29歳未満であれば誰でも応募できる「“志”一括採用」
学歴や国籍を問わぬエイベックスの就活論

経営者対談 #1/4

第4回TOKYO RECRUIT FESTIVAL
に開催

「大学生のマッチングを手助けしたい」という思いから開催されたイベント「東京リクルートフェスティバル」の中で、企業の取締役らが登壇し、「日本の就活に物申す」というテーマでディスカッションしました。登壇したのはサイバーエージェント曽山哲人氏、ニューズピックス坂本大典氏、エイベックス加藤信介氏。日本の就活の問題点や、就活生たちへの具体的なアドバイスを3氏が行いました。

成長企業が語る就活論

曽山哲人氏(以下、曽山):みなさん、こんにちは。私はサイバーエージェントで取締役と人事統括をしている曽山といいます。

今日のイベントはだいたい40分ぐらいですけれども、パネルディスカッションでは就職活動をされているみなさんに少しでもプラスになるようなお話ができればと思っています。みなさんよろしくお願いします。

(会場拍手)

まずは坂本さんから自己紹介をお願いします。

坂本大典氏(以下、坂本):私はNewsPicksという経済ニュースを提供しています。

会場の中でNewsPicksのサービス知ってる方はどれぐらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

けっこう挙げていただいてうれしいですね。ありがとうございます。

曽山:おお、すごい。

坂本:あらためて自己紹介します。ソーシャル経済ニュースの「NewsPicks」というサービスに立ち上げから携わっている、坂本といいます。NewsPicksは株式会社ニューズピックスという会社が開発しているのですが、親会社は株式会社ユーザベースといいます。

僕は学生時代からこの株式会社ユーザベースという会社で、ビジネスサイドの1号社員として働き、今にいたります。就活からスタートアップ参加、IPOまで関わっていろいろと無茶もしてきたので、あとでお話できればと思います。お願いします。

曽山:よろしくお願いします。坂本さんに拍手。

(会場拍手)

坂本:ありがとうございました。

加藤信介氏(以下、加藤):エイベックスの加藤と申します。よろしくお願いします。僕は2004年に新卒でエイベックスに入社しまして、ずっとプロパーで働いてきました。

今までは基本的に音楽のコンテンツ側にいて、アーティストのマネジメントをしたり、マーケティングのセクションにいたりしました。ですが、去年から社長の松浦の社長室に異動になりました。その後、今年の4月に大きな構造改革があり、それを経て今の役割を担当しています。

領域でいうと、戦略人事とグループ広報、あとデジタルR&Dとマーケティング・アナリティクス領域を担当しています。よろしくお願いします。

曽山:お願いします。拍手。

(会場拍手)

リーマンショック前の就職活動で、内定を続々獲得

曽山:ということで、さっそく少し就活についてのところも含めてお話を聞いていきたいと思います。では坂本さんにマイクをお渡しいただいて。まずは坂本さんご自身の就活について教えてもらってもいいですか?

坂本:はい。

曽山:2011年入社?

坂本:僕、2009年ですね。

曽山:2009年の入社?

坂本:2009年に卒業して、ちょうどリーマンショックの直後に入社したんです。でも就活自体はリーマンショックの直前にしていたのでめちゃくちゃ好景気で、内定が出やすかった時期でした。

商社、コンサル、投資銀行、ベンチャーキャピタル、製造業……。大企業から外資系まで片っ端から受けました。それで各社から内定をいただいたのですが、外資系コンサルティングファームに入社を決めました。

曽山:新卒でコンサルに入社してから、ユーザベースに入社するまでは?

坂本:コンサルから内定をいただいたあと、大学4年の時に、ユーザベースの創業期にインターンとして入りました。当時はサービスもまだできてなかったですし、当然売上もあがっていない時期でした。

苦手意識のあったベンチャーに、立ち上げから携わることに

曽山:コンサルから内定をもらったあと、正式に入社する前の4年生?

