「今後はC to Cが必然に」フリマアプリ・メルカリは途上国を見据えたサービス

成長するCtoCマーケットの展望 #3/4

IVS 2014 Spring
に開催

個人間売買が手軽にできる利便性から今注目を浴びるCtoCのマーケットプレイス型のサービス。当セッションでは、その代表企業であるBaixing.com・Jian Shuo Wang氏、ジモティー・加藤貴博氏、ブラケット・光本勇介氏、メルカリ・山田進太郎氏の経営者4名が集い、CtoCマーケットの可能性と、各社の戦略について意見が交わされました。

フリマアプリ「メルカリ」の3つの特徴

田中章雄氏(以下、田中):では最後、お願いします。

山田進太郎氏(以下、山田):メルカリの山田進太郎と申します。フリマアプリをやっています。ほかの会社さんに比べると、僕らのサービスはまだ1年経ってなくて、あまり知られていないと思うんですけど。

アプリしかやっていません。特徴は3つあります。C to Cのサービスで……。

田中:ちょっと待ってください。アプリしかやっていないというのは、ウェブとかやってる皆さんをディスっているっていう意味?

(会場笑)

山田:いえ、アプリしか出来ていない(笑)、というのが本当のところです。今のところ、携帯のUI・UXみたいなところでいうと、アプリに最適化してつくったほうがユーザーさんにとってスムーズな体験が出来るのでは、というところから始まっています。ただ、ウェブ版もつくってはいます。いつの日か公開したいと思っています(笑)。

特徴は3つあります。スマホのカメラからすぐに出品出来ます。そして購入するときは、楽天やアマゾンのようにクレジットカード・コンビニ・銀行のATMからすぐに支払いができます。それからエスクローのような仕組みがあります。お互いに評価をしないとお金が支払われないという仕組みになっております。

なぜC to Cか。今後経済がどんどん発展していくと思いますが、おそらく日本やアメリカのようなライフスタイルを、途上国の人々は全員がするということは出来ないと思うので、今後C to C自体が必然的に重要になってくるだろうと思っています。

田中:これは最終的には途上国を見据えたサービスとしてつくっているわけですか。

山田:そうですね。

途上国では流通がサービスの障害に

田中:じゃあ、なんで途上国じゃなくてアメリカに行ってるんですか?(笑)インドに行くべきでは。

山田:そうですね(笑)。日本は地の利があるというところが大きいんですけども、いくつかC to Cのサービスをやっていく上でクリアしなければいけないハードルがありまして、ひとつは決済。支払いがクレジットカードや銀行を持っていることが必要で、あとはロジスティックス、流通のところで、信頼性ある流通サービスがあるということ。

田中:物が届く、という。

山田:そうですね。そう考えると今の途上国ではまだ少し早いかな、ということで、まずは日本から始めて、今ちょうどアメリカのアプリをつくっている状況です。

もう1つの理由は、世界的に見ると消費税、VATと言われるものが増加傾向にあります。法人税や所得税はどんどん減っていく方向にあると思いますが、そういう中で個人間の取引というのは、基本的に消費税がかからないというのが常識的な……。

田中:今のところは。

山田:そうですね。

個人間の取引の場合は消費税がかからない

山田:今は日本も8%に上がりましたが、個人間の取引をするだけで8%オフになるという状況です。それから、僕らのユーザーは25歳以前以後の女性が多いです。感覚としては普通の人が初めてインターネットを使うようになったなと思います。

PCの時代って、ボタンがちょっと多いし、みたいな感じで難しく思っていた人たちが、インターネットを普通に使うようになってきていると思っています。

田中:ちなみに25歳の女性というのは、そのターゲットを狙ったからそうなった? それとも蓋を開けてみたらそうだった? どちらのパターンが近いですか。

山田:今はだいぶ減っていますが、1番最初はフリマアプリと言っているのでフリマ好きな、お買い物好きな女性がやはり多かったです。地方で購買する機会がないとか、可処分所得に限りがあるとか、そういう人たちが今のメインのターゲットになっています。ただ、だんだん平準化してきて人口比に近づいていくのではと思います。

田中:最初は都市部よりも地方のほうがユーザーは多かった。

山田:地方のほうがやっぱりアクティブです。人の数で言うと、iPhoneというかスマホをアクティブに使っている人は東京・大阪が多いのですが、一般的にアクティブに使っている人は地方の人のほうが多いという感じです。C to Cはすごく巨大市場でeBayは月に6000億流通があり、ヤフオクも700億くらいありますが、まだまだ伸びるんじゃないかと。

田中:eBayとかヤフオクって、本当にC to Cなんですかね? eBayってプロのセラーが出て、C to Cの部分はかなり引き気味なイメージを持っているのですが。

山田:そうですね。逆に言えばちょっと停滞している部分があると思っています(笑)。

従業員の半分はカスタマーサポート担当

山田:解決のひとつは、PCに最適化された仕組みになっているので、普通の人にはちょっと複雑すぎると思い、カメラで撮影してすぐに商品を出品できるようなものを提供したり、時間や手間がかかるという点に関してはECサイトで購入するときと同じように、即時にクレジットカードや手慣れた決済手段で買える。

それから、タイムラインになっていて、出て早ければ30秒とか5分、1時間で大半のものが売れていて非常にクイックなサービスです。

詐欺やトラブルをオークションサービスで経験している方がかなり多いですが、僕らの場合はエスクローですので、お互いに満足してからお金を引き渡します。詐欺をするそもそものモチベーションがないと思います。

まだアプリをリリースしてから1年経っていません。去年の2月1日につくった会社です。

田中:仙台は何をやっているんですか?

