2024.11.29
“マニュアル作成が進まない問題”をAIで解決 管理者の負担も軽減できる、先進AIツール活用法
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田邊賢司氏(以下、田邊):では、次の質問です。これは全員に聞きたいんですけど、「それぞれの立場における広報活動における課題」ですね。これはそれぞれ違うかなと思っています。村瀬さんからいきます?
村瀬龍馬氏(以下、村瀬):はい。とにかくポテンシャルも含めて採用ターゲットとのタッチポイントを増やすことを課題に置いて、前に出て露出を増やしていくことは、これからもずっとやり続けるんだろうなと思っています。
mixi Tech TalkというYouTubeのチャンネルがあるんですけど、Google I/Oの参加レポートを現地から動画で配信してみたり、Unityの勉強会をコラボで開催したらライブ配信をしてみたり、面白いと思ったことはとりあえずチャレンジしてみて周りの反応を見る。
それをどんどんサイクルとして回していってタッチポイントを増やしていくしかない。身体はそのための重要なツールなので、どんどん使っていく感じですね。
田邊:「前に出ていく」というのは、けっこう量を重要視してるという感じですか? それが足りてないというようなところが課題でしょうか。
村瀬:そうですね。技術者のほうでも、まだそんなにミクシィで働くことの面白さが認識されてないのかなという印象はあります。そこをもっと強化するためにはまずは前に出て量を増やしていく。
もちろん場所は選ぶんですけど、例えばファイトリーグというゲームのバックエンドがElixirで動いてるから、Elixirのカンファレンスにちゃんと出るとか。AIだったら、AIのカンファレンスには必ず出るというような感じですね。ちゃんとターゲットを決めてやってはいるんですけど。
田邊:「出る」は「登壇する」みたいな?
村瀬:登壇も。あとはカンファレンスにブースを出したりとか。
田邊:スポンサーとかも?
村瀬:それもやってます。
田邊:スポンサーなども同じ基準でやっている感じですか?
村瀬:そうですね。うちで使っているもので、かつ、投資していきたい、というコミュニティやイベントに対しては、協賛なども積極的に取り組んでいます。
田邊:(お金も)出す感じですね。わかりました。ありがとうございます。次は小沢さん、お願いします。
小沢宏美氏(以下、小沢):はい。コミュニティマネージャーだったときの課題と、今の採用としての課題が2つあると思っています。まずはコミュニティマネージャーだったときの課題なんですが、コミュニティマネージャーという名前を知ってる方はどのぐらいいらっしゃいますか?
そうですよね。たぶんあんまりいらっしゃらないんですよね。ありがとうございます。(コミュニティマネージャーは)アメリカではけっこう有名なんですけど、日本では3年から4年くらい前に盛り上がって、ちょっとしゅんとなっているんですよ。
それはなぜかというのが、これから私が今お話しする課題だと思います。KPIの設定が本当に難しかったんです。なにをもってコミュニティマネージャーのゴールや評価になるのか。目標設定、KPI設定が課題だったかなと思います。
採用に関しては、今ベンチャー企業の採用をしている中での課題は、まず(採用)活動をする人がいないという、マンパワー不足。あとは(求人情報を)出すところがない。
dots.の場合は、場所もサイトもありましたので、コミュニティ活動はいくらでも広報活動ができたんですけれども、本当のベンチャー企業はお金もないし、人もいないので、誰がそれ(採用)をやって、どこに(求人を)出すのか。
1ヶ月3.5万円のWantedlyを使うのにも悩むのに、「メディアとして30万とか払うの?」みたいなところはすごく考えますね。
田邊:次は潮田さんいきますか。
潮田沙弥氏(以下、潮田):私の課題は今、主として外部と対話することをずっとやってきたので、社内に目を向けられていないところ、インターナルコミュニケーションの部分が課題です。
社内広報の部分が非常に弱くて、そこが課題かなという認識があります。社内の人がどう外部の人とコミュニケーションを取ったらいいのか、発信したらいいのかが、まだ仕組み化もアナウンスもできていないところです。
積極的に発信してくれる方は発信してくれてるんですけど、(発信の仕方が)わからない方は躊躇してしまってるいるケースが見られます。今後は、社内に広報担当をなくすくらい、社員全員が「広報」みたいな状態を作ることが直近の理想です。
田邊:社内から情報を集めるときに、一番足りていないのはなんの情報ですか。例えば、プロダクトの機能のリリース情報なのか、営業の情報なのか。どういう情報が一番足りていないと感じていますか。
潮田:社内の情報をキャッチアップすることが足りていないというよりは、社員自身がその情報をかみ砕いて、ストーリー性を持って社外に発信する方法の部分が仕組みできていない。
田邊:なるほど。全体的に発信する仕組みはまだこれから作っていくという感じですか。なにかこうプロダクトのことが言えていないとか、(潮田さんが)外でどういうことをしゃべっているのかが、社内では言えてないとか、課題で言うとどこが一番課題ですか?
