2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
提供:日本財団パラリンピックサポートセンター
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川野良子氏(以下、川野):本日は、ご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
ここで開演に先立ちまして、主催者を代表して、日本財団パラリンピックサポートセンター会長・山脇康より、ご挨拶させていただきます。
山脇会長、お願いいたします。
(会場拍手)
山脇康氏(以下、山脇):みなさんこんにちは。
会場:こんにちはー。
山脇:今日は大勢のみなさんに、このイベントにお越しいただきまして、本当にありがとうございます。
平昌冬季パラリンピック大会の期間中は、現地で、そして日本から本当に大きなご声援と応援をいただきました。
マスコミのみなさんには、連日選手の活躍を日本で報道していただき、発信いただきましたこと、あらためて厚く御礼を申します。
本当にありがとうございました。
日本選手団の選手38名とガイド1名を含む86人の選手団は、昨日、平昌からチャーターフライトで、成田に全員無事に戻ってまいりました。
昨日は解団式をしました。平昌では目まぐるしく毎日変わる厳しい自然条件の中、選手のみなさん、選手の応援団のみなさん、スタッフ、ご支援のみなさん全員が準備をして、そして全力で戦ってきたということ。
素晴らしいチーム一丸となって、強い意志と、それから最後まで諦めない心で戦い抜いたことが、この素晴らしいパフォーマンスと成績につながったんだと思います。
今日はこの日本選手団を代表いたしまして、4人のメダリストにお越しいただいております。若きヒーローになられましたお2人。村岡選手と成田選手。そして何回も連続出場されているレジェンドの新田選手と森井選手にきていただいております。
今日は生の声を聞いて、この大会の興奮と感動をもう一度、みなさんに味わっていただけたらと思います。
今日は最後までどうぞお楽しみください。また選手のみなさん、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
川野:山脇会長ありがとうございました。まもなく開演いたします。どうぞお席でお待ちくださいますよう、お願いいたします。
田中琴乃氏(以下、田中):こんにちは。
川野:本日は日本財団パラリンピックサポートセンター主催、平昌冬季パラリンピックメダリスト凱旋トークショー。協力、日本障がい者スキー連盟、フジテレビパラスポーツ応援プロジェクト「PARA☆DO!」。ただいまより開催いたします。
司会を務めます、私フジテレビアナウンサーの川野と申します。よろしくお願いいたします。
そして、私の隣にいらっしゃるのは、新体操北京・ロンドンオリンピックの日本代表。そしてロンドンではキャプテンを務められました田中琴乃さんです。よろしくお願いいたします。
田中:よろしくお願いいたします。
川野:今日は平昌パラリンピックのメダリストのみなさんをこれからお迎えするんですが、アスリート目線でいろいろお話を聞いていただきたいなと思いますが、意気込みはいかがでしょうか。
田中:本音と素顔をグイグイと聞いていきたいなと思っています。よろしくお願いします。
川野:よろしくお願いいたします。そして、このトークショーですが、インターネットでのライブ配信を通じて会場以外の方にもご覧いただいています。
(会場のカメラを指して)あちらのカメラですか。ご覧いただけていますでしょうか。ライブ配信をご覧のみなさんも、どうぞお楽しみください。
そして、ご来場のみなさまにあらためてお願いです。開演中のフラッシュでの撮影は禁止とさせていただきます。フラッシュは切っていただけますようお願いいたします。
田中さん、平昌パラリンピックですが、何か思い出に残っていることはありますか。
田中:やはり現役大学生小さなヒロイン、村岡選手の活躍だったんじゃないかなと思っています。
冬季日本史上初全種目、5つメダルを取ったことも、もちろんすごいです。
私が一番印象に残ったところは、最終日に回転の中盤で、一度転倒されましたよね。その後すぐに体を起こして、最後までゴールを諦めずに滑り抜けたというところが、諦めない心がぐいぐいと伝わってきて、印象に残りました。
川野:一回、転んでしまったりすると、なかなか立ち直るというのは、メンタルが難しいんじゃないかなという気がしますけれども、そのあたりアスリート目線で、この後うかがっていきたいと思います。
