PR2025.11.27
数理最適化のエキスパートが断言「AIブームで見落とされがちな重要技術」 1,300社が導入した「演繹的AI」が意思決定を変える
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伊藤羊一氏(以下、伊藤):昔はあまり学校の先生とかになりたくなかったんですよ。なぜかというと、同じことやってるような気がして。「同じ教科で毎年毎年、同じことやるのって、なんか生産的じゃないな」みたいなことを思ってたんですけど、グロービスで講師をやったりヤフーで学長としていろんなカリキュラムを考えてやってると、全くそんなことはなくて。
その瞬間その瞬間って、今日なんかもそうなんですけど、一期一会じゃないですか。この一期一会の瞬間に出会って、ここに100人ぐらい、いらっしゃるとしたら、「この100人のうちのどなたかが、なにかしらのきっかけでハッと目覚めて変われたら、最高だよね」ということを日々実感できているという、そんな感じですね。
なんで(スライドの)ライフラインチャートをお見せしようと思ったかというと、別にメンタルがやられてそこから復活したってそれだけなんですけど、ただ上下動ってすごくあって、今も別に最高にグイグイって「もう最高だ!」というわけでもないんですよ。
そう思いながら生きてるんだけれども、だから「つらいこともあるし楽しいこともあるけど、それが人生だよね」ということです。僕はよく「いやあ、いつもノリノリでいいですよね」とか「楽しそうでいいですね」とかって言われることが多いんですけど、別にそんなことはなくて、「楽しいときもつらいときもあるよ」ということをお示ししたかったんです。
伊藤:落ち込んだことはあるんですよ。1回目はうつになって復活したんです。もう1回は、頭取メール事件というのがあって、30歳を超えたあたりで頭取にメールを送るんですよ。
なんでかっていうと、その頃は住専の問題とかで銀行がボロボロになっていて。僕はまだ30歳になるかならないかぐらいなんですけれども、若手で飲んでまして。
「俺ら一人ひとりじゃなんの力にもならないけど、みんなで力を合わせれば会社を変えられるはずだ。みんなで10本の矢で会社を変えよう!」って言って、「じゃあどうしよう?」「まず頭取にメール送ろう!」って、みんなで夜のカラオケボックスで盛り上がるわけです。
「カラオケボックスの約束とか絶対聞いちゃいけないな」と思ったんですけど……。
(会場笑)
それで、僕は翌日メールを送ったわけです。「頭取、僕はものすごくあなたを尊敬してるし、もう大好きなんだ」と。「けれども、この状況を鑑みるに、あなたが辞めれば、たぶん会社は変わります。だから、たいへん僭越ながら、辞めていただいたほうがよろしいんじゃないでしょうか?」って、ものすごく丁寧に書いたんですよ。
(会場笑)
「送ったぜ」ってみんなに言ったら「マジで送ったの!?」って言われて、送ったのは僕1人だったという。その2週間後、僕は飛ばされたんですよ。ただ、飛ばされたということ自体にはそのときはぜんぜん気づいてなくて「あれ早い異動だな」と思ったんです。
それを知ったのはつい5年前ぐらいですね。45歳ぐらいの時にその時の上司と飲んでいて、だから仲山さんと飲んでた頃ですよ。それで「伊藤君、大変だったね」って言われて。
仲山:「あの時は」って?
伊藤:そうそう。「え、何がっすか?」って、「いや、君、頭取にメール送って大変だったじゃないですか」って言われて、「なんで知ってるんですか!?」みたいな話になって。
仲山:(笑)。
伊藤:「え、知らないとでも思ってたのか!?」みたいな、そういうことで僕はメールを送って飛ばされたということを知ったという。このときに、ただ、やりたい仕事があったのに異動したので、ちょっとマイナスになったということが1個あります。
伊藤:要は、うつになりました、それから不良社員でした、というのが30代前半ぐらいまでなんです。相当無駄にしたわけですよ。今、仲山さんって歳おいくつですか?
