私たちはミニエキスパートにならないといけない

ミンディー・カリング氏:2018年の卒業生のみなさん、教員、ご両親、祖父母、名誉ある卒業生のみなさん、おはようございます。このような特別な日にみなさんと一緒に参加できることをとても名誉に思います。

今日みなさんに、この巨大な木の切り株の後ろからお話しできることも、とても名誉に思います。まるで高学歴の、女性版Lorax(アメリカの子供向けの本)のようです。

御察しの通り、私はこのスピーチの早い段階でドクター・スースのことに触れたいと思います。なぜなら、ダートマス大学の卒業生は、アイビーリーグの中でもユニークな特権があるからです。

つまりそれは、私たちの人生においてドクター・スースのような「ミニエキスパート」になることを余儀なくされるだろうということです。

モットーは「自由に生きろ、さもなければ死ぬのだ」

死ぬとき私は「ドクター・スースの本名がセオドア・ゲイセルだと知ってた? 彼がダートマスのJack-O-Lanternの編集者だと知ってた? 」と言うでしょう。そしてアメリカの大統領は誰もダートマス大学大学を卒業していないので、少なくともドクター・スースの素晴らしさを主張できますね。

その他の偉大な卒業生は、10,000ドル札に印刷されている、サルモン P.チェイス氏です。実生活ではあまり使用されない、ちょっと無意味な巨大な金額のお札に彼は印刷されています。まるで、私がこの大学でもらった劇作家の学位と同じようです。学費を払ってくれた父と母に感謝します。

花崗岩の州であるニューハンプシャーに戻ってくるのは、とてもワクワクします。なぜなら、ここは二つのことで知られているからです。一つは、法的にシートベルトしなくていいこと。二つ目はアダム・サンドラーの出生地であることです。

ニューハンプシャーはどの州よりも素晴らしいモットーがあります。それは「自由に生きろ、さもなければ死ぬのだ」というものです。外部の人にとってみれば、この自由を重んじる宣言はとても魅力的にうつります。しかし、一月にニューハンプシャーにいる人にとっては、死を選ぶのは非常に最適な選択だと思うようになります。

くしゃみをして、鼻水が地面に落ちる前に凍ってしまうような寒さを思い出します。私が今住んでいるロサンゼルスでは、くしゃみをしたら医者をよび、十代の陸上選手の血液と交換してください、というだけです。ロサンゼルスではそれが普通なことなので、今わたしの血液は非常に健康ですよ。

マイノリティでも卒業スピーチの場に立てる

このスピーチを進める前に、両親にとって、祖父母にとって、聴衆のみなさんにとって一体私が何者かを明らかにする必要があると思います。みなさんはおそらく、「このうるさいインド女性は誰だ? Quantico(アメリカのテレビドラマ)の出演者か? 人としてちょっとダメなんじゃないか? 」と思っていることでしょうから。

私はプリヤンカ・コープラでも、パドマ・ラクシュミでもありません。私は他のインド女性で、テレビに出演することを許可されている、ミンディー・カリングです。ありがとう、ありがとうございます。

みなさんはThe Officeというドラマで、私を覚えているかもしれません。ネット上のコメンテーターは私のことを「けたたましい」とか「スティーブ・カレルのような優秀なコメディアンにたどり着くまでの、貴重な時間を費やしてしまった」と言いました。

やがて私は自分のテレビ番組ミンディープロジェクトを製作し、実際出演しました。本当にありがとう、ありがとうございます。この番組を放送するため、非常に困難な戦いをしいられましたが、その価値はありました。

なぜなら、私はこの卒業式でスピーチができる、最も成功したマイノリティの女性の卒業生となることができたのですから。いやいや、ションダ・ライムズがいました。彼女は私よりも10以上もの番組を制作しました。素晴らしい、素晴らしい! 彼女は素晴らしいロールモデルですよね。

社会に出るとは、自分で人生をコントロールするということ

しかし、今日は女性の卒業生のみに言及しようとはしません。非常に困難な学生生活を切り抜けた、この国をより良い方向へ導くことができるであろう、男女の卒業生に言及します。