潮田:それでいうと、社外のエンジニアのチームなどはいい感じで回っていて、自分たちでブログを作って技術の話をして、自然発生でコミュニティが生まれていたりするんです。だけど、それ以外の職種の方々が悩んでいるケースが多いので、そういったところも積極的に背中を押してあげられたらなあと思っています。
田邊:ありがとうございます。是澤さんもお願いできますか。
是澤太志氏(以下、是澤):これもSpeeeで採用などをやっていたときなんですけど、課題しかないんですよね。もうあらゆるところが課題なので、まず自分たちの強みを整理したり、どう戦略を立てていくのかだったり、目標をどう置くのかみたいなところを顧問とか役員と喧々諤々やりながら。当時、僕はもう半分ケンカ腰でやってたんですけど(笑)。
本当に右も左もわからないまま、高い目標だけ掲げられて「これどうする?」みたいな感じになってしまう。現場は納得感がない状態なので、そういうときにどうするかというと、もう(経営陣を)信じてやるしかない。
それは、そういうフェーズだったという話です。課題解決で一番重要なのは、フェーズを意識することだなと学びました。
フェーズが変わっていくと、最初はチャレンジしなきゃいけないので、無茶なこともやらなきゃいけない。なので、まずは1000回打席に立つ。それで「1本打てればいい」みたいな感じでずっと言ってたんです。(Speeeの顧問の)井原さんもそういうことを言っているし、「じゃあ、がんばるか」みたいな感じで素直にやる。
そういうのをやっていくと、だんだん「あれ? だんだん上手くなってきたんじゃないの?」ということがわかるので、そうしたらやり方をちょっと変えてみる。仮説を持って、ちょっと面接のやり方を変えてみたり、面接のメンバーを固定してみようか、という感じでやってみたり。
そういった感じで、徐々に徐々に見えてくるものがあるので、最初は無茶かもしれないけど、とりあえずやってみることがすごく大事。そういうふうにフェーズを意識して、自分たちの変化や周囲の変化にも気づいて、戦略を変えていく。
そこに意識を持てるかどうかがすごく重要だなと。(Speeeでは)その課題に適応できたから、ある程度の成果は出せたのかなと思います。
田邊:ちなみに、取っ散らかった課題を整理するときに、なにから手を付けるかとか、そのときはとくに指針なくいきなり上からやりにいったのか。それとも、なにか優先順位や基準をつけてやられたのでしょうか?
