「新聞に軽減税率っておかしいでしょ?」「…はい」 橋下徹氏の逆質問で暴かれた、記者たちのホンネ【全文】

2014年11月20日 橋下徹 大阪市長 記者会見 #2/2

衆院選出馬を否定せず、大阪市長として最後になるかもしれない橋下徹氏の定例会見が11月20日、行われた。橋下氏は自公政権が導入を決めた軽減税率を「新たな既得権益を生むだけ」と強く否定。また新聞業界がこれの適用を求めていることについても批難し、記者たちへ「おかしくない?」と逆質問。現場の新聞記者たちが持つ、意外な認識が明らかになった。

新聞の軽減税率について、各記者へ逆質問

記者:あともう1点、今の……。

橋下:新聞の軽減税率は賛成なんですか?

記者:私は今会社の立場でここにいるので、それで答えるとすると、お願いします、という感じだとは思いますが。

橋下:情けない(笑)。そういう国民ばっかりだったら日本はダメになりますよ。そんなの声を上げてね、公正な世の中を作りましょうよって言って、新聞協会とか自分の経営陣に対して文句のひとつも言わないと。そんなの既得権を生むだけじゃないですか。

記者:個人としてはいろいろな思いはあります。ただ、フランスなんかでは学生さんに対して新聞代を補助するとか、そういう仕組みとかもあるので……。

橋下:それはだから別に考えたらいいと思いますよ。そういう新聞とか報道っていうものが重要だっていうことになれば。しかし今の日本の新聞って、公正な中立な、客観的な報道で、住民の皆さんに伝えるべき情報が満載になっているものなんですかね? 僕はとてもじゃないですけど、そうは思いませんけどね。

記者:我々現場は、皆さんそれを目指して必死に頑張っていると思います。

で、あともう1点。今おっしゃった政治の、議員の姿勢というところで、先般のぶら下がり会見等でも、政治家の報酬削減についてのお話がチラッと出たと思うんですが、今回、衆院選のなかで維新の党として、その辺を公約的な形で訴えていくっていうことは、お考えなんでしょうか?

橋下:いや3割削減って、維新の党で引き続きやってるんじゃないんですかね?

記者:それを衆院選でそれをまた訴えると同時に、例えば定数削減の話とかも、より踏み込んだ目標を具体的に……。

橋下:だからそれは、街頭演説っていう限られた時間のなかで何を訴えるかっていうのは、そんなのはその時々の状況で考えないといけないんでね。そんなの腹話術の人形じゃないんだから、決められたことをそのまま喋るなんてそんなことはしませんよ。

記者:ありがとうございました。

衆院選出馬で会見を開かない理由

記者:ちょっとまた衆院選出馬のことなんですけれども、先ほど会見はやらないと……?

橋下:やらないです。

記者:出馬の理由について会見では説明しない?

橋下:しないです。

記者:それはなぜですか?

橋下:記者会見まで開いて、そんなたいそうにやることでもないでしょう。

記者:市長を辞めるわけですから、それは会見を開いてもらわないと……。

橋下:いや、それは街頭タウンミーティングでもなんでも、どっかでやりますよ。

記者:それはやっぱり、記者の質問にちゃんと答えるべきだと思うんですけど……。

橋下:そんなん街頭タウンミーティングで質問したらいいじゃないですか。

記者:いやあ……。市長の職を投げ出すのに会見やらないっていうのは、ちょっと納得できないんですけれども。

橋下:それは僕の判断ですよ。別に応じないって言ってるわけじゃないんですから、質問する側は別に会見なんてそんな設えなくても、どこでも応じるんですから。質問してくださいよ。なんで記者の質問に答えるときだけ部屋の中でこうやってやらなきゃいけないんですか。

記者:別に外でもいいですけど、会見はやっていただいたほうが……。

橋下:いや、質問には応じます。

記者:えっと……今までのところでは、公明党への恨みというのが、出馬のメイン(の理由)だったように思いますが、それはその通りでよろしいですか?

