「信頼出来ない人をそばに置いちゃいかんな、て…」 gumi川本氏らが語った、ホンネの経営失敗談

Let’s startup! 20代の修業の仕方 #7/7

IVS 2014 Summer Workshop
に開催

大学生に向けて行われたIVSワークショップ。最終編となるこのパートでは「過去の失敗体験を聞きたい」という学生の質問を受け、若手経営者たちが自身のエピソードを次々に披露しました。(IVS 2014 SummerWorkshopより)(編集部注:2019年4月25日、登壇者の発言に誤りがあったため本文を一部修正)

若き経営者たちの失敗談

小林雅氏(以下、小林):最後1問ぐらいいきましょうかね。今まで質問当たってない人。じゃあ、目の前のほうの方、いきましょうか。

質問者4:はじめまして、○○と申します。7月からイスラエルで新しいサービスをつくるために移住するんですけども、クラウドファンディングとギャンブルとクラウドソーシング掛け合わせて、世界をひっくり返すようなサービスをつくろうと思っていて、行くからには絶対成功すると思ってるんです。

とはいえ、山ほど失敗するだろうなということで、皆さんが20代に経営とかに携わってこういう失敗をしてきたとか、これだけは気を付けとけということがあれば教えていただいて、そこは避けて通りたいなと思うんですけども(笑)。

小林:じゃあ、潰れかけた川本さんに聞きますかね、まずは。会社3回潰れかけて、そのうち2回は経験してると思うんですけども、何をやめとけばいいんですかね。

川本寛之氏(以下、川本):2回潰れかけたときは、私は外側だったんであんまり別に失敗っていうのは無かったんですけど。そうですね、潰れかけたっていうところの失敗とは違いますけども、端的に言えば、私も自分の立ち位置がありますのでそれなりにいろんな部下を使うんですけど、自分が信頼できない人を自分の傍に置いちゃいかんな、っていうところはすごく感じましたね。

私が入社してから、もともと部下が15人とかいまして、今は20人ぐらいなんですけど、全員代わりました。全員、私が入ってから。別に私が首を切ったわけじゃないけど。自分のやり方でやっていくなかで、やっぱり人って離脱、脱落していくし。

それって相性の問題も当然あるし、私はそこ、人の選び方みたいなところはすごく大事にしてますね。個人としては。会社としてもそうですけど。

小林:久保さん、どうですか。久保さんもいきなり社長やれって言われて、社長やってるからね。いろいろ失敗の連続だったと思うんですけど。

久保裕丈氏(以下、久保):失敗って聞いて、一番最初に思い浮かぶのが組織づくりだったりとか、人の問題かなと思います。うちなんかは最初の段階から大きなベンチャーキャピタルさんに入ってもらったりして、それなりの成長要求もあったりとかすると、結構性急に人を採らなきゃいけないフェーズ、なんていうのもあったりしちゃいます。

やっぱり、そのときにそこを急ぎ過ぎるがゆえに、きちんとしたチームのカルチャーだったりとか、本当に私とフィットするとか、既存のメンバーとフィットしないような人を取ってしまったりだとか、そういうこともあったのかなぁと思っています。とにかく、人と組織の問題っていうのが、僕はいまだに十分に答えが見つけられないし、今でもまだ失敗をし続けてるのかなぁと思ってます。

小林:佐々木さん、どうですか。失敗してそうな感じがしないんですけど。

佐々木大輔氏(以下、佐々木):そうですね、ぱっと思いつかないんですけど。逆になんでそこに興味があるのかなっていうのがあって、失敗するといいんじゃないかなと。

僕、Googleのときの同僚っていうか、本社の結構偉い人で尊敬してる人がいるんですけど、彼は数十億円くらい調達して会社を潰したことあるんですよ。だけど今普通にGoogleのディレクターで、それって結構偉い人なんですよ。そういうキャリアパスとかってあって、その人すごい面白いし、なんで失敗したかっていうのも話せばすごい長くて面白いですけど。

ああいうの見てると、いいじゃん別に失敗すれば、みたいな。そんなことを思いました。っていうか、僕はそういうふうに思ってます。

全方位で失敗し続けろ

平尾丈氏(以下、平尾):多分一番失敗してるの自分じゃないかなと思って、なんでマイクを置いたんだろうと思ってですね、今すごい後悔をしてるんですけど。すごいいいと思います、失敗をすることがいいと思っていて、さっき『聖闘士星矢』で玉砕したんで、『HUNTERxHUNTER』にしようかな。

王っているじゃないですか、(HUNTERXHUNTER内に出てくる)アリの王。将棋でいったところの王って、どの方向でも動けるわけですよ。最後ほんとに桂馬とか飛車とか角に狙われるとやばいんだけど、成り金とか来たときに戦えるわけですよね。斜めもいければ、斜め後ろもいけますし、金よりもいろんな方向にいける。

