CLOSE

オープニングトーク(全1記事)

【落合陽一 × 小泉進次郎】基調講演で300人以上集められるゲストが集結!平成最後の夏期講習・オープニングトーク

2018年7月31日、六本木ニコファーレにて『【落合陽一・小泉進次郎 共同企画】平成最後の夏期講習(社会科編) - 第一回・人生100年時代の社会保障とPoliTech』が開催され、ニコニコ生放送にて収録と同時に放映されました。本パートでは、開講後に行われたオープニングトークの模様をお送りします。

平成最後の夏期講習、開講!

落合、小泉:よろしくお願いします!

(会場拍手)

小泉:とうとう始まったね。

落合:とうとう始まりましたね、こんな伝説のメンバー集まらないですよ。

小泉:二度と集まらな……噛み噛みですけどね。

落合:噛み噛み。

小泉:集まらないメンバーが集まって、平成最後の夏期講習。

落合:「平成最後の夏」っていうフレーズがあったら、夏期講習しとかなきゃダメだよねってトーク、以前にありましたよね。

小泉:そういうトークをして今日この場が生まれたので、まず今日は、いったいこの会は何をやるのかっていうね。

落合:最初の前振りが15分。

小泉:この前説すごい大事なので。この前説をやっていきましょうか。この全部可視化された前説っていうのもいいですよね。

落合:これ、出会ったところから描いてあるんですよ。

小泉:ね。ということで、今日、この前説は、なんでこの日が生まれたのかっていうのは、全部このイラストで書いてあるっていう。これはなんでこうなったかというと、僕と落合くんっていう制御不可能なふたりの司会を制御するには、何かを与えないと制御できないという、こういったことがありましたね。

落合:可視化しとかないとね。

小泉:言葉だけだとわかんない。

ニコニコ超会議での盛り上がりをもう一度

落合:ニコニコ超会議のときにほら夏野さんとぼくと進次郎さんでトークしたじゃないですか。

小泉:夏野さんと落合さんとぼくなんですよね。

落合:これでポリテックっていう言葉が出てきて、ポリティクスかけるテクノロジーのポリテックって言うけど、考えないとダメだよねってことがありました。

小泉:盛り上がったんですよね。それでその場はニコニコ超会議で「まぁ楽しかったね、また議論したいね」ってなって、また次の展開に行くんですよね。

落合:これ、ポリテックって元々ぼくと進次郎さんとでラーメンを食べているときに、「ポリテックってどうかな?」て進次郎さんが聞いてくれて、「ポリテック、いいっすね、それ!」って話が盛り上がって。

でも結局ポリテックって言って、あのニコニコ超会議も超面白かったんですけど、具体的なアクションプランに落とし込まないとあまりうまくいかないだろうなぁということもあり、ではそういうのをオープンにディスカッションする場をどうやってつくったらいいかを考えていたところ、そのあとたまたまですね、テクノロジーのブートキャンプをしてほしいって進次郎さんに言われて……。

小泉:そうなんです。

落合:進次郎さんの事務所に、今知っておくべきテクノロジーをインストールしに行こうっていったんです。でもそれって実際社会問題を「できる わかる なんとかなる」ってオーダーに落とすにはテクノロジーは不可欠だし、それについてできてもポリティクスがないからできないんだよねっていうような、どっちの言い訳も吸収したいじゃないですか、どっちもやりたいわけですよね。そういうオープンなトークができる場所があったらいいよねって話になって。

グラフィックレコーダー・タムカイ氏登場

小泉:それで今日につながるんだけど、ちょっとここで、このイラスト書いたの誰?って、超うまいんですよ。これすごいですよね。今日そこで紹介したいのが、タムラカイさん。通称タムカイさんです。タムカイさんどうぞ。

(会場拍手)

小泉:タムカイさんどうぞ。タムカイさんは、実はこれって、グラフィックレコーディングっていうんですよね。

タムカイ:そうですね、はい。

小泉:そのグラフィックレコーディングってほんとにすごくて、よく会議とかで議事録って、文字に起こしてこの会議ってどういうことが話し合われたのかっていうのをイラストでやるのをグラフィックレコーディングっていうらしいんです。だから今日、今から展開されるすべてのテーブルは議事録じゃなくてグラフィックレコーディングの人がやってくれると。