山田:仙台はカスタマーサポートです。我々は5、60人くらいいるのですが、半分くらいはカスタマーサポートの方々です。トラブルが起こっているというよりは、普通の方が多いので問い合わせがスマホで気楽に出来るということもあり、何1000件という数が毎日のようにきています。

iOSとAndroidで2013年ベストアプリに選出

山田:マネジメントチームは、結構ゲーム系の人間が多いです。年齢層も30半ばくらいのおっさんベンチャーという感じです。

田中:山田さんも石塚さんももともとソーシャルゲームでしたよね?

山田:そうです。

田中:ソーシャルゲームはそろそろ飽きた、という感じなんですか。

山田:そんなことはないのですが、ゲームのバックグラウンドを持った人間が、ほかのビジネスをやるというのがトレンドとしてあると思います。はじめはゲームがエンタメなので新しい領域では立ち上がりやすいと思うのですが、これからはEコマースなど別の領域でビジネスが生まれてくる。

田中:確かにトレンドとしてありますよね。前回京都に来ていたアメリカのBoxedという会社がありますが、そこはCostcoみたいなウェアハウス型のショップを携帯でやっているんですけど、元ゲームつくっていた人たちがニューヨークでやっています。

山田:すごい多いですよね。ゲームって数字を見ることが重要なので、僕らも数字で今のリテンションとかARPUとか……。

田中:ゲームの利用者とかもきているんですか? イベントとかガチャとか。

山田:ガチャはないのですけど(笑)、分析は非常に緻密にやっているつもりです。

結果としては、ios とAndroidで2013年ベストアプリ、これは10個とか20個とか選出されていますが、両方とも入っています。ダウンロードは200万強です。今ちょうどCMをやっていますので、おそらく300万超えてくると思います。

月間の流通が数億円、1日の出品数が数万点です。(2014年11月時点ではダウンロード数が600万強、月間流通が数10億円、1日の出品数が10万点を超えています)

フリマアプリの使用方法

田中:CMを見てみましょう。今、日本のスタートアップを見ていると、色んなCMをバンバン打っていますが、今そういうバブルがきてるんですかね。

山田:やっぱり、普通の人に知って使ってもらうにはCMは非常に良い手段だと思います。今テレビを見ながらスマートフォンを使う、という行動が非常に行われていると思うので、CMを見てすぐにその場で「なんだろこれ」って感じでダウンロードして。

去年くらいにパズドラさんとかコロプラさんがCMでダウンロードを伸ばしたというところから、それ以外のアプリについても出てきているのだと思っています。

田中:例えば真夜中にはGさんとかFさんとかネットで集客をやっていくようなプラットフォームがあると聞いたんですが、テレビのほうが効率がいいんでしょうか。

山田:これがCMです。

これはテラスハウスというテレビドラマ、リアリティーショーですが、3人ずつ男女が同じ家でルームシェアをするというフジテレビさんの番組に現役で出ている人と、過去に出ていた人の2人が共演しています。その番組はここにいる方は知らないと思うんですけど(笑)、若者には非常に人気があるということで……。

田中:若者じゃない人に今説明しているわけですね(笑)。

山田:はい(笑)。若者には刺さっているらしいです(笑)。アプリはこんな感じになっていまして。横スライドでカテゴリーが変えられるようになっています。それから、購入するときは、ここに色んな情報が書いてありまして、

購入手続きのボタンを押すと、この画面になります。

僕はユーザー登録済、配送先登録していますので、あとは支払い方法を、例えば、コンビニATMにして購入ボタンを押すとすぐに買うことが出来ます。

田中:こういうサービスでコンビニ支払いとカード払いの割合はどれくらいですか?

山田:コンビニが圧倒的に多いですね。

田中:今でもそうなんですか。

山田:はい。出品のところです。右下のボタンを押す。

田中:山田さんの使用済みの水を……(笑)。

山田:はい(笑)。それでエディットとかをして。

ここに商品名、カテゴリー、商品の状態、配送日をどうするかとかを入れて、値段を。

田中:ターゲットユーザーだとこれをやるのに何分くらいで投稿できていますか?

山田:おそらく3分以内で出来ているのでは、ということで3分と書きました。実際それくらいで出来るんじゃないかと思っています。これでタイトルを入れるとここに出てくる、という形です。

山田:今かなりアクティブには出品されています。今リフレッシュしたんですけど、ここにマンガが出てますね。リロードすると、さっきのマンガが……ちょっとさっきのものがどこにあるかわかりませんが……この数10秒の間に10何品か出品されているというように、アクティブには使われています。

田中:ありがとうございました。

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