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kintone hack sendai vol.1(全1記事)

2018.05.22

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kintoneで脱Excel、膨大なタスクの管理 業務効率化を成し遂げるハック術

提供:サイボウズ株式会社

業務の中でkintoneを活用しているユーザーが一堂に会し、kintone活用のコツをそれぞれの視点で解説するイベント「kintone hive」。2018年3月15日、宮城県仙台市で初の開催となった「kintone hive sendai vol.1」では、日ごろの業務でkintoneを活用しているユーザーが集い、さまざまな事例を紹介しました。5分間という短い時間で「ここまでできるkintone」をテーマにkintoneの可能性を広げるプレゼンテーションを行う「kintone hack」では、ジョイゾー四宮靖隆氏、スマイルアップ熊谷美威氏、福島コンピューターシステム壁谷幸氏、グレープシティ山崎顕由氏らが登場し、驚きのアイディアを披露しました。

kintoneと他システムを連携

四宮靖隆氏(以下、四宮):私、株式会社ジョイゾーの代表の四宮と申します。弊社は東京に事務所があるのですが、kintoneしかしていないkintone専業のSIerです。

今日、仙台で初めての開催ということで、実は(会場)入口にサイボウズ商店があったかと思うんですけれども、実は仙台初出店です。青野(慶久)さんのサインがある本はここしか買えませんので、ぜひ帰りにみなさんお買い求めになってください。

本題に移ります。まずkintoneは、業務システムを簡単に作ることができるのが1つの大きなメリットだと思います。

もう1つは、やはりクラウドサービスで、APIという技術を使ってさまざまクラウドサービスとデータ連携をすることができる。このデータ連携をしていくところは弊社でもいろいろ相談をいただきます。

この「他システムと連携をする」ところのニーズは軸が2つあるんですけど、1つがkintoneからほかのシステムに連携をすること。例えば、kintoneでタスク管理をしていて、期限日をGoogle Calendarに入れたい。売上管理で、決まった案件情報を仕訳データとしてPCAクラウドに入れたいという流れ。

もう1つは、他システムからkintoneの流れです。例えばSansanで顧客管理をしているものをkintoneの顧客管理と定期的に同期をさせたい、もしくは「コラボフロー」というワークフローのシステムを使って承認された契約書をkintoneの契約管理に入れたい。こういったさまざまなニーズがあります。

これAPIを使えば確かにできるんですけれども、やはり課題があるんですよね。どうしてもデータ連携は個別要件になってくるので、カスタマイズをしなければならない。そうすると、もちろんそれに対して費用もかかる。改修や機能追加があったときも、費用がその都度発生してきてしまう。

こういったデメリットがあるんですけれども、それが今はこの業務フロー自動化サービスを使うことによって解決ができるようになっている。

「Microsoft Flow」とkintoneを連携

四宮:今日1つご紹介したいサービスがこの「Microsoft Flow」というサービスです。これはさまざまなサービスを組み合わせて、すべてブラウザ上で設定できるのですが、定形作業を自動化できる。要はさまざまなサービスをブラウザ上で設定するだけでデータの連携が簡単にできるんですね。

こういったものがいろいろアダプタとして用意されているんですよね。例えばGmailで受けたメールをそのままDropboxに入れる。もちろんkintone用のアダプタも用意されています。

さらに価格が非常に安い。あとは無料のプランもあって、簡単な業務フローであれば本当この無料プランでぜんぜんできてしまうんですね。

今日はデモを見ていただこうと思うのですが、kintoneでタスク管理をして、締切日をGoogleの予定として登録をする。この連携のデモをご覧いただこうと思います。

ステップとしては、Flow側の設定は本当にこの2ステップだけなんですよ。kintone側のデータを受けます。そして受けたデータをGoogle Calendarに登録する。1個1個がkintoneの項目ですね。フィールドになっていて開始日に開始時刻と終了時刻と締切日入れたり、タイトルに優先度と件名を入れたり、こういった設定をしていく。

kintone側の設定、これは1箇所だけなんですよ。Flow側で発行されているURLを、kintoneのWebhookという技術を使って、このURLをkintoneに登録するだけなんです。こうするだけで、kintoneでなにかレコードが登録されたら、その登録されたデータがMicrosoft Flowに流れていく。それであとはGoogle Calendarに登録されるという流れができるんですね。

