グループウェアの再現からドアのロックまで
デベロッパーたちが紹介する“壁を超える”kintone活用術

kintone hack in Cybozu Days 2017 Tokyo #1/3

kintone hive in Cybozu Days 2017 Tokyo
に開催
サイボウズ株式会社が主催する「Cybozu Days 2017 Tokyo」のなかで、kintone API を使った拡張アイデアを豊富に持つデベロッパーたちが集結し、kintone活用の可能性を広げるショートセッションを行う「kintone hack」が開催。「ここまでできるkintone」をテーマに、さまざなkintone活用事例をデモなどを交えながら紹介しました。
提供:サイボウズ株式会社

kintoneで物理的に“扉”を開く

櫻井氏(以下、櫻井):それでは、エキシビジョンマッチ、金春選手の演技です。オンユアマーク、セット。

金春利幸氏:それでは、kintone hackで可能性の扉を開くということで、お話をさせていただきたいと思います。昨年のチャンピオン、金春(こんぱる)と申します。かなり珍しい苗字で覚えやすいと思うので、今日は覚えて帰ってください。

今日話すことになった経緯は、伊佐さんからこんな感じでメッセージが来たんです。「CybozuDaysのkintone hackで最初に1hackやってもらえますか?」と。

「はいはい、かしこまりました~」と言ったら、「進行の都合上3分で」と言われてしまったのです。3分しかないんです、僕。3分しかないんです! 3分で1hackやるってけっこう大変です。

今日kintone hackに初めて来られた方ってどれぐらいいらっしゃいます? けっこう初めてですよね。kintone hackってなにをやるかというと、kintoneデベロッパーが己の力でkintoneの可能性の扉を開くというイベントなんです。

「ん? 扉を開く?」「ということであれば、扉もkintoneで開けちゃおう」ということで、今から開けちゃいます。

なにをやるかというと、これは「Remote LOCK」という、Wi-Fiを搭載しているクラウド対応型のスマートキー、スマートロックです。

これをkintoneからコントロールして、鍵を開けちゃおうと思っています。実際のkintoneのアプリは(スライドを指して)こんな感じで、リモートロックのIDと暗証番号があるだけという、簡単なものです。

このアプリでコントロールをしてみようということで、やってみたいと思います。

(スクリーンを見て)出てないですね。もうね、あと1分半しかないんです。じゃあ今暗証番号を9999に変えますね。9999に変えて、保存すると「暗証番号を設定しました」と出ました。

映ります? これは実物です。これは「Remote LOCK」がついたデモ機で、これ今9999に設定したのでここを押します。

9999です。こうやると、ウィーンと(鍵が)開くんです。こんな感じで、kintoneで暗証番号を設定するとリモートで鍵の番号を変えることができます。

これは簡易宿泊所、最近はいわゆる民泊などがありますけど、そういったことに(お客さんが)使えます。非常に便利です。

そんな感じで、たった3分で1hackやりましたけれども、このあと6人が素晴らしいデモとかいろいろなことをやってくれます。すばらしいhackをしてくれると思いますので、ぜひこのあとの6人の猛者のhackをぜひお楽しみください。私からの1hackでした。ありがとうございました。

伊佐:金春選手、ありがとうございました。

櫻井:ありがとうございました。

伊佐:さすが元チャンピオン。これ最初が一番難しいですし、3分というのはほとんど喋れないんですけど、さすがの安定感でしたね。

櫻井:前回優勝者のアールスリーインスティテュートの金春選手でした。みなさまどうぞいま一度大きな拍手をお願いいたします。

グローバルに使われるために備えるべき要素とは

櫻井:さあ、1人目の選手、山下選手はどんな選手でしょうか?

伊佐:山下竜は、アメリカ帰りなんですね。

櫻井:アメリカ帰りの山下選手。ではさっそく披露していただきましょう。山下選手の演技です。オンユアマーク、セット。

山下竜氏(以下、山下):はい、今日はkintoneグローバル活用のためのインターフェースというタイトルでお話をさせていただきます。株式会社ジョイゾーの山下です、よろしくお願いします。

私は日頃から、kintoneに対して良質なインプット&アウトプットを与えてあげることで、その利用の可能性を広げることを、常々お話しさせてもらっています。

これまでの取り組みとしまして、IoT連携や音声入出力連携、ドローンの連携などをやってきました。あとは鍵を回してプロセス管理を一括承認するということもやったことがあります。

先ほどありましたけれども、私今年アメリカに実際に行って、70日間向こうでkintoneに勤務をさせていただきました。そこでグローバルを対象にして、kintoneを利用するにあたって、便利なインターフェースってどういうものかなと考えながら、業務をすることがけっこうありました。