それでは早速平昌パラリンピックのメダリストのみなさんにご登壇いただきましょう。
会場のみなさま、どうぞ大きな拍手でお迎えください。
(会場拍手)
川野:ではまず、アルペンスキー滑降座位、銀メダル、森井大輝選手。
(会場拍手)
続いて、スノーボードバンクドスラローム金メダル、スノーボードクロス銅メダル、成田緑夢(ぐりむ)選手。
(会場拍手)
続いて、クロスカントリースキー10kmクラシカル立位、金メダル、そしてスプリント・クラシカル立位、銀メダル、新田佳浩選手。
(会場拍手)
そして、アルペンスキー(座位)金メダルをはじめ、日本史上初の全5種目でメダル獲得、村岡桃佳選手。
(会場拍手)
以上、4人のメダリストのみなさんにお越しいただきました。どうぞもう一度、大きな拍手をお願いいたします。
(会場拍手)
それでは成田選手、新田選手はどうぞおかけください。田中さん、同じアスリートとして、一言いかがですか。
田中:みなさん本当にメダル獲得、おめでとうございます。私はテレビを通して、みなさんの活躍を拝見させていただきましたが、本当にたくさんの感動と勇気をいただきました。
平昌パラリンピック閉幕から2日経ちましたが、私もよくわかるんですけれども、緊張や肩の荷が下りて、疲労感が一番ピークのときなんじゃないかなと思います。
息をしているのも、少しキツいという感じかと思いますが、ぜひみなさんに生の声を届けていただければと思っております。どうぞよろしくお願いします。
川野:はい、お願いいたします。昨日の午後に成田空港に到着されてから、本当に息つく間もなくという感じなんですが、午前中は文部科学省に挨拶ということで、スケジュールの合間を縫って今日はお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
では、我々もかけさせていただきましょうか。我々も失礼させていただきます。
そして、みなさんの右手に見えるあちらなんですが、平昌パラリンピックで実際に使われたトーチです。山脇会長に先ほどご挨拶いただきました。実際に聖火を持って走ったということなんです。
田中:けっこう大きいですよね。
川野:大きいですね。上のほうには、ちゃんと燃やした跡があります(笑)。
田中:ついてますね(笑)。東京オリンピック・パラリンピックのときも、町中をこういったトーチを持って、走ることがわかっているので、私もこのトーチを持って走りたいと思いました。
川野:それではみなさんに一言ずつ、お話をうかがってまいりましょう。まずは森井大輝選手、お願いいたします。
森井大輝氏(以下、森井):よろしくお願いいたします。
田中:森井選手、雪の煙が上がらないほどの、すごく滑らかで美しい滑りだったと思うんですけれども。
森井:ありがとうございます。
田中:銀メダル、本当におめでとうございます。4大会連続の銀メダルなんですけれども、平昌パラリンピックを終えて、今あらためて思うことはありますか。
森井:本当にたくさんの方から「シルバーコレクターだね」と声をかけていただきまして、僕はそれを払拭するためにパラリンピックに臨んだつもりだったんですが、この通り銀メダルを取ってしまいました。
田中:いやいやいや……すごいことです。
森井:次も、銀メダルを目指してがんばろうかなと思ってしまうぐらいなんですが。
田中:あえての(笑)。
森井:そうですね。でも、そうではなくて、可能であれば、次も本当にしっかりがんばって。それこそ、この色(銀)ではなくて、隣のみなさんが持っている色(金)を獲得できるように、がんばっていきたいと思っています。
田中:もう試合が終わったあとから、次に向かうすごく前向きな強いコメントをされていたと思うんですが、なぜそういう気持ちなのか。
そして、これまでどんな苦しいことをどうやって乗り越えてきたのかなども、これからの1時間の中で聞いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
森井:よろしくお願いします。
川野:続いては成田緑夢選手です。お願いします。
成田緑夢氏(以下、成田):お願いします。
田中:成田選手は、パラリンピックは初出場ですけれども、金メダルと銅メダルの獲得おめでとうございます。
成田:ありがとうございます。
田中:スポーツをすることで、夢や希望を与えられる選手になりたいという、すごく素敵ですばらしいコメントをされているのが印象的でした。平昌パラリンピックを振り返ってみて、いかがでしたか?