実際に画面を見ていただこうと思うのですが、こういったkintoneのタスク管理があります。今度はFlow側の設定ですね。Flow側の、さきほどご説明したとおり、受ける処理と、その受けたデータをGoogle Calendarに登録する処理。もうこの2ステップだけですね。これを保存します。

Google Calendarをまず少し見ていくと、じゃあ5月10日は今なにも入っていないと思います。実際にタスクを登録。kintoneのタスク管理開いて、タスク名が入っています。「講演資料作成」。優先度などですね。

期日には、締切日に「5月10日」と入っています。「締切厳守」のような内容を入れておく。保存します。

この今のタイミングでFlowにデータが渡ったんですね。あとはFlow側でGoogle Calendarに決められたルールでデータが登録される。これを見ていただくと日付が入っていますね。日付も入って、内容も入っています。

さらに、ここにkintoneの該当するタスク管理のレコードのURL、これも自動的に貼り付ければ、これを押せば該当するタスク管理にそのまま飛んで、そのあとの処理を行える連携のフロー。

これは本当にこれぐらいの連携であれば、たったの数分ぐらいで設定ができる。そういったことができるようになっているので、Flow、先ほども言ったとおり無料で使うことができますので、ぜひともご活用いただければなと思います。

私からは以上となります。ありがとうございました。

(会場拍手)

プラグインを利用すべし

伊佐政隆氏(以下、伊佐):ありがとうございました。まさにkintone hackという感じで。これがkintone hackになります。今もちょうど5分。20秒ぐらい余りましたかね。

四宮:20秒ぐらい余りましたね。時間を守る男です。

伊佐:サイボウズ商店の紹介をして20秒ぐらい余るという。

四宮:ええ。それも踏まえてデモしたんで。ずっとさきほどから。

伊佐:なるほどね(笑)。そういうかたちで5分間のなかでご紹介いただきます。今日はMicrosoft Flowを使ったデータ連携をご覧いただいたのですが、四宮さんからもありましたけど、最近のkintoneのカスタマイズは少し違うんですよね。

四宮:そうですね。やはり昔みたいにすべて一から要件をうかがうなどのかたちで、時間もかけて作っていって、できあがったものに対して「これ以上改修したら、また少しお金と時間がかかっちゃいますよ」みたいな今までの流れとは違うやり方ですね。

伊佐:そうですね。もう1つ、プラグインという機能もあって、カスタマイズしたものを管理機能とセットにしてkintone上でお客様に売るサービスがあるんですけど。

四宮:そうですね。

伊佐:それもたくさん作っていらっしゃる。

四宮:うちではプラグインをいろいろ出しているので、例えば条件に応じてkintoneの必須を設定しています。例えば売上で、状態が見積もり中から受注になったら、受注は必須にしたり、そういった業務がよくあると思うんですけど、そういったものをうちのプラグインを使っていただくと自分たちでそういう設定ができて使える。

伊佐:そうですね。このフィールドがこの状態のときに必須にするという。設定画面とセットでお渡しするカスタマイズプログラム、プラグインがあるので。

四宮:月3,000円で。

伊佐:あ、なるほど。宣伝入っちゃいましたね(笑)。

四宮:30日間無料。

伊佐:そうですね。こういうものも使うと、今までのカスタマイズとは少し概念の違う、本当に機能を追加する、手軽な使い方もできるので、ぜひいろいろ勉強してみていただきたいなと思いました。ありがとうございます。

四宮:ありがとうございました。

伊佐:じゃあ、ありがとうございます。

四宮:ありがとうございます。また。

(会場拍手)

kintone導入、問題の根本を揉む

熊谷美威氏(以下、熊谷):みなさん、こんにちは。スマイルアップの熊谷と申します。

うちの会社は、私を中心に、少人数で運営している会社です。ITのコンサル、それからサポートをやっている会社で非常に小さいです。でも、サポートは人数が必要なので、外部の会社とまるで社内にいるかのように連携して対応しています。

私、実はプログラムがまったくできません(笑)。hackといっても技術的なことをここで私は披露は一切しません。

誰でもできる大切なポイント。とくに今「kintone、失敗するかもなぁ」と思っているような方、ぜひ聞いてください。それから「もっと圧倒的な効果を出したい」「劇的に変えたい」「こういうふうなことをぜひやりたい」という方、よく聞いてください。

質問なんですけれども、みなさんここでもっとkintoneをフル活用したいと思う方はどれぐらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