単純なんですけれども、やはりグローバルで使うために超えるべき基本要素ってこういったものがあります。みなさんも想像がつくと思います、時差や単位、言語といったものがありますよね。

まず時差を超える。私はサンフランシスコで勤務していて、東京のメンバーと打ち合わせをすることがあります。こういったときにタイムゾーンをちょっと切り替えて、同一の予定を時差表現してあげるとか、これは非常に便利な機能で、実装をしてきました。

時差をコントロールするって、けっこう面倒くさいんですよ。同様で入力するときにも、自分がいるタイムゾーンで時間を入れてあげれば、適切に入力できるという、これも非常に便利な機能です。

単位を超える。通貨や長さ、温度とか、変換式が変わったり変わらなかったりさまざまですが、こういったものを柔軟に変換してあげるカスタマイズです。

機械学習を取り入れた契約情報アプリ

山下:あとは言語を超えること、これが私にとっては一番の課題でした。単純ですけれども、私、日本語から英語、英語から日本語をトランスフォームして、かつ音声ファイルで出力できるというようなことをやってみました。

kintoneでやる価値というのは、こういった例えばサポート業務であれば、私の知見を英語化してそれをみんなに再利用してもらうといった利用の仕方があるわけです。

ということで、私は70日間勤務しまして、そのあと一旦日本に戻って先週またサンフランシスコに行って、向こうのkintone CEOのデイブに会いました。「今はどこに行ってもAIだよ。これをやってみないか」という話がありました。

なので実際にやってみた内容が、本日のデモンストレーションです。機械学習です。もしくはAIといった内容、いろいろなキーワードがあるのですが、今回は基本的な内容をやってみたいと思います。

例えば、契約情報アプリ。契約情報を蓄積しているkintoneアプリがあると思うんです。このアプリの情報を機械学習のエンジンに渡して、そのエンジンに学習をさせてあげます。

すると、モデルと呼ばれるものが生成されます。どういう人が契約してくれそうかといった情報がモデルとして形成される。このモデルに、新たに今見込みになっている人の属性を与えてあげると、その人が契約してくれそうかどうかを、学習モデルから返してくれるといったことが可能だったりします。

カスタマーサポートやセールスで見込がない、もしくは確度が低い人にはアタックする優先順位を落とすとか、そういったことをやってみればいいわけです。

では実際にやってみたいと思います。

(スクリーンのデモ画面を指して)これは実際のアプリで、クライアントデータです。新しく私の情報を入れたいと思います。私35歳で、テクニシャンですかね。婚歴はシングル。最終学歴はユニバーシティ・ディグリー。現金は持ちます。住宅ローンはない。個人ローンもありません。

あとの項目は適当に入れてみましょう。そうするとこちらに、「リアルタイム予測」というボタンが出てきて、こちらを押してあげるとこのデータから見るに、私は契約をしてくれそうかを教えてくれます。

どうやら今回の学習内容に私を当てはめると、契約してくれなさそうということになります。このデータベースを持っている人にとっては、残念なお客さんになるということです。こういったことで、比較的簡単に構築ができるような今日この頃です。

もう1個、せっかく時間があるのでデモをしたいと思います。ちょっと写真を撮る時間はなさそうなので、先日アメリカで行われた、Kintone Connectというジャパンセッションの写真をアナライズしてあげます。画像処理です。

いきなりもう1個、事例をぶっこみましたけれども、今写真を入れてアナライズしてあげました。できたようです。

この結果から、だいたい10人ぐらいいそうです。ちょっと少なめに見えていますけれども、検出した分は性別や年齢層、そういった属性が表れたり、会場全体の雰囲気とかがわかったりします。

まあ、こういうふうにkintoneインターフェースを広げてあげると、グローバルに上手く使えるのではないかという私からの発信でした。ありがとうございます。

櫻井:山下選手、ありがとうございました!

伊佐:ありがとうございました。内容を直前で追加してきましたね。

櫻井:落ち着いていましたね。

kintoneはGaroonを越えるか

櫻井:では、さっそく2人目の選手を呼びたいと思います。続いては浅賀選手ですが、どういった選手でしょう?

