経営陣の責任の取り方は

司会者:それでは、これより質疑応答の時間に移らせていただきます。ご質問のある方はお手をお挙げください。こちらからマイクをお持ちしますので、そのマイクを使ってご質問ください。また恐れ入りますが、質問の前に御社名とお名前をお願いいたします。

なお、できるだけ多くの方からご質問をお受けするために、ご質問はお1人様2問とさせてください。終了時間は17時半頃を予定しております。何卒ご協力のほどよろしくお願いします。それではご質問のある方、お手をお挙げください。

記者1:朝日新聞のサカキバラと申します。よろしくお願いいたします。それでは2点ほどおうかがいいたします。まず1点目は経営責任についておうかがいします。

今回、仮想通貨業界全体に対する信頼失墜のきっかけともなった今回の大量流出ですが、和田代表取締役、あるいは大塚取締役、お二方含め経営陣の責任の取り方をどのように考えていらっしゃるのか。これについて教えてください。

もう1点は、NEMの補償についてですが、「来週中を目処に」とありますが、具体的には、例えば週明け月曜日から順次お客さんに対して返金するのか? それは、この前言われていたように、日本円でいわゆる400何十億円と言われていたと思うのですが、その方針に則ったものになるのでしょうか? 具体的に教えてください。

大塚雄介氏(以下、大塚):私のほうからご回答させていただきます。経営の責任に関しましては、我々のほうで吟味させていただきまして、今回、2回目の業務改善命令のところにも、経営の抜本的な改革という改善命令を受けておりますので、そちらを受けまして、まさにこれから内容を吟味してご報告させていただく所存でございます。

2点目のNEMの補償に関しましては、基本的には前回私たちからご公表させていただいた方針のとおりで進めているかたちになりまして、日本円のかたちでユーザーのみなさまのコインチェックのアカウントのほうに反映をさせていただく所存でございます。

具体的な内容に関しましては、来週の中で細かい説明のリリースをホームページで記載させていただきますので、そちらのほうをご確認いただければと思います。よろしくお願いいたします。

マルウェアに感染した原因は

記者2:日本経済新聞のヨシノと申します。何点かあるんですけれども。マルウェアに感染したのはいつでどのように、メールかなにかを使って感染したのか。そこらへんちょっと1つ教えてください。

大塚:私のほうからご説明させていただきます。マルウェアに関しましては、当社の従業員に対して、メールのようなかたちで送られてくるかたちになりまして、そちらのほうからちょっと感染のほうを受けたかたちになっております。

ちょっと詳しい内容に関しては、捜査状況も含まれてしまいますので、なかなか詳しいところまでお伝えできないんですけれども。

記者2:いつか? いつ受信したもので、その……。

大塚:すいません。そちらはですね……またわかり次第ご報告させていただきたいと思います。

記者2:メールの中身はなんの? 本文は何の内容だったのかというのは?

大塚:本文の中にございましたら、その中身がどこからであったりとかどういう内容だったかというところは、捜査に関係してしまいますのでお答えができないようなかたちになっております。

記者2:あとマルウェアのコードの中に、例えば過去に韓国で使われたものと共通のものがあったとか、ハングルが書かれていたとか、そういった送信者につながるような情報というのは得られているのでしょうか?

大塚:先ほどのハングルかどうかというのは捜査の関係でちょっとお伝えはできないのですが、過去のものと同様であったりというのは、いまのところ事実としては確認できておりません。

記者2:コードとかも別に共通性がまだ見つかっていないということですね。

大塚:はい。

記者2:わかりました。ありがとうございます。

来週中にアカウントに補償を反映する

記者3:時事通信のイシダと申しますけれども。NEMの補償についてなんですけれども、この来週中を目処に実施されるということと、あと先ほど大塚さんのほうからホームページに来週を目処に掲載とありましたが、アカウントに反映されるタイミングは、ある程度来週を目処というところに入っている理解でよろしいのか、まずお聞かせください。

和田晃一良氏(以下、和田):私のほうからお答えさせていただきます。基本的には来週中にアカウントに反映をすることを予定しております。

記者3:わかりました。あと、これまで金融庁の業務改善命令などの中で、業容拡大に体制が追いついていなかったということが指摘されていると思うんですけれども。

これに関して、要はご自身たちで、どうしてその業容拡大に体制が追いつけていなかったのかというところを、もしくは自分たちの成長スピードをある程度コントロールできたんじゃないかというところに関して、今どのように考えていらっしゃるか教えていただけますか?

大塚:私のほうからご説明させていただきます。業容の拡大に関しましては、昨年の10月11月12月頃から、仮想通貨全体の価格が一気に急騰のほうをいたしまして、それによってユーザーのお客様が非常に増えたところになっております。それによって業容の拡大が市場の大きさとともにどんどん大きくなってしまった、というところが実情でございます。

記者3:すいません。それでも他社さんを見ると、ここまでの問題というのはなかなか起きていなかったんだと思うんですね。御社特有の問題として、なにが問題だったのか。その意思決定の過程でなにがズレてしまったのか。そこらへんについてはどのようにお考えですか?

和田:基本的に他社のことについては私たちにはわかりかねますが、私たちとしては、これまで人員の拡大であったり、内部管理体制については強く認識をしており、そこについての投資は基本的に行っておりました。

ただ、その中で、人員の採用がうまく進まなかったり、いろんなところで問題が起きてしまい、このような事案を引き起こしてしまったものと考えております。

経営陣の辞任も視野に検討

記者4:テレビ朝日のマツモトといいます。2点おうかがいします。まず1点目なんですけれども、NEMの返金もそうですし、その他の仮想通貨についても、利用者には無事に手元に返ってくるということでよろしいのでしょうか?

大塚:はい。さようでございます。

記者4:それが来週以降にということですね。

大塚:左様でございます。

記者4:あと、今日金融庁から出された業務改善命令の中の①で「経営体制の抜本的な見直し」とあります。普通に読めばもう経営陣を変えろと言っているようにも見えるんですけれども、現時点でお2人は辞任される意思というのはあるのでしょうか?

和田:こちらについては、内容の詳細が確定次第、ご報告させていただければと思います。

記者4:辞任することも視野に? ……検討はされるということですかね?

和田:そこも含めて検討はしております。

どういう財務状況なのかを公表しないのか

記者5:日本テレビのヒロシバと申します。来週中にもNEMの補償についての目処が立つということなんですけれども。そもそもこれまで補償金額は、補償するにあたってその金額を用意するにあたって、財務状況などを一切開示してないと思うんですけれども、大まかに今の時点でどういう財務状況なのかを公表するお考えというのはありますでしょうか?

それともう1点なのですが、これまでは顧客の資産を預かってきたと思うんですけれども、そもそも顧客の資産と御社の中にある仮想通貨の資産は、これは厳格に分別されていたのでしょうか? それとも途中でそういうような金融庁の指示があったのでしょうか? 以上2点お願いします。

大塚:私のほうからご説明させていただきます。まずお客様からお預かりさせていただいた資金に関しては、別の口座として管理のほうをさせていただいておりました。

ですので先日、日本円の出金の際にも我々のほうで、お客様から日本円出金のほうをいただいたものに関しましては、随時出金対応をさせていただいておりまして、現時点で600億円くらい。お客様のほうにお返しさせていただいております。

こちらに関しましても、お客様の分は別で分けている口座がございますので、順次日本円の出金のほうをいただければ、我々のほうで日本円の出金を対応させていただくかたちになります。