ほとんどですね。ありがとうございます。

では、そこのポイントがわかります。とくに運用のポイントですね。kintoneで大事なのは導入ではないんですね。運用なんです。私自身は、kintoneの導入例としては、約22業種と56社。まだそんなに多くはないんですけれども、けっこう徹底的に運用に関わっています。

そして2016年、ヤマウチさんにもお世話になっております。kintoneを導入して、お手伝いしております。それから京屋(染物店)の導入をお手伝いして、かなり根本を揉んでいますね。

それからヤマウチさんの事例。なにが劇的な変化かと。指示ゼロ経営とIT化を低予算で実現しているってことなんですね。10分の1に予算を圧縮しています。

それから京屋さんの事例はなにが劇的な変化だったか? 風土が変わっているんです。びっくりしました。「働き方の改革はまさにこれだ!」。蜂谷(悠介)さんは、ミスター働き方改革です(笑)。

本当に驚きました。生産性が5倍になっているんですよ。根拠はなにか? 売上は前年度比1.25倍、そして残業は約4分の1。単純計算ですね。この単純計算すると5倍。全体で考えると2倍以上には少なくともなっているんじゃないですか。

考えてみてください。1人で2人分ずっと働き続けるんですよ。驚きですよね。kintoneだけでそれがなぜできるのか? これを私は研究しています。

それから先ほどの辻野社会保険労務士事務所の辻野先生のところもやはりそうですね。この根本の部分を揉んでいます。劇的変化については、生産性が200パーセント。これは同業他社との単純比較で目安ではありますけれども、もうずっと200パーセントで動いている、そういう印象を私は受けていますね。

そして働き方改革。ITの働き方改革は残業が減ることではありません。働き方の多様性ですね。人・場所・時間からの解放。これが働き方の改革、まさにそうだと思います。

kintone導入時の種類4つ

熊谷:そしてkintone導入時の種類はこの4つがあります。長期改善型。毎日うちでは毎回訪問してシステムを構築していく。誰かと一緒にやっていく。

システム置き換え型。今使っているExcelをそのままkintoneでやりましょうという方法ですね。

それからパッケージ導入型。作成済みのkintoneアプリがありますから、それをどこから買うか・もらうかする方法ですね。

フルスクラッチといって、一から作る方法。今はだいぶ少なくなっているんですけれども、こういったものがあります。この一番下のフルスクラッチ型はkintoneに向いていないからやめたほうがいいですね。

システム構築のステップ。ここが今日の一番のポイントですよ。ステップ1、ビジョンの明確化。将来像をどのようにするか。ここをしっかり考える。

ステップ2、仕組み化するということですね。みんなやっているのは、だいたいここなんですよ。ここだけで終わっているから圧倒的な成果が出せないんですね。

ここをしっかりやったとしても、もっと大事な部分は運用なんですよ。この運用をどうするか? 現状把握、徹底把握ですね。実は今までの事例はすべて現状把握がうまくいっているパターンです。

それからその前の目的。なんのためにするか? ここを徹底的に揉んで出るんですよ。だから使えば使うほど、自分たちが望む姿になっていくんですね。

逆に売上を上げるためにだけに、kintoneのシステムを組むとどうなるか。売上が上がれば上げるほど、忙しいだけの毎日など苦しい未来が待っているかもしれないんですよ。そうじゃないんですね。この目的が大事なんです。

それから分析。その結果、分析して改善して、ここで初めて徹底活用になるんですね。そして成果が出ると。

上の3つのステップを正しくやってれば正しい成果が出る。当たり前の話ですよね。かけ算なんですよ。実はステップ2だけ一生懸命やっているものですから、ステップ1が、3が抜けているんです。

とくにステップ1が抜けているケースが非常に多いですね。このステップ1をめんどくさくてもしっかり揉むことが一番大事なポイントです。ここを揉まずにいくらシステムを構築してもなんにもなりません。

でも目的をしっかり考えて揉んでいくと、オセロがパタパタと変わるようにすべてが簡単に変わっていきます。これが一番劇的に変わるコツとなります。以上になります。ありがとうございました。

(会場拍手)

ステップはかけ算せよ

伊佐政隆氏(以下、伊佐):ありがとうございました。もうふだんだったら2時間かけていいような内容を5分でやっていただいているので、本当に凝縮されていましたけど。少し最後のスライドに戻せますか?

