「SIX2018 ~革新的AIの連鎖がはじまる日~」開催

岡田陽介氏(以下、岡田):みなさんこんにちは。改めまして「SIX2018」にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。

(会場拍手)

今回のイベントなんですが、3,000人以上の方にご登録をいただきました。この3,000人の方々全員をお呼びしたかったんですけども、今回はここにいる限られた方々のみとなっています。

ですので、ご来場いただけなかった方々のために、ぜひ「#abejasix」のタグを使ってSNSで拡散をしていただけますと幸いです。多くのスポンサーの方々やサポーターの方々によって運営をされています。誠にありがとうございます。

なぜ「SIX」なのかというところなんですけども、我々の核である「Society Implemented by X」。つまり「社会に実装していく」という意味を表す頭文字「SIX」を取ったものです。

ABEJA、つまり蜜蜂、の巣である六角形、ヘキサゴンの「6」。そして2011年、12年。2012年のブレークスルーからの6年。そしてABEJAが創業から6期目を「SIX」というかたちで、このイベントに使っています。6年間なんですけれども、AIにとっては驚くべき6年間だったと考えています。

2012年の10月。トロント大学のジェフリー・ヒントン教授がディープラーニングによる画像認識精度で10パーセント以上の精度改善に成功したことを皮切りに。ゲームに対しての適用。2015年には人間の画像認識精度を越える。そしてロボットへの適用。そしてみなさまも記憶に新しい、囲碁において人工知能が人間に勝つという偉業まで起きています。近年では、これまで認識のみであった人工知能が画像を生成することにも成功しています。まさにAIにとって驚くべき6年間でした。

ABEJAが歩んだ6年間の軌跡

同時に、ABEJAにとっても驚くべき6年間でした。2012年の9月に株式会社ABEJAを創業させていただいてから、多くの投資家の方からご出資をいただき、2014年にはSalesforceさまとも資本提携をさせていただいています。

その後、「ディープラーニングベースシステム」を三越伊勢丹ホールディングスさまにご採用いただき、世界で初めて小売業向けのディープラーニングベースのSaaS、ソフトウェアアズアサービスシステムをリリースしました。

その後、ダイキン工業さまと提携させていただき、海外にもシンガポール法人を設立させていただいています。そして昨年5月、AIの巨人であるNVIDIAさまと日本で唯一資本提携を結ばせていただいています。

これまでのABEJAは、まずお客さまベースですと現在100社以上の会社にご採用いただき、すでに7,000以上のバーチャルコンテナを稼働しています。

ネットワークトラフィックに関しては、1日あたり10TBを超えるデータを転送し、IoTのエンドポイントは4,000を超えてきています。非常に大きく、みなさまのおかげで成長させていただいています。誠にありがとうございます。

多くのお客さまに支えられている背景があります。コマツさま、ダイキン工業さま、リクシルさま。多くの会社に我々の仕組みを採用いただいています。これが今までのABEJAです。

新たなコーポレートメッセージを展開

本日2018年2月22日に我々ABEJAは、フェーズ1からフェーズ2に移行していこうと考えています。こちらが、我々が本日から使用させていただくコーポレートロゴになっています。

このロゴの刷新に合わせて、今まで定義させていただいておりました「Technopreneurship」。実際にいろいろな「テクノロジー(Technology)」を使って、いろいろなものに対してイノベーションを起こしていくものと、そのイノベーションを正しい方向性に使っていく「リベラルアーツ(Liberal Arts)」の観点。

そして、これをドライブさせていくという「アントレプレナーシップ(Entrepreneurship)」。この概念によって初めてイノベーションで世界を変えていくと我々は感じています。

その背景の中でビジョン「イノベーションで世界を変える」を中心に、タグライン「ゆたかな世界を、実装する」。ミッション「テクノロジーの力で産業構造を変革する」。こういった新しいコーポレートメッセージを本日から展開させていただきます。

現在、このコーポレートメッセージを体現する10ヶ国以上のメンバーが在籍していまして、非常にダイバーシティのある組織になっています。

この記念すべき日を、みなさまとご一緒に迎えるに当たり、本日「SIX2018~革新的AIの連鎖がはじまる日~」を企画したことが、このイベントの大きな趣旨でございます。

第4次産業革命の現況

それでは、あらためて「今、世界で何が起こっているのか?」から簡単にお話しさせていただきます。

今、世界は第4次産業革命真っ只中と言われています。産業革命は、どれか特定の産業分野がイノベーション、産業構造の変革が起きるのではなく、すべての産業がまったく同じようなタイミングで根本から変わってしまう。そういったことが産業革命の定義になっています。

その中で19世紀、ワットの蒸気機関から始まったイギリス産業革命。電気によるエネルギー革命。そしてコンピューター、インターネットによる情報革命。

そして今まさにIoT、ビッグデータ。人工知能による4次産業革命が起きているのが、今の状況だと考えています。

これまで我々人類は狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会と4つの社会を体験してまいりました。その中で、今まさに4次産業革命が起こることによって「Society5.0」。第5の社会を迎えようとしている状況です。

そのような世界で、日本に多くの課題を抱えています。具体的に申しますと日本の総人口、生産年齢人口は現在、共に減少してきています。

(スライドを指して)ピンク色のグラフなんですが、2020年には生産年齢人口が主に7割ぐらい減ってきている。それが現状です。そういった課題点をどう克服していくのか。その1つの解として我々はAIに着目しています。

人工知能の幅広い分野

このAIなんですけれども、大きく分けて人工知能は、非常に広いかたちで分野が定義されています。

まず、この人工知能という大きな枠組みの中に、例えば「知識表現」「演繹推論」「帰納推論」、そして「機械学習」です。その機械学習の中に「SVM」「K-Means」「Topic mode」「Neural Network」。そういったモデルがいくつか分類されています。

そして「Neural Network」の中にも「Perceptron」や「ディープラーニング」といった分野があり、このディープラーニングの中でも「CNN」「RNN」「AutoEncoder」といった、いろいろな分野に展開される。

まさにAIといった言葉が、大きな枠組みの中で、その一分野としてディープラーニングがあることが、今の研究の状況です。1956年に、初めてAI(Artificial Intelligence)といった言葉が生まれ、この分野から、多くの研究者の力によって、いろいろなAIのアプローチが進んでまいりました。

その中で、2012年、ついにイノベーションがおきました。今まさに2018年、この2012年に起きたところに注力をする必要がございます。

ですので、ディープラーニングによって今後、「認識」「運動の習熟」「言語の意味理解」が、どんどん克服されていくと考えていまして、そういったものに対してイノベーションの余地が大きい分野。この分野に多くのサイトさま、多くの方々が注目する必要があると考えています。

まさにディープラーニングがイノベーションを加速させている。これが今の現状でございます。このディープラーニングがイノベーションを加速する。これはどういうことなのかと申しますと、これまでビジネスにおいては技術的な制約によって越えられない壁がありました。

これを、今までの技術で克服しようとしますと、この壁に阻まれてしまい、結果的に、何もイノベーションが起きない。

ただ、2012年。ついにディープラーニングの登場によって、この壁を超えることができるようになった分野がいくつかございます。この分野に対して、イノベーションを起こしていく。そのため、ディープラーニングが非常に重要になります。