もちろん、51パーセントのダートマス大学の卒業生は、経済や金融業へ行くことはわかっています。アイビーリーグの中でもかなりの割合の卒業生が金融業へ進みますね。左右を見てください。少なくともここにいる3人に一人はホワイトカラー(高収入な人)の牢獄で少なくとも10年は過ごすことになるでしょう。

本当の社会へ進み出すのは少し怖いことだとわかります。しかし同時にワクワクすることでもあるのです。最終的にみなさんは、自分の人生をコントロールすることになります。みなさんが死んでしまうことを恐れ、強度のアルコールを飲むなという理事会はもはやいなくなります。

明日になれば、誰もあなたのアパートに4,99ドルのUncle Satanのポテトヴォッカをアパートに持ち込むことを止めることはできません。はしゃいでください。

今ここに立ち、みなさんにスピーチをしていることが私にとって本当の熟考の瞬間です。なぜなら、私のダートマス大学の卒業式を思い出させるからです。マデレーン・オルブライトが卒業式のスピーカーでした。私は彼女が残した素晴らしい言葉や、そのスピーチの要旨を思い出せません。ただ思い出すのは、自分の携帯電話を持てたらどんな感じだろうということを卒業式中に考えていたということです。

物事は変わりました。今の時代なら、この今の瞬間をInstagramストーリーに上げられたり、GIFにしてアップロードできますよね。みなさんがそうするなら、ぜひMindyGoesBigGreenTwentyEighteen(ミンディーは大きな緑の18に戻った)とハッシュタグをお願いします。ありがとうございます。

想像もできないインターネット以前の時代

インターネット時代の前を誰も知らないと思います。最悪なことに、みなさんはFacebookページ「Dartmouth Memes for Cold AF Teens」がある前の時代を知りませんよね。

はいはい、私はそれについて知っていますよ。まるで本当にそれを少しずつ研究している気分になりますね。「こんにちは、私は38才のこのティーンエイジャーのFacebookグループに参加したい女性です。これはリサーチのためです! 宣言します!」という感じですね。

私が大学生時代の時は、Googleもありませんでした。もしみなさんが、例えばベン・アフレックが何をしているか知りたいなら、運がないどころの話ではありません。ただ座って1日を無駄にするしかなかったのです。

また、もし友達と会いたくても、テキストメッセージを送ることもできませんでした。外に出て、偶然友達に出くわすことを願うばかりでした。それか「blitz」するしか手段はありませんでした。これはBlitzMail(ダートマス大学で使用されていたメールシステム)のことです。

blitzを友達にしたと人々に話し、彼らがそれを知らなかったとことを知った気持ちがわかりますか? 当時のダートマス大学生は、彼らに「あぁ、それはダートマス大学のシステムだよね。」と自慢げに話したものです。しかし今日ではそんなことはありません。もし100ヤード東のホワイトリバージャンクソンでblitzといえば、Choateの部屋であなたに笑いかえすでしょう。

面白いことに、2001年、私が大学を卒業した年に伝染性結膜炎が流行しました。理由は私たちが公共のiMacコンピューターでBlitzMailを使用し、手を洗わなかったためです。この話は私の学生時代を表す面白い話だと思います。

みなさんは多くの素晴らしい新しいものに囲まれています。ダートマス大学の新しいロゴ、Dパインを見てください。綺麗ですね。でも私は、大学時代のミンディーだったらそのロゴからマリファナの葉を想像するだろうなことを今は思ってしまいますが、実際にそれを調べるのはちょっと怖いですね。

それに今の寮システムは素晴らしいです。まるでホグワーツみたいですよね。サウスハウス、ウェストハウス、スクールハウスと呼べば、まるで小さなグリフィンドールやレイブンクローみたいです。

みなさん、いいでしょう。スクールハウス? 本当に? 見たままのことを言ってるみたいですね。これは人生で聞いた最も怠け者の名前です。まるで私が10年以上にわたって出演した、THe Officeやミンディープロジェクトの名前のようですね。

今でもみなさんが座っていた場所に、私も座っていたことを覚えています。たくさんの疑問を抱えて座っていました。たとえば、「いつまでこのスピーチが続くの?」「何人の友人をディナーに誘えるかな。お母さんとお父さんが払えるのかな?」。そして最も重要な疑問は、「なんでガウンの下に何も着なかったんだろう」というものでした。