「かけ算なんです」というのがすごくしっくりきたんですよね。「このステップ1、2、3が全部かけ算なんです」と、これはいいですね。目標設定から自動化・運営までを「かけ算で成果が出ていくんですよ」と。必ず覚えて帰っていただいたらいい内容かなと思いました。

なにか「ここには書いてないけど、実はこれもコツとしては伝えておかなきゃ」みたいなことは熊谷さんの中であるんですか?

熊谷:とくに導入の部分ですね。小さく始めるのがすごく大切です。「小さく」がうまくいっている会社に例外はないんですよ。よっぽど問題が起きてないかぎりは、kintoneを入れるのをいいなと思っている人は、当たり前ですけど誰も1人もいませんよね。

伊佐:入れるのが目的じゃないですからね。

熊谷:そうですよね。なるべく入れたくないんですよ。だから、小さく始めて、1つか2つの項目でもいいんです。まずそれを習慣化するということですね。習慣化するとそれがどんどん回っていくんですよ。

1つ回れば、流れができるとほかのを入れても一緒に回っていくんです。また、ほかの項目を足しても一緒に回っていくから、欲張らずに小さく始める。これが一番のコツですね。

伊佐:なるほど。ありがとうございます。今日ありがとうございました。

熊谷:ありがとうございました。ありがとうございます。

伊佐:ありがとうございます。

(会場拍手)

kintoneでサイネージアプリを作る

壁谷幸氏(以下、壁谷):ではさっそくですが、「kintoneでサイネージアプリを作ってみた」ということで話を進めていきたいと思います。

まず私の自己紹介なのですが、壁谷幸といいます。あらためてよろしくお願いします。

今回は3つのポイントをお話ししたいと思います。サイネージアプリを作ったきっかけと、なぜkintoneを使ったのかと、kintoneを使った感想の3つのポイントをお話ししたいと思います。

さっそくですが、サイネージを作るきっかけですが、弊社は地方のよくある中小企業です。ゆえに技術者の高齢化であったり技術革新のスピードに不安を抱いています。

そこに対して経営陣が判断しました。今まではとは違う道を、今までとは違うことをやってみようと決断しました。経営陣は決断すると話が早いので、共同開発プロジェクトを設立します。グループ会社を巻き込みまして、新しいプロジェクトを今行っています。そのプロジェクトの一環としてサイネージアプリを作っています。

なぜサイネージか。実は市が後援しました技術者のイベントで「市長賞」をとったところがあります。それをブラッシュアップすることによって、なにか新しい発見につながるんじゃないか思ってサイネージアプリ作っています。

こうしたことがサイネージを作ったきっかけの部分になります。サイネージアプリの構成なんですけれども、kintoneをデータベースとして使っています。これがサイネージアプリの構成になります。

エンドユーザーの使い勝手を気にしなくていい理由

壁谷:続いて「なぜkintoneか?」というところなのですが、事例紹介でもみなさんおっしゃるように、やはりここに尽きるかと思うのですが、エンドユーザーの使い勝手を気にしなくてよい。エンドユーザーの方が自由に作っていけるところがありますので、そこを気にしなくてよいところになります。

エンドユーザーの使い勝手を気にしなくてよいことは、技術者としては開発日程の短縮につながると思います。

どの程度か。ざっくりとなんですが、DB設計とかユーザー管理画面はこういった工程を踏むのですが、これが一切不要になります。ざっくりですが、日数的には2週間が1日、打ち合わせで終わつことになると思います。

サクッと作ったアプリケーションがこちらです。なお、このアプリケーションに関しましても、私のように少し年数が入った技術者ではなくて、入社1〜2年目の新入社員等が作ったものになります。そのぐらいkintone DBは扱いやすいものになっています。

続いて、kintoneを使った感想ですが、弊社はサイボウズとカスタムアプリを使ってますので、それの印象が非常に強かったものですから、まず最初に使った印象としては、「カスタムアプリのように動かなかった」というところがまず第一印象として残っています。

続いて、少し専門的になるんですけど、APIトークンでセキュアアクセスできないというところ。こちらも仕様書を読めば載っていることなんですけれども、少し悪いクセが出てしまいまして、まずやってみようということでAPIトークンで作ってみたら動かなかったという経験がありますので、ぜひみなさんも開発のときには仕様書をまず読んで使っていただければと思います。

