「日本主導でここまできた」内閣官房長官が語る、北朝鮮の非核化交渉の経緯

山本一太の直滑降ストリーム@Cafesta ゲスト:菅義偉 官房長官 #2/3

自民党のトーク番組「CafeSta」内のコーナー、「山本一太の直滑降ストリーム」。本パートではゲストに内閣官房長官の菅義偉氏を迎えて、国内外のさまざまな問題について語ってもらいました。

行政文書は国民の知的資源

山本:はい、ということでみなさん、お待たせしました。もう連日いろんな問題で本当に24時間飛び回っている兄貴が、菅官房長官。ちゃんと約束通り、今日来ていただきました。もうちょっと奥の席に座ってにこにこしてるんで、ここで菅官房長官に登場いただきたいと思います。

(一同拍手)

菅義偉氏(以下、菅):こんばんは。

山本:官房長官、本当にありがとうございます。今日はお忙しいところ。

:はい。久しぶりです。

山本:はい、でもこの番組、官房長官は4度目の登場なんです。

:4回目ですか。

山本:はい。官房長官としては3回目ってことなんですけど、もうユーザーのみなさんがどこかで呼んで欲しいと。特にけっこう今、政府を巡って大変な問題もあるので、いろいろお忙しいと思うけど、ぜひ兄貴を呼んで欲しいということだったので。今回も本当にありがとうございます。

:とんでもない。こちらこそ。

山本:そこで今日、いろんなお話をお聞きしたいと思っているんですが。

:はい。

山本:まず最初に、あんまり細かいことはいいんですけども、これはちょっと避けては通れないことなので。ここのところ、森友の例の決裁文書改ざんの話であったり、イラクの日本の話があったり、さらにちょっと今、加計学園の問題を巡るいろんな記録文書の話があったり。

私は今日の番組でも言ったんですけども、ここはもう安倍政権にがんばってもらうしかないと思って(います)。北朝鮮問題だけじゃなくて、いろんな意味でもうここは安倍総理にがんばってもらうしかないと。

:はい。

山本:そこは官房長官にしっかり政権を支えてもらうしかないと思うんですが、やはり国民のみなさんからの非難もかなり厳しくて、これについて官房長官がどう受け止められているのかということは、ちょっとまず一言お聞きしなきゃいけないと思うんです。

:まず行政文書というのは、ある意味で国民の知的資源というんですか。そういうものでありますから、そこはやはりしっかり対応していかなければならない。これは当然のことであるというふうに思っています。

山本:はい。

根本的な改革の第一歩は情報公開

:今、いろんな問題が噴出してますけれども、なぜこうしたことが起きたのか。そうしたことを徹底的に検証して、そういうことが終わった時点にどこをどうすればいいのか、根本的な改革は必要だと思っています。

山本:森友の話もそうだし、イラクの日本もそうだし、今度出てきた加計学園の問題もそうなんですけど、総理もとにかく徹底的に解明すると。特に決裁文書改ざんとか、日本の問題ももちろんですけど、とにかくちゃんと政府が政府のやるべきことをやる。

例えば森友については地検に協力し、国会としてもできる限りのことをやって、膿を出し切るということなんで、これはとにかくしっかり情報公開していくということでよろしいんでしょうか?

:はい、そういうことです。そこでまずしっかり行うことが、まず一歩だと思っています。

山本:はい、わかりました。あんまり細かいことを申し上げるつもりもないんですけども、ぜひ総理の下でしっかりとリーダーシップを取っていただいて。やっぱり国民が思っている疑問にちゃんと答えなければいけないと思うので。そこはもう1回言いますが、私は安倍政権を続けることは国益だと思っていますので。

:まあしっかりがんばります。

山本:よろしくお願いします。ということでちょっと申し訳ございませんでした。お忙しい中、ここから始めたんですけど、まず1つちょっと最初にお聞きしたいのが、官房長官は在籍最長になったんですよね。在任記録を今、更新中。

:まあ長いのはそうでしょうね。

山本:官房長官になった直後にも出てもらったんですけども、その時、長官がスープカレーでダイエットしたとか、いろいろ散歩するんだよ、とか言ってたんですけど。

:懐かしいですよね。

山本:懐かしいでしょ。あれからずっと時間がたっても、まだこうやってこれだけ毎日忙しい中でも元気ですよね。官房長官はどうしてこんなに元気なんだって声があるんですが、なにか健康法はあるんですか?