成田:僕の中では、最高の大会にできたと思います。本当に僕がスポーツをする意味だったり、メダルを獲ったりしてたくさんの人に情報共有してもらえて。怪我をしたり落ち込んでいる人の、1つの光にでもなれたのではないかなと思います。
田中:そういったこれまでの秘話もちょっと聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
成田:よろしくお願いします。
川野:さあ続いて、新田佳浩選手です。
新田佳浩氏(以下、新田):よろしくお願いします。
田中:新田選手、金メダルと銀メダル、獲得おめでとうございます。赤いメガホンを振って「パパ、がんばれ!」という息子さんの大きな声、私の胸にすごく響きました。
たくさんの方にも響いたのではないかなと思いますが、金メダルを息子さんが喜んでくれたとは思うのですが、お2人からなにか言葉はかけてもらえましたか?
新田:一番最初の銀メダルのときは「なんで2番なの?」と言われたんですが、ただ長男はちゃんと「2番だったけど、がんばったね」ということを言ってくれたのが非常に印象的でした。
今日は小学校に行ったのですけれども、非常にヒーローになったぐらいの勢いで、本人もびっくりするぐらいな人気ぶりだったと聞いていて、まだ会っていないので。
田中:そうなのですね。
新田:メダルも掛けていないし、なにもできていないので。
田中:ぜひ早く掛けていただきたいなと思います。そういったご家族の話なども、このあと聞かせていただこうかと思っています。
新田:わかりました。
川野:そして、村岡桃佳選手です。
村岡桃佳氏(以下、村岡):よろしくお願いします。
田中:村岡選手、金メダルと銀メダルと銅メダル、メダル5つ獲得おめでとうございます。
村岡:ありがとうございます。
田中:本当に重そうなのですが、首は大丈夫ですか?(笑)。
村岡:ちょっと今しんどいです(笑)。
田中:そうですよね(笑)。
川野:では残したい1つだけ胸に掛けていただいて、あとはこちらで預からせていただきたいと思うのですが。どうしましょうね?
田中:先ほどからパッと見ていると、やや村岡選手だけ首が前になっているぐらいに重そうでしたから(笑)。
川野:先ほど控室で、普通にポーチに入っていたんですよね。「ポーチに5つ入っているんです」と言って(笑)。
真珠のネックレスのように、コーデュロイとかビロードの箱に入っているのかなと思ったら「普通のポーチに5つまとめて入ってますよ」と、セットで入っていてビックリしました。持たせていただいたら非常に重くて……。
(村岡選手の首に)残ったのはやはりこのゴールドでした(笑)。
田中:輝いていますね。本当に村岡選手「私に始まり私に終わる」というようなご自身のコメントを、見事に有言実行されました。
田中:昨日帰国されまして、一夜明けたのですが平昌パラリンピック後の、日本はいかがですか?
村岡:やはり日本に帰ってきて安心します。
田中:それはどういった安心なのでしょうか?
村岡:なんですかね……。「あ、漢字がある」「ひらがながある」みたいな(笑)。字が読める(笑)。
田中:ハングルでしたからね。気候なんかも暖かくなった感じがしますか?
村岡:いや、日本に帰ってきてちょっと寒かったです。今日とか寒くないですか?
川野:今日は特別に寒いです。
村岡:寒いですよね。
川野:今日と明日ぐらいまでは特別に寒いようですので、明後日ぐらいからお花見もできるぐらいになるようですよ。
村岡:そうですね。本当にそれはびっくり。帰ってきて桜が咲き始めているということで、知らぬ間に春が訪れているなと。
田中:日本の四季、暖かさもこれから感じられるんじゃないかと思いますが、周りの反応なども変わりましたか?