今後のkintoneへの期待というところで、カスタムアプリ同等の動きを期待したいんですが、これはもちろんkintoneの動きと、カスタムアプリ、サイボウズグループウェアというのは目的が違うのでわかってはいます。あえて、ひと言言わせていただければなと思っています。「毎月リリースしているサイボウズさんならば、いつか実現してくれるのでは」という淡い期待も持っています。

最後に、末筆ながら、サイボウズ社のみなさまおよび、ご来場のみなさまの益々のご活躍をお祈り申し上げます。ということで私の発表を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(会場拍手)

会社を跨いだ共同プロジェクトの重要性

伊佐政隆氏(以下、伊佐):ありがとうございます。

壁谷:ありがとうございます。

伊佐:いいですよね。共同プロジェクト。この間オフィスにうかがってお話聞いたんですけど、会社を跨いだ共同プロジェクトは初めてなんですか?

壁谷:僕が入社してからは初めてかなと思っているんですけれども(笑)。

伊佐:すごい新しい取り組みの中にkintoneを使ってもらえているのもうれしかったですし、その新しい取り組みのサイクルが、これから速く回っていくことになるのも、聞いていてワクワクしました。福島市全体で今そういう取り組みが始まっているんですかね。

壁谷:そうですね。「IoTビジネス共創ラボ」というものも始まっています。

伊佐:福島というフィールドを使って新しい技術。そもそも、IoTの実験場を作ったり、そういうエリアを作っていらっしゃるんですもんね。

その中でも、ほかのシステムとつながりやすい強みを持ったkintoneがどんどん活躍していけるといいなと思いますし、ぜひ壁谷さんにはそれをフル活用いただきたいなと思いました。今日はありがとうございます。

壁谷:ありがとうございました。

伊佐:ありがとうございます。

(会場拍手)

SIパートナーのkintone活用法

遠藤大輔氏(以下、遠藤):みなさんこんにちは。アーセスの遠藤と申します。

私はざっと都合5年ぐらいkintoneに携わってお仕事させてもらっています。私が今所属しているアーセスですが、サービスのSIパートナーとなります。

SIパートナーというと、だいたいkintoneの開発しているところというイメージを持たれている方がいらっしゃると思うのですが、実際は、相談・教育・構築・活用・開発・保守と、あらゆるフェーズでお仕事をさせていただいております。

そんなアーセスは、kintoneをどんなふうに使っているのかを、みなさんにかいつまんで、開発ポイントなどお伝えできればいいのかなと思っております。

基本的にアーセスのテーマとしているのは、「やれることはkintoneでやる」ところをテーマにしております。

kintone導入前はこのぐらいシステムがありました。今は1個システムが増えて、そのうち6つぐらいをkintoneの中で動かしております。

まずは少し細かいところから。例えばタブで区切ったり、任意のタイミングでほかのアプリから値を取ってくる。もう少し細かいところを続けますと、左側は選択する区分で入力フィールドが変わる、自動歳番や、プロセスごとに必須入力フィールドが変わってくる。あとは給与計算ですね。

一覧画面では少し見えない文字列を複数行見えるようにしたり、コメントをこのまま読めるようにしたり、少し細かい機能を足しています。なぜかというと、kintoneの優秀な入力インターフェースを変えたくないから、細いところを開発で入れて使っております。

汎用的に使えるものはほとんどプラグイン化しております。いろいろなアプリで使いまわしている。こんなふうに使っています。

プラグイン開発のそうではないパターンで、裏側で別なクラウドサービスをまわすパターンもあります。これはプラグインのライセンスキーを発行する動きですね。

FormBridgeで受けたデータをkintoneで受けて、そのままAWSに渡す。AWSでライセンスキーを発行して、SendGridでお客様にライセンスキーをお届けする動きです。これも社内のユーザーから見たときはkintoneの画面しか見えていないかたちになります。

ここまでプラグインで機能のちょい足しや、あとは裏側でほかのサービスをまわす以外のところ、これで足りない場合、社内の肝になるシステムに関しては遠慮なく開発を入れるような使い方をしております。

作業の均質化を図る

遠藤:それがうちは会社なのでガントチャート、プロジェクト管理ですね。もうほとんどガントチャート上ですべての操作が完結するようなつくりになっております。

もう1つ工程以外でいうと、個人のタスクの管理ですね。カード形式で表示して、タスクを見える化しています。横軸をステータスにしているとボトルネックが見えたり、それから横軸を変えられるんですね。(ステータスを)「人」にすると作業負担が見えます。そういうところで作業の均質化を図っています。このへんは遠慮なく開発をしているところですね。