結局は、最初の立ち上げ時の会社の社長って、Chief Executive OfficerをEverything Officerっていうように、全部やんなきゃいけない。

経営のリソース、人、モノ、金っていったときに、人の問題も先ほどお話しいただいたようにいろいろあります。プロダクトだって、じげんも最初からやったプロダクトで上場したわけじゃないんですよ。

お金の問題でいうと、資本政策で大変苦労しました。そういう意味では、ジョイントベンチャーから始まっていったので、会社をMBOするときっていうのはお金も要りましたし、何にも知識がない。

業績はよかった、事業開発ばっかりやってたんで。会社は伸びてたから、評価額はどんどん上がっていくわけですよね。頑張れば頑張るほど評価額は上がってくるので、自分のシェアはありませんから、買い取る金額は増える。

失敗は成長の糧としてやっていただきながら、やっぱり社長になるんであれば、全方位で早く頭を打って、失敗し続けたほうがいいと思います。がんばってください。

メンタルコントロールの重要性

小林:あとですね、最後に言いたいんですけど。僕ゴルフのたとえをよく使うんですけど、プロゴルフの試合を見てると分かるんですけど、タイガー・ウッズとか見てると、思ったところに球が行くんですけど、僕みたいなプレイヤーは思ったところに行かないんですよ。ここ打ったらフェアウェイの真ん中だ、って誰だって思うんですけど、行かないんですよね。

行かなくて右の林に入っちゃったんだけど、僕、若いときってものすごく自分にイライラしてたんです。でも、最近ものすごく落ち着いててね。よし、次にどうしたらリカバー出来るかなって、ものすごく冷静に考えられるようになったんですよ。これって、現実を受け止めるみたいな話なんですよね、実は。

打つ前には失敗するか分からないけど、打って林に入っちゃったけど、次はこうしようって前向きに考えられるようになった。最近、ここ数年そうなんです。

やっぱりそういうもんで、失敗するかどうか分からないけど、やってみたらここちょっと曲がっちゃったけど、軌道修正しようねと、いかに現実を見つめられるか、自分にイライラしないか、そこの精神力を鍛えることが非常に重要かなと思います。

必ず失敗すると人のせいにしたり、俺って能力ないんだって落ち込んだりするもんなんですけども、「絶対出来る。絶対俺は回復できる」と。ここはボギーかもしれないけど、次で回復すればいいとか、常に前向きなメンタリティを持つことが重要なんじゃないかなと思います。

質問者4:ありがとうございます。じゃあメンタルと、資金調達は不可逆なのでしっかりと見ておけというとこと、あとは人の選び方というところを注意すればいいと。

小林:仲間と喧嘩しても、「こいつは俺のこと絶対好きだ」と思い込むとかですね、何でもいいんですけど、そういうくらいのメンタルですね。

質問者4:ありがとうございます。

20代での経験がその後の人生を決める

小林:時間を過ぎてしまったんですけども、最後に一言熱いメッセージを。最後に平尾さん残しておきたいんで、久保さんから。

久保:熱いメッセージって難しいんですけども、そもそも僕、学生時代にこういう類のイベントって絶対来たことなかったんですね。この暇があったら絶対遊んでただろうし。本当に皆さん、どういうことを求めてここに来てらっしゃるのかな、っていうのが不思議だったりするんですけども。

学生時代の時間ってとても貴重だと思うので、せっかく時間を使ってきていらっしゃるのであれば、何かしらのお土産を持って帰ってもらえるといいなと思っています。

本当に、学生時代の時間っていうのはものすごく有限です。やってると、意外とだらだらしちゃったりするんですけども、有限な時間をどれだけ自分のために使ってあげられるかっていうこと、それが別に起業に向けた準備っていう、別に偉そうな話じゃなくてもいいんですけど、そんなふうに考えてぜひぜひ学生時代を過ごしていただければなと思います。

あと1つは、失敗することみたいなのが最後キーワードの1つとしてあったんですけど、コケて1回底を見ると、そこからのクオンタムリープっていうのはすごく大きいと思うので。今回は「修行の仕方」ってテーマだったと思うので、とにかく自分を追い込んで、失敗して、底を見て、そこからどう這い上がっていくかみたいな。それを恐れずに、どんどん繰り返していってほしいなと思います。

小林:今言ってた失敗ってあるじゃないですか。実は皆さん、失敗じゃないと思っていることが、失敗だったってことを気付く瞬間ってあるんですよ。

僕、ダイエットしてるって話したじゃないですか。電車とか乗ってるでしょ、なんでみんな階段歩かないんだろうと思いますよ。みんなブヨブヨしてるのに、階段歩かないんですよ。歩けば健康になるのに、楽しようと思って、不健康になるんですよ。皆さん階段歩いてます? 歩いてないですよね。どんどん退化していきますから。それ、失敗なんでですね、実は。