是澤:そうですね。やるべきことを決めるということで、まず「どういうエンジニアを採用したいのか」。例えば僕が勝手に言い出したんですけど、「2年後にRubyで日本一の会社にする」という目標を掲げました。そうすると「日本一にするためには」みたいな感じの議論になる。
そのときに「日本一は無理だよね」みたいなことを言っていたら話が進まないので、「じゃあ日本一にするためには、世界クラスのエンジニアが何人いて……」みたいな感じで決めていきました。結果的に2年でそれ(目標)に届かなかったとは思うんですけど、Rubyコミッターのムラケン(村田賢太)さんがジョインしてくれたりといったことにはつながった。
やはり、そういった自分たちで決めたものに対して、無茶かもしれないけどコミットする。Disagree and Commitという言葉があると思うんですけれども、本気で向き合って決めたものに対しては、成果を求めて方向修正していくことで、結果を出せると思います。
田邊:ありがとうございます。次の質問へ移りたいと思います。前の質問で聞いたそれぞれの課題を受けて、もしかしたらつながるのかもしれないんですけど、広報活動における目標設定とかゴール、モニタリングしてる値というものがあれば、ぜひ教えてください。これはみなさんが悩んでることなんじゃないかなと思います。どうですか。村瀬さんからいきますか(笑)。
村瀬:正直、数値を目標にしてしまうと、やっぱり質が下がってしまったりして、目標にたどり着くためにがんばるものの、はっきりとした数字を目標にはしないようにはしていますね。
採用基準を下げるとか、中身の薄い軽い記事でも気にせずばんばん出すような価値の低いことをやらないように、ちゃんとやっていくという方針があったので、そんなに定量的な目標というよりは定性的な目標の方をけっこう重視していました。
田邊:これに出るとか、そういう。
村瀬:そうですね。セミナーなどに登壇したときに、「セミナーを見て来ました」という人が一人でも面接でやってきたら、「この活動は正解だった」と考えられるので、それを実績としてどんどん表に出してくのがうちでよくやっていることです。
田邊:あえて掲載数などを追わない。モニタリングはしてる?
村瀬:モニタリングはしてるらしいです(笑)。
田邊:モニタリングはしてるけど、それをKGIには設定しないということですね。
村瀬:そうですね。
田邊:わかりました。ありがとうございます。次はどなたがいきますか。いったんとんで、潮田さんいきますか?
潮田:はい。私は広報担当なので、うちは指標としては、OKR(Objectives and Key Results)を取り入れています。Oは定性的な目標です。
田邊:ちなみに、認知度的なものを測ったりはしますか。
潮田:昔はやったんですけど、今はやってないです。
田邊:なるほどです。あんまり意味がなかった?
潮田:そうですね。すごくわかりづらい指標なので、どのように認知されているかも重要な項目にはなってくるので、そこ(認知度)は今は取っていないです。
田邊:わかりました。ありがとうございます。次は小沢さん、先ほどコミュニティマネージャーとして、ここらへんって難しいっておっしゃってたんですけど。
小沢:そうですね。3年やっていて、たぶん指標は死ぬほど持ったと思うんですけど……。というのも、最初は(コミュニティ)スペースに来る来場者数を追っていました。
次にコミュニティを1個作ったときは、コミュニティに参加する人数を追って、次にコミュニティの数を追って、次にイベント数を追ってやっていきました。なので、目標がころころ変わっていったということがあります。
田邊:それは他のお二方と同じように、数字はモニタリングしてたけど、最終的にあまり意味がなくて、とりあえず見てはいるけど、定性的なミッションの方が(指標になっていった)、という感じですか。
小沢:そうですね。本当に、村瀬さんと潮田さんのおっしゃったとおりで、数字を追ったところで、とくにPVが変わったとか会員数が劇的に伸びたことがなかったので。
みなさんがおっしゃったとおり、むしろいいことを気合を入れてやったら、PVが伸びたり反応がよかったりしたので、数字は追わないことがコミュニティのマネージャーなんじゃないかと思っていました。