もう一歩踏み込むと、開発物に関してはガントチャートからタスク管理にデータを渡します。開発物以外のタスクに関しましてはサイボウズと変わるんですね。グループウェアを使っているのですが、こちらからタスクの区分でボタンを押すとタスク管理のアプリに入ってきますので、ここでまとめて全員のタスクが見えるように見える化しています。こんな作りをしております。

実績は以上なのですが、せっかくなのでみなさんにも使っていただこうと。恒例行事でこういうのがあるらしいんですね。これ誰が始めたんですかね。四宮さんですか?(笑)。

プラグインをお配りしようということで、一応特設サイトを立てました。「スマートバルーン」で検索してください。うちのホームページから飛べます。キャンペーンコード、hive、今日の日付。こんなかたちで覚えておいてください。最後のページにもまた出てきますので、そこでどんどん撮ってください。

最後に、次のチャレンジをみなさんにここで宣言したいなと思います。

会計、給与はしんどいので、ターゲットは……(スライドを指して)うん、これがうちのテーマです。誰かに怒られそうなのでサラサラいきますけど。

(会場笑)

少しきついのはスケジューラと施設予約かな、なんて思っています。ということで、あまり深入りせずに終わりにしたいと思います。以上で発表を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

(会場拍手)

プラグインをこれからも増やす

伊佐政隆氏(以下、伊佐):ありがとうございました。ついに出ましたね。「hiveで配布」が。

遠藤:そうですね。

伊佐:いいんですか、これ本当に配布しちゃって?

遠藤:ただですね……。

伊佐:数に限りは……ダメ?

遠藤:うちの社長はバツって言っているので。

伊佐:ダメ? バツ?

遠藤:違うんですよ。たぶんサイトが上がりきってないんだと思います。

伊佐:サイトがまだ上がっていない。今すぐ検索するのではなくて、写真を撮っておいて、あとで検索していただくと。ふだんでも売っているものを配布するということですか?

遠藤:売って、ものは値段下げていて、今日紹介した細かいところを6個ぐらい配布する感じにして。

伊佐:なるほど。ありがたいですね。さきほどのkintoneの画面じゃないような、プロジェクト管理とガントチャートとタスク管理のToDoなどがありましたけど、作るのは大変なんですか?

遠藤:技術者が大変そうにしてましたね(笑)。

伊佐:(笑)。ああいうのって大変なのかな、みなさんの聞きたいのかなと思います。

遠藤:大変なんだろうと思います。

伊佐:でも安定して動きますか?

遠藤:そうですね。とくに社内では問題なく。

伊佐:すばらしい。でもこの社内で使ってくれているのはまた安心でいいですね。ぜひプラグインをこれからも増やして便利にしていってください。よろしくお願いします。ありがとうございました。

遠藤:どうもありがとうございました。

伊佐:ありがとうございます。

(会場拍手)

kintoneで「脱Excel」

山崎顕由氏(以下、山崎):よろしくお願いします。

私からは脱Excelをテーマにしたお話をさせていただきたいと思います。私、グレープシティの山崎と申します。「krew」というkintoneプラグインのプロダクトマネージャーを担当しております。

さっそくなんですけれども、みなさま、脱Excelする目的って何でしょうか? なんのために脱Excelしたいとお思いでしょうか?

脱Excelで求められる要素を突き詰めて集約するとこの3つになっていくかなと思います。データの保守性・データの活用性・データの安定性。この3つに集約されていくのかなと思ってます。

実際、現場のExcel、課題になっている使い方どんな使い方があるかというと、マクロで属人化してしまったり、入力フォームのような使い方でデジタルデータとして活用できなかったり、あとファイル管理で最新のファイルがどれかわかんなくなっちゃったり、実はこのような使い方が先ほどの三大要素を阻んでしまう使い方になっていると思っています。

そもそもExcelの特徴はなにか。「Excelから提供されている機能を使っちゃだめなんですか?」ということですが、Excelの特徴として、ここで使い慣れた操作性と豊富な機能という2つをあげさせていただいています。先ほどの三大要素よりもこの2つの機能・部分・特徴が優れている場合、私は脱Excelする必要がないのかなと思ってます。