仲山:44歳です。
伊藤:44歳。だからほぼ同世代ですね。僕は50歳なんですけど、44歳も同世代(笑)。
(会場笑)
だから、36歳ぐらいまでそんな感じでわりと無駄にしてきたから、それで「いやいや、がんばろう」って思ってがんばってきて、いろんなことがあって、だんだんノリノリになってきて解き放たれてきた。しかも、解き放たれてきたのは、ここ5、6年なんですよ。だから5、6年前に会ったときとちょっと違いますよね、たぶん。
仲山:違うと思います。
伊藤:ですよね?
仲山:はい。
伊藤:それは徐々に徐々に解き放たれているんですけど、そのときの経験があって「人は変われる」ということを最近になって非常に強く思っている。そんな感じです。
仲山:なるほど。
伊藤:はい。
仲山:という壮大な自己紹介で半分以上かかったので……。
伊藤:あ、もう半分終わっちゃった?
仲山:ここからは質問をいただいて答えていくかたちにしたいと思います。
伊藤:そうですね。これで質問できるのかというのがちょっとあれなんですけど(笑)。
(会場笑)
伊藤:こういう2人ですよ。こういう2人。
仲山:今までの話を踏まえても、踏まえなくてもかまいませんので、お手元のポストイットに聞きたいことや、「こんなことを話題にしてもらえたらいいな」というのを書いて、スタッフの人に手渡していただければ、このホワイトボードに全部貼られた状態で答えたいものを選びながら答えさせていただくかたちで進めたいと思います。
伊藤:じゃあ、その合間にちょっと『キングダム』のキャラとか『GIANT KILLING』のキャラとか。
仲山:キングダムとジャイキリで好きなキャラクターは誰ですか?
伊藤:僕の『キングダム』本では、実はほとんど出てこないんですけど、軍師の親玉みたいな、昌平君という人が好きですね。なんでかといったら、クールで頭がいいんですよ。まあ、クールで頭いい人が好きだなと思って。
なんで好きなんだろうって考えてみると、「やっぱり自分にないものがあるな」ということで憧れるということがあって。昌平君が出てくるともうなんかちょっと男ながら……。
仲山:惚れる感じ?
伊藤:惚れちゃう感じですね。
仲山:逆に共感ができるのは?
伊藤:共感できるのはやっぱり主人公の信ですね。いつも熱いけど、みんなのことを考えるという。それでジャイキリはやっぱり達海(猛)なんですよね。
仲山:信と達海。どちらも主人公ですね。
伊藤:僕はだから、表舞台の人が好きなんでしょうね。あともう1人、レアキャラで好きなキャラを言えと言われたら、コールリーダーです。コールリーダーはなかなかコールリーダー然としていて。
仲山:ジャイキリに出てくる、サポーターのリーダーですね。
伊藤:僕はもともとベガルタ仙台というサッカーチームのサポーターをしていたので、実際の感じをすごくよくわかってるなと思って、大好きですね。そのコールリーダーは塾の先生とかやりながらサポーターをやっている。
仲山:徐々に(質問が)出そろってきているので、ちょっと見に行きましょう。
今の流れで、僕が『キングダム』の羌瘣(きょうかい)と渕(えん)が好きな理由を聞きたいというマニアックな質問をいただいたので、お答えします。

羌瘣は、組織に属しながらも、自分の事情で隊を離れて動いたりしますよね。あとは、隊として戦うときもちょっとほかの部隊と違う遊軍的な動きをしたりとか。突出した強みがあるから、その強みが生かされるかたちでほかの人とは違う動き方する、みたいなところに共感が持てます。渕さんが好きなのは、古株で、たいして強くはないんです。
伊藤:そういう意味でいうと羌瘣とは真逆ですよね。
仲山:真逆ですね。渕さんは、大事なところで責任感を強みとして発揮して粘りで活躍する話があります。僕は楽天で古株で、あとから僕よりもスペックの高い人ばかりが入って来るので、渕さんの気持ちがめっちゃわかるな、ということです(笑)。
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