坂本:そうですね。ただ、僕は当時、ベンチャーってすごく苦手だったんです。ちょうど2009年卒の学生は2005年に入学したんですが、2005年ごろは堀江(貴文)さんがやっていたころのライブドアの全盛期でめちゃくちゃベンチャーブームが起こっていました。周りの学生が「起業、起業」って言いすぎていて、ちょっと気持ち悪い雰囲気だったんですよね。

曽山:なるほど。みんな言ってましたね。

坂本:僕はそれにちょっと苦手意識があって、就活ではベンチャーを受けていませんでした。ただ、ベンチャーで働いてもいないのに苦手と言うのは嫌だなと思って、1回働いてみようと思ったんです。それで4年生の夏にインターンしてみたのがベンチャーとの一番最初の出会いですね。

曽山:やっぱり「毛嫌いせずに行ってみよう」と思うのって、けっこう大事ですね。

坂本:そうですね。もう内定も出てるので時間もあるし、とりあえず行ってみようと思って行ってみたら、まさかこんなことになるとはみたいな感じでしたね。

曽山:NewsPicksの企画はゼロから立ち上げをしているんですか?

坂本:NewsPicksの企画自体は創業者の梅田を中心に立ち上がって、ビジネス部門にはずっと携わっています。ただ学生インターンの時には、細々とした雑用からなんでもやっていましたね。ですから創業初期のサービス(注:企業・業界情報プラットフォームの「SPEEDA」)の開発には正直あまり関われていませんでした。

曽山:なるほど。それでインターンの後に新卒でコンサルに入社して、退職後にユーザベースにジョインしたんですか?

坂本:入社した3ヶ月後に、ユーザベースの社長の梅田から、まだ3ヶ月しか経ってないのに「そろそろ戻ってこない?」って言われて。

曽山:ユーザベースの社長から?

坂本:そうです。「戻ってこないか?」って言われて、連れ戻されたと。

曽山:そうすると、新卒で入った会社を3ヶ月で辞めてる?

坂本:そうなんですよ。

曽山:あっという間ですね。

坂本:そうなんです。あっという間で。もう無茶苦茶なことをやっていたので、今も感謝しかありません。

氷河期の就職活動、縁あってエンタテインメントに携わることに

曽山:なるほどね。わかりました。ありがとうございます。じゃあちょっとマイクを加藤さんに渡してください。加藤さんの就活も教えてもらっていいですか? 入社された年からお願いします。

加藤:僕、2004年に新卒社員として入社しました。

曽山:就活は?

加藤:大学の時は、そんなに明確な何かをもって勉強してたわけではありませんでした。けっこうピュアなこと言うんですけど(笑)。

(一同笑)

曽山:いいですよ、いいですよ。ぜひぜひ。

加藤:仕事で何を扱いたいかを一番最初に考えた時に、やっぱりエンタテインメントって小さい頃からすごく慣れ親しんできたものでした。

自分の思い出と、「あの夏に彼女とあの曲聴いたな」みたいな思い出が、エンタテインメントって自分の記憶にすごくマッチするし、記憶に残りますよね。

それってすごくいいなと思って、わりとエンタテインメントの業界に絞って就職活動をしていました。就活時は2004年なのでめちゃくちゃ氷河期で、けっこう苦労しましたね。新卒社員でたまたまうちの会社に入れました。

曽山:受けた会社数や社名をよければ教えてほしいです。

加藤:10社ぐらいだったと思いますね。なかでもテレ朝の選考が一番早かったです。それほど準備はしなかったんですけど、いきなり最終面接まで残って「これ内定もらえるな」と思ったんですけど、落ちてしまいました。

そこからなかなか内定をもらえない時期がしばらく続いたんですが、エイベックスの採用って当時から少し内定を出す時期が遅めだったので、最後エイベックスから内定をもらって入ったという感じです。

テクノロジー×エンタテインメントの可能性を信じて

曽山:なるほど。そういう感じだったんですね。わかりました。ちなみにどんな仕事をして

いましたか? 2004年なので、ある程度の社会人経験もありますよね。エイベックスの中でどんな仕事をされたかも、よかったらみんなに教えてください。

加藤:入社していきなり札幌の営業所に飛ばされまして(笑)。

曽山:札幌にいきなり行ったんですね。

加藤:僕、エイベックスに入った1つの理由が、当然エンタテインメントと関わりたいということだったんですけど、やっぱり大学の時って小さな自分のコミュニティを大事にしがちだったので「転勤したくないな」と思っていました。エイベックスってあんまりは転勤ないって聞いてたから入社したんですけど、いきなり札幌営業所に配属されまして(笑)。