そういうことが言いたくて言ってるわけじゃないんですけど、実は気づいてなくても失敗ってこともありますんで、よく考えていただければ。じゃあ、佐々木さん。邪魔してしまいまして。一言熱いメッセージを。

佐々木:はい。僕はさっきも話してるんですけど、学生時代とか社会人になって最初のころとか、物覚えがいいっていうか、若いころに言葉を覚えたほうがいいっていう感じで、そのころにどれだけ良い成長を実現出来たかっていうのが、(人生の)標準になってしまう可能性が非常に高いんじゃないかなと思っていて。

そういう意味では、今何か知らないけどとてつもなく頑張れるみたいなことを、身近にあることから取り組んでみるっていうのが面白いんじゃないかな、と個人的には思ってます。あと勝手に宣伝すると、今うちの会社インターンとか大募集中なので、僕が学生のころにしたような経験をしたい方がいたら、ぜひ声を掛けてみてください。よろしくお願いします。

小林:絶賛募集中です。投資先なんでぜひ、ってことで宣伝しました。

自分の選択に言い訳をしないこと

小林:川本さん、お願いします。

川本:皆さんここにいらっしゃる方って、起業とか、あるいは良い会社行ってとか、キャリアを考えていらっしゃるんだろうなと思います。一番大事なことって私が思ってるのは、言い訳をしない、自分のとった選択に対して。そういうかたちで言い訳をすると必ずうまくいかないし、そして言い訳をするとそこが逃げ口になって、どんどん人生逃げていっちゃうと思うんですよね。

これからどこかの企業に入られることがあったりとか、起業されることがあってうまくいかなかったりしたことがあったときに、「なんで俺を世の中が分かってくれねーんだ」とか「組織は俺のことを分かってないんだ」っていうような言い訳をする人っているんですけど、俺は違うことを思っていて、むしろ理解させようよって話だと思うんですよね。

すなわち、自分が取った選択っていうのが多分間違ってたって話になるんだと思うし、理解させるようにどうすればいいのか、アプローチを変えてみるとか、考えるとか、いろいろなやり方あると思うんですよね。そういうかたちのなかで、結果を追い求めていくってことが、結果的には良いキャリアの築き方になるんじゃないかなと思ってます。

そのなかで、さらにアンテナを高く張っていると、たまたまチャンスみたいなのが人生では何回か来ると思うんで、それを掴むか掴まないかはその人次第なんですけども、そういうときもポジティブに「チャンスだな、俺はここに賭けてみよう」、そういうキャリアチェンジみたいなのもあると思うんで。

そこは見えないので、まず自分がファーストステップ、社会人としてやっていくなかでキャリアに対しては言い訳しない、ってところは心がけてもらうといいんじゃないかなっていうふうに、自戒も含めて思います。

小林:ありがとうございます。じゃあ最後に“波乱万丈”平尾丈。涙が出るくらいの熱いメッセージを。

平尾:泣かした方がいいですね、ぜひ皆さん泣いていただきたいんですが。やっぱり人との出会いこそが人生を変えてきたな、というふうに個人では思ってます。今日も素敵な方々に会えてよかったと思ってますし、来ていただいた方にとっても、私も何か参考になったか分かりませんが、懇親会とかも参加したいと思ってますので、その辺りとかもぜひお話しさせていただければと思ってまして。

今日本の法人数って250万とか300万くらいと言われていて。イコールですよ、250万会社があるということは、日本には250万人社長がいるんですよね。経営者がいる。っていうことは、人口が1億数千万人ですから、割っていただくと50人に1人は社長なんですよね。なので、ここにいらっしゃる方でも、成し遂げる方々、事を成す方々、絶対にいると思います。

さっき『HUNTERXHUNTER』の王に例えたんですけど、全然例えになってないなって思って反省したんですけど、王が段々築いていって、最後に恋愛を覚えて死ぬっていうね、それ言い忘れちゃったんで(笑)。

結局、“愛情” “友情”平尾丈とか、“波乱万丈”平尾丈とかね、31のおっさんが言ってるわけですよ。こういうの見て、みなさんが何を感じるかなんですよね。「ああ、平尾丈しょぼいな」と思っていただけることこそが、すごい大事なのかなと思ってますし。

これ、私の人生の中での限定した話ですが、社会の問題解決は起業家がやってきたんじゃないかな、と個人的には思ってまして、やっぱりこの中から起業家が増えていって、日本を盛り上げて、世界を盛り上げていって、地球を平和にする、そんな方々が出てきてほしいなと思ってます。“波乱万丈”平尾丈でした。

小林:どうもありがとうございました。

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