ファンからの質問に答える

夏生さえり氏(以下、さえり):(Twitterからの質問を読み上げながら)「子どもも欲しいし、結婚したいけど、相方がなかなか踏み切ってくれないんですが、いい方法ありますか?」。

犬山紙子氏(以下、犬山):こういうときのための妄想とかは(笑)。

さえり:私、妄想はできますけど、役には立たないです(笑)。子どもも欲しいし、結婚もしたい、相方さんって男性?

犬山:男性? 女性なんですかね?

さえり:女性かな? でも、それも難しい。どうなんですか?

犬山:私は自分からプロポーズしちゃえばいいと思いますけど。

さえり:たしかに。それはそうですね。私もたぶん言っちゃうだろうな。言ってみて「無理」って言われたら、またちょっと。

犬山:「そろそろ結婚するよー」って。

(会場笑)

さえり:そんな感じで?

犬山:私はそんな感じでした。

さえり:えっ! 「そろそろ結婚するよー」みたいな感じで決めたんですか?

犬山:私は実家に帰って「早く結婚して」って親に言われてすごくイライラして八つ当たりのように電話をして「結婚するよ」って言って。

さえり:えー!

犬山:それが結婚を決めたあれだったんですけど。

さえり:すごーい!

世の男性が結婚に踏み切れない理由

犬山:でも、私は世の男性が結婚に踏み切れない理由みたいなものをちょっと見てきたときに、まだ自分が子どもと奥さんを養っていかなきゃいけない気負いがすごくて、それで今の自分の収入だと「それは無理だな」とか。

さえり:うんうん。

犬山:もうちょっと仕事が一区切りしてからとか。養わなきゃいけないというプレッシャーがすごくて。それで踏み切れない方は多い気がしたんですけれども。

共働きの場合は、お互いの収入を合わせてなんで、そのへんはちゃんとそのプレッシャーを取り除くというか、そういうことをするのは。

さえり:たしかに大事です。

犬山:このあいだ、誰かが言ってたんですけど、将来おじいちゃん・おばあちゃんになったときの話をするといいらしいです。

さえり:へぇー。

犬山:「結婚しよう」じゃなくて、私が「おばあちゃんになって、○○君がおじいちゃんになってここに座って」とか言うと勝手にイメージしてちょっと意思を持ってくれるみたいな。いやらしくないしみたいな(笑)。

さえり:なるほど。

犬山:『ゼクシィ』ボーン! よりは。

(会場笑)

さえり:うんうん。

犬山:それはただの聞きかじりの話ですけど。

さえり:でも、たしかによさそうです。あと家族、ハッピーそうな家族を一緒に見るっていうのもいいです。

犬山:うん。そうですね。

さえり:そうそう。

2人のおばあちゃんから結婚のプレッシャー

さえり:大変そうな家族じゃなくて、最近結婚したハッピーな家族のところに行ってみるとかはすごいいいと思いますけど。でも、私も自分でどんどん言っちゃえばいいんじゃないかなっていうのは思います。

私、結婚も出産も考えていませんが、実家が山口県なので、家に帰るたびに母親とか父親はそんなに言わないですけど、おばあちゃんからのストレートなプレッシャーがすごい。

犬山:(笑)。

さえり:(2人いるおばあちゃんのうちの)1人はストレートに、本当にストレートに「あなた相手はいるの?」ってところから「いつ頃結婚するのかな?」みたいな。私の姉が来週結婚式をするんですけど。

犬山:おー!

さえり:そうなんです。来週結婚式するので、そっちでみんなに気がそれてるかな? と思ってお姉ちゃんの話ばっかりしてたら、「お姉ちゃんの話はいいから、あなたはどうなのか?」っていう話になるぐらいのプレッシャーが1人と。

もう1人のおばあちゃんは「あのね、おばあちゃんはさえりちゃんには『結婚をしてね』って言わないからね」って。「言わないよ? おばあちゃんは言わない。そういうことは言わないって決めてるの」。

(会場笑)

犬山:そっちの方はね(笑)。

さえり:「今は結婚しなくても、幸せな人もいっぱいいるんだって大丈夫だよー」。

犬山:おばあちゃん勉強してくれたんだ。

さえり:「絶対に言わないからねぇー。さえりちゃん、彼氏は? あっ! 言っちゃダメダメ」。

犬山:すごい寸劇みたいな。

(会場笑)

犬山:『北風と太陽』でも読んだんですかね?