そこでいわゆるタワーレコードとかHMVなどへのCDのセールスを1年担当して、2年目で東京に戻ってきました。そこから販売促進、つまりアーティストのCDだったり音源がリリースされるときに、どういう戦略を立てて世の中に提案していったら売上や価値が最大化できるか、という仕事を6年間やりました。

そのあとはアーティストのマネジメントで、自分で手がけた新人から、倖田來未だったり大塚愛などのキャリアのあるアーティストまで。

曽山:おお。そのマネージャー?

加藤:マネジメントの管理職でしたね、担当のマネージャーもいるなかで管理職として働いていました。去年異動する前は14組くらいのアーティストを僕の部署でマネジメントしてて、そこから社長の松浦の社長室に異動になりました。

そのとき、ちょうどすごく大きな構造改革が行われていて。松浦が旗を振る構造改革を一緒に走らせて貰って、今年の4月に構造改革後の新しい組織がスタートしたタイミングから今の役割を担当しています。

具体的には「どういうふうに社員のパフォーマンスを最大化するか」など、会社の未来の人材を作る戦略人事領域。

あと、エンタテインメントにテクノロジーを掛け合わせると、今までとはぜんぜん違う価値の提供ができると思うので、どうやってテクノロジーを掛け合わせて感動を最大化させるかとか、エンタテインメントの感覚的な部分に定量的な目線を加える事を考える、テクノロジーやデータ分析領域。

それと、もしかしたらみなさん、エイベックスをレコード会社だと考えているかもしれないんですけど、うちの会社ってレコードだけじゃなくてエンタテインメントの中でめちゃくちゃ幅広い領域を扱っているんですね。なので、このあたりを対外的に出していくグループ広報も、包括して見ています。

29歳未満であれば誰でも応募可能「“志”一括採用」

曽山:わかりました。ありがとうございます。じゃあそれをもとに、就活についてお話をお願いします。そのまま加藤さんにおうかがいしたいなと思うんですけど。

就活を含めて、まず「今、エイベックスはどういう新卒採用をしてますか」という話と、あとはそれに伴って最近感じる就活のトレンド。たとえば学生の反応とか、周りの企業の話とかですね。なにかもしあれば、派生してお話ししてもらえるとありがたいです。

加藤:応募の間口はもちろんいっぱい用意しています。ただ、その中で僕らは新卒一括採用をやめて「“志”一括採用」というのをやっています。

曽山:“志”一括採用?

加藤:学生だけに絞らないことにしたんです、29歳未満だったら誰でも。

曽山:ぜんぜんいいよと。

加藤:はい。「学歴も国籍も問いませんよ」という採用をやっています。

あと、ちょっと逆行している考え方にもなるかもしませんが、時間をかけて一人ひとりをじっくり見させていただく採用のスタイルを大事にしています。

やっぱり面接だけだと一人ひとりを十分に理解できないので、挑戦状というエントリーシートを出してもらって、そこからグループワークなどを通して一人ひとりを見ます。そのあとに、僕らって集団面接ってやらないんですよ、今まで。基本的に会う学生は1人です。

曽山:(集団面接を)やらないんですね。

加藤:1対僕らで面接をしていきます。ちょっとカロリー高いかもしれませんが、やっぱり数ヶ月間の選考期間を経て、お互いのミスマッチをなくして一人ひとりを見て採用を決める、ということを僕らとしてはやっています。それ以外も間口は用意してますけど、メインはこの形式です。

曽山:面接の回数はけっこう多い?

加藤:多いですし、グループワークも複数回やる可能性がある。毎年採用スタイルは多少変わっていくんですけど、とにかく一人ひとりを見ていくことをとても重要視していますね。

曽山:一人ひとりをきちんと見るということですね。手間暇かけてると。

加藤:はい。

曽山:だいたい何人ぐらいの方が毎年入社されますか?

加藤:25人前後ぐらいが、だいたいのアベレージになると思います。

曽山:ありがとうございます。

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