田邊:なるほど。ありがとうございます。最後に是澤さん。
是澤:そうですね。僕は逆かもしれないですね。OKRとして採用数を追っていました。僕は採用のために(業務を)やっていて、そこに成果が出ないと「お前なにやってんの」って言われちゃうので、やっぱり僕は時間をそのために使っている。
結果的にそれは達成できないかもしれないですけど、OKRなので、ちょっと背伸びした目標だったり、確度が50パーセントの目標だったりする。でも、それを追ったからこそ、世界感が広がったなというようなこともありました。知り合いがすごく増えたり、他社の役員の方から知識を得ていたり。
そういうところは、結果的に会社として「こいつ使える」というような感じになったと思うんですよね。なので、僕は数字をひたすら追って、そのためにあらゆる手段をやったというところです。
個人として最初の2ヶ月くらいで立てた目標が、「毎日飲み会に行く」「サシ飲みに行く」ということで、僕のカレンダーは2ヶ月くらい「夜は予定を入れられません。面接を入れられません」(ということ)で、怒られていました(笑)。
結果的に、それ以来、本当に誰かと飲みに行ったりすることもすごく多くなって、常に誰かと会っている状況になったので、その2ヶ月は知識を得るためにすごく大きかったなと思っています。
KGI(Key Goal Indicator)が採用数だとしたら、KPI(key performance indicator)的にやった行為が、自分の中での成長や成果の出し方の一つにつながったと思いました。
田邊:ちなみに、項目だけでいいんですけど、なにを追っていたかでいうと(どうですか)、イベントとか、BlogのPV数とか。
是澤:BlogとかのPV数は追っていないですね。これは定性的になるんですけれども、当時、僕は面接でお見送りする人の方が面接時間が長かったんです。面接で合格する人は30分で終わったりするんですけど、そうじゃない人は1時間半くらい話したりしていました。
なぜかというと、悩み相談じゃないですけど、僕は人によっては「ちょっとやりたいことをとやれることのギャップあるよね」「技術のこと、本当に好きなの?」みたいな話も、はっきり言っちゃったりするんです。そういうふうに真正面から向かいあってると、相手もいろいろ話してくれたりするので、それがすごく嬉しくて。
僕自身が「もともとなんのためにこの仕事やってるんだっけ」と振り返ると、「インターネットが好きだから」なんですよね。インターネットの世界でがんばろうと思ってる人たちに対して、本気で向かい合えるポジションをSpeeeがくれたと思っていて。
ちょっと話が変わっちゃうんですけど、そういうのが自分の中でのゴールとか目標設定になって、(原点に)立ち返れたところがあったので、けっこうそういうのを見ていました。
田邊:なるほど。ありがとうございます。今日私が一番聞きたかったことをお聞きしたいと思います。それ(が聞きたかったの)で、このイベントをWomen in Technologyさんと一緒にやらせてもらおうと思ったんですけど。
先ほどいった採用広報とか事業広報、技術広報において、みなさんがどう連携を取っているのか、もしくは取っていないのか。(連携を)取っているんだとしたらどういうふうに取っているのかを、ちょっと教えてもらえればなと思います。どなたからいきますか。じゃあ小沢さんから。
小沢:コミュニティマネージャーのとき(の経験)で申し上げますと、前職はパーソルという人材の会社でしたので、(社内で)“エンジニアの勉強会のサイト”に理解をいただくには努力が必要でした。私たちの中で大きなイベントだったり、すごいイベントだと言っても、技術を知らない人になにがすごいのかを理解をしてもらうことがすごく難しかった。
広報に「こういうイベントをやります。なので会社としてプレスを出してください」というところはすごく難しかったんですが、連携は行うようにがんばっています。そのほうがパーソルというブランドというか、大きなネームを使って、たくさんのメディアに掲載できると思ったので、やってはいました。ただ、できたのはたぶん1、2件ぐらいだと思います。
田邊:なるほどですね。難しかった理由は聞いてもいいのかな(笑)?