村岡:そうですね……。メダルを獲ったときはたくさん「おめでとう」という言葉をもらったのですけれども、普通に友達と連絡を取っているときに、「お前やっぱりバカだね」と言われました。
田中:(笑)。
村岡:「メダルを獲ったから、ちょっと遠い人に感じるのかなと感じたけど、やっぱりただのバカだったね」と言われて、なにも変わりません(笑)。
田中:それが一番嬉しかったりはしますよね。
村岡:そうですね、逆にそういう言葉が嬉しいというか、本当に私はただの私なので。
田中:変化がないということで。
川野:みなさんに一言ずつご挨拶をいただきましたが、男性のみなさんは雪焼けの痕がすごい残っていらして、真っ黒ですね。やはり美白はされていたのですか?
村岡:ずっとゴーグルをして、フェイスマスクをして隠していました(笑)。
田中:(笑)。
川野:雪焼けでなかなか過酷な状況だったと思いますが、田中さん。これからは競技について、いろいろお話をうかがってまいりたいと思いますが。
田中:閉会式が終わって、昨日帰国されて1日が経ったところです。平昌パラリンピックが終わって今の心境をもう一度お聞かせいただきたいなと思っています。
まずは成田選手から聞いていこうかなと思うのですが、「初のパラリンピック出場、すべてが挑戦」とおっしゃっていました。バンクドスラロームで攻めて攻めて攻めて、誰よりも鋭いランで金メダルを獲得された、その決まった瞬間の心境を教えてください。
成田:決まった瞬間は、バンクドスラロームは全員の滑りが終了して、初めて優勝がわかるのでそのゴールラインを切った瞬間にガッツポーズはできなかったです。
でも最後の全員のランが終えて、そしてまだ1位のポジションにいたときは、本当にシンプルに最高に嬉しかったです。
田中:そうですよね。ご自身がゴールを切った瞬間は、ちょっといつもよりは早かった気がしたんですか? ちょっと微妙かなというラインだったのか、どういった感じだったんでしょう。
成田:僕がフォーカスを置いたのは、第5ターンといっていて、第5ターンだけリズムが違って、そこだけで本当に1秒ぐらい差が出るのではないかというぐらい奇異なバンクだったんです。
それが3ランのときに、挑戦がけっこう成功したので、このままいけばタイムも早くいくのではないかと思っていました。
田中:そのタイムを上げるために、「僕はここを気を付けていた」という戦略みたいなものはあるんですか?
成田:テクニックなことになるのですが、第5ターンはほぼUターンみたいな感じでちょっとグニュッと……。
田中:大きな?
成田:大きなターンだったんですけど、本来はUの字に曲がっていくところをリスクはあるけど、Vの字にターンをしていった感じです。
田中:Vの字。それは走っている距離を極力短くするために?
成田:そうです。
成田:直線で走ることによって、もし成功すればそのエネルギーのノリは半端じゃない。
田中:その確率はどれぐらいかなと思っていたんですか?
成田:コケる可能性はたぶん、60パーセントぐらいはあったと思います。
田中:けっこう高いですね。
成田:そうですね。
田中:それがいわゆる選手たちがみなさん言う、攻める戦いというか、攻めるということなのですかね。
成田:そうですね。僕の平昌の目標が「常に挑戦者であれ」という目標だったので。
田中:すごく攻めて攻めて、攻めまくった1本だったかなと思います。本当にすばらしいランでした。ありがとうございます。
成田:ありがとうございます。
川野:滑っている最中に、カリカリといっていたような気がしたのですけれども、雪がカリカリとおっしゃっていませんでしたか? 試合の映像かなにかで。
成田:喋っているやつですか?
川野:はい。あれはやはり。
成田:雪がグチャグチャかなにか、荒れているかなにか言っていたと思います。
成田:僕は本気モードになると、滑りながらよく喋っているんです。
川野:喋っているんですか(笑)。
(会場笑)
川野:なにを喋っているんですか? 独り言ですよね(笑)。
成田:(試合中に)意識する部分だったり。たぶん(スノーボード)クロスだと思うんですけど、クロスの3ラン目のときは、ゲートが壊れて雪の状態が普通じゃない状態だったんです。
普通にラインにフォーカスを置くのではなく、雪質にフォーカスを置くのが最善の策なのではないかなと思って、絶対どちらかはコケると思ったんです。セミファイナルでコケたし、コケない勝負だと思ったので。
目で見て雪の状況を把握して「あなたがラインを選べ」「それが今回の目標だ」と掲げていたので、たぶん自分で「ここはグチャグチャ」「ここはいけるよよ」と話しながら滑っていました。
川野:見えるんですね。
成田:そうですね。めちゃめちゃ速いんですけど、常にそれを言いながら、頭でも耳でも認識して、滑ってたんだと思います。
田中:今度、マイク付けながら試合に臨んでいただけると、実況の人は助かりますね。
川野:言ってほしいですね。確かに。私も今度、スノーボードやってみるとき、ちょっと言ってみます。
成田:お願いします。
川野:ありがとうございます。
川野:では、森井選手におうかがいしたいなと思います。5度目のパラリンピックということで、大会後に、先ほどもおっしゃってましたが「北京を目指す」「もう次に向かう」という発言をされていました。
まずは振り返って、お話を聞きたいんですが、平昌パラリンピックはどういう大会になりましたか?
