昼間の眠気の理由1「睡眠の質が悪い」
菅原道仁氏(以下、菅原):ただ、多くの方がだいたい、昼間眠くてしょうがない。まぁ食べた後の眠気はしょうがないですよ。しょうがないんですけど、眠気を訴える方が多いので。やはりそういう方は理由が2つありまして、1つは睡眠の質が悪いという。
小谷俊介氏(以下、小谷):睡眠の質、ですね。
菅原:質が悪いのは、1つは最近よく話題になる睡眠時無呼吸が隠れていたりとか。病気の話からいうと、途中でちょっといびきとか、歯ぎしりとか。あとは睡眠の時に本当に5秒とか10秒とか呼吸が止まって、睡眠の質を下げてしまうことがあります。
あともう1つは、寝具が合っていない、ということです。本にも書かせてもらったんですが、我々の寝る時間が仮に6時間と仮定した場合、人生において4分の1ですから、自分の年収の4分の1くらい寝具にかけたっていいわけですよ。
小松田久美氏(以下、小松田):ぜいたくです。
菅原:単純計算すると。
小谷:うーん。4分の1。
菅原:はい。ですから、電気メーカーの人がいたらごめんなさいですけど、55インチの大画面のテレビを買うんだったら、いいベッドを買ったり、いいマットレスを買うのが、1つのアイディアかな、と思います。
小谷:なるほど。
菅原:はい。我々、ベッドにいる時間って実際、長いので。
小谷:4Kテレビとかで40万円使うんだったら、そういう寝具に。
小松田:割と削ってしまいがちですよね。寝具って。
菅原:そうです。あと枕、布団。布団の重さも大事ですし、マットレスの硬さも大事です。一般的に標準体重よりちょっと自分は重いなという方は硬めの方がいいといわれています。標準体重より軽い人は柔らかめの方がいい。
我々の体はS字になっていて、肉体の重さを分散するようにできている。だからそれを寝たままの時もそういう姿勢になっていた方がいいので、あまり高い枕とかおすすめしないです。高い枕というのは猫背で寝ているようなものですから、こうやって寝てしまうんです。
小松田:そうですね。
小谷:ああ、確かに。
菅原:猫背でパソコンをしているのと同じ姿勢ですから、あんまり高い枕はおすすめはしていません。なので、オーダーメードでつくられる方もいますし、僕はそこまでする必要はないと思ってて、バスタオルを四つ折りとか、2つ重ねたりすると、高さ変わるじゃないですか。自分の体型に合わせていただければいいな、と。
でもどうしても高いのが好きな方は首のところだけに入れるんじゃなくて、どうせなら肩ごと入れた方がいいです。
小谷:肩ごと。
菅原:首だけこう上げるんじゃなくて、ちょっとここにこう、全体的に斜めにしてあげた方が、まだ疲れは少ないかもしれません。
昼間の眠気の理由2「運動量が少ない」
菅原:睡眠のいわゆる質が悪いということと、あとはもう1つは最近、現代人で一番多いと思っているのは、やっぱり昼間の運動量が少ない方が多い。