小沢:大丈夫(笑)。技術を知らない人に、技術やその技術イベントのすごさを理解してもらうことがすごく難しくって。言語化しても、その言語すらわからないんですよね。なので、それをさらに噛み砕いて伝えるには、どうやって翻訳すればいいんだろうということがすごく難しかったです。
田邊:はい。ありがとうございます。どうぞ潮田さん。
潮田:私の場合は会社全体の企業広報とサービス広報を担当しています。現状、広報という位置付けは我々のチームだけになっているのですが、技術広報はエンジニアチームが採用広報は人事が行っています。もっともっと事業間で連携していく必要があるなとは思ってます。
企業広報として私たち広報チームが編集デスクのような位置付けで、みんなの情報を吸い上げて企画をつくるような仕組みで世にリリースを出しています。各事業部との連携チャットを作って、そこから逆に「ネタを出したい」と思わせるようなコミュニケーションを取るように心がけています。
事業部から情報提供してもらうだけでなく、一緒に議論して企画会議のようなかたちでどのように発信していくのかをきめています。ネタを共有してもらって、意外とこのコミュニケーション量が重要になってくるのかなと思っています。
これからは、社内外問わずコミュニケーションが複雑化していくので、社内にそういう企画を練る編集デスクのようなポジションを置くことがけっこう重要ではないでしょうか。広報はそういう役割になっていくのかなとぼんやりと思っています。
田邊:なるほどですね。その情報の取得はSlackとかチャットツール?
潮田:チャットベースですね。あとはもう個人の顔とか、コミュニケーションが取れている子に「最近どうよ」と話しかけたりとか。
田邊:わりとアナログ。
潮田:はい。やっていますね。
田邊:ありがとうございます。
是澤:僕の場合は、広報との連携はちょっと話に出したんですけど、「早く記事書いてください」「早く出してください」(笑)。
潮田:やります。それもやります(笑)。
是澤:(そういうことを)言われたりだとか。あと一番ひどかったのは、僕がWEB+DBの執筆をしてたときにめっちゃ遅延しまくっていて、そういうのを呆れた顔をしながら優しい言葉で「がんばってください」って言われるという。本当に広報の方にはいつも助けられています。
潮田:一緒にがんばりましょう、みたいな(笑)。やります、やります。
田邊:ありがとうございます。では村瀬さんどうですか。
村瀬:そうですね。私自身も技術広報とか採用チームとか、いろいろな目的を持ったチームがあるので、そこと密に連携しながらやっています。イベントなどは本当に一対一で連れて行くくらいみっちりやっているので、けっこう連携はしてると思うんですけど。
社内報とか社外のキャリア向けのメディアとかでも、今もみんな基本的に能動的に動いていて、イベントの登壇も登壇したい人だけのチャットルームを作って「じゃあ、このイベントに出る人!」みたいな感じで連携しています。わりと今が一番活発なんじゃないかと思うくらいの感じです。
田邊:広報で会社全体として打ち出したいブランディングがあって、それに関わる人たちはもうみんな理解している、という感じですか?
村瀬:そうですね。それは理解してやってると思います。
田邊:それってどういうふうに共有されますか。広報の方が定例で集めてなんかやってるとか。
村瀬:案件ベースですが、チャットとかで「こういう狙いがあるから、この記事のインタビューを受けてほしい」みたいなことを投げかけて、その場でその狙いにあった適切な人を出し合ったり、自ら手をあげたり、というような。
田邊:なるほどですね。タスクフォース的に、みんなけっこう普通に集まってきてくれる感じですか。
村瀬:最近はけっこうみんな能動的に出てくれるようになりましたね。
田邊:でも、さっきのお話を聞くと、それはKPIとしては別に追ってないわけじゃないですか。そうすると、みんな何をモチベーションにやってくれるのかな、と。
先ほどの潮田さんもそうですけど、みんながチャットツールなどで情報を発信してくれるのは、なにをモチベーションにやってくれてるのかなという。けっこう面倒くさいじゃないですか。
村瀬:でもなんか、今のうちのエンジニアの人たちはすごく楽しそうにやっていますね。前に出てなにかしゃべりたい人たちの方がわりと多めです。ただ、「ネタがないからなんとかしてくれ」みたいなことで、私(のところに相談)にくるときもありますけど。そういう方向の方が多いですね。
田邊:なるほど。じゃあ、もともとしゃべりたい人とかを前に出すことが多いという感じ。
村瀬:そうですね。わりと幸せな感じです。
田邊:はい。なるほど。今後、広報でやっていくことと……チャレンジしてみたい、まだやったことがないことでもいいんですけど、やってみたいなということ。それから、今日のまとめと感想でそれぞれ1人ずつ、一言くらいでいただければと思います。小沢さんからいきますか?