森井大輝氏(以下、森井):成田くんも言ってたんですけれども、本当にチャレンジ。僕自身も、ソチパラリンピックが終わってから、自分の環境だったり、用具の部分だったり、すごくチャレンジをして変えてきたんです。
そういったところでは、本当に1レース1レース、そして僕にとってもすごく楽しかったですし。決して成績自体が残ったからなど、そういうことではなくて、チャレンジして自分の思い残すことはないぐらいのレースをできたことが、僕の中ではすごく良かった。
川野:新しいチャレンジをするは、少なからず不安とか、最初は恐れみたいのはあったりするんでしょうか?
森井:そうですね。やっぱり、ないと言ったら嘘になるんです。それこそ僕の場合は、去年・一昨年とワールドカップの個人総合で1番になっているので、「じゃあ、そのチェアスキーを使っちゃえばいいじゃん」と思われる方がすごく多いと思います。
それをやってしまうと、それはただ単にそのときの自分なので、伸びていないんです。パラリンピックスポーツは、用具が進化することによって、技術力だったりだとか競技力が高くなっていて。
競技力が高くなったことによって、こうやって見ている方たちが「うわっ、すごい、かっこいい」と思ってもらえると僕は思っているので、道具を進化させなければその先はない。
もしくは海外の速い選手、勢いのある選手たちに勝つことができないと思って、チャレンジすることを諦めず、挑戦することを諦めずできました。
川野:ありがとうございます。やはり今大会は、若い世代の方の活躍も目立ったのかなと思います。やはり海外勢の若い世代の勢いは、ひしひしと感じるものなんでしょうか?
森井:ひしひしじゃないですよね。本当に、目の前で花火が打ち上がったんじゃないかと思うぐらい。それこそ彼らの滑りを見ると、「あそこをあんな勢いで滑っていっちゃうんだ」と思って。ただ、確かに彼らは勢いがあるんです。ただ、技術がさほどないと思っていたんですけれども、技術もだいぶ上がってきました。
そう考えると、今の日本勢自体は、そういった部分ではすべてのことを変えて、次のパラリンピックに臨まなければいけないなと思っていました。
川野:なるほど。
川野:村岡選手も昔の記事で、森井選手の滑りや先輩たちの滑りを見ながら勉強してきたという話もあったんですけども、森井選手も4年後に向けて、いろいろな選手のプレイを見ながら自身に取り入れたいなどと思われてるんですか?
森井:そうですね。もちろんそういった部分もありますし、本当に僕自身、ただ誰かのを真似するのではなくて。
もちろん誰かの滑りを真似をするのもそうなんですが、そこから今度は自分の滑りに変えていかなければいけない。
川野:オリジナルを出していくということですね。
森井:ということでなければ、勝つことができない。追いつくことはできたとしても、真似した選手の上に行くためには、より独自性というか、もしくは少し路線を変えて、強い部分を作っていかなければいけないなと思います。
川野:ありがとうございます。
田中:やはり、目指すは金色ですか?
森井:そうですね。1個ぐらい銀は獲っておいて、そこでちょっと話題性は作っておきながら。5種目あるので、金メダルもどこかの種目で獲得できればなと思っています。
田中:すばらしい目標ですね。期待したいなと思っています。
川野:ありがとうございます。
(会場拍手)
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