シャワー中の鼻歌は、なぜ上手く聞こえるのか

Do You Really Sing Better In The Shower?

一日の始まり・終わりにシャワールーム内でつい鼻歌……。こんなことを誰しもがやったことはあるでしょう。その歌が上手く聞こえることに、“ある理由”が隠されていることはご存知でしょうか? 今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」は、シャワールーム内の音響効果が鼻歌にもたらす影響について解説しています。

シャワー中の鼻歌がすばらしい理由

ステファン・チン氏:シャワー中に即興のジャズを歌ったり、例えばマドンナの「Like a Prayer」の歌詞を元気よく歌い上げたりすると、自らの歌唱力の高さに魅了されたことは誰しも経験あるかもしれません。

しかし、車のドライブ中に友達と一緒に歌ってみると、マドンナよりもずっと下手で、濡れた猫よりはまだましというレベル。湯気でいっぱいのシャワールームという舞台のみで起こったマジックかのように思えるでしょう。

この理由は浴室に音響効果がすばらしい特性があるためです。シャワーブースの中で歌うと、あなたの歌が非常に上手く聞こえるのです。

タイル貼りの滑らかな表面に音波が当たり、吸収・拡散されずに反射するため、その声が増幅してボリュームが上がったように聞こえます。

しかし、その声は単に大きくなるわけではありません。シャワールーム内の壁と、人間の口からの距離が離れているため、聞こえない音波も存在しているのです。壁は滑らかで固いので、あちこちの壁に跳ね返り続け、何分の一秒の音のみが耳に入ってきます。

そのため、リビングルームにいるときよりも静かな音の反射を、長く耳にし続けるのです。この効果は「残響」といい、音符が実際よりも少し長く残る印象を受けます。

また、残響は反射した波長が重なり耳に届いたとき、音符の間を音が移行するのをゆるやかにします。

カラオケなどでキーを外していると感じることは少ないですが、これはマイクが原因です。マイクは電子的な残響を加えるために設計されています。ステージ上で完全に困惑しないのは確かですが、シャワーほど有能ではありません。

カラオケの演出よりもシャワーでのパフォーマンスが上と感じるのは、シャワールームのもう1つの音響の特質のおかげです。それが「反響」です。音波がきれいに増幅するために、正しい方法で並ぶことが本来の反響の意味です。シャワーブースの中で、音符の波長の長さが、部屋の寸法と一致し、反射した波長の頂点が整列します。

多くの音符がそこで反響して、いくつかの音を消し去りながら、他の反射した音波と結びつきます。深い低音は長い波長を持ち、音符間の距離が離れているため、統合される低音もあります。低音が統合されるため、全体的に荘厳な歌として感じられるようになっているのです。

シャワールームの音響効果があまりにもすばらしいため、アーティストは実際に録音しています。ウィアード・アル・ヤンコビックのデビューシングル「My Bologna」は、シャワールームで録音されました。ピクシーズは、「Where is My Mind」「Gigantic」を最高のものとするために、浴室に録音機器を持ち込みました。

シャワールームのおかげで、マドンナの歌を私たちでも魅力的に歌い上げることができるのです。

SciShow

Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。

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