2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
Xenia Tchoumitcheva Leadership Speech University of St. Gallen(全1記事)
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私自身のことについて少しお話ししたいと思います。ビルボードや、ミス・スイス・コンテストから、私のことをご存知の人もいるかもしれません。私は18歳のとき、それのおかげでスイスで有名になりました。
私はブランドの顔になり、勉学と並行してモデル、TVレポーターとして働き始めました。そしてゆっくりですが確かに、前のマネージャーから独立し、自分のイメージを確立し、ブランドにしていきました。それをしながらも、私は決して勉強をやめず、大学も卒業しました。
その一方で、懐疑的な見方もありました。勉強し、フルタイムで働くなんて……。美しくグラマラスなビキニ姿で雑誌の表紙を飾っていながら、金融の世界に入ろうとするなんて、まったく理解できないというものです。私はそれを気にしませんでした。私は進み続け、それを追求し、実際にインターンシップをやろうと決意し、それを手に入れました。
私が最後にしたインターンシップは、ロンドンにある大きなアメリカの銀行(JPモルガン・チェース銀行)でした。大学を卒業した直後のことです、私は資本市場で働くことを試してみました。少しの間ですが……。私が銀行でインターンを始めた初日、与えられた自分のデスクに座ると、変な注目を感じました。私は「おもしろいな、何が起こっているのだろう」と思っていました。
そして私はコンピューターにログインし、ブルームバーグという取引システムを開きました。そして、すでに自分のプロフィールが作られていたのを見つけました。私のプロフィールはブルームバーグ上で最も多く閲覧されていました。オバマより、ウォーレン・バフェットよりも多くです。「ええっ! どういうこと?」と思いましたが、あまり気にしていませんでした。翌日まではです。
私はふと、経済ニュースを見ていました。そのニュースはギリシャの危機を報じていて、そして、モデルのゼニア・チュニチェヴァさんがインターンを始めた、というニュースが続きました。私は「何が起こっているの?」という感じでした。
なぜそう思われるのかわかりませんが、世間は「グラマラスでファッショナブルなモデルが頭を使う仕事の分野に行くというのはおかしい」と考えていて、だから注目を集めているのだと気付きました。私は「わかった。私はただ自分の仕事をして、そんなことは気にしないでいよう」と決めました。
でも、銀行は緊急会議を始めたのです。そして彼らは「大変なことになった。君がメディアでいったい何を言うか、気を付けなくてはいけない。我が社のイメージが損なわれないようにしなくては……」と言い出しました。私は「そんなこと決してしないのに」と思っていましたが、この事態はずっと続きました。中国やアメリカの雑誌から、ラテンアメリカの経済ニュースに及ぶまで、私を追いかけてきたのです。
私は常にスポットライトの中にいました。そしてそれは、それまでの自分のキャリアを思い出させました。また、人はハイヒールを履いたワンピースの美しい女性が、より重要で真剣な知的な物事に従事することをイメージしないのだ、とも気付かされました。そんな文化がなぜ生まれたのか、全くわかりませんが。そして私は「ここでの経験は、おもしろい文化的研究だな」と考えるようになったのです。
最終的に、私は金融の道にはとどまりませんでした。自立していようと決めたのです。私はその仕事を辞め、前進することにしました。自分のビジネスを始めることに決めたのです。
その時点でもメディアは私を信じていませんでした。彼らは、「あのモデルがファイナンスの世界を辞めた理由は、DJになるためだ」と書きました。私は「それでいいわ、そんなの関係ない」と思っていましたが。
ウィキペディアでさえそう書いていました。私と私のチームは、長い間、「彼女はDJをするために金融業界を辞めたわけではない」と説明するために闘わなければいけませんでした。私はメディア活動としてたまにDJをするだけです。
私が金融業界を辞めた本当の理由は、オンラインで自分のビジネスを始めるためでした。なぜオンラインか? それは、オンラインだと私はハイヒールを履いていられると同時に、頭を使うことができるからです。誰も私に「あなたは女性なのだから、女性らしくしなさい。両方はできません」と言えません。男性の格好で男らしく話して尊敬されるか、女性らしくかわいく"物"のままでいるか……。そして私は「だったら両方やるわ」と思ったのです。
