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【驚異の国内シェア100%】 自転車のペダルを作っている「三ヶ島製作所」に潜入してみた!(全1記事)

競輪用ペダルのシェア、驚異の100パーセント! 知る人ぞ知る「三ヶ島製作所」を工場見学

みなさんが普段乗っている自転車に絶対に必要な部品の1つが、ペダルです。そんなペダルを製造しているメーカーである三ヶ島製作所をご存知でしょうか? 実はこの三ヶ島製作所は、知る人ぞ知る名門ペダルメーカーなんです。それは、競輪用ペダルのシェア、驚異の100パーセントという数字にも証明されています。今日は、そんな三ヶ島製作所に、自転車系YouTuberのけんたさんが潜入! 普段自身も使っているという自転車のペダルが作られる様子をレポートします!

三ヶ島製作所に潜入!

けんたさん氏(以下、けんたさん):どうも、みなさんこんにちは。けんたさんです。

今日は、知っている人は知っている、まぁピスト乗りだったら絶対知っているでしょう。競輪好きなら絶対知っているでしょう。「三ヶ島ペダル製作所」にやってまいりました。

「ペダルをどういうふうに作ってるのかな?」と思って、ちょっと工場を調べたら、「所沢にあるじゃねえか」ということで、ちょっと無理を言って工場見学させていただくことになりました。「実際にペダルってどういうふうに作られてるのかな?」というのをいろいろと見ていければなと、教えていただければなと思っております。すぐそこなのでさっそく行きましょう。

けんたさん:おはようございます。

弓場元健太氏(以下、弓場元):三ヶ島製作所の弓場元です。弓場元健太です。

けんたさん:弓場元健太ということで、僕と同じ漢字、同じ名前の弓場元さんです。もしかしたらサイクルモードとか、そういった自転車のイベントで見たことある方がいるかもしれないんですけれども、今日は弓場元さんに、ペダルをどういうふうに作っているのか案内できる範囲で教えてもらおうかなと思います。

よろしくお願いします。三ヶ島キャップお借りしました。じゃあ、さっそく行ってきます!

最初は熱処理エリア

(熱処理エリア)

弓場元:どちらかというと、表面を1回固くしたものを粘っこくするという、やわらかくするような、そういう加工になります。

けんたさん:へえ。これ取って見せてもいいですか?

弓場元:大丈夫です。

けんたさん:見えますかね、これ?

これ焼き入れる前のやつなんですね。芯棒。

弓場元:焼き入れる前ですね。

けんたさん:あとだとぜんぜん見た目変わるんですかね。もっとこう……。

弓場元:あとだと、表面にスケールという酸化物がついてすごい汚くはなるんです。だからそのあとに研磨という工程で磨いてピカピカにするという流れになります。

けんたさん:へえ。

(ここから焼き入れという作業を行います)

弓場元:これから3時間ぐらいかけて焼き入れという処理を行って、今日の夕方、中から出して、それから次は「焼き戻し」という工程になります。

プレスエリア

(プレスエリア)

けんたさん:これが芯棒の材料になるそうです。

弓場元:これを加工して、芯棒の形をつくっていきます。

けんたさん:へえ、すげえ(笑)。

弓場元:この上の部分がねじ切られるんですけど、ここまで螺旋状にやっちゃうとちゃんと最後まで締まらないんですね。なのでこういう逃げ溝というのを作ってネジを切っていきます。だいたいネジというのはそういうふうになっています。

材料を切らずにそのままネジを作るという加工になります。

けんたさん:右・左の刻印を。うわー、これ超見たいですね。

弓場元:右がR、左がL。

弓場元:裏を見ると、これロットですね。

「18A」というのが「2018年の1月」。

けんたさん:なるほど、なるほど。

弓場元:1月がAで、2月はB。

こんな感じで、最終的な仕上がりがこういった形になるので、なので、こういったように徐々に。

けんたさん。うわー、こうなっていくんだ。

弓場元:成形していくというかたちに。

けんたさん:うん。元がこれなんですよね。切っただけの棒が。へえ。

弓場元:「側板」って僕らは呼んでますけど、まぁ足が当たる部分ですよね。

けんたさん:これがそこなんですね。すごい。

弓場元:パンチでこう。

けんたさん:パンチで潰して?

弓場元:打ち抜くって。この形で抜いていくというような感じですね。

研磨エリア

(研磨エリア)

弓場元:ここがバレル研磨といって、加工したパーツを研磨するところです。

これ(1/8ナット)も熱処理入ってるんですよ。でも、ワッシャーだけ熱処理が入っていないんです。

順番的にはこんな感じで組み合わせていくんですけど。

このナットの締め付け具合で玉当たりというのが調整されていくんですけど、この一番真ん中のワッシャーが焼き入れしてないことでやわらかいんですよね。なので押し潰されて調整されるんですよね。

けんたさん:なるほど。へえ。

弓場元:そういう理由でワッシャーだけ熱処理はしてない。

けんたさん:していないんですね。

けんたさん:この状態から……。

工員:はい。

けんたさん。できた。最終形態がこれっていうことですね。

工員:そうですね。

けんたさん:全部ガッチャンコつなげてはじめて噛ませられる、噛めるやつになる。

工員:はい。

けんたさん:これを出荷するところまでお姉さんが持っていくということなんですね。最終的にパッケージされるというですね。

上のパーツがこれ(右の箱の部品)で、ここ(真ん中の箱の部品)が……。

工員:下ですね。

けんたさん:ここが下にくるやつで。これがスプリングの部分で。中に通すピンで。あれ、これはなんですか? この……。

工員:こうやって仮組みしていくんですよ、これで。

けんたさん:ああ、なるほどなるほど! 仮組みして最終的にパチンとこう。

工員:はい。最終的にこちらのリベットのかしめ機でここのかしめを。ついついみなさん自転車乗りの足元を見ちゃいます(笑)。

けんたさん:ですよね(笑)。

工員:「あ、使ってくれてる」みたいな。

けんたさん:「使ってるかな?」みたいになりますよね。

おわりに

けんたさん:ということで、今回は三ヶ島ペダルの工場見学ということで、私、中学生ぶりぐらいに社会科見学してきたんですけれども、こんな感じで今回ちょっと終わらせたいと思います。弓場元さん、ありがとうございました。

弓場元:ありがとうございました。

けんたさん:ピスト乗りだったら、みなさん常識というか定番のペダルだと思いますけれども、改めて見に行ったら「こういうふうに作られてるんだな」って思いました。すごい楽しかったです。

もしもこの動画おもしろいと思った方はぜひグッドボタンよろしくお願いします。弓場元さん、また来ます。イベントでまたお会いしましょう。

弓場元:はい。わかりました。

けんたさん:ありがとうございました。

弓場元:ありがとうございました。

けんたさん:はい、じゃあこんな感じで、さよなら。お疲れ様です。これちなみに夏用キャップです。またね。

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