全国屈指のマンモス校が「すらら」を導入した経緯

橋本晃一氏(以下、橋本):それでは改めまして、みなさんこんにちは。

参加者一同:こんにちは。

橋本:近畿大学附属高等学校・中学校の教頭をしております、橋本と言います。近畿大学の附属高校・中学校は、全国でも3番目くらいに大きな学校で、教頭も私を含めて3人、教頭補佐が2人いるくらいの大きな学校です。

あとでも紹介しますが、私は、我々が一群と呼んでいる中高一貫コースの責任教頭をしております。だいたい8クラスがずっと上がっていく感じです。本校は高校になりますと、1学年が1,000人規模になりますので、中高合わせて約4,000人規模になります。

一群の他に公立中学校から入ってきて近畿大学に進む二群、それから公立中学校から入ってきて国公立を目指す三群、スポーツの四群があります。そういった、3つ4つの学校が1つに固まっているような、そんな大きな学校でございます。

その中で今日は、特に中学校の方に「すらら」を導入させてもらった経緯などをお話しようかなと思っております。今日お集まりいただいている先生方はもうICT(Information and Communication Technology)を導入されて、どういうコンテンツを使っていこうかというレベルの学校さんもあるでしょうし、これからICTを導入していこうかなという準備段階の学校さんも、さまざまな学校がいらっしゃいます。

今日、私からは、先生方がICTを導入したり、実際にすららを導入したりするときに、どのような反応、動きをしたかというようなところをお話しできればと思います。

先生方に対して私自身がどういうふうに動いて、導入していったかというところも含めてお伝えできれば、もしかしたらいろんな学校さんの思いに一致するお話ができるのかなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ちょっと写真が恥ずかしいんですけど(笑)。これはすららさんと一緒に作ったスライドなので、あとでまた見ていただけたらと思います。

受験勉強に時間を奪われないプログレスコース

私の出身は大阪なんですが、附属の大阪校に戻ってきたのは2年前です。それまでは福岡高校、それから福山高校・中学校、そこから東広島に新しい学校を作ったりして4校目。近畿大学は全国に附属が7校ありますので、半分以上回ってまた地元に戻ってきたということなんです。

いろんな学校を経験させてもらいました。就職クラスがあるような女子校(当時の福岡校)。福山がそうでしたが、本当にスポーツばっかりやっていた男子校で、当時は、野球で甲子園に行ったり、柔道部、卓球部はインターハイ常連といった学校でした。

そこを男子校から、女子を入れて共学にして、特進クラスを作って国公立大学にたくさん入学できるような基盤を作り、附属中学校を設定しました。その福山校がうまくいったので、今度は東広島に新しい学校を作りました。

大規模(な学校)から、最初3クラスでスタートした東広島のような、小さな学校での苦労など、私学でありながらいろんな学校を経験させてもらいました。なので、先生方もいろんな学校があるとは思うんですが、少しでも気持ちがわかったお話ができたらなと思っております。

さっき少し紹介しましたが、本校近畿大学附属の紹介をもう少しさせてもらいたいと思うんですね。中高一貫コースはこの3つのコースに分かれております。医薬コース、英数コースのアドバンスト、英数コースプログレス。

医薬コースは医学部・薬学部を目指すコースですね。近畿大学には関西では1、2を争う医学部がありますので、そこを目指しています。推薦枠ももらっています。

そして、アドバンストは国公立を目指すコースです。プログレスは近畿大学にそのまま合格をしていくという、いわゆる大学受験のないコースです。私は大阪に来て、実はこのプログレスというコースが1番、これからの学校のニーズに合った新しい取り組みができるんじゃないかなと非常に期待をしています。

はっきり言って受験勉強をする必要がありません。なので、今までの偏差値教育というか、受験を目指してペーパーでたくさんのことを覚えて、それを出すというかたちではなく、その(受験)勉強をしないといったら言い過ぎかなと思うんですが。別のことをする時間が取れるという、違ったかたち。

自由な教育ができる一方で学力が備わらない

例えば、今私がしているこういうプレゼンテーションとか、高校では卒業までに8,000字から10,000字の論文を書かせてます。もちろん、iPadでKeynoteやPagesを使って。

自分の将来についての内容なんですが、高校1年生のときから調べ学習をしながら、最終的には自分のまとめた論文の内容をKeynoteでプレゼンをするところまでいってる状況なんですね。

ただ問題点としては、いわゆる学力が十分備わらないところです。そこで、今回のすららさんに話がつながっていくわけなんですが。ちょっとその前に……以前、本校の説明会に来ていただいて、校長の話を聞いていただいた先生から、生徒が初めてiPadを開けるシーンで、とってもいい顔してるという話を聞きました。

本校の広報の先生に「そんな動画ある?」と聞くと、あったので持ってきました。中学1年生の生徒が初めてiPadを開けるシーンをちょっと見ていただきたい。

(動画)