小沢:私はイベントとか、そういうオフラインのもので人伝いに「お願い、お願い」みたいなことはしてきたので、たぶん一定の人脈などはできたかなとは思っているんです。
ただ、一方で潮田さんがやってらっしゃるような、メディアとつないだり、大きく言えば、国とかそういったところを動かすようなことはぜんぜんできていないので、自分としては、そういうチャネルをもっと広げていきたいなと思っています。
今日の感想は、さまざまな立場の広報活動の方のお話を聞けたんですが、やっぱり目指しているところの思いは一緒なのかなという感じがしています。もうちょっとその連携を取るために、なにができるかは考えた方がいいのかなと感じました。以上です。
田邊:はい。ありがとうございます。潮田さんお願いします。
潮田:(今は)コミュニケーションが複雑化しているので、社内で広報という存在がどういう役割を担うのか改めて考えてみたいと思いました。個人的には編集デスクみたいなネタ作りをする役割なのかな、と思っているんですけど、そういう役割を再定義して、全社員で広報をするような活動に新しくチャレンジしていきたいと思っています。
今日お話しさせていただいて、コミュニケーションや広報と言えども、やっぱりいろいろな役割、立場(の方々なの)で、見てる視点や役割がぜんぜん違うのがすごくおもしろいなと思いました。
そういった連携とか新しいコミュニケーションのやり方について、いろいろノウハウを出し合ってやっていくことで、新しい広報の在り方ができていくのかなと思ったので、ぜひみなさんと意見交換をさせていただければなと思っております。今日はありがとうございました。
田邊:ありがとうございます。じゃあ次は是澤さんお願いします。
是澤:僕は自然体でいたいなと思っています。ありのままの自分を出していくことが成果になるので、日々がんばっていきたいと思っています。今日の学びも、やっぱり僕って広報を意識してきたわけじゃないですし、自然にやっていたことがこういった場で「話してください」という機会につながっています。
それがみなさんの何になったか、僕も正直わからないですけど、ただ本当にやることをやっていれば、自然と広報になるんだなと。なので僕は、「風評ってすごく大事だよね」って、けっこう若いエンジニアの子に言うんです。
風評で「あの人いいよね」とか「あの人すごいよね」と言われるようになるにはどうすればいいのかな、というようなことを話したりもするんですけど。やっぱりそういうのって、日々の積み重ねだと思うので、粛々とがんばっていきたいなと思います。引き続き、メルカリでもよろしくお願いします。
田邊:ありがとうございます。最後に村瀬さん、お願いします。
村瀬:私もちょっと自然体でいたいなと思いながらも(笑)、世の中にあるというよりは、うちがもっと押し込んでるとかもあるんですけど、世の中にある技術課題とか組織の課題、会社やビジネスの課題とか、いろんなものについて、弊社が持ってるものももっとオープンにしていきたいなと思っています。
私個人としての望みとしては、それに賛同してくれる人を集めたい、それを採用につなげたりとか、他社さんと一緒に(連携して)やることがちゃんとできるようになっていきたいなっていうことだったりするんですが、会社としてもちゃんとやっていきたいとは思っています。
今回話をぜんぶ聞いた感じだと、結論としては、みんな粛々と淡々とやれることは全部やるということだと思うんですけど、やっていけば成果は出るんだなという望みがあったので、私としてはうれしい会でした。ありがとうございます。
田邊:はい。ありがとうございます。以上を持ちまして、パネルディスカッションを終わらせていただきます。今一度、パネラーの方たちに大きな拍手をお願いします。ありがとうございました。
(会場拍手)
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