:やっぱりですね。

山本:スープカレーは食べ続けてる?

:いや、そこはもうやってません。やめました。当時4ヶ月で14キロ、ダイエットしましたから。

山本:そうですよね。ピンポーンってやって奥様に誰だって言われたっていう。

:そうそう(笑)。

山本:誰だ、あなたって。

:そんなこともありました(笑)。本当に(私が)わからなかったと言ってましたから。今は朝、歩くようにしてます。ここ何年間かずっと歩いてますけど、もともと私、早寝早起きなものですから。

官房長官の健康法

山本:だいたい何時に寝るんですか?

:12時前には必ず寝ます。

山本:12時前に寝る?

:必ず。11時半を過ぎるとなかなか起きていられないという感じで。

山本:朝は何時に起きられるんですか?

:朝は5時に目が覚めます。

山本:朝5時に。

:ええ。

山本:そうですか。

:私、秋田ですから、両親はもっと早かったんです。

山本:農家の方?

:みんな。ええ。

山本:4時ぐらいから。

:その当時は、(両親は)もう行って、農作業して帰ってくると、私は起きると。そのくらいでしたから。だんだん遅くなってきてるんだとは思うんですけどね(笑)。

山本:なるほど。もうちょっとお聞きしたいんですけど。24時間いろんなことが起こるから、だいたい官房長官ってどこか式典に行った時に、しょっちゅう携帯が鳴ったり、あらゆる情報が世界中から入ってくるわけじゃないですか。夜中に起こされることってしょっしゅうあるわけですよね?

:前はよくありました。地震とかテロとか、あとは北朝鮮でした。あの北朝鮮がなんとなく非核の方向へですね、まず交渉というところまできました。ある意味では寝ないくらい大変でしたから。

山本:ミサイル飛んできたりとか。

:ええ。少しは緊張感が。

山本:なるほど。官房長官、5時に起きて、すぐにご飯を食べるわけじゃないですよね。

:いや、食べないです。

山本:食べない。5時に起きてどうするんですか?

:新聞を読みます。

山本:そうか。まず5時に起きて、新聞読んで、その後、散歩されるんですか?

:新聞読んで、ひと通り目を通して、それで支度をして、6時半にNHKのニュースに目を通してからうちを出るんです。それから歩き始めて。

山本:はあ、どこら辺、うちの周辺とか?

:内緒です(笑)。

山本:そりゃそうですね。わかりました。内緒のルートでどのくらい歩くんですか?

:40分くらい歩きます。

山本:40分くらい歩きながら、いろいろ考えて。今日どうしようか、とか。

:ぼけっとしながら考えます。

山本:なるほど。わかりました。みなさん、官房長官のユーザーのみなさんからいろいろ問い合わせのあった官房長官の健康法は散歩です。スープカレーはもう食べてないということだったんで。はい。わかりました。

北朝鮮を取り巻く状況が変化したきっかけ

山本:今ちょうど北朝鮮の話が出たんで、ちょっとそこからいこうと思うんですが、官房長官になるずっと前から、ずっと北朝鮮問題ではいろんなことを一緒にやってきて。

:やってましたね。

山本:ええ。だって法律も官房長官と一緒に作ってます。

:作りました。

山本:ここら辺の流れをどうご覧になっているか。河野太郎外務大臣にも聞いたんですけど、南北会談が決まり、米朝が決まり、今度もしかするとロシアとも(会談を)やるかもしれない、という中で、みんなが少し、日本はちょっと蚊帳の外じゃないかみたいなことを心配している。

官房長官も河野大臣も、総理もそうですけど、今はとにかく最大限の圧力をかけていくべきだというのは、私も100パーセント同感なんですが、ここら辺の流れを官房長官はどんなふうにご覧になっていますか?