ということです。私は実際に入学したあと、このシーンに立ち会ったことがあるんですが、本当に嬉しそうな顔をするんですよ。箱を開けた瞬間の「うわぁ」っていう表情は、本当に素晴らしく「iPadを渡してあぁ、よかったなぁ」という瞬間ですね。

今どきの生徒ですからスマホも使い慣れてるし、iPadだって、おうちの人のは使ったことがあるんですけど、これは自分のiPadなんですね。このあとさっそく、それぞれ自分の好きないろんなiPadケースを買って、それを6年間大事に使っていく様子が見られます。

本校はICTを導入してもう5年が経っています。最初は高校から導入したんですが、中学校も1年遅れで導入しました。私は2年前に本校に着任したので、先生方はICTをかなり使える状態になっていました。ですから、導入のときの苦労とかはあまりわかっていません。

2年前にはもう先生方はiPadもだいぶ使える状態でした。ホームルームや授業でも校務支援アプリケーション、授業支援アプリケーションなどを使っている先生方はたくさんいらっしゃいました。

ただ、eラーニング教材は中学校に入ってなかったんですね。高校のほうには映像配信型のeラーニング教材が3年くらい前から入っていますが、ちょっと残念ながら、あまり使われていない現状がありました。

これはもう失敗だったんじゃないかということで、業者に来てもらって、使い方のレクチャーとかをどんどんやって、少しずつ良くはなっていってるんですが、そういうこともあり、中学校に入ってなかったんですね。

成績下位の子どもと先生の悪循環

eラーニング教材を使う前に、校務支援・授業支援アプリケーションを活用しながら、先生方は生徒らと一緒にICT授業をやっていました。そこからすららを導入したんですね。本校としては非常にいい流れだったんじゃないかなと思っています。

すららを使っている様子も少し動画があります。1分ほどですので、見ていただけたらなと思います。

(動画)

ということです。この動画も先生と生徒が一緒に作りました。本校に来れば見ていただける動画を、ちょっと切り取ってもらっただけなんですけどね。

次に、実際にすららを今年度から導入したところのお話をしたいと思います。じゃあなぜすららを導入しようと思ったかと言うと、もちろんまず1つはeラーニング教材が入ってなかったということですよね。

eラーニング教材を入れるに当たって、すららさんが営業に来られて「こんな内容ですよ」と担当の方に紹介していただきました。これは1学期、6月くらいの話でしたかね。

「本校の課題は何なのか?」 「どういう使い方をしていくのか」という目的がなかったら、やっぱりダメなんですよね。そこを実際に分析していきました。

これは当たり前の話ですけど、上位はよりしっかりと基礎学力をつけて自分で勉強をさせる。下位はなかなか勉強してくれません。楽しい中学校生活ですからクラブ活動もやりますし、プログレスの生徒達には手厚い指導が必要です。

宿題を出さない子には、居残りをさせてやらせます。生徒らも嫌々やりますよね。先生らもクラブをやりたいのに、その時間を削って教室に残るという悪循環があったわけですよね。

子どもたちが学習レベルに合わせて学べる「すらら」

何でだろうと言うと、やっぱり家庭学習。これは自己紹介のところにも書いたんですが、今中学校2年生になりますけど、当時1年生の学年主任が「先生、どうしたら生徒らは家庭学習してくれますかね?」この一言です。

先生方もわかってると思いますけど、家庭学習をさせないとダメですね。塾に行って勉強する、個別に家庭教師と勉強する、残して勉強する……。やっぱり自分で家庭学習をどれだけするかが今後の力につながっていくことは、誰が考えてもわかることなんですが。

それをしていくには「どうしたらいいか?」 この一言で、じゃあすららを入れてみようかということで話し合いを始めました。

本校でのポイントは3つありましたね。けっこう人数が多いですから、いろんな層の生徒がいます。さっきの例にもありましたが、1つ目はアダプティブであるということ。

それから、ポイントの2つ目は、勉強が苦手な生徒もけっこういるので、自分で家庭学習ができるかどうか。本校はiPadを1人1台持っていて、家庭でも使えますので、そのあたりはやろうと思ったらできる。

3つ目は、我々もICTで先進校だと言われてますけど、映像配信型のeラーニングに関しては失敗もしてます。中学校では必ず成功させるという気持ちで、すららさんに導入の経験をいろいろ聞いてみた、という点です。

当然ですが、まずどの学力層にもきちんとやってもらえるのか、ということを伺いました。(返答は)本当に小学校レベルから偏差値65くらいのところまでいけますよと。それぞれ自分がわかってないところ、自分の苦手なところをちゃんとやっていくことができます。これはすららの良いところだと思います。

2つ目ですが、中学生は飽きっぽいですし、おもしろくないといくら「分かり易い講義」でも、ダメですね。ずっと先生のレクチャーを聞いてられるような子だったらこんな苦労はしません、なので、すららのアニメの解説は非常に取っつきやすくていいですね。

いろんなところで見続けられる工夫がありますし、やっていただいたらわかると思うんですけど、非常に細かく生徒の状況管理ができます。