伊佐:浅賀選手はユニークな特徴を持っていまして、元サイボウズ株式会社の社員なんです。

櫻井:元サイボウズ社員。では注目していただきたいと思います。浅賀選手の演技です。オンユアマーク、セット。

浅賀功次氏(以下、浅賀):私からは、今回のCybozu Daysの「壁を越える」というテーマがありますので、kintoneを使ってGaroonの壁を越えてみたいと思います。

改めまして、アールスリーインスティテュートの浅賀といいます。今ご紹介があった通り、2006年から10年ほどサイボウズにいまして、そのときはGaroonとkintoneの技術支援をやっていました。

アールスリーという大阪の会社から来たのですが、全国で24人しかいないエバンジェリストの内の3人がアールスリーにいるという、非常にkintoneに力を入れている会社です。

本題です。今さらですがグループウェアは、非常に便利ですよね。私なりにkintoneの違いを考えました。kintoneは自社の業務に合わせて製品をカスタマイズできます。一方、グループウェアは使い方が決まっているので、自社の業務を製品に合わせて使います。

最近よく、「kintoneだけではなくてグループウェアも一緒に使いたい」という相談を受けることがあります。そのときにネックになるのが料金です。Garoonを使うと料金が高くなってくる。

そこで考えたのが、kintoneでGaroonを作ってしまえば、1,500円で使えるのではないかということで、今回作ってみました。なるべく標準のライトコースでできるようにしています。

まず掲示板です。(スライドを指して)Garoonに掲示板という機能があって、kintoneでも画面を作ること自体は楽にできます。

Garoonの掲示板はカテゴリーごとにアクセス権や通知を設定できますので、kintoneの場合は別にカテゴリーマスターというアプリを作って、ルックアップで通知先と権限の設定をコピーしてくれば、アクセス権を使うことで簡単に実現できます。

あと、(スライドを指して)こういった掲示期間の設定というのがあるので、これもkintoneの場合は一覧条件を絞り込むことで簡単にできます。

1つ難しいのが、Garoonの掲示板は閲覧状況の確認ということで、誰がその掲示板を見たかをあとから確認できます。そこはライトコースはできないので、こういったカスタマイズを行って、見た人のデータを蓄積してあげることで実現をしています。

細かいスケジュール表記はカスタマイズが必要

浅賀:次はメッセージです。Garoonの中の人同士でやり取りをする、メッセージ機能というのがあります。

kintoneもメッセージ機能はあるのですが、1対1のやり取りしかできません。なのでこういったメッセージアプリを作ってあげて、1レコード1メッセージと考えて、宛先をユーザー選択フィールドで指定してあげて、これをアクセス権に使うことで、ライトコースでもメッセージ機能が作れます。

あとはこういったコメント機能を使って、メッセージのやり取りをしていただきます。

もう1つ、Garoonで人気があるのは電話メモです。不在の人宛てに、電話があったときの伝言メモを登録できる機能があります。これも画面自体は簡単に作れます。

ただ1つネックになったのが、Garoonは電話メモの内容を、携帯電話やスマートフォンに通知できる機能があります。最初kintoneの通知機能を使おうと思っていたのですが、そうすると電話メモ以外の通知も全部携帯電話に飛んできてしまって、非常にうっとうしいことになります。

なので、これはカスタマイズして電話メモアプリに登録したものだけを携帯電話に通知する、としてGaroonとまったく同じ動きを実現しました。

あとはよく使うスケジュールです。kintoneの場合は、こういった月表示の機能は標準でもっていますので、ここまでは簡単にできます。

ただGaroonの場合は週表示や日表示になるので、これはある程度カスタマイズしてあげないと、実現はできません。

ただこれ以外にも、Garoonには施設の管理とか予定の調整機能といった機能がいろいろとあるので、それを実現するにはちょっとGaroonの壁は高いなと考えています。

工夫次第でGaroonには近づける

浅賀:最後にメールクライアントの機能があって、これをkintoneでやる意味があるのかと思いながら作ったのですけれども、さすがにライトコースではできないので、がんばってkintoneでメールを送受信できるものを作ってみました。

今回、kintoneでGaroonの壁を越えようとして、そこでわかったこととしては、kintoneでもライトコースを使っても、けっこう工夫次第でいろんなことができるんだなということです。さらにスタンダードコースでカスタマイズしてあげると、もうやりたいことはなんでもできるんだなと、改めて考えています。

あと、やっぱりGaroonがナンバーワングループウェアということで、ちょっと壁は高かったかなと非常に思っています。

今日ご紹介した電話メモアプリ、これがGaroonとほぼ同等のものができるとわかったので、弊社ブログで本日公開しておりますので、よろしければ見ていただいて電話メモアプリを使っていただければと思います。

最後に、今回はちょっと壁をなかなか越えられなかったということで、kintoneを使ってもガルーンの壁は高かったと、タイトルをちょっと修正して終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。

(会場拍手)

櫻井:浅賀選手ありがとうございました。

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