2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
Dinosaurs Had a Bloodsucking Enemy(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:今回のSciShowニュースでは虫と脳についてお話したいと思います。……いわゆる昆虫ではなく、クモ形類の虫についてなんですけどね。「クモ形類と脳」というとあまりキャッチーな響きじゃなかったもので。
それはともかく、先日『Nature Communications』で発表された論文では、恐竜と寄生虫の関係性を示す2つの手掛かりが明らかにされました。
まず1つ目の発見は、恐竜の羽根に絡まった状態で見つかった、現在では絶滅種となっているダニです。このダニの標本は9,900万年という時を刻んだミャンマー産の琥珀に閉じ込められていたもので、時代は白亜紀に遡ります。
ここでのスクープは羽根自体ではなく、ダニにあります。なぜなら、ダニとともにその宿主が直接の証拠としてわかるかたちで保存されて見つかるのは非常に珍しいことだからです。そして実に、これがそうした標本のなかでは最も古いものになります。
見つかった羽根は2センチメートルほどの長さで、羽軸部分から50本以上の羽枝が伸びています。
現代の鳥の羽根ととてもよく似ていますが、地上走行性の恐竜や鳥類型の恐竜など、白亜紀時代のあらゆる種類の恐竜がこうした羽根を持っていました。
そのため、ダニが寄生していた恐竜の種類をはっきりと特定することはできないのですが、現代の鳥が存在する前の話なので、鳥でないことは明らかです。
そして、恐竜の血を吸い味わっていたのはこの種のダニだけではありませんでした。この研究論文では、同時期の別の琥珀に注目し、異なる絶滅種のダニがやはり恐竜に寄生していたことを示す間接的な証拠を明らかにしています。
この別種の複数のダニは羽根に絡まった状態で見つかったわけではないので、証拠としては間接的なのですが、1匹は血で膨れた状態、ほかの2匹は近くにいる状態で保存されていました。
この後者の2匹には、ほかに付帯物がありました。剛毛と呼ばれる細毛状構造で、カツオブシムシの幼虫に生えるものです。
カツオブシムシ科の昆虫は現代も生きており、鳥の巣に立ち入っては散在する羽根や皮膚の破片などを食べるものもいます。おいしいものを一切合切ですね!
恐竜のなかには巣を作るものもいたので、おそらくはダニもカツオブシムシも食べ物にありつこうとそうした巣に住み着いていたのでしょう。
また、研究者たちは、2匹の空腹のダニが同じ巣でうろうろしていれば、1滴の樹脂で一度に飲み込まれてしまう可能性は高いだろうと述べています。
しかし、『ジュラシック・パーク』はさておき、こうした古代のダニに残された血から羽毛恐竜のクローンを作ることはできません。いまだかつて、琥珀に保存された虫からDNAが抽出されたことはないのです。
うまくいかなかったり、壊れてしまったりといった要素が多すぎるためです。今のところ、それはSFの世界に限るということですね。
さて、この動画の2つ目のトピックは、人間に常に起きていることに関するお話です。次のような場面を思い描いてみてください。
あなたは歩道を歩いています。そして、足を踏み出そうとしたところにちょうど、犬のフンが落ちていることに気が付きます。そこにフンがあるのを見て、どうにかして避けようとするんですが……ドッスンとフンでしまう。どうしても体重がかかってしまい、そういう結果になってしまうんですね。
身体が作動状態にあるとに動きを止めることがなぜそんなに難しいのかということについて、ジョンズ・ホプキンズ大学の研究グループが謎を解き明かした可能性があります。
かつては、脳が筋肉へ動けという直接の指令を出してしまった後の土壇場の「止まれ」信号の送信に関わっているものは、脳の一部、すなわち前頭前野部分のみだけだと考えられていました。
しかし現在、この信号の送信には、前頭前野の2箇所とあわせ、運動前野との間でも超高速の連携が必要となることがわかっています。
そこでこの働きの解明のために、研究者らは21名の被験者と1匹のマカクザルにほぼ同様の課題を与え、その間の脳の動きを観察しました。
人間の脳の活動については、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて総合的な血流パターンを計測し、マカクザルについては、脳に電極を埋め込み、個々のニューロンをモニタリングしました。人間の被験者には電極の埋め込みはしませんでした。脳の切開はしたくないですからね。
主要テストでは、被験者はコンピューター画面上で2つの図形を見ます。彼らには、青が「進め」を、そして黄色が「止まれ」を意味すること、あるいはその逆が伝えられます。
それから、黒い円が現れるので、被験者は素早くそれを目で追いかけて見ます。しかし青や黄色の点が現れた場合には、最初に示された図形とその意味に従って、目の動きを止めるか動かし続ける必要があります。
この試験の旧バージョンでは、さらに単純な作業を用いていましたが、こうした方法で試験を行うことにより、画面上で図形に注目することと、動きを止めるようにメッセージを伝達することとの対比など、信号と脳の異なる部位についての関連性の推測が可能になります。
データによって、前頭前野の一部が情報信号を特定、解釈し、別の部位が動きを止めようとする意思を登録することが示唆されました。また、両部位とも、目の動きを制御する運動前野内のもう1つの部位と連携を取っているようです。
そして、結果的にうまく動きを止めることができたかどうかは、タイミング次第でした。
研究では、被験者が判断に4分の1秒以上の時間を要すると、最初の「動け」という信号がすでに筋肉へと発信されており、変更や中止のできないことが計算によって導き出されました。
さらには、これが年を取るとつまずきやすくなることの説明にもなり得る可能性が示唆されています。老化した脳では伝達速度が遅くなり、必要なときに簡単にブレーキをかけられなくなる可能性があるからです。
しかし、ここでもご多分に漏れず、解明にはもっとたくさんの研究がなされる必要があります。
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