落合:チームタムカイが各テーブルに一人ひとりいます。

小泉:チームタムカイさん手を挙げて下さい。

(各テーブルのチームタムカイ挙手)

小泉:このみなさんが……

(会場拍手)

小泉:すごい。いやこれほんとに画期的で、今日じつはこの平成最後の夏期講習の裏テーマのひとつは、世の中にグラフィックレコーディングのことを伝えていくというね。

タムカイ:まじですか。

小泉:物事を伝えていくっていう力は、文字とかだけじゃなくてね、こういったことも大事だと思うので、タムカイさんよろしくお願いします。

タムカイ:よろしくお願いします。

落合:官僚パワポ文化からの脱却っていうのもね、重要ですよね。曼荼羅を書いても何も通じないですから。曼荼羅じゃなくて漫画書いたほうがまだいいですよね。(ゲストの官僚を見て)苦虫をすりつぶしたような表情されましたけど、大丈夫です、ぐっと飲み込んで下さい!

小泉:今日は官僚もいますからね。

落合:曼荼羅じゃないものを書きましょう。

描いて伝えることの価値向上

小泉:でまぁ、今日はそういったかたちで、タムカイさんにもグラフィックレコーディングのひとつ認知を上げるっていう部分も。

タムカイ;そうですね、いまあのほんとにいろんなカンファレンスであるとか、取り入れていただいているんですけれども、まさにこの社会を変えていこうという場に、こうやって描いて伝えるということがですね、取り入れて頂けたのはすごく嬉しいなと思っていますね。

もちろんいろんなプレイヤーというか、描く人がいるんですけれども、ほんとに落合さんとは会社の仕事で一緒になったのがきっかけで。

落合:そうそうそう、でも、やっぱり文字で議事録残しても、誰も読まないし、パワポになっていても誰もそのパワポをインストールはできないから、やっぱりストーリーを文字と絵でパワポとかスキームに落とすのが重要で、そういうコミュニケーションスタイルにしていかないともったいないと思うんですよ。

だってこういう場って、実は◯◯省とかもいっぱいやってるわけじゃないですか。毎回、HTMLのタグの付いたわけのわからない文章がバーって挙がってるんですよ。でそれをダウンロードして読む人ってあまりいないんですよね。

小泉:今から軒並みパワポでプレゼンをやる人たちの心が折れ始めてるというね。

(会場笑)

小泉:落合くんもこれからパワポでプレゼン発表しますが。

落合:そのプレゼンする人々をもう一回絵にまとめ直すという作業をたむけんさんが横でしてくれるので。

タムカイ:たむけんさんはチャカのほうなので、タムカイで……。

落合:あ、そうだ、すみません!

小泉:さっきから落合くん、ずっとたむけんさんって言ってて、タムカイさんだから。

タムカイ:そうなんです、気になってたんですよね。

落合:すみません……。

小泉:タムラカイでタムカイさんです。

落合:恐縮です。

タムカイ:恐縮です。

基調講演に300人以上集められる豪華ゲストたちが集結

小泉:ということで、今日はタムカイさんのすごさは、これを準備をしてくれた今日の平成最後の夏期講習ができるまでという、この前説用のイラストだけじゃなくて、リアルタイムでグラフィックレコーディングをやるみなさんは、今日の議論の模様をまとめてくれると。

タムカイ:はい、そうですね、今日はやらせていただきます。

小泉:ほんとにすごい。即興の技ですよね。

落合:ちなみにタムカイさんを含めこのメンバーは全員ボランティアで集まっていますからね。しかもこれはどこかの党が主催しているとかじゃなくて、完全に日曜日集まった友達でやってるっていうめちゃくちゃな会なんですけど。

小泉:それで後で出席者の皆さんが紹介されると思うんですけど、たぶん二度とないくらい重厚な、その方々が、ステージじゃなくてテーブルに配置されているという。この大変申し訳無い。

落合:全員基調講演300人クラスの人たちがですね、ババババッて。

小泉:いろんな地域からいろんな立場を越えて、じゃあ20時から楽しみますか。

落合:楽しみましょうかね。

落合:じゃあ会場の皆さんは歓談したり名刺交換を投げ合ったりしてる間に、配信をご覧のみなさんは出すね、会場のロビーに実は展示があって、そっちを見に行きましょうか。

小泉:じゃあ今からぼくと落合くんはロビーの展示に行きましょう。みなさんご歓談下さい。

落合:なんか結婚式みたいになってる。

小泉:なんかね、おもしろい展開ですね。

(落合氏と小泉氏は、会場からロビーに移動)