橋下:だから僕はもう、それは記者がそういうふうに感じているだけであって、思いはいろいろあるわけですから。

記者:少なくとも、これまでのぶら下がり会見で答えているのはそれがメインだったように記憶しているんですけれども。

橋下:それは記者の感覚でしょ? だからその時はちゃんと言いますよ、理由を。

記者:それはやはり都構想の……

橋下:だからその時に言いますって(笑)。だから質問してくださいよ。質問を受けませんっていうわけじゃないんですから。

記者:では街頭で……

橋下:どこでも。僕は皆さんにそんな雲隠れするわけにはいかないんで、必ず会うわけですから。質問してくれれば全部答えます。

記者:今の段階では、もし出馬するとした場合の理由については、もうこれ以上はお話できないと?

橋下:ええ、今はね。その時にちゃんと理由を言います。

記者:わかりました。

新聞記者が思う、新聞への軽減税率適用

橋下:ああ、テレビですけど、どうなんですかね? 新聞の軽減税率は。これでまた肩持つんですか。もうみんな同じ、ギルドですよ。

記者:まだなんとも言っていないんですけど……。

(会場笑)

橋下:あんなの反対でしょ? 普通に考えれば。

記者:新聞の重要性は非常に感じていますが、

橋下:それは僕も感じてますよ。でも軽減税率なんかやるべきなんですかね?

記者:個人的には、あまりそうは思わないですね。

橋下:ああ、いいじゃないですか! そうなんですよ。

記者:すごい(会場にいる他記者を)敵に回した感じが……。

(会場笑)

橋下:そりゃそうなんですよ、そんなの。公正やなんやとか、朝日のなんでしたっけ? 社の綱領でなんかこの間出てたじゃないですか。公正なナントカって。公正ってのをやる時にはまず自分からやらないと。政治家に対してはいつも言ってるんですから、自分の身を切る改革って。情けないなあ。

消費税10%程度で泣きつく新聞は情けない

記者:ABCです。国政に出るかどうかの判断にあたっての情勢分析をお伺いしたいんですけれども、今の状況で橋下さんや松井さんが出て、状況が変わる可能性があるとお考えなんでしょうか?

橋下:状況とかそういうのはもう、とにかく自分の基準に照らして自分で判断します、それは。

記者:つまりそれは、維新が上り調子な時にあるとか、橋下さんが出ることによって政界再編が起こるということであれば、大義があるという人もたくさんいると思うんですけれども、残念ながら客観的に見て今はそういう状況ではないと思うんですが、そこはどう状況分析されていますか?

橋下:そういう人もいるでしょうし、そうじゃない人もいるでしょうし、いろんな捉え方の人はいますんでね。記者が今そう感じているのかもわからないけれども、そうじゃない人もたくさんいるわけですから。もうこうなってきたら最後は自分の判断というか、それを信じるしかないですね。

記者:ひとつ、仮定の質問で恐縮ですが確認しておきたいんですけれども、出馬されて万が一落選された場合に、市長選にもういちど再出馬されることは論理的には可能ですけれども、そういうことはなさらないですか?

橋下:無いです。

記者:無い。

橋下:新聞の軽減税率はどうなんですか?

(会場笑)

記者:私はフランスで3年間暮らしましたけれども……個人の考えですよ? 消費税20%くらいの国で軽減税率があるのはわかりますけれども、

橋下:ああ、20%までね。

記者:ええ。10%程度の消費税の国で軽減税率というのは、必要ないと思っています。

橋下:新聞だけ騒ぐのも、そんなのおかしいでしょ?

記者:そうですね。

橋下:あー、いいじゃないですか、いいじゃないですか! どうなんですか読売新聞さん。

記者:……。

職員:……ほか、質問ございますか?

(会場笑)

橋下:どうなの? それ。新聞。軽減税率。絶対に不公正を生むんだから、そんなの。確かに(消費税が)25%とか30%まで上がってきたらね、そりゃ考える余地あるかもわからないですよ。10%のところで新聞だけ勘弁してよって、情けないと思わないんですかね?

公明党は"大人の党"

記者:テレビ大阪です。公明党さんのことについてお伺いしたいんですけれども、昨日ラジオ番組で山口代表が、維新の対抗馬擁立の動きについて、「そうした挑発的な言動には乗らない。冷静に足元を固めて準備する」とコメントしていました。現段階で、公明党さんのそうしたお考えについてはどのようにお感じになりますでしょうか?

橋下:さすが大人だな、というふうに思いますけどね。大人の党ですよ。

記者:このまま真っ向勝負にいくな、というふうな予感を……。

橋下:いやいや、だからそれはちゃんと判断します、最後は。

(会見終了)

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