そのユースケースとしては、データを個人で利用しているようなケースは、とくに脱Excelする必要がないと思います。一方、我らがkintoneなんですけれども、クラウドサービスとして先ほどの三大要素をしっかり担保してくれます。あとは、みなさまご存じのようにチームワークプラットフォームとしての機能を兼ね備えています。

ですので、Excelからkintoneへの移行という事例が実際に出ているかと思います。組織の共有資産としてデータをフル活用することができる。その効果を発揮しやすい例としては、やはりチームでデータを資産として利用したい場合です。

では、Excelからkintoneへの移行は簡単にできますよね? 実際の現場ではそんな簡単にいかないケースもあるのかなと思っております。もともと、Excelを使っていると、現場で使い勝手のニーズはどうしても出てきます。Excelの特徴・操作性や機能をまだ使いたい。

Excelライクに表示編集できるプラグイン

山崎:Excelはみなさんが使っているツールですから、もはや操作性の共通言語と言えるかと思います。「Excelのこれがやりたい」「Excelのあれがやりたい」「Excelのこういうことできないの?」。少なからず現場でそういう声を聞いている方もいらっしゃるのかなと思ってます。

そこで我々は「krewSheet」という製品を出させていただいてまして、kintoneの一覧をExcelライクに表示編集できるようにするプラグインになっています。

動きを見ていただきたいんですけれども、こちらはみなさまご存じのkintoneの標準の一覧画面です。krewSheetで、まったく同じデータなんですけれども、一覧画面を開いていきます。

このようにExcelのような見た目ですが、kintoneの画面です。操作性のところもExcelと同じような操作性で、データを一覧上でコピーペーストで編集していくこともできますし、一覧データを直接入力をしたり、関数も使えます。保存するとkintone側にしっかりレコードが登録される。こういった製品を出させていただいております。

脱Excelで実現できることですが、もちろんExcelからkintoneへの脱Excelができると思います。そこにどうしてもやはりkintoneだけでは足りない、Excelの特徴がないと生産性が落ちてしまうかなといったケースでは、kintoneとkrewSheetを使っていただくことによって現場に安心感を与える脱Excelというのができるのかなと思っております。

実際、今後も事例を出していくんですけれども、脱Excelしたお客様がいらっしゃいます。全業務で脱Excelをしていただいて、メンバーの理解もすごく得られやすくなった声を実際にいただいていました。

最後にまとめになりますけれども、脱Excel、チームで資産を共有するときにより有効です。それがkintoneによって実際に実現することができます。さらにkintoneの特徴であるチームワークプラットフォームを活用していただくと、業務改革がさらに進んでいきます。

そして最後、krewSheetを使っていただけると、安心感、効率、現場の理解をプラスできるのと思います。

配布はないんですけれども(笑)、30日は無料で使えますので、ぜひお試しいただければなと思います。どうもありがとうございます 。

(会場拍手)

チームワークプラットフォームとして

伊佐政隆氏(以下、伊佐):山崎さん、ありがとうございました。

山崎:ありがとうございます。

伊佐:さきほど遠藤さんに「作るの大変ですよね」って言いましたけど、もうバケモンみたいなサービスが出てきましたから。

山崎:いえいえ(笑)。

伊佐:仙台で知らない方いらっしゃらないかもしれないんですけど、グレープシティさんという、Microsoft さんの要素技術開発を30年ぐらいもやっているからこそできる、Excelを知り尽くしているからこそできる、連携サービスなんだと思います。本当にそのまま動くのが感動的です。

今日ご説明いただいたとおり、やはりExcelにしかできないところをわざわざ個人利用みたいなところまでkintoneにしなくてもいいとは思うんですけど、こういうものも使ってより良いチームワークプラットフォームとしてkintoneの使い方ができるといいな、と思います。

僕、山崎さんのオフィスに遊びに行きたい。今回も行けなくて、すみません。

山崎:ぜひ次回(笑)。

伊佐:次回はぜひ。仙台のどこにあるんでしたっけ?

山崎:泉区の紫山というところに。

伊佐:本当に大学のキャンパスみたいなオフィスで、写真だけで今拝見しているんですけど、すごい行ってみたいのでぜひお願いします。

山崎:ありがとうございます。

伊佐:今日は本当にありがとうございました。

山崎:ありがとうございます。

伊佐:ありがとうございます。

(会場拍手)

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