日本一のロックンローラーでありながら、世界一のタオル屋でもある

西野亮廣氏(以下、西野):ご存知ですよね、矢沢タオルです。一度は見たことありますよね、「E.YAZAWA」って書いてある、あの長―いタオル。永ちゃんタオルって、めっちゃ売ってるんです。たぶん、みなさんが思っている以上にめちゃくちゃ売ってるんです。

ただ、ライブタオルなんて、ミスチルだって出してるわけです。安室ちゃんだってRADWIMPSだってサザンオールスターズだって出してる。でもでもでも、永ちゃんタオルだけは売り上げが1ケタも2ケタも違う。

永ちゃんタオルだけは、べらぼうに売れてるんです。みんなよりも、ぜんぜん、ぜんぜん売れてる。じゃあなぜ、永ちゃんタオルがそんなに売れるのか。

永ちゃんのライブに行かれた方はご存知かもしれないですが、永ちゃんのライブって、クライマックス、ばーって盛り上がって、お客さんも永ちゃんもみんなが、首からぶら下げてる永ちゃんタオルを、盛り上がりの最高潮のときに、一斉に上にぽーんって投げ捨てる演出が入るんです。その瞬間に何人かなくす、ということです。

(会場笑)

すごいですよね! つまり、永ちゃんタオルはその瞬間、消耗品になるんです。他のバンドは使いまわすんですが、永ちゃんタオルは消耗品なので、ライブするたびに売れる。武道館でライブをすれば1万枚売れるのが、永ちゃんタオルなんです。つまり、永ちゃんは、日本一のロックンローラーでありながら、世界一のタオル屋さんでもある。

(会場笑)

タオルの売り上げが、べらぼうなんです。ここがすごく大事です。タオルの売り上げがめちゃくちゃあって、もうそこで生計が立っているから、CDを出すときに、世間に忖度する必要がないんです。

つまり、他のアーティストさんは、CDを出すときに、ミュージックステーションに流してもらわなければいけないから、3~4分に収めたりだとか、ラジオで1分くらいでサビがくるようにしなくてはいけないとか、そういう世間のニーズに忖度しているわけです。

別の収入源を持てば、本業で尖ることができる

でも永ちゃんは、別にCDで食ってるわけじゃないので、極端な話、1つのCD、1つの曲で、60分の曲とかを作ることができる。つまり、永ちゃんは、タオルの売り上げをめちゃくちゃ上げているから、ロックンロールができるということです。

ここがすごく大事。CDの売り上げで生きていたらロックできないんですよ。でも、永ちゃん、最初に決めたと思うんです。「俺、ロックする」って決めた。そう決めたときに、CDの売り上げではもう無理なんですよ。

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