2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
第39回:バンクーバー発音の鬼、リチャード川口先生インタビュー<ラジオ「西澤ロイの頑張らない英語」>(全1記事)
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西澤ロイ氏(以下、ロイ):それで、ここにすごい気になることが書いてあって「発音は後回しだと英語は一生話せない!」と。
リチャード川口氏(以下、川口):強烈な言葉が書いてありますね。
ロイ:この辺の真意から聞いていきたいなと思います。発音。
川口:日本人って英語をずっと勉強しているじゃないですか。だけど、どうしても発音が後回しになっちゃったりとか、使うために英語をやってないというか。テストの点数のためにやっちゃっているから、使うという意味で発音は1番大事だと思うんですけど、結局、喋るための英語なので。でも、それが後回しになっちゃって。
「後でいいや」とか、「必要になってから英会話いけばいいかな」みたいなのが多くて、結局、みんなコンプレックスを持っている人が多いなって。「英語喋れません」って。「えーっ!? 何年もやってて、それはおかしいんじゃないかな」と思って、結局、単語とか文章とか、読んでわかっても、音でどう言っていいのかわからないだとか、発音能力がなかったりするから、すごい簡単なことも、通じなかったりして。
それで通じなかったから、また自信なくしちゃって、「英語ぜんぜんダメなんですよ」みたいになってしまって、本当にもったいないなと思っています。それで、逆に言うと発音を押さえちゃうと、自分が知っている単語とか、簡単なフレーズとかでも、すごい格好良く出せるわけじゃないですか。1発で通じるし。そうすれば印象的にも向こうは「あっ、この人すごい英語しゃべれるんだ」って。
英語ってけっこう第一印象で決まっちゃうから、何かはかられることもあるので、「後回しにすると一生話せない」っていうのは少し大げさですけど。まず、この言葉自体僕が考えたんじゃないんですけど(笑)。
ロイ:まあ、それはだいたい出版社がやるものなので。
川口:でも、本当にそう思いますね。
ロイ:本当に発音って自信に直結するところですよね。
川口:どんどん楽しくなるしね。「ああ、いけるかも」って思えたり。
ロイ:伝わらなかったら「何かダメなのかな」って思いがちだし、逆にちゃんと伝わると何か「ああ、いけるかも!」って思えたり。あと発音が上手くなると、ものすごく上達したように見えるんですよ。周りの目が変わるというか、「ああ、この人すげー上手くなったな」みたいな。
上村潤氏(以下、上村):自分の意識も変わるし、周りの意識も変わっていくんですね。
ロイ:そうそう。
川口:世界が変わるっていうことですかね。
ロイ:だから、例えば、どこか海外で生活する時に、発音がすごく上手くなったとなると「この人すごい上達したな」という目で見てくれるから、お客さん扱いされなくなるというか、そういう効果はあるので、発音を始めるというのは1つのいいアプローチですよね。
川口:どんな簡単なことでも、例えば「そう思います」とか言ったら、I totally agree.(アイ トータリー アグリー)とか言っても通じないかもしれないし。でも、同じことでも発音のコツをいくつか押さえたら、I totally agree.(アトーラリー アグリー)ってなったら、「Oh!」ってなって、やっぱり印象が変わると思うので、そういうのが大事だと思いますね。
ロイ:ということで、今日は打ち合わせなしで、じゅんじゅんに発音をやってもらおうと思ってます。
上村:はい?(笑)
ロイ:ちょっとですね、リチャード川口先生のレッスンを体験してもらおうと思っているのですが、まず1問目。
上村:はい!
ロイ:じゅんじゅんに、ちょっと英語で名乗ってみて欲しいんですね。
上村:はい!
ロイ:英語でちょっと名乗ってみて欲しいんです。じゅんじゅんお願いします。
上村:My name is Jun-Jun.
川口:はい。His pronunciation was good already, but......(笑)。いいと思います。でも、ちょっとメスを入れていきましょうか。そうしたら。
上村:はい。
川口:英語ってMy name is Jun-Jun.(マイ ネイム イズ ジュンジュン)って、いくつかの単語でできていると思うんですけど、大前提としてこの単語全部が平等に発音されない、と思うと、楽になると思うんですよね。
上村:ほう。なるほど。
川口:じゃあ、例えばこの4つの単語があったら、どの単語っていうのは伝えないとまずい? どの単語は別にとくに、そんなに意味的に重要じゃないかなって思うものってありますか?