そして私は寄稿者を得ました。女性の寄稿者です。なぜなら、もし私が自分自身でいられ、ビジネスの世界で女性のままでいられ、重要ではないトピックについて話しながらもビジネスの話ができるのであれば、私は自分に似た女性から手助けを受けるべきだと思ったからです。ですから私は世界中のライターに門戸を開きました。ブログに時々寄稿してくれる人もいますし、定期的に寄稿してくれる人もいます。中には実業家もいます。
オーストラリアでフォーブス誌が選ぶ30歳以下を代表する30人に選ばれた人もいます。彼女は自分のランジェリー商品を持っています。他の女性たちは、ブロガー、ライター、ジャーナリストであったり、フィットネスの専門家や栄養の専門家、ファッションの専門家などもいます。私と一緒にこのコミュニティを創る可能性を、ハイヒールを履いた力のある女性たちに与えることにしたのです。
そうは言っても、最先端を行っているメディアは今、配信することはどんどんオンラインになっているということを理解しています。しかしインターネットはいまだにジャングルと考えられています。ジャングルの中では、誰でもブログを始めることができますし、何についてでも誰もが何でも発言することが可能です。
私は、将来はキュレーションという目標、質の高い内容という目標に向かっていると思います。それが私たちがしようとしていることです。だから私はすべての話題に1人の専門家を抱えています。
ファッションブランドがインフルエンサー(消費者にカリスマ的影響を与える人)のもとへ来るのは興味深いですね。なぜなら今はもう、60年代のマッドマンの時代のような広告ではないからです。当時の広告とは、とても圧倒的なチカラでビルボード上で宣伝し、考え方に影響を与えることでした。現在の消費者はとても知識が豊富です。彼らは簡単に、それが広報部が作ったものだということを理解します。彼らは意見を持ちたいのです。そして信用と信頼性を欲しているのです。
私のファンベースは組織的に成長しています。私はファン獲得にお金を払っていませんし、これからもそうすることは絶対にありません。そして私はフォロワー獲得のためにお金を払うことを、どんなビジネスの場合でも勧めません。もし何かを売りたい場合、またはそのビジネスにとって重要な内容に取り組みたいと思ったときにでさえ、消費者にお金を払わないことはとてもとても重要です。でなければ、そのビジネスは失敗するでしょう。
だからオンライン思考になっているメディアやブランドは、インフルエンサーのもとへ来るのです。ある意味、消費者に近いからです。またインフルエンサーは、もしそれが信頼性のあるものであれば、実際に意見を発することもできるのです。
例えば、あるブランドがある商品をもって私のところへ来て「これの宣伝をしてくれますか?」と言ったとします。私のファンベースについて、私は実際に彼らがどこから来ているのか、彼らの年齢、いつ私の記事を読むのか、それを読む時間、それに関しての彼らの意見を正確に知っています。このように私はとてもしっかりした分析論を持っています。
だからもしその商品が彼らにとって魅力的でなかったり、インフルエンサーとして私が魅力を感じるものでなければ、どんなにお金を払われても、それを宣伝することを了承しません。それが真理の方法ですし、より多くの人を巻き込むことができるため、効果的な宣伝方法でもあります。このれは、あなたが望むどんなトピックについての会話でも始めることができます。それはとても興味深い方法で、私はそれこそが宣伝のやり方であり、新しい宣伝が向かっていく方向だと思っています。
とは言いつつも、女性の力という内容に戻りましょう。私はインターネットを使い、私が正々堂々と自分自身でいられ、それを隠すことなく野心的でいられ、また同時に女性的でいられることは素晴らしいと思います。そして今、私は大変多くの力強い女性、力強い性格を持つ人と同じ会話に参加することができます。
私たちは男性も忘れてはいません。「成功している男性の後ろには必ず女性がいる」という表現があります。私は「どうして後ろにいるの?」「どうして私たちは、男性の助けを得てでも、他の女性を同じレベルの会話ができる場所へと導かないのか?」と考えます。私は、男性にもフォロワーにも、美しくセクシーな女性を尊敬する勇気を持ってほしいと願っています。そのような女性は知的で、オンラインでもオフラインでも力強い会話ができる女性なのです。
ありがとうございました。
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