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人材派遣領域(全1記事)

2017.12.27

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人生100年時代に突入、キーワードは「熟戦力」 多様性のある働き方を目指すリクルートの2018年トレンド予測

提供:株式会社リクルートスタッフィング

2017年12月12日、各分野の来年のトレンドを予測する「2018年のトレンド予測」発表会が行われました。「人材派遣領域」では、リクルートスタッフィングの平田朗子氏が登壇し、2018年のトレンドワードとして「熟戦力」を挙げました。組織で身につけた長年の経験やスキルを活かし、実務担当の即戦力として働く、60代を中心とした定年後の人が持つ力を「熟戦力」と定義し、今後の日本の働き方を変える可能性について語りました。

人生100年時代のなか求められる「熟戦力」

平田朗子氏(以下、平田):みなさん、こんにちは。リクルートスタッフィングの平田と申します。これから2018年トレンド予測・人材派遣領域について発表させていただきます。

まず、我々リクルートスタッフィングという会社ですが、人材派遣を中心に人材紹介、アウトソーシングを展開している総合人材サービス会社です。

その人それぞれの「らしさの数だけ働き方がある社会」、つまり多様性のある社会を目指しています。そんな我々人材派遣領域がおくる2018年トレンド予測、キーワードは「熟戦力」です!

人生100年時代が叫ばれるなか、長年にわたり組織で働いてきた経験やスキルを活かし、今後は実務担当の即戦力として働く60代を中心とした定年後のパワー。このパワーを活かす企業が増えてきています。そんな熟戦力について発表させていただきます。

まず定義ですが、組織で身につけた長年の経験やスキルを活かし、実務担当の即戦力として働く、60代を中心とした定年後の人が持つ力です。定年後の人々は、働きたいんですね。「まだまだ元気なので働きたい」「経験やスキルを活かして働きたい」「年金など不安要素があるので働きたい」。

一方、企業では人材が足りません。団塊世代の大量退職、恒常的な人手不足、これらにより実務を担うパワーが圧倒的に不足しています。この両者を結びつけるのが「熟戦力」です。

60代を取り巻く社会背景を見ていきましょう。長寿化、年金制度改定など、環境が変化しています。2015年以降の60歳は年金を払った額より少ない額しかもらえません。人生100年時代に突入しています。

60代の派遣契約者が3年間で4倍に

定年後の方々の意向を見ていきましょう。「まだまだ肉体的に働ける」とほとんどの方が回答しています。我々の今年のアンケート調査でも「経験・スキルを活かせる実務で働きたい」といった回答や「生活費を稼ぐのももちろんだが、やりがい・生きがいを持って働きたい」、「社会と接点を持って働きたい」このように回答しています。

そして特徴的なことが2つあります。「会社などに雇われたい」「雇用形態にはこだわらない」。この2つです。その証拠に、我々リクルートスタッフィングにおける60代の新規の派遣の登録者が、この10年で約5倍に増加しています。60代の求職者の方がお仕事を探す際に派遣会社に登録をすることが増えつつあるのです。

次に企業を見ていきましょう。深刻な人手不足、この状況は2018年以降も当面、続くと考えられます。

そして、そのような求人企業が中高年の採用で求める要件が3つあります。「豊富な経験」「専門性」「適応能力の高さ」、この3つです。

本来であれば、60代の求職者の方はこの要件に該当するはずです。しかし、長年の年功序列型の給与体系、年齢が上がるほど給与も上がっていくことの多い日本企業では、60代の中途採用というのは現実的にはなかなか難しい状況です。

こういったなかでも、派遣という仕組みを使えば、今現在、柔軟な人事制度がない企業でも人材の受け入れが可能です。一方で、求職者も派遣という仕組みであれば多くのお仕事の中から、自分の望む働き方に合わせて選ぶことができます。

この派遣という働き方を活かした「熟戦力」の発揮・活用の場が広がっています。こちらも我々の新規の契約者数ですが、60代の方はこの3年間で約4倍に増加しています。

「自分の経験を惜しみなく伝えたい」という思い

事例をご紹介をします。ツルハグループマーチャンダイジング様。こちらの企業では69歳の力石さんが熟戦力を活かして活躍されています。

約40年間、メーカーで商品開発と品質管理のお仕事をされた後、「まだまだ元気なので働きたい」と、65歳の再雇用定年の後、このお仕事に就かれました。「長年のキャリアを活かせることが生きがいです!」とおっしゃっています。

一方、企業の根本様からも「経験を惜しみなく伝えたいという思いが伝わってきます」というコメントをいただいています。

次に中谷医工計測技術振興財団様。こちらでは64歳の小川さんが熟戦力を活かして活躍されています。小川さんは電気メーカーでソフトウェア開発と、海外でのオフショアの立ち上げのお仕事をされていました。60歳で定年退職した後、こちらの企業で最初は派遣社員としてスタートし、今では財団法人の職員として、留学生プロジェクトのお仕事をされています。

「今までいろいろな人が自分に投資をしてくれた。そのスキルやアセットを使って今度は自分が社会に還元をしたい」、このようにおっしゃっています。

一方、企業の寶田様からも「社会に還元したいという思いが伝わってくる。我々のような財団法人には、こういった方が非常に助かる」とコメントをいただいています。

本当は企業も「熟戦力」を求めている

ほかにもたくさんの方々が熟戦力を発揮して活躍をされています。

こうして派遣の領域から兆しが見えてきた「熟戦力」。働き方の進化により、今後もさらに広がっていくと考えています。定年後も経験やスキルを活かして働きたい60代の求職者の方が増えます。そして企業も柔軟な人事制度を採り入れていきます。社会も、政府による「1億総活躍」がもっと進んでいきます。個人の働く意識も変化していくでしょう。

そして我々のような人材サービス会社も、このような多様化に合わせてサービスを拡充していきます。こうして、ますます熟戦力の発揮の場が広がっていくはずです。

人材派遣領域における2018年トレンド予測、「熟戦力」。長く組織で働き、実務経験を持つ人だからこそできる働き方があると考えます。企業もそのような方々を求めているのです。この熟戦力を活かす場の創出が、今後の日本の働き方を変えると考えています。「熟戦力」ぜひご注目ください。どうもありがとうございました。

(会場拍手)

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