上村:えーっ、isですかね。
川口:うんうん。そうですね。他には何かありますか?
上村:んー、My nameのMy.
川口:うんうん。そうなんです。なんとなくその感覚ってあると思うんですけど、そこを表現に意識するとすごく上手くなります。例えば、Name June-June.(ネイム ジュンジュン)って言っても、意味は通じるじゃないですか。
上村:まあ、汲み取ってくれますよね。
川口:Hello! My is.(ハロー マイ イズ)っていっても「ん?」ってなっちゃうと思うんですけど、なのでここはちゃんと発音しましょう。いきます。Name.(ネイム)
上村:Name.(ネイム)
川口:Jun-Jun.(ジュンジュン)
上村:Jun-Jun.(ジュンジュン)
川口:Very good. Ok.このMyですけど、ai(アイ)っていう母音。アイウエオに相当するやつですね。isもi(イ)っていう音が入っていると思うんですけど、これを全部ちょっと曖昧にして欲しいんですけど、ちょっと「ぼーっと」した顔してもらっていいですか? そうしたら口が半開きになるじゃないですか。そこからかろうじて音を出して欲しいんですよ。アともウとも捉えられないような音で。そうしたらこのMyって滑舌良く言わないで、「ム」って言えますか?
上村:「ム」。
川口:いいですね。あとこれも「イズ」って言わないで「ィズ」。
上村:「ィズ」。
川口:じゃあ、「マイネイム」というよりは「ムネイム」。
上村:「ムネイム」。
川口:Very Good! そうそう。これも「イズジュンジュン」じゃなくて「ィズジュンジュン」。
上村:「ィズジュンジュン」。
川口:Very Good! あと、さらに細かいことを言うと、これも「ネイム」自然になればわざわざ意識することはないんだけど、「ネイム」という「ム」の音から「ィズ」の音は繋がるから「ネイムィズ」。
上村:「ネイムィズ」。
川口:おおー。かなりいいですね。じゃあ、いってみましょうか。これを2拍で言うイメージですね。
上村:「ムネイムィズ ジュンジュン」。
川口:そうそう。慣れた感じです。今、首が動いてたからよかったんだけど、とくに手を動かしたりすると楽になると思います。
上村:ああー。自分でリズムを取るというか。
川口:そうです。じゃあ、That's right. One more time.
上村:My name is Jun-Jun.(ムネイムィズ ジュンジュン)
川口:Oh, bravo!
上村:ずっと「ぼーっ」としてました(笑)。
(一同笑)
川口:ずっと「ぼーっ」としてちゃだめよ(笑)。
上村:はい。ですよね(笑)。
ロイ:そうそう。みんな「マイネイムイズ」と思っちゃってるじゃないですか。でも、毎じゃなくて「ム」でいいんですよ。だからMy name is Jun-Jun.(ムネイムィズ ジュンジュン)みたいな感じで。
上村:すごく声に出すのが楽しいです。
川口:この「ごにゃごにゃ」って喋るのって、日本語ではあまり良しとされてないじゃないですか。とくにじゅんじゅんさんなんて、こういうナレーターの仕事を。
上村:もう滑舌良く喋ることばかり教えられて。
川口:ですよね。「△※☆▲○□〜」(ボソボソと喋る)って始まったらダメじゃないですか。でも英語だったら全部はっきり発音すると、ちょっとうざいんですよ(笑)。
(一同笑)
上村:確かにかなりくどい感じはしますね。
川口:そうなんですよ。だからそこ根底として違うって思うと、英語はすごい楽になるし、あと「聞こえない、聞き取れない」ってなるじゃないですか。それは聞こえなくて当然なんですよ。最初からはっきり発音してないので。
上村:ああー!
川口:そういう発想とかそれを前提に音を捉えるというのが、日本語と違うので苦手なんですよ。だから根底をわかっちゃうと、けっこう楽になるというか。
上村:ああ、今のはかなり目からウロコといいますか。
ロイ:そう。逆に外国人からすると日本語はマシンガンみたいに聞こえるんですよね。「ダダダダダダダダ」という感じで、ずっと音が連続しているから。どこで区切れるかもわからないし。
上村:それは関西特有とかじゃなくて?
ロイ:いやあ、もう日本語が。
上村:日本語全般ということなんですね。
ロイ:そう。
上村:ほう。そういうふうに聞こえているんですね。
ロイ:英語はすごいメリハリがあって、強弱があるわけですよね。
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