイクさん。

山田:あ~、お菓子の。

ゆうこす:ベイクさんは『THE BAKE MAGAZINE』っていうマガジンをされてるんですよね。そこで失敗秘話とかも書かれてるんですよ。だから、ベイク好きからすると、食べてる時にそういうのを見てたら、食べてる一口が5倍ぐらい美味しく感じるし、その話を友達にしたくなるんですよ。

「ねぇ聞いて! このブログ見た? 社長の秘話がさぁ~」って。私も全部暗唱できるぐらい読んだんですけど、文章もめちゃくちゃいいんですよね。とにかく想いが込もっているし、新規の人たちからしても拡散したくなるような内容で。画像を作ってくれたりとか、映像を作ってくれたりとか。一人ひとりのことを考えられているなぁ、とすごく思いますね。

山田:舞台裏や思いを見たいっていうのありますよね。

ゆうこす:「何をしてます」じゃなくて、「何でしてます」のところを聞きたいですよね。ファンからすると。「これを売ります」じゃなくて「何で売ったか」とか。

山田:そうですね。ゆうこすさんのInstagramは、すごくちゃんと伝えられてますよね。Instagramは写真のメディアというイメージが強いかもしれないんですけど、Instagramこそ文章だ! ということで、素敵な写真とセットで、作った理由とか、こういう思いで生まれました、みたいなのを必ず文章で書かれてますもんね。

ゆうこす:私の今までの経験上、やっぱり人にフォローしてもらおうって、けっこうすごいことで。そのフォローしてくれた人が、自分のことを好きになってくれるって、会ったこともない人が好きになってくれるって、とんでもないことじゃないですか。

アイドル時代ってそれが当たり前だと思ってたんですけど、とんでもないなって思ったんですよ。とんでもないし、その人の配信をわざわざ1時間見て、ものを買うなんて彼女かよ? みたいな(笑)。それくらいの感じじゃないですか。

山田:あははは(笑)。

ゆうこす:そこにちゃんと敬意を払って、当たり前じゃないんだなってことをちゃんと理解して。そうなると、もう、おのずと「発売しました」ってだけにはなれなくって、「何で作ったか」とか、思いを届けざるを得ないというか。そこを書かないとやっぱり相手も(心が)動かないですよね。

<続きは近日公開>

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