:ここはよく今、言われましたように、日本は置き去りじゃないかと。日本主導でここまできたというふうに思っています。

山本:なるほど。

:というのは、やはり北朝鮮には米軍の軍事力、日米同盟がありますから。総理はそういう中で北朝鮮に圧力をかけてきた。当然、日米韓と連携しますよね。

山本:はい。

:それと同時に昨年の国連決議で中国を引き込むことができたのが大きかったと思います。

山本:なるほど。

:北朝鮮の貿易相手は約9割が中国ですから、今まで厳しい国連制裁をしようとすると、必ず中国、ロシア、これ共有圏がありますから、そこでできなかったんです。ですから、どうしてもある意味で、あまり厳しくない制裁しかできなかったんですけど、それがようやく去年、厳しいものができるようになった。

山本:なるほど。

:それとやはり軍事的圧力を米国を中心に北朝鮮にかけ続けてきた。ピョンチャンのオリンピックが終わって、韓国の代表団が特別訪朝ですか。北に行きました。あの時に非核を表明するという話が出てきましたよね。帰ってきてから。私がえぇ? と思ったのは、「米韓軍事演習については理解を示す」って北朝鮮が言ったんです。今までは「米韓軍事演習をやるから、核ミサイル実験をやる」と言っていた。これがガラッと変わりました。

山本:なるほど。

:もしかしたら、と思ったんです。そしたら、確か3月9日だったと思いますけど、北朝鮮に行った特別訪朝団が米国に行って、米朝の首脳会談を北朝鮮が望んでいるといったことを言ったわけです。

たまたま私、あの朝、米国のハガティ大使と会食したんです。その時に9時までに安倍総理とトランプが電話したいと、ちょうど大使がセットするように来たんです。私ども当時8時半が閣議だったんです。これはもちろん大事だと思って、セットしたんです。その時のトランプ大統領の第一声が「晋三、グッドニュースだ」と言うんです。

山本:トランプ大統領が。

北朝鮮の非核化交渉の背景

:そうだったんです。その内容は、みなさんご承知の通り、いわゆる北朝鮮の体制を維持することを前提に非核(するということ)。

山本:向こうが言いだしたと、トランプ大統領が言ったんですね?

:ええ。非核の交渉をしたいと、米朝会談をやりたいということだったんです。

山本:なるほど。

:ですから、私どもずっと言い続けてきたことは、北朝鮮がまず非核化にコミットすること。そして北朝鮮の政策を変えさせるために圧力をかけ続けてきた。

山本:なるほど。

:これが日本の基本方針。それに米国とその方針で一緒にやってきたわけですから、私はやはりそうしてきたことが、米国の大きな軍事力が変えたという。アメリカのいろんなシンクタンクでそういう見方が広がってますけど、ようやくそういう方向になってきた。

山本:なるほど。

:ここからしっかり詰めていく、ということが、これが大事なんです。ですから圧力をかけ続けながら、まず米朝交渉、その中でやはり非核、それと同時に日本には拉致問題がありますから。

山本:そうですね。

:拉致の全面解決をしっかり。総理は来週、日米首脳会談ありますんで、そういう中でまずトランプ大統領に対して日本の考え方をしっかり伝えて、協力していく。そういうことだと思います。

山本:なるほど。ありがとうございました。今、長官が日本が主導してやってきたっていうことをおっしゃったんですけど、私も20何年間か政治家をやってますけど、考えてみたら、外交の世界でこれだけ日本が存在感を発揮したことってないと思うんですよね。

:ないと思います。

山本: とにかく総理があらゆるところで、今は圧力だ、と。恐らくトランプ大統領にもいろんなアドバイスをして、菅長官もかわいがっている、私の30年来の親友である河野太郎外務大臣も世界中飛び回って。もうとにかく北朝鮮については今は圧力だといい、国連安保理で議長までやって。河野太郎は音楽と声優の才能はゼロなんですけど。

:よく知ってます(笑)。

山本:外交は抜群なんですが。つまり、だから、日本が主導してこの圧力の路線ができたと。

:はい。

山本:そういう中で、それ(日本の主導)があったからこそ、今こうして北朝鮮の行動が変わったと。ある意味でいうと、今回の流れも想定の範囲内・範囲外という言い方はしないですけども、日本がこの流れを作ったからあるというふうに言っていいってことですよね。

:それは大丈夫だと思います。

山本:なるほど。

:実際そうですから。ですから、これからある意味で正念場になってくると思った時に、そういう意味で北朝鮮が政策を変える方向になったということです。

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