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野球やサッカーのマネジメントの手間をアプリで解消 元球児が挑むスポーツ×スマホビジネス

2018年2月28日、インキュベーション施設「Plug and Play shibuya」にて、スポーツ×テクノロジーをテーマにTechベンチャー6社の経営陣がトークイベントを開催。成長産業の一つとして注目されているスポーツビジネスの発展に向けて、Sports Techスタートアップが目指す世界を語ります。本パートでは、Link Sportsの小泉氏が、スポーツとスマートフォンを組み合わせた新しいサービスについて紹介しました。

スマートフォンから感じた可能性

泉友詞氏(以下、泉):はい。ありがとうございます。Link Sportsの小泉さんですね。では小泉さん、改めてよろしくお願いいたします。

小泉真也氏(以下、小泉):よろしくお願いします。Link Sportsの小泉です。募集のところとか、みんなスポーツ系だからほとんど一緒なんで、だいぶかぶるところはあるんですけど。

まず僕の経歴なんですが、ちょっと変わっていて。小学校からずっと野球をやっていて甲子園を目指していたのですが、高校2年の時に、肩を壊しまして、その後肘、腰を痛め現役を引退いたしました。野球がなくなって、「なにをしよう?」みたいな感じになってハマってしまったのが、麻雀だったんですね。

プロまで目指すというところまでやって、「いや、これじゃ人生違う」と思って、考え直して。自分がスポーツをやっていたことと、ちょうど私が大学の時にスマートフォンが出たんですね。

「この可能性は!」と思って、「スポーツ×スマホってなにがあるんだろう?」ということで、アメリカに行ったりとかして、いろいろビジネスを考えました。それが今のビジネスになっているんですけど、僕はすぐ起業しないで、1回、4年間……5年か、富士通にいまして、そこから起業したという経緯になります。

それで、(スポーツチームのマネジメントアプリの)「TeamHub」と(スポーツWebメディアの)「AZrena」という2つのサービスをやっておりますが、本日はTeamHubをご説明します。

チームスポーツは始めるまでに手間のかかる部分が多い

私たちのサービスは、たぶんこの中では、IoTとかeSportsとかの中では、かなりリアル気味のサービスでして。チームスポーツをこの中でやられる方、もしくはやっていた方っていらっしゃいますか?

(会場挙手)

(やっていた方は)だいぶわかると思うんですけど、チームスポーツってだいたいやる時に、対戦相手を探してから、場所を探してとか、スコアを記録してとか、データ化してとか、お金を管理してとか。これ、お金は部費でもいいですし、最後飲みに行った時の飲み会のお金の管理でもいいんですけど、やるのにけっこう手間がかかっているんですね。

時間で言うと、だいたい150分~200分ぐらいかかっていると。書いてあるとおり、実はかなり複数のツールを使っているチームばっかりなんですね。これ、けっこう課題で。

これを解決するサービスが、スポーツチームのマネジメントアプリであるTeamHubというものなんですけど、まあ、全部の機能を紹介すると時間がないんで、1つ、スコア軸でお話できればと思います。

見てわかるとおり、左から……。これ、ごめんなさい、「開発中」って書いてあるんですけどもうリリースしています。(左が)野球、真ん中がラクロス、一番右がサッカー。全部UI/UXが違うんですけど、簡単に入れられるようになっています。

今日ご説明するのは野球。野球のスコアブックってこれなんですけど、書ける方はいらっしゃいますか?

(会場挙手)

けっこう多いな(笑)。

(会場笑)

野球、けっこう難しいんですよ(笑)。スコアを書ける方はなかなかいないんですけど、これをこの画面1つでつくれるようにします。

スポーツに関わる人を支えたい

わかりやすくこの投球ボタンを押して、例えばストライクとかボールって入れていくと、当然上にカウントがたまっていって。ここまでは普通なんですけど、ランナーが出た時に、全部ドラッグ&ドロップで盗塁とかできる。例えば、これは牽制ですけど。

じゃあ、例えばダブルプレイでしたとなった時は、「ゴロ」で「バッターアウト」で「ダブルプレイ」と選んでいくと、643のダブルプレイ。ランナーが消えました。これが全部、もう結果になっているんですね。プロ野球の1球速報みたいになっていると思うんですけど。

かつ、この画面だけじゃなくて、例えば自分の子供たちがヒーローになったとか、勝利打点を決めたというのが、新聞が出ます。「自分の子どもがヒーローだ」。これ、たぶん親はうれしいと思います。

もう1つ、AZrena(アズリーナ)というサービスをやっているんですが、これはちょっと本当に割愛しますが、スポーツのメディアで選手以外にフォーカスをしている。例えばサッカーだと審判とか、野球だとそれこそ整備する人とかをフォーカスして出しているメディアとしては、明らかに今一番読まれているメディアなので、ぜひ「AZrena」で検索してもらえればと思っています。

こういうふうに私たちは、スポーツをする人、もしくはスポーツ業界に関わる人を支えるという思いで、サービスをやっています。

それで、ちょっと今日はマップということだったんで、せっかくなんで、スポーツをやるというところの、この三角形をつくっていますけど。これはアメリカベースだと、トップがだいたいSAPとか分析、真ん中が「Hudl」という動画、この下が僕らがやっている「TeamSnap」というような、スポーツ管理の領域で。

ライフログとスポーツログをつなげてスポーツについて語れるように

一方、日本であるのってここ(プロのところ)だけなんですよ。なので、本当にこの下、今日は石井さんがいらっしゃるので、Teamsとかもそうですし、僕らもそうですしというところで。日本もそうですし、この領域でグローバルで挑戦するというのが私たちの会社です。

「スポーツはどうなっていくの?」という話なんですけど、それこそさっきデータの話もありましたけど。今って例えば、私でもいいですし、イチローでもいいんですけど、小学校の時ってどれぐらいの、何打数何安打だったとか、どれぐらい野球をしていたとか、なにを履いていたのって、情報がなんにもないんですね。これってけっこうチャンスで、それが全部わかるようなものをつくります。

なんで、ちょっと画面に書いてありますけど、自分がどういう履歴でなにをやっていて、そういう人間が、例えば私だったら「野球を10年ぐらいやっていた人間が起業した」みたいなかたちで、ライフログとスポーツログをつなげて、「スポーツってこういうもんだよね」というのが語れるような世の中をつくろうと考えています。

最後、人材になりますけど、先ほどの2名が説明してくださった方々をそのまんまほしいんですが、1個追加すると、スポーツをするのが好きな人。僕らはスポーツをする人を支えるので、実際やるということがユーザーに寄り添う一番のポイントだと思っています。

ちょっと右のやつは、年に1回ママチャリグランプリというのが富士スピードウェイであって、ママチャリでF1のコースを走るというようなイベントも常にやっていますので、ぜひ出たい方はお声かけいただければと思います。以上です。ありがとうございました。

(会場拍手)

:小泉さん、ありがとうございました。

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