さえり:でも本当にそういう人たちが多いし、結婚したら結婚したらで今度は「子どもはどうなの?」とか。1人生んだら、次は「2人目はどうなの?」っていう話がありますから。

犬山:でもこれ、職場の上司が言ってくるのは問題ですね。本来これはセクハラにあたるんですけど。

さえり:そうですよね。

犬山:まだありますよね。お局さんいじりとか、行き遅れとか、後輩が先に結婚したりすると「先越されたな」とか。

さえり:そうそうそう。

犬山:そういうことを言ってくる人はそのうち淘汰されるので、気にしなくていいと思います。

さえり:うんうんうん。

犬山:本当に(笑)。

男性には稼いでほしい?

さえり:(Twitterからの質問を読み上げながら)「男性で仕事ができることを求めるのは間違ってますか? 上から目線の考えだと思いますが、上手く言えないのですが。男性に仕事ができることを求めるのは間違ってますか?」。稼いでほしいってことですか?

犬山:(笑)。

さえり:稼いでほしい?

犬山:でも、「仕事ができる=稼ぎがいい」? どうなんだろう? 仕事ができる男性が好きっていう方はけっこういらっしゃいます。

さえり:たしかに。私個人的には今稼いでるかはどうでもいいんですけど、姉と話してて満場一致。すごい大事だなと思ったのが、もし仕事がなくなったときに明日からマクドナルドで働くって言ってくれる人と結婚したい。

犬山:おー。

さえり:マクドナルドじゃなくてもなんでもいいんですけど、そのときちょうど話題になって。

そういう生きる能力みたいなのがある人が、仕事がなくなったとしても「俺は成功するまでは……」みたいな感じのプライドを持っているよりは、「ちゃんとお金を稼ぐぞ」って思ってくれる人と結婚したいみたいな話をしてて。

犬山:うんうんうん。

さえり:譲れないものを1個決めるのはすごい大事だなと思いました。

犬山:なんかその人その人で、一番大事なポイントがあると思うんですよ。私の場合は「家事が好き」だったんですけど。

自分の中で「経済的に裕福な方」っていうふうに決めるんだったら、それはなにも間違ってないというか。私はそれを責められる必要もないと思うんです。

さえり:最近話題になってました、年収1,000万円以上の人と結婚したいみたいな記事が。

犬山:あった。

さえり:年収1,000万以上がいいみたいな。

犬山:1,000万以上がいいんだったらそれに見合う自分。

最高の環境で結婚してもどうなるかわからない

さえり:個人的にはいつ誰が仕事がなくなるかわからないっていうのがすごく思っているので、なんか相手が今、すごい最高の環境の人と結婚しても、なにがどうなるかわからないじゃないですか。

その人が仕事が無くなるかもしれない。もしくは「夢を追いかけたい」って言いだすかもしれない。家族がなにかちょっと違う事態になって、どこかに行かないといけないとか。

あまり相手の事情を今の状況で決めていくのはけっこう危険な感じはするなとは思います。

犬山:私は「楽しそうに仕事をしてるか」がすごい大事かなと思ってて。

さえり:大事かも。

犬山:愚痴ばっかりの人はちょっと。稼いでても、この「上司が嫌だ」「忙しすぎて休めない」とか愚痴ばっかり言ってる人は稼いでいても安定じゃないと思うんです。

精神的に安定してないから、辞める可能性がすごい高いと思うんですけれども。今稼ぎがそんななくても「仕事がすごく楽しい」って感じでやってたら、それは仕事を呼ぶので、きっと大成する人なのかなって気はしますね。

さえり:間違ってないってことでいいですよね。

犬山:間違ってないと思いますし、ただ求める分、自分もなにかしらのスキルを持ってなきゃいけないとは思います。

なんだろう、相手に1憶求めるんだったら、自分も1憶、それはお金という意味じゃなくて、なにがしかそれに見合う何かが必要。

さえり:うんうんうん。たしかにね。

犬山:例えば本当に概念かもしれないけど、包容力だったりとかメンタルの強さだったりとか、いろんなところだと思うんですけれども。

さえり:物々交換みたいな感じですね。

犬山:そうそう。

さえり:持ち手のカードの向こうが収入みたいな感じになったときに、こっちが包容力みたいな感じで。

犬山:ちゃんと対等に渡り合えるカードをきれないと。結婚した後の生活が地獄だと思うんです。相手の言うことを聞くしかなくなちゃうから。

さえり:たしかに。

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