ろう者も健聴者も、一緒に楽しめる世界

小泉:お、すごい。

落合:あ、すごい、ロビーにメディアの方々もなんかいっぱいいますね。

小泉:ここだけはメディアルームになってるんですね。

落合:ここメディアルームなんですね。

小泉:すごいオープンなメディアルームで。

落合:圧倒的にオープンなメディアルームだな。あ、どうも、いつもお世話になっております。

メディア:よろしくお願いします。

落合、小泉:よろしくお願いします。

落合:さてさて。

小泉:まずは落合くん、Ontennaから行きますか。

落合:あ、これOntenna。あ、本多さん、お久しぶりです。

本多:お久しぶりです。

小泉:ちょっとじゃあOntennaの紹介を。

本多:こちらですね、髪の毛で音を感じる装置でOntennaというものなんですが、ちょっとぜひつけてみて下さい。

落合:すげー、このOntenna知ってる!

本多:いやいや、一緒に研究してますからね。(小泉氏に向かって)髪の毛につけていただいてですね、「おーい」「あ、あ」といった音の大きさを振動と光の強さにリアルタイムで変換することで、リズムとかパターンっていうのを伝えるという、そういった装置になっています。

これは聴覚障害者、ろう者の方に音を伝えたいという思いで、学生時代から研究していて、いまあの企業に入って、世界中のろう者に届けたいっていうのでいまプロジェクトを進めています。今回新しい機能がついて、ちょっと通信機能が…このモードにするとですね。

落合:わぁ、すごーい。

本多:いやまだ見てないでしょ(笑)。あの、この映像に合わせて振動したりとか、リズムを取れたりするんですよね。だからこういう文字だけではなかなか表現できないものを伝えたりですとか、卓球のピンポンのリズムに合わせて振動することで、より臨場感が増したりだとか、聴覚障害者の方だけじゃなくて、健聴者、聞こえる人たちも一緒になって楽しめるような、そういったものをつくりたいと思って研究開発しています。ダンスのタップ音とかも。

落合:髪の毛のない人はこのへんに挟んでいただければね(胸元にOntennaを挿す)。

本多:これはいま落合さんとCRESTっていうねJST(独立行政法人科学技術振興機構)のプロジェクトを一緒にやっていて、ここにAIを入れてですね特定の音だけに振動したりだとか、ユーザー自身がこの音だけに振動させたいみたいなことが調整できるようになっています。

落合:まぁ要は、ポリテックなんだからテックの話がないとダメだなと思っていて、「ほら実際あるから使えよ」ってものがぽんぽんあるとですね、これは社会保障なのであると。テクノロジーを使って社会を安定に保ったりだとか、社会の問題を解決していくってことが普通なんだっていう認知をしたいですよね。

小泉:かたちになるとわかりやすいですよね。

落合:かたちになってるんだから使えばいいじゃんっていうね。ありがとうございます。

本多:ありがとうございます。

小泉:ありがとう。

(となりのブースに移動)

認知症の人が見ている世界をVRで再現

落合:はてさてこれは?

小泉:こんにちは、今日はよろしくお願いします。

下河原:はじめまして、ぼくたちは高齢者住宅の運営をしているんですけど、そこに認知症のある方がたくさん暮らしていると。彼らは確かに認知症で不便ではあるんですけど、べつに不幸じゃない。

でもかたや社会的心理環境に目を移すと、やっぱり認知症になったら終わりっていうイメージが横行してしまっていて、そこのギャップを埋めるために認知症のある方が見ている世界をVRで忠実に再現して、それを認知症ではない人達にみてもらうこと、それを今活動してやっています。

小泉:(VRゴーグルを指して)これを被るんですか?

下河原:私が先に設定します、はい、これで。

落合:おお、これはよくできてるね。って言いつつ、やったことあるんですけどね。下河原さんとも共同研究させていただいています。なにがよくできているかって、きわめて主観的な気持ちって他人にはわからないじゃないですか。テクノロジーの力を使って他人の気持ちがわかるようにするのってすごい大切なことだし、あとどういうことを受けるのかとか、将来どういう主観になるのかってやってみないとわからないから。良い活動だと思っています。

下河原:ありがとうございます。

小泉:VRをやってる姿を撮られるのって、見ているほうが微妙なんですよね。なにが起きているのかわからないから。でもいまね、ビルの屋上のところに僕はいたんですよ、ほんとに、ちょっと足が出ないっていう。これが隣で「はい、歩いてみましょうか」みたいなかたちで介助してくれる方がいるんですけど、そんなの歩けるわけないじゃんっていう状況ですよね。これが認知症VR。これすごいなぁ。

下河原:それ以外にLGBTの方々の1人称体験も進めたり。

小泉:それはどうやったらわかるんですか? これもVRで?

下河原:ええそうなんですね。レズビアンの視点でストーリーが進んでいくんですけど、職場でカミングアウトしている人と、していない人でどんな差があるのかってことを体験できるものをつくっていたり。

小泉:それはどんなあれですか。いま1人称体験すると、分野はいくつ用意されているんでしょうか。

下河原:いま企業向けにダイバーシティフュージョンということで検証を進めていて、例えば外国籍社員の1人称とか、あと発達障害の1人称体験とか。

小泉:これすごいわかりやすいですね。ほんとに肌で実感できる。

下河原:テクノロジーをこういった社会課題の解決に使うってことの文脈は、VRとすごく相性がいいなと思っていますね。

小泉:これはぜひ今日いらっしゃるメディアのみなさんには、たぶん中をずっと聞いているのも、途中で眠くなると思うんで、ぜひ体験してもらいたいですね。ほんとにこれすごい画期的ですね。今度全部体験してみたいです。

下河原:ありがとうございます、今度国会議員でやってみたいです。……すみません。

小泉:あ、国会議員VR? それなんかね、街頭演説のときの気持ちがね。あのときどんな気持ちか、ぜひ考えてみてください。誰も味わいたくない感じだろうけど。

(となりのブースに移動)

トライアンドエラーを繰り返し、いかに社会実装度を上げていくか

落合:はい、でこちらはですね、ぼくが研究代表をやっていますJSTのクロスダイバーシティ、ウチのチームです。本多さんも入ってますけど、まぁ4人で、ぼくがチームリーダーやってるやつです。

小泉:落合くんって、あんまり知られてないけど今介護に力入れてるんですよね。

落合:はい、車椅子の研究をさっきの下河原さんとも一緒に実地でやったりしているんですけど、どうやったら例えばAIと車椅子の自動化を組み合わせてやるかとか、例えばVRを使って遠隔の人がそれを、現場にいなくても補助できるようになるのかとか。

あとそこに、例えばAIによる補助機能として人がこうやって来たら止まるだとか、あと、周囲を認識して動くとか。そういうような機能を入れていてですね。昔からこういう研究ってよくやられているんですけども、問題はコストがなかなか厳しいという点なんです。、だからいかにAmazonで売ってるものでつくれるかっていうのが、ぼくの中でとても重要で。

小泉:低コスト化か。

落合:低コストか、高速か、あとは実際配ったりとか、現場でやったりとか、そういうことをどうしてやっていくかと。それでとにかく現場にいれてから、トライアンドエラーを繰り返して社会実装度を上げていくスタイルをやっていかなきゃいけないと。

もうそろそろ平成も終わるので、次の時代はこうやって草の根でテクノロジーをぶち込んで、それをソフトウェア的にシェアすることでコストをかけずになんとかやっていけないかなということを考えていくべきなんだろうなと思っています。そんなことをやっているチームが、まぁここのチームからも今回のワークショップにはいっぱい来てくれていますね。

小泉:通称、なんて言うんですか?

落合:クロスダイバーシティです。

小泉:クロスダイバーシティ、落合ゼミって言うんですか。

落合:これはCRESTっていうJSTの大きいプロジェクトなんですけれども、それの代表をやっているので、大阪大学の菅野さん、さっきの富士通の本多さん、ソニーの遠藤さん、みんなでやってます。

さて、時間ですね。おお、やばいやばい。それでは間もなくイベントですね。

小泉:あと2分。

落合:ここが本編じゃないですよ、この後が本編ですよ。

(ロビーから会場へ移動)

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 今までとこれからで、エンジニアに求められる「スキル」の違い AI時代のエンジニアの未来